―平沢家にて―
憂「……」ｿﾜｿﾜ
憂（……あずさちゃん、もう部活終わったかな）
憂（そろそろ、メールでもして……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂（……あれ、私、何でこんなにあずさちゃんのことばっかり考えてるんだろう）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂（……もう誤魔化せないよ、やっぱり私、本当はあずさちゃんのことが……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「……」ｿﾜｿﾜ
憂（会いたい……あずさちゃんに会いたい……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
―ぴっぴぴっ
件名：なし
会いたい
憂
憂（送信……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂（や、やだ、私、一体何をやって……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂（あんなメール送ったら、迷惑に決まってるじゃない）
憂（い、いますぐ謝りのメールを……）
―ガチャ
唯「ただいまー」
憂（……あ、お姉ちゃん）
―たたたっ
憂「おかえり、お姉ちゃ……」
梓「お、お邪魔します……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂（あ、あずさちゃん？どうして……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂（……もしかして、私の想いが通じて……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
律「お邪魔しまーっす」
紬「お邪魔します」
澪「どうも……」
憂（あ、あれ、みんな一緒……？）
唯「今日はねー、みんなで家にお泊りするんだよ」
憂「そ、そうなんだ……あ、スリッパどうぞ」
律「おー、ありがと、憂ちゃん」
憂（なんだ……みんなで遊びに来ただけか）
梓「……」ﾁﾗｯ
憂「……」ﾄﾞｷｯ
梓（憂……憂だ……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂（でも……あずさちゃんがまた家に……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
唯「あずにゃん、ほら遊ぼうよー」
―ぎゅぅぅぅ
梓「せ、先輩、やめてくださ……///」
律「何テレてんだよー、梓！」
梓「べ、別にテレてなんか……」
―さわさわっ
梓「きゃっ、だ、誰？」
紬（うふふ……）
憂「……」ｲﾗｲﾗ
憂（あずさちゃんったら、何よ、みんなにちやほやされちゃって……）
唯「あずにゃん、ほらほらっ！」
梓「やっ、ちょっと先輩……」
憂（お、お姉ちゃんまで……）
憂「……」ｲﾗｲﾗｿﾜｿﾜ
憂（そ、そうだ、メール……）
憂「ね、ねえ、あずさちゃん、ところで、その……」ﾎﾞｿﾎﾞｿ
梓「もう、先輩ったら……」←聞いてない
紬「……うふふ」
憂「あ、あのさ、メール……見てくれた？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「……え、憂、今なんて……？」
憂「だ、だからさ、その……メール……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「……メール？」
憂（……あれ、見てくれてなかったの？）
憂「だ、だからさ、その……」ｿﾜｿﾜ
律「梓ー！」
―ぎゅっ
梓「ちょ、ちょっと、律先輩……」
憂「……」ｲﾗｯ
憂「……もういい、何でもない」
梓「……？」
梓（憂、何怒ってんだろう……）
梓（……メール？）
―ごそごそ
梓（……あ、憂からメール来てる……）
――ぴっぴぴっ
梓（……”会いたい”）
梓「……」ﾄﾞｷｯ
梓「……」
梓（わ、私も、さっき憂に会いたくてしょうがなかった……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓（もしかして、憂も同じ気持ち……だったのかな……）
梓「……」
梓「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓（憂……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「ね、ねえ、憂……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
―ぎゅぅぅぅ
律「梓ー、ほら、何してんだよ、こっち来いよー！」
梓「や、ちょっと、律先輩……くっつかないで下さい……」
憂「……」ｲﾗｯ
梓（憂……憂と話したいのに……）
憂（あずさちゃん、またほかの人とイチャついて……）ｲﾗｲﾗ
唯「ほら、あずにゃん、ちゃんと猫耳も持ってきたんだよ」
―スチャ
梓「ちょっと先輩、何勝手に人に猫耳を……」
憂「……!!」ﾄﾞｷｯ
憂（あれがあずさちゃんの猫耳……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「全くもう、先輩ってば……」
憂「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂（可愛い……可愛いよ、あずさちゃん……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「……」ｼﾞｰ
梓「……ん？」
梓（憂がこっち見てる……）
梓（は、恥ずかしい……すごく恥ずかしい……///）
―スチャ
憂（ああ、外しちゃった……）
梓（わ、私ったら、憂の前ではしたない……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂（可愛かったな、あずさちゃんの猫耳……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
律「梓ってば、すぐ外すなよー！」
梓「だ、だって……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
唯「あ、そういえば、憂はまだつけたことないよね、猫耳」
憂「……え？」ﾄﾞｷｯ
梓「ちょ、ちょっと先輩、憂まで巻き込まなくても……」
梓「……はっ！」
梓（憂……憂の猫耳………）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
律「ほらーこっち向いてごらん、憂ちゃん」
憂「律さん、や、やめ……」
梓「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
唯「大丈夫だよー、憂は絶対似合うから」ﾆﾔﾆﾔ
憂（お、お姉ちゃんまで……）
梓「せ、先輩方、やめてあげてくださいよー」←棒読み
律「ほらほらー」
憂（あ、あれ、あずさちゃん、ああ言ってる割には全然止めてくれない）
梓（憂……憂の猫耳……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
―スチャ
律「おー、似合うにあう！」
憂「そ、そうかな……///」
梓「……!!」ﾄﾞｷｯ
梓（憂……すごく可愛い……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「……」ｼﾞｰ
憂（やだ、あずさちゃんが見てる）
憂（恥ずかしい……すごい恥ずかしい……///）
―スチャ
梓（ああ、外しちゃった……）
律「もー、憂ちゃん可愛いなー」
―なでなで
憂「ちょ、ちょっと律さん……///」
梓「……」ｲﾗｯ
梓（あれ、私ったら、何やきもち焼いてるんだろ……）
梓（あれくらい誰するようなことなのに……）
梓「……」
梓（憂……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓（おかしいな、唯先輩のときはここまでやきもち焼いたりはしなかったのに……）
梓（憂……やっぱり私、憂のこと……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓（で、でもダメよ、憂は可愛いんだし、あのくらいでやきもち焼いてたらきりが……）
澪「あ、憂ちゃん、これ食べる？」
憂「……は、はい」
律「ほら、あーん」
憂「ちょ、ちょっと、律さん……///」
梓「……」ｲﾗｯ
梓（ダメ……この気持ち、もうおさえられない……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「ちょっと先輩方！」
律「ど、どうした、梓……」
梓「憂に……憂にこれ異常ちょっかいを出さないで下さい！」
律「なんだよ、ちょっとふざけただけじゃ……」
梓「ダ、ダメです！憂は……憂は私のものです！誰にも渡しません！！」
憂「あずさ……ちゃん？」
澪「梓……一体何を……」
―ぎゅうぅぅぅ
唯「ほら、落ち着いて、あずにゃん」
梓「唯先輩……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓（い、いや、ダメよ、私！）
―ガバッ
梓「離してください、先輩！」
唯「……あずにゃん」
梓「わ、私は……私は憂が……」
梓「憂のことが好きー！ ///」
憂「……!!」
憂（やだ、あずさちゃん、何を……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
律「お、おい、梓……」
梓「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂（あずさちゃん……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「あ、あのさ……その……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「う、うん……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
紬「……」ｼﾞｰ
紬（いい……いいわぁ……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「その……わ、私も……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
紬「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
澪「ア、アハハハ」
梓「……!?」
澪「最近、よく一緒にいると思ったら、本当に仲いいんだなー、二人は！」
憂「……え？」
律「……あ、そっか、そういう意味か」
梓「ち、違っ、私は……」
律「なーんだ、私はてっきり愛の告白かと……」
澪「いやいや、そんなわけ無いだろ、アハハハ」
梓（そ、そういう意味じゃ……私は本気で……）
憂「……」
澪（あ、危なかった……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
澪（最近、二人が仲いいのは知ってたけど……）
澪（梓……まさか憂ちゃんが好きだったなんて……）
澪「……」
澪（わ、私はこれからどうすれば……）
澪（梓……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
……
唯「よーし、誰からお風呂入ろっか？」
梓「……」
梓（結局、うやむやになっちゃったな……）
梓（……憂、どう思ってくれてたんだろ）
梓（やっぱり、”友達として”みたいに思われちゃったのかな……）
梓「……」ﾁﾗｯ
憂「……」
梓（憂……憂……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
―ザパーン
唯「ふぅ……」
律「ほら澪、背中洗ってやるよ」
澪「ちょ、律、何を……」
律「遠慮すんなって、ほらほらぁ」
…
憂「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「け、結局、三人で入っちゃったね」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「うん、狭くないのかな……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓（さっきのこと、憂はどう思ってるんだろう……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂（さっきのって、やっぱり……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
紬「……」ｼﾞｰ
梓（間が持たない……何か離さないと……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
紬「……」ｼﾞｰ
憂「あ、あの、紬さん、さっきから一体……」
紬「……あ、いいのいいの、私のことは気にしないで！」
憂「は、はあ……」
紬「ほら、いいから続けてつづけて！ ///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「そ、そんなこと言われても……」
梓「あ、あのさ、憂……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「う、うん……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
紬「……」ｼﾞｰ
紬（ほら、梓ちゃん、もう一押しよ、ほら！）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「……」ﾁﾗｯ
紬「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓（や、やりづらい……）
憂「あ、あの、あずさちゃん……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「な、何……？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「その、さっきの……さっき言ってた"好き"って……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「う、うん……」
紬「……」ｼﾞｰ
憂「ど、どういう"好き"か分からないけど……その……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「私は……あずさちゃんのことは本当に……す、好きで……」
梓「……え？」ﾄﾞｷｯ
紬（……ま、まさかここで憂ちゃんから？）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「……」ﾁﾗｯ
紬「……」ｼﾞｰ
憂（うぅ……横からの視線が気になる……）
紬「……」ﾜｸﾜｸ
紬（よし、GOよ、憂ちゃん！）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「……」ｿﾜｿﾜ
梓「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
―がちゃ
澪「ふぅ、全く、律のやつ……」
澪「……!!」
澪（ふ、二人で真っ赤な顔して、一体何を……）
憂「あずさちゃん……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「憂……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
紬（憂ちゃん……梓ちゃん……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「……んんっ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「憂、ちょっと……///」
紬（そ、そんなに近づいて、まさか……キ、キキキ、キス？）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
―たたたっ
澪「あー、もうこんな時間だ！」
憂「み、澪さん？」ﾊｯ
梓「……澪先輩？」ﾊｯ
澪「そういえば今テレビで面白いバラエティが……」
―ぱちっ
澪「あははは、面白いなー、これ！」
紬（……もう、台無し）
憂（わ、私ったら、さっきまで何を……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓（憂……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
律「ふぅ……いいお湯だった……」
唯「ムギちゃんたち、次はいっていいよー！」
憂「う、うん」
紬「あ、”二人で”先に入っていいわよー！私は後で入るから……」
憂「……！」ﾄﾞｷｯ
梓「ふ、二人で……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
澪「……」
―ザパーン
憂（こないだは、そんなに意識してなかったけど……）
憂（あずさちゃんの体……綺麗……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓（憂……やっぱり私は先輩より憂が……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ
憂「あずさちゃん……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梓「憂……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
最終更新：2010年01月03日 01:58
