~第4章 いちろう!~

第2回全統マーク模試

秋山 澪

横浜国立大学 教育人間科学部 B判定
東京学芸大学 教育学部    B判定
青山学院大学 文学部教育学科 A判定
立教大学  文学部 教育学科 A判定




お茶の水女子大学 文学部 人文科学科 C判定
津田塾大学 学芸学部 英文学科 A判定
東京女子大学 現代教養学部 心理学科 A判定




明治学院大学 経済学部 経済学科 D判定
國學院大学 経済学部 経済A C判定
立教大学 経済学部 経済学科 E判定




明治大学   経営学部 経営学科E判定
青山学院大学 経営学部 経営学科D判定
立教大学 経営学部 経営学科E判定
中央大学 経済学部 経済学科D判定
エリザベト音楽大学 音楽学部 音楽文化学科A判定




慶應義塾大学  文学部D判定
早稲田大学   文学部C判定
上智大学  文学部C判定
国際基督教大学 教養学部C判定



~全統高2記述模試~


明治大学 文学部判定C
明治大学 法学部D判定
明治大学 政治経済学部D判定
明治大学 商学部C判定
明治大学 情報コミュニケーション学部C判定




東京大学    文科三類C判定
東京外国語大学 英語学科A判定
早稲田大学 文学部A判定
慶應義塾大学  文学部A判定
上智大学 文学部A判定




~放課後~

唯「というわけで久しぶりに部室に参りました!」

梓「どういうわけですか?」

紬「模試の結果が返って来たから一息って意味じゃないかしら」

梓「先輩たちも返って来たんですね」

唯「も?あずにゃんも模試返って来たの?」

梓「し、しまった…………」

唯「ねーねー見せてー見せてー」


梓「先輩から先に見せてくださいよ」

唯「いいよー、はい」

梓「他に比べると国語が極端に低いですね」

唯「時間なくてさー。国語は勉強あまり出来てなくてね」

梓「ちゃんとやらなきゃダメじゃないですか!」

唯「澪ちゃんが、英語最優先にって~。今はやってるよー」

梓「でも歴史はやってますよね?」

唯「うん、結果が出やすい歴史は自信につながるからやった方が良いんだって」

梓「受験までに古文間に合うんですか?」

唯「澪ちゃんが間に合うって言ってたから大丈夫だよー」

梓「ホントかな…………」


梓「ところで律さんは?」

紬「りっちゃんは今日帰るって」

唯「えへへ………………」

梓「………最近、澪さんと律さんって仲良くないんですか?」

唯「そ、そんな事ないよ!」

紬「二人とも受験で忙しいだけなんじゃないかしら」

梓「………………………」


律(ひどい結果だったな…………)

律(この時期にE判定じゃもう無理かもな………)

律(働こうかな……………)

律(はぁ……………………………)



唯「澪ちゃんー!模試どうだった?」

澪「うん、今回は調子よかったかも…………唯は?」

唯「前に比べたら良く出来てたよ!」

澪「頑張った甲斐があったな」

唯「そんなー澪ちゃんのおかげだよーえへへ」

澪「私はアドバイスしただけだからな、自信持って良いと思うぞ」

唯「うん!これからの勉強はどうしたら良いかな?」


澪「どの科目だ?」

唯「うーん………英語かな」

澪「今まで通り精読と文法問題の演習で良いんじゃないか」

唯「長文はやらなくて良いのかな?」

澪「……………というと?」

唯「澪ちゃんを疑ってるわけではないんだけど、かこもん!とか見ると長文問題中心だし………」

澪「うん」

唯「模試も長文が出来てなかったし……」

澪「それは違うと思うぞ」

唯「ほえ?」

澪「これは私なりの考えなんだけどな、唯」

唯「うん」

澪「速読よりもまず精読が大事なんだ。じっくりと文章を読む事が出来れば速く読むことはそんなに難しい事ではない」

唯「う………うん、でも英語って言語だから多く触れた方が良いって言わない?」

澪「話す次元と、読み書きする次元は全く別物だと思うぞ」

唯「で、でも会話文とかも出題されるよね!」

澪「あれは会話文じゃなくて読解問題だ。私大頻出の正誤問題なんか精読、品詞分解が出来るかどうかを試している典型だぞ」

唯「そうなんだ………」

澪「気持ちはわかるけどな、あくまで私の考えだし」

澪「でもな、長文を心配するのは文法問題で確実に点を取れるようになってからで遅くないと思うぞ」

唯「うん!ありがとう!」


……

唯「そんなこんなでE判定脱出したんだよー」

憂「そうなんだーよかったねー」

唯「憂はどうだったの?模試返って来たでしょ?」

憂「私は…………………」

憂「私はその…………あんまりだったよ」

唯「だらしないなー。勉強の事なら私が何でも教えてあげるからねー」モグモグ

憂「う………うん」

唯「頑張るんだよー。ういはやればできる子なんだからねー」モグモグ

憂「ありがとうお姉ちゃん」




律「家に帰りたくねぇな……………」

律「どっか寄り道してこう」

律「ん?こんな所にゲーセンなんかあったんだ」

律「暇だし少し寄っていくか」

ウィーン

ガヤガヤガヤガヤ

律「ゲーセンうるさいな」

律「なんかドラムみたいなのもあるんだな」

律「そろそろ帰るか…………そういや最近全く演奏してないな」

ん?田井中じゃん!

律「?……おまえは……たしか……」



~ゲーセンにて~

「田井中?」

律「ん………お前は………中学の時の………」

「久しぶりじゃん!高校どこだっけ?」

律「…桜ヶ丘」

「頭いいんだなー」カチャッ

律「いや………別にそんなことないよ……つか制服来て堂々とタバコかよ」

「ん?田井中は吸わないの?」フーッ

律「吸わないよ、未成年だし」

「そっか………ん?あー今行く!じゃぁなー。あ、これやるよ!」

律(いらねーよこんなもん…………帰ろ)




~平沢家~

唯の模試を見る憂

憂「この調子で頑張らないとね」

唯「頑張ったよ!」

憂「D判定で満足してちゃダメだよ?」

唯「うんー」

憂(でも国語以外は前に比べて確実に伸びてるし、もしかしたら………)



~田井中家~

律「あー勉強する気おきねぇ」

律「唯に越されたんだろなー」

律「はぁ…………なんで受験なんかしなきゃいけないんだろ」

律「この時期にこれじゃマーチはもう無理そうだな…働きたくはないし……専門学校も………」

律「ん?これは………」

律「やべ…………ポケットに入れたままで捨てるの忘れてた」

律「……………」

クンクン

律「なんかミントみたいな匂いがするんだな」

律「どんな味がするんだろ…………」

律「捨てる前に一本だけ吸ってみるか」

律「部屋だと匂うし捨てにいくついでに吸うか」

キョロキョロ

律「ここなら大丈夫か………」

カチャッ

律「すー………」

律「ゲホッゲホッ!!!!!!!」

律「ゲホッ……………ゲホッゲホッ!!!!!」

律「気持ち悪………吐きそう…………頭クラクラする………」








律「何やってんだろ私………」


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最終更新:2010年05月27日 02:52