ガチャ

唯「ただいまー」

唯「って言っても誰もいないよね」

唯「はあ・・・今日も家で一人ぼっちか」

唯「もし兄弟とかいたら、親が家にいなくても楽しいんだろうなあ」


唯「暇だなあ。でも軽音部に入ったし、これからは楽しくなるよね」

ギュオン!

唯「な、何この音!?」

???「やあ」

唯「だ、誰ですか!?警察を・・・」

???「待ちなさい。私はアンプの魔人だ。君の願いを叶えに来た」

唯「えぇ!ホントに!?」

魔人「うむ」

唯「確かに、よく見たらなんか浮いてるし・・・人間に見えないかも」

魔人「だから魔人だって」


唯「でもアンプの魔人って、ランプじゃないの?アンプって何?」

魔人「君は軽音部のくせにアンプも知らんのか?」

唯「えへへ、入ったばかりなもので」

魔人「まあいい。とにかく君の願いを一つだけ叶えてあげよう。私はそのために来たのだ」

唯「えぇー。普通願い事って3つじゃん」

魔人「事業仕分けで予算が減ったんだよ」

唯「?」

魔人「とにかく!早く願いを1つ言いなさい!」

唯「だったら私は・・・」




魔人「よかろう。ただし、願いの効力は1年後の5月1日の午後4時13分までだ」

唯「なんか細かいね」

魔人「とにかくそれでいいか?」

唯「うん!1年間でもいいから妹が欲しいよ」

魔人「わかった。その願い叶えてやろう」

唯「ありがとう!」



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次の日

唯「う~ん・・・いつの間にか寝ちゃってたのか」

唯「魔人は夢だったのかな。あんなことあるわけ」

憂「お姉ちゃん!そろそろ起きないと」

唯「えっ!?」

憂「あ、お姉ちゃんおはよう。ご飯出来てるよ」

唯「い、いいいいい妹!?」

憂「お姉ちゃんどうしたの?」

唯「いもうとだ~!」ガバッ

憂「ちょっと、お姉ちゃん///」

唯「いもうと~」スリスリ

憂「ほら、早くご飯食べないと遅刻しちゃうよ」

唯「え、ご飯作ってくれたの?」

憂「なんで驚いてるの?早く食べようよ」

唯「う、うん!・・・これは!」

憂「どうしたの?」

唯「すごい!すごいおいしそうだよ!」パクッ

唯「やっぱりおいしいいいい!」パアァ

憂「もう、いつも通りなのにそんなに褒めないで//」

唯「最高の妹だよお」



通学路

唯「ふんふんふん♪」

憂「ずいぶん上機嫌だね、お姉ちゃん」

唯「うん。かわいい妹と一緒に登校できるんだもん」

憂「は、恥ずかしいよ」

唯「かっわいいなあもう!」

律「おーい唯」

澪「おはよう」

唯「あ、りっちゃんと澪ちゃん。おはよう!」


憂「おはようございます。初めまして、妹の憂です。姉がお世話になってます」

唯「(ういって名前なんだ・・・そういえば聞くの忘れてた)」

律「で、出来た子だな。私は田井中律でこっちは秋山澪。よろしくね」

澪「よ、よろしく」

唯「2人は軽音部の仲間なんだよ~」

律「唯が入ってくれたおかげで軽音部は廃部にならずにすんだからなー感謝してるよ」

憂「そうなんですか」

律「まったく、部員が全然見つからないときはどうなることかと・・・」

澪「おい律!無駄話してると遅刻するぞ!」

律「あ、澪待って~」

憂「楽しそうな人たちだね」

唯「うん!」



放課後

紬「へ~、妹さんがいたんだ」

律「うん。見た目は唯に似てたけどすごく出来た子だった」

ガチャ

唯「おまたせー」


澪「おー」

紬「こんにちは♪」

澪「ところで平沢さん」

唯「唯でいいよ~」

澪「ゆ、唯//」

唯「かわいい」

律「唯は楽器なにやるんだ?」

唯「え、楽器?そうかここ軽音部だっけ」

澪「軽音部は喫茶店じゃないぞ」

唯「でも私、楽器なんてやったことないよ」

律「え!?まじで?」

紬「だったら、この機会にギターを初めて見たらどうかしら?」

澪「うん。ちょうどギターいないしね」

唯「ギター、かあ」

律「しかし唯が楽器経験皆無だとは・・・」

澪「律!」

律「あっ」

唯「ご、ごめん」

律「ああ、いいんだよ!私が勝手に経験あるって思いこんでただけだから!」

唯「でもギターっていくらするのかなあ」

律「よし!じゃあ今度の休みにみんなで唯のギター見に行こうぜ!」

唯「ほんと!?ありがとう!」



唯の家

憂「おかえり、お姉ちゃん」

唯「ただいまー!あれ、いい匂い!」

憂「夕飯、もうすぐできるよ」

唯「おおー!夕飯まで作ってくれるんだ!ありがとう憂!」

憂「おおげさだよー」

唯「おいしい!」

憂「えへへ、ありがとう」

唯「憂と出会えてよかったよ~!」ギュー

憂「だから大げさだよぉ//」

唯「憂、一緒にお風呂入ろうか!」

憂「ええ!」

唯「それで、一緒にテレビ見て、一緒に寝ようよ!私妹とこういうことするのが夢だったんだあ」

憂「それなら小さい頃に・・・あれ、なんか昔のことが思い出せない」

唯「あー!とにかくお風呂入ろうお風呂!ほら早く!」グイグイ

憂「あ、ちょっと!」

唯「(憂が私の願いで現れたなんて、言うわけにはいかないもんね・・・)」



街中

律「おーい!唯こっちこっち」

唯「あーみんなー!遅れてごめーん」

律「まったく!遅いぞ!」

澪「律も遅刻してきただろ・・・」

律「あれー?そうだっけ?」

澪「こいつは・・・」

紬「まあまあまあまあまあまあ、行きましょ?」



楽器屋

唯「これ欲しいなー」

律「でもこれめちゃくちゃ高いぞ」

唯「うわ!全然お金足りないよ」

律「よし、じゃあみんなでバイトしてこれを買おうぜ!」

澪「そうだな」

紬「アルバイト、楽しみ♪」

唯「え、そんな悪いよ~」

澪「気にすることないよ」

律「そうそう、私らが唯を軽音部に入れた責任っていうかね」

唯「そんな・・・」

律「とにかく!バイト探すぞ!」

紬「おー!」



唯の家

唯「じゃーん!」

憂「お姉ちゃんギター似合ってるよ!かっこいい!」パチパチ

唯「えへへ~」

憂「でもギターって高いんでしょ?よく買えたね」

唯「軽音部のみんなで私のためにバイトしてくれたんだー。
  結局そのお金はみんなに返したんだけど、ムギちゃんが色々なんとかしてくれて・・・」

憂「軽音部のみなさん、すごく優しいんだね」

唯「うん。私もギター頑張らないとね!」

憂「頑張ってね、お姉ちゃん」

唯「でも、憂との時間も大切にするからねー!」ギュ

憂「あ、ありがとう//」


……

唯「ただいまー」

憂「お帰りなさい、お姉ちゃん」

唯「帰ったら迎えてくれる人がいるっていいなあ・・・」

憂「今日の部活はどうだった?」

唯「今日はねー澪ちゃんにコードって言うの教えてもらったんだ」

憂「へー」

唯「それでね、初心者用のギターの本ももらったんだよー」

憂「良かったね、お姉ちゃん」

唯「うん、それでねー」



……

唯「ただいまー」

憂「おかえり・・・あれ」

律「おっす!憂ちゃん久しぶりー」

澪「いきなり来てごめんね」

紬「おじゃましまーす」

唯「今日は軽音部のみんなに中間テストの勉強教えてもらうんだー」

憂「そうなんだ。みなさんすいません」ペコリ

律「相変わらず出来た子だなー」


唯「私の部屋はこっちだよー」

律「すごい良い家に住んでるんだな」

紬「ご両親はいないの?」

唯「お父さんとお母さんは仕事でいつも家にいないんだー」

澪「そうなんだ、大変だな」

唯「でも今は憂がいるから寂しくないよ!」

律「今は?」

唯「あ、なんでもない!えへへ」

律「しかしそれにしてもなんでこんな良い家に・・・」

澪「しつこいぞ」

澪「それでxに代入して・・・」

紬「この関数は・・・」

唯「へ、へえーなるほどー」

澪「本当にわかってるのか?」

律「ごろごろー」

ガチャ

憂「みなさん、お茶とお菓子持って来ましたよー」

唯「おー!待ってました!」

澪「わざわざありがとう」

憂「いえいえ」


律「あ、憂ちゃんちょっと」

憂「どうしたんですか?」

律「私、勉強教えたり出来ないから暇なんだよね。なんか遊ばない?」

憂「あ、じゃあゲームでもしましょうか?」

律「お、いいねー!澪~、ちょっと憂ちゃんとゲームしてくるわー」

澪「おい!迷惑かけるなよ!」

憂「大丈夫ですよ、私が誘ったんです」

澪「そ、そうなの」

紬「りっちゃんってすぐに人と仲良くなれるのね」

澪「昔からそういうやつだったからな・・・」


ピコピコ

律「うおっまた負けた!」

憂「ふふふ、もう一回やります?」

律「もちろん!憂ちゃんはなんでも出来るんだなー」

憂「そんなことないですよー」

律「唯から聞いたよ?家事もほとんど憂ちゃんがやってくれるって」

憂「私が好きでやってるんですよ」

律「中学生なのにすごいよなー・・・あ」

憂「どうしました?」

律「唯ってどういう中学時代過ごしてたのかな?憂ちゃんと同じところだよね?」

憂「私とお姉ちゃんの中学時代ですか、そうですね」

律「うんうん」

憂「お姉ちゃんの中学時代は・・・えーっと」

律「?」

憂「あれ?えっと、なんだろう・・・」

律「どうした?」

憂「すいませんなんか・・・思い出せないというか、もやもやしてるっていうか・・・おかしいな」

律「あ、そんな無理に思い出そうとしなくていいよ別に」

憂「すいません・・・」

律「いや、私が聞いたことだから、ごめんね」



唯「みんな今日はありがとう。おかげで明日はなんとかなりそうだよ」

律「いやーまあな」

澪「お前は何もしてないだろ!」

憂「みなさんお姉ちゃんのために、本当にありがとうございました」

紬「いいのよ」

律「そうそう、我ら軽音部の可愛い唯ちゃんのためだもんな」

澪「だからお前は・・・」

唯「本当に、軽音部に入ってからみんなの世話になってばかりで、ありがとう」

澪「何回も言わなくていいよ、私たちも唯の力になれてうれしいんだ」

律「じゃーなー」

紬「おじゃましましたー」


憂「良い人たちだね、本当に」

唯「うん。みんなや憂と出会えて私は本当に幸せだよ」

憂「じゃあ、ちょっと遅くなったけどご飯作るね!」

唯「わーい!」

憂「あ、お姉ちゃん」

唯「え?なに」

憂「私とお姉ちゃんが同じ中学に通ってた時のこと・・・
  あ、やっぱりなんでもないよ!すぐ作るね!」

唯「うん!」



……

唯「ただいまー」

憂「おかえりー」

唯「もうすぐ夏休みだねー」

憂「そうだねー」

唯「あのね、今度軽音部で合宿に行くことになったんだ」

憂「へえ。楽しそうだね!」

唯「ごめんね」

憂「え、なんで謝るの?」

唯「せっかくの夏休みなのに、憂と過ごせる時間が減っちゃうから」

憂「大丈夫だよ!夏休みは長いんだし!」

唯「そうか!そうだよね!」

憂「合宿楽しんできてよ!」

唯「ありがとー!」


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最終更新:2010年05月27日 23:44