澪「あんなかわいい子と幼馴染とかまじ最高」


澪「もうあの無邪気な笑顔やばい」

澪「さばさばした美少女とか最高でしょ」

澪「あー律に会いたい」

澪「電話しよう電話」

澪「ぴっぴっぴっと」


律『もしもし澪?』

澪「もしもしりーつー?」

律『当たり前だろ』

澪「相変わらずかわいい声!」

律『は?』

澪「遊びに行っていーい?」

律『いや、ちょ』

律「……切れちゃったよ」


ピンポーン

律「はや!?」

澪「こんにちはー!」

律「勝手に入ってきた!?」 

澪「あー律だぁ!」

律「うん律だよ」

澪「りーつー!」

ギュッ

律「ちょ……くさ!?酒くさ!」

澪「くさくない!」

律「いやくさいよ!何で未成年なのに飲んでんだよ!」

澪「飲んだらいい歌詞が浮かぶかなーって」

律「あぁ……そう」

澪「律反応がつめたい!」

律「えー」

澪「バカ律!」

ボカッ

律「いた!?何で殴られた!?」

澪「あーごめん!痛かった!?」

律「痛いよ」

澪「じゃあ慰めてあげる」

律「おい」

澪「なぁに?」

律「なんでデコにキスしようとしてんだ」

澪「?律のおデコにキスするからだよ?」

律「もうやだこの酔っ払い」

澪「んー!」

律「ちょ、やめ……つよ!力つよ!」

チュッ

律「うわー!私のおデコが汚された!」

澪「失礼な!愛しの幼馴染だろー!」

律「いや、愛しかは知らないけど……ていうかブラジャーの紐みえてますよ」

澪「きゃー!律に襲われるー!」

律「襲わないよ」

澪「あれ」

澪「じゃあ次は唇ね!」

律「はぁ!?」

澪「律ー愛してるよー!」

律「はいはいつまらない冗談はよそうな」

澪「冗談じゃないもん!」

律「えっ」

澪「ずっと好きだったもん!」

律「えっえっ」

澪「小学生の時からずーっと!」

律「ちょ……」

澪「ほら私って恥ずかしがりやでしょ」

澪「だからずっとじぶんのきもち伝えられなかったけど、いまなら言えるよ!」

澪「田井中律さん!私と付き合ってください!」

律「はい」

澪「えっ」


澪「私と付き合ってください!」

律「はい」

澪「私と付き合ってください!」

律「はい」

澪「私と手繋いで歩いたり、キスしたりしてください!」

律「はい」

澪「私と」

律「しつこい!付き合うって言ってるだろ!」

澪「だ、だってそんなあっさり……」

律「じゃあ断ったほうがよかった?」

澪「いや……だっで……うゔっ」

律「なんで泣くの!?」

澪「だっでりじゅどづきあえるなぶでぇぇ!」

律「頼むから日本語でしゃべってくれ」

澪「りぃぃぃぃぃづぅぅぅぅぅ!」

ギュッ

律「ぎゃー!鼻水きたねぇぇぇ!」


律「……ほら、重いからどけって」

澪「……」

律「おいぃ?」

澪「ぐぅ……」

律「わかってたよ……このパターンは寝てるってことはわかってたよ」

律「はー、小学生の時からかー」

律「……なんであっさりオーケーしたかわかるか?」

律「私もずっと同じ気持ちだったから、だよ」

律「はは……恥ずい」

律「……」

律「ファーストキスがお酒の味ってのも……いいかな」



秋山澪です。

眼が覚めると、なぜか私は律の部屋にいました。
あと頭がすごく痛いです。
律は私が目覚めたことに気がつくと頬を赤らめて「おはよ」と言ってくれました。
私はよく状況がわからず、律に昨日のことを聞きました。
そのあと私が律以上に頬を赤らめ、悶えたことは言うまでもありません。

でも私は今、すごく幸せです。


終わり。



最終更新:2010年05月28日 00:37