純「ねえねえ、梓!」

梓「んー?」

純「ジャジャン!!突然ですが純ちゃんクイズです!!」

ジャジャーンジャーンジャンジャジャン けいおん!



純「サバがいばったらサバイバル、『ら』がいばったらライバル、犯人がイバったらハンニバル」

純「では!!」

純「ちょっきんちょっきん」

梓「?」

純「私がいばったらどうなるでしょう?」

梓「うざい」

純「…」


純「ちょ、ちょっと、よく考えてよ!」

梓「よく考えた結果がうざいって答えなんだけど…」

純「これはナゾナゾだよ!?」

純「ヒントは私の手の動き!」

ちょっきんちょっきん

純「そしてそれが威張るの!!」

純「さあ!答えは!?」

梓「うざい…」

純「…」


純「ちょーっと、梓には難しかったかなあー…」

純「これ、小学生でも解けるナゾナゾなんだけどなー」チラッチラッ

純「まさか、高校2年生の梓が解けないなんて、意外だなー」チラッチラッ

梓(もう本当にかんべんして欲しいんだけど…)

純「」ぱくぱく

梓「?」

純「…」ぱくぱく

梓(純の口の動き…)

「カ」「ー」「ニ」「バ」「ル」

純「」チラッチラッ


梓(ちょっ!?自ら答えを示唆するなんて…そこまで答えて欲しいの!?)

梓(やっぱうざい!ぜったいに答えない!!ぜったいにだ!!)


純「…」シュン

梓(口パクで伝わらないことを悟ると勝手に落ち込んでるし…)

純「じゃあ…ヒントその1!!」

梓(えぇっ!?求めてない!ヒントなんて求めてないよ!?)

純「このちょっきんちょっきんが何を表してるのか考えるのが特大ヒントかなー」ちょきちょき

純「あー、これもはや答えかも…っていうか答えみたいなものかもー」チラッ

梓「…」


純「カニ…」

梓「!?」

純「カニ食べたいなー」チラッ

純「カニを」ちょきちょき

純「なんだか」ちょきちょき

純「食べたいなあー」ちょきちょき


梓(いかにもちょきちょきはカニをあらわしてるんだよっていう猛烈なアピール!?)

梓(答えない…私は絶対に答えないよ純!!!)


純「カニさんちょきちょき」チラッ

梓(ついに、動作とヒントの答えを組み合わせちゃった!)


純「えー…ひょっとしてわかんない…?」シュン

梓「わかんない」

純「じゃあヒントその2…チョキチョキはカニさんをあらわしています…」


梓(とうとうヒントという形でさっき伝えたかったことをそのまま伝えちゃった!?)



純「カニさんが威張るんだよ…?」

純「カニさんがね…それはそれは威張るんだよ…?」



梓(なんでここまで構って欲しがってるの!?ひょっとしてこのナゾナゾすごい自信作だったの!?こわい!!)


梓「わ、わかんないよ…」

純「じゃあウルトラヒント!!」

梓(まだヒント出すの!?これヒントを出すようなナゾナゾじゃないよ…)

純「最初に言った通り」

純「サバがいばったらサバイバル、『ら』がいばったらライバル、犯人がイバったらハンニバル」

純「その例に習ってカニがイバったら何になるのかを考えればいいんだよ!!」ニコニコッ

梓(いや、もうわかってる!!わかってるから、そういうのいらないよ!!)

純「カニさんが威張る…カニが威張る…カニ威張る」ぶつぶつ

梓(これもうナゾナゾじゃない!!強要されてる!!答えを強要されてる!)


純「使いますか!?」

梓「えっ!?」

純「オーディエンス使いますか?」

梓(ミリオネア!?)

純「そうだなー、唯先輩に電話で相談するのを許可するよ」

純「いやー、ごめんね。難問出しちゃってさ」

純「だからこれぐらいのハンデをあげなきゃいけなかったよね、ごめんごめん」

梓(私が答えないのを、私の知能のせいにしはじめた!!不本意だあああ!?)


梓(こんなくだらない事で唯先輩に電話したくない…)

純「ぴっぽっぱっと…」

純「はい唯先輩につながったよ」

梓(勝手につなげちゃってるし!!)


純「えーっと唯先輩ですか?」

唯「ほほーい!その声は純ちゃんだねー?」


梓(相変わらず脳天気な唯先輩…)

純「実はいま梓とナゾナゾで遊んでたんですよ」

唯「えーーっ!?ナゾナゾォー!?私ナゾナゾ大好きなんだよ~♪」きゃっきゃっ

梓(テンション高すぎて受話器から離れてても声が聞こえます唯先輩…)

唯「で、それでなんで私に電話がかかってきたの~?」

純「実は梓がどうしても私の出題がわからなくて泣きそうなんですよ」

梓(虚言も大概にしろおおおおお!!)

唯「えーっそれで私に助けを求めたってわけだね~、しょうがないな~あずにゃんわぁ~♪」

純「そうなんですよ~、梓ってしょうがない奴なんですよ♪」

梓(こいつらああああ…!)


純「それじゃ30秒あげますから、梓から出題を聞いて、答えを考えてあげてください」

唯「うん、ナゾナゾ博士と呼ばれた私に任せて~♪」きゃっきゃっ

純「はい梓、受話器」

唯「あずにゃん!!私がいるから何の心配もいらないよォ!!」

梓「えー…」

梓「サバがいばったらサバイバル、『ら』がいばったらライバル、犯人がイバったらハンニバル」

梓「では、カニがイバったら何になるでしょう…」


梓(こんな問題がわからなかったとなると唯先輩に馬鹿にされちゃうな…)

唯「わ、わかんないよ…」グスッ

梓「!?」

唯「わかんないよ…あずにゃん…力になれなくてごめん」グスッ

唯「わたしぃっ…先輩なのにぃっ…」

唯「いつもいつもご迷惑ばかり」ズビズビ

唯「ほんと…バカで…ちっとも頼りにならなくて…」グスッ

梓(唯先輩の方が泣き出したあああああ!!!)


唯「私…憂がいなきゃなんにもできないし…」

唯「進路も決まらず…運動もできないし、頭もよくないし…」

唯「本当にどうしようもなくて」

ピッ

梓「あっ…」

純「30秒立ったので通話終了でーす」

梓(唯先輩…私は貴方がこの世の中をわたっていけるのか心配です…)



純「答えはわかった梓?」

梓「…」


純「えっまじでわかんなかったの…」


梓(もう、これは答えた方がいいのだろうか…)



純「それじゃフィフティ・フィフティという手もあります!」

梓(げげっまだヒントを使わせるつもりだった!)

梓「でも4択問題じゃないし…」

純「じゃあ、私が嘘の答えをでっちあげて、2択にしてあげる!」

梓(いよいよ、答えの幅が2択になっちゃった…)

梓(でもいっか…2択でまちがった答えを答えて終わりにしよう…)

純「じゃん!」


A:カーニバル
B:カーニバル


梓(あああああっどっちも答えだああああああ!?!?)


純「さあっAとBどっちかな~?」にっこり

梓(これはもう、いままでみたいにさりげなく答えさせようなんてチャチなもんじゃない!)

梓(明確に私を答えを言わせようという敵意を感じる!!)

純「ねえ、答えを聞かせてよ梓~?」

梓(私はやっぱり絶対に正解を答えたくない!)

梓(これは私と純の戦争なんだ…)

梓(ああでもどうすればああああ…!!)


梓「うっうぅ・・・」

純「さあさあ、梓!!」

梓(ぐっ…壁に押し付けられて逃げ場が…)

純「ねえ、答えを梓の口から聞かせてよ」

梓(これは…もう…ダメです…)

梓「うぅ…答えは…」グスッ

純「答えはああああ?」

梓「カ…カ…」グスッ






和「カーニバル」

純「!?」

梓「!?」



和「さっきから貴方達の会話を聞いていたのだけれど」

和「その問題の答えってカーニバルよね!?」

和「カーニバル!!」

和「カーニバル!!」

和「ねね、そうでしょカーニバル!!」

和「っていうか絶対にそうよ」

和「カニが威張ったらカーニバルだもの」

和「カーニバル、カーニバル」



純「」


純「うっうっ…」グスッ

和「!?」

純「うわああああ~ん」

梓(さすがの純も泣き出した!!)

和「えっ!?えっ!?」


純「せっかく楽しいナゾナゾをつくって…」グスッ

純「梓ともっと仲良くなりたくて遊んでたのに…」

純「生徒会長に答えを先に言われちゃったああああああびええええええん」

梓(そんな目論見だったのか…)

和「えっ…」オドオド



和「そ、そうなんだ、私生徒会行くね!!」


梓(あの人、答えだけ行って逃げちゃった…)

純「ぐすんっ…ぐすんっ…」

梓(これは私も逃げた方がいいですね…)


ぎゅっ


梓「にゃんっ!?」


純「まだ梓の答え、聞いてないもん…」ヒック


梓「えっ…」

純「まだ私と梓のナゾナゾはつづいているんだもん…」

純「梓の口から答えるまで…私のナゾナゾは終わらないもん…」


梓「じゅ…純…」



純「ねえ、梓…梓だけの答えを聞かせてよ…」ぎゅっ



梓(答え…私の答え…?)


純「ひっく…ひっく…」


梓(私は…私は…)


ポンッ


梓「純…私の答え、言うね?」

純「あ…ずさ…」ドキッ


ぎゅっ






梓「――純…結婚しよう…」




……

ワイワイガヤガヤ

唯「ほぇ~、ここが結婚式場か~広いね~」

紬「琴吹家が式場を提供したのよ~♪」

――平沢唯です、今日はあずにゃんの結婚式
あれからあずにゃんと純ちゃんはナゾナゾで親睦を深め、いよいよ結婚と相成りました!


唯「いやあ~、あずにゃんが結婚だなんて、想像もつかなかったね~」

律「ほんと、あの梓が一番乗りとはね~」

紬「梓ちゃん、自分の為にナゾナゾを一生懸命に出題してくる純ちゃんに惚れちゃったらしいの」

澪「なんだか可愛らしい話だなー」


和「それでは新郎新婦の入場です!」



カパァッ


唯「わあああ!」キラキラ

――扉から歩いてきた花嫁姿のあずにゃん
すっごくかわいらしい姿でした


梓「えへへ…」

純「えへ…緊張しちゃうな」

純「でも、梓?私なんかで良かったの?」


梓「何をいまさら…だってこれが私の…いや、私たちの選んだ答えだもん」


梓「見て、純」



唯「あずにゃんおめでとおおおお」パチパチパチ

憂「おめでと梓ちゃん」パチパチパチ

紬「あらあら♪」パチパチパチ

律「お似合いだぜチクショー」ヒューヒュー

澪「かわいい…」キラキラ

和「二人とも、おめでと」パチパチ

恵「おめでとうございます」パチパチ

さわ子「ちっ」





梓「これが私の…いや私たちの…」


梓「『カーニバル』だよっ♪」ニコッ


和「やっぱりカーニバルであってたんじゃないの」



こうして二人はカニさんのハサミのように
挟みあって離れられない仲になりましたとさ♪




めでたしめでたし



最終更新:2010年05月31日 22:28