唯「うーん、朝だ…。」

唯「ん?ここはどこ?」

唯「やけに胸と頭が重いよー」

唯「風邪ひいたのかな?」

唯「それにここは私の部屋じゃない…」

唯「一体どこなんだろう?」

唯「…あれ?」

唯「髪の毛が黒くなってる!?」

唯「え!?な、なんで…!?」

澪母「澪ー起きたー?」

唯「み、澪!?」

唯「(澪ちゃんのお母さん…!?どういう事…?)」

澪母「なんだ、起きてたのね」

唯「え、あ…お、お母さん?」

澪母「?急にどうしたのよ、いつもはママって呼ぶのに」

唯「!?」ズガーン

澪母「きっと寝ぼけているのね、顔洗ってきなさい」

唯「う…うん…」

唯「(黒い髪の毛…重い胸…澪ちゃんのお母さん…)」

唯「ま…まさか、ね」

唯「洗面所はここかな?」

唯「!?」

唯「み…澪ちゃん?」

唯「わた、私、澪ちゃんになってる!?」

唯「うわぁ…どうりで部屋が違ったわけだ…」

唯「じゃあ、ひょっとして澪ちゃんが私になってたり…?」

澪母「澪ー、学校遅れるわよ」

唯「あ、はーい!!」

唯「(お母さんの前では、ごまかすしかないや…。)」


唯「いってきまーす!」

澪母「今日の澪はいつもより元気で明るいわねぇ」

律「おーい澪ー!!」

唯「あ、りっちゃん!」

律「り、りっちゃん!?」

律「澪…どうした?」

唯「(あ、そっか…見た目は澪ちゃんなんだった)」

唯「りっちゃん、私、唯だよ!平沢唯!!」

律「いや、お前澪じゃんか。秋山澪

唯「あうー、信じてよう」

律「澪、唯の物まねそっくりだなー」ケラケラ

唯「し、信じてくれない…」


律「ほら、そんなことより学校行くぞ?」

唯「うー…うん…。」

唯「(りっちゃんは信じてくれない…。)」

唯「(澪ちゃんが私になってたら信じてもらえるかも)」

律「あ、唯ー!」

唯「ん?」

律「?なんで澪が返事するんだ?」

唯「あ、そっか」


澪「りーつーぅ!!」

律「唯!?」

澪「私だよ、澪だよ!!」

律「なんか唯まで変な事やりだした…」

澪「朝目がさめたら唯になってたんだよう!!」

律「???」

唯「み、澪ちゃんも!?」

澪「…まさか、唯?」

唯「うん」

澪「どういうことだー!!」

律「こっちが聞きたい!!」



朝の事。

憂「お姉ちゃーん、遅刻しちゃう…ってあれ?」

澪「…ん?憂ちゃん?」

憂「お、お姉ちゃんが早起きした!!」

澪「なんで憂ちゃんが私の部屋に?」

憂「お、お姉ちゃん…憂ちゃんだなんて…」

澪「?お姉ちゃん?」

憂「お姉ちゃん寝ぼけてるんだね!顔洗ってきたら?」

澪「…?うん…?」

澪「(お姉ちゃん?どういうことだろう…)」

澪「私の家じゃない…。」

澪「ここ…唯んち?」

澪「!!」ばっ

澪「嘘…唯になってる…!?」

憂「お姉ちゃん、学校遅れちゃうよ?」

憂「あ、う、うん憂~」

澪「(唯ってこんな感じだよな…?)」

憂「(眠そうなお姉ちゃん可愛い)」


澪「ってことがあってな…」

律「じゃあ…本当に、唯が澪で澪が唯?」

唯「ややこしいけどそうなるね」

律「ホントにややこしいな…」

唯「とりあえず、学校に行こう!」

澪「そうだな…」


紬「唯ちゃん達おはよー」

律「おはよームギ」

澪「おはよ、ムギ」

唯「ムギちゃんおはよー」

紬「えっ?澪ちゃんどうしたの?」

澪「どうしたって…」

紬「…?唯ちゃん?」

澪「いや…たしかに私は唯なんだけども…」

紬「…?」

唯「ムギちゃん…おちついて聞いてね…」

紬「え、ええ」

唯「実は…私と澪ちゃん、入れ替わっちゃったの!」

紬「あらあらあら!」


唯「は、反応が思ったより薄い!!」

紬「えっと…じゃあ澪ちゃんが、唯ちゃん?」

唯「うん…」

紬「じゃあ唯ちゃんが澪ちゃんなのね?」

澪「う、うん」

紬「りっちゃんは変わってないの?」

律「え、私?」

紬「梓ちゃんとかと変わってるのかと…」

律「いや、私は私」

紬「そっか…何で二人だけ入れ替わったんだろうね…」

唯「うん…。」



さわ子「みんなおはよう。出席をとるわね」

さわ子「秋山澪さん」

澪「はい」

さわ子「…?平沢さん?」

澪「あ、す、すみません」

澪「(唯、返事しろ!)」

唯「すーすー」

澪「(寝てる…。)」

さわ子「…秋山さん、学校へ来てすぐ寝ないようにね」

唯「…はっ、はははい!!」

一同「あははははは」

澪「(唯ー…。)」




ほうかご!

律「梓にはどうするよ?」

唯「素直に話して納得してもらうしかないよ!」

澪「そうだな…。」

律「(…唯がしゃきっとしてて…)」

紬「(…澪ちゃんがのんびりしてて…)」

律紬「見慣れないなぁ」

唯「?何ー?」

紬「いえいえ、何でも」

梓「すみません、遅れましたー」

唯「あずにゃあああん!」だきっ

梓「ニャッ!?み、みみみ澪先輩!?」

唯「あずにゃん、信じてー」

梓「あ、あずにゃんて…」

澪「(唯ーっ!?)」

梓「澪先輩、どどどどうしたんですか」

唯「私、唯だよーあずにゃん」

梓「唯先輩ならあっちにいるじゃないですか」

澪「私は澪だ!」

梓「!?」


梓「これは一体…」

唯「朝になったら入れ替わってたんだよー」

梓「み…唯先輩が、澪先輩と?」

澪「そうなるな」

梓「どうりで澪先輩が私に抱きついてきたわけです」

唯「この体だと胸が邪魔であずにゃんが苦しそうだよー」

梓「じゃ…じゃあ離れてください」

梓「(なんか言いにくい…。)」

唯「私と澪ちゃん、元に戻れるかな」

澪「どうだろう」

紬「そうだ、頭をぶつけると入れ替わるって話があるわ!」

律「ムギ…そんなベタな…」

唯「澪ちゃん!!」ごつっ

澪「ぐはあっ!!」

梓「遅かったです」

律「…」


唯「…お、体が軽いよ!!」

澪「私も…?」

梓「え…」

唯「髪の毛も茶色に戻ってるー!!」

梓「…律先輩?」

律「んー?」

梓「…ムギ先輩!?」

紬「なにかしらー?」

梓「み…みなさん入れ替わってます!!」


律「何で私達までまきぞえくらってるんだ!!」

紬「あらあらあら、私は誰?」

梓「口調から判別すると…唯先輩は律先輩」

梓「澪先輩はムギ先輩、律先輩は澪先輩」

梓「ムギ先輩は唯先輩になってます」

唯「ややこしっ!!」

澪「戻るどころかまぜこぜになってるじゃないか!!」

紬「頭をぶつけてないのにこうなっちゃったわ」

律「しかも入れ替わってる人が完全にぐちゃぐちゃだ」

梓「私はそのままです」

唯「あずにゃんずるいー!!」

澪「…このまま戻れない気がしてきた」

梓「と、とりあえず今は余計な事をしないでおきましょう」

唯「…うん。」

紬「大変なことになっちゃったわねぇ…。」

澪「このままだと色々と大変だ」

律「そうだな…。」

紬「とりあえず、お茶にしましょう」

梓「それは変わらないんですね…。」

紬「あら?体が勝手に…」

律「唯…じゃないムギ、どこ行くんだ?」

紬「お菓子の方へと体がー」

唯「さすが私の体!!」

律「私の声で言ってもあんま違和感無いな…。」




律(澪)「何で私達までまきぞえくらってるんだ!!」

わかんね
こういう書き方して欲しい




紬(唯)「いけないいけない、お茶を淹れなきゃ」

紬(唯)「…あら?」

律(澪)「どうした、ムギ?」

紬(唯)「…お茶って、どう淹れるのかしら」

唯(律)「ム、ムギちゃん!?」

澪(紬)「どうしたんだ…?」

紬(唯)「あれ…?分からない…なんで…」

梓「ムギ先輩!?」


紬(唯)「頭が痛い…」

唯(律)「ムギちゃん、しっかり!!」

紬(唯)「あ…あう…」

律(澪)「ムギ、しっかりしろ…」

紬(唯)「…あれ…私は誰だったかしら…。」

澪(紬)「ムギ、大丈夫か?」

紬(唯)「私の名前は紬?それとも唯?」


梓「見た目は唯先輩ですけど…中身はムギ先輩です」

紬(唯)「じゃあ、私はどっち…?」

唯(律)「中身がムギちゃんだからムギちゃん…だよ、ね?」

律(澪)「そう言われると…」

澪(紬)「良く分からなくなってきた」

梓「み、みなさん落ち着いてください!!」

唯(律)「あずにゃんは…ほんとにあずにゃん?」

梓「!?」


梓「皆さん落ち着いて…」

唯(律)「あずにゃんは…誰と入れ替わってるの?」

梓「私は誰とも…」

澪(紬)「本当は梓じゃ無いのか?」

梓「わ、私は中野梓です!」

律(澪)「私は元々どんな見た目だったっけ」

唯(律)「私は誰だっけ?」


梓「み…みなさ、ん?」

唯(律)「あずにゃんは私だっけ?」

紬(唯)「違うわ、私よ」

梓「み、皆さん落ち着いて…」

唯(律)「えいっ」ごんっ

梓「きゃあっ」

梓「わわわ…」


唯「えへへ、これであずにゃんも一緒だね」

澪「そうだな」

梓「…私は、誰に」

紬「この姿は誰だったかしら」

律「誰だっけ」

唯「私って誰だっけ?」

梓「私は、あず…、あず…?」


梓「…?思い出せない…」

唯「誰だか分かんないや。」

紬「もう一回頭をぶつけてみましょう」

律「そうだな」

梓「…なんで頭をぶつけるんだっけ…」

唯「何でだっけ」

澪「分かんないから良いや」

唯「せーの」

ごつんっ


終わり


終わりです。
そして1へ戻る



最終更新:2010年06月01日 21:19