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唯「………」キョロキョロキョロ

唯「うしし…いないいない…」

唯「おっ!あったあった♪憂ごめんね~!これもアイスのためなんだぁ~」

唯「ギー太の練習でもしておこーっと!」

唯「~♪」

ガチャッ、バタンッ…






憂「………」

梓「………」



ガチャッ

憂「ふぅー…危なかった…押し入れの中に避難して正解だったよ…」

梓「……//////」

梓(暗い部屋の中に連れて行かれた…!!暗い部屋へこの子に連れられた…!!//////)

憂「あの…梓ちゃん…///」

梓「な…何…?//////」

憂「もうお姉ちゃんが帰ってきてしまったし…今から晩ご飯の支度しないといけないの…梓ちゃん…ごめんね…///」

梓「! ………」

憂「お姉ちゃんにバレないように…ね?///」ニコッ

梓「………」

梓「………」

憂「梓ちゃん…?///」












梓「イヤだ…!」


憂「へ……?」

梓「イヤだ…!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!」

憂「ちょっ…ちょっと…!梓ちゃん!そんな大声を出すとお姉ちゃんにバレちゃうよ!」

梓「イヤだー!!イヤだー!!」

唯「あれ~?憂帰っているの~?」←ドアの外から

憂「うっ…お姉ちゃん…」

梓「イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!」

憂「も…もうっ!梓ちゃんのばかっ!」

パシンッ

梓「………」

憂「あっ……」

梓「ウグッ…ウグッ…」

憂「あ…ご…ごめんねっ!その…つい…」

唯「憂~いるの~?」ドンドン

憂「もうっ!お姉ちゃんは黙っててっ!アイス食べていていいからっ!」

唯「やったぁ~!」トトトト

憂「………」

梓「ウグッ…グスッ…グスッ…」

憂「ごめんね…梓ちゃん…そ…その…梓ちゃんと私がやっていたことをお姉ちゃんに知られたくなかったから…」

梓「ウグッ…グスッ…ウウッ…」

憂「きょ…今日のことは忘れよ?ね?そうした方が梓ちゃんにとっても好都合だし…」

梓「グスッ……んでよ…」

憂「うん…?」

梓「なんで私の思い通りにならないのよっ!!これは夢なんでしょっ!!夢なのになんでまた悲しい思いをしないといけないのよっ!!」

憂「え…?夢…?」


梓「グスッ…私はフラレたのにキスを…それに君からしてもらったっ!!これは夢しかないじゃないっ!!これは現実なわけないじゃないっ!!」

憂「お…落ち着いて!梓ちゃん!」オロオロ

憂(ど…どうしよう…私のせいで梓ちゃん…現実を夢と誤解しているんだ…)

梓「お母さんが…私に内緒で入院していたなんて…!お父さんがそのことを教えてくれなかったなんて…!誰がそんなこと信じるのよっ!!」

憂「! そ…それって……」

梓「~~~!!!!」フルフルフル

憂「あ…梓…ちゃん…?」オソルオソル…

ガッ

憂「うっ…!」

梓「『嘘だ』って言ってよっ!!私のいる今の状況は嘘だって言ってよっ!!」ユッサユッサ

憂「や…止めてよ…梓ちゃん……」

梓「なんで嘘だって言ってくれないのよっ!!ねえっ!!ねえっ!!」ユッサユッサ

憂「や…止め…て…梓…ちゃん……」


梓「なんでっ!!なんで嘘だって言ってくれないのよっ!!なんで…ウグッ…なんで…ウッ…ウッ……」

憂「梓ちゃん……」

梓「ウッ…ウッ…うわはぁーん!!!!」ポロポロ

憂「………」

梓「ウェッグ…ウェッグ…」

憂(私…なんて無力なんだろ…梓ちゃんに何もしてあげられないなんて…)

梓「ウグッ…ウグッ…グスッ…」

憂(安易にキスなんてしなければ良かった……)

トントン

ガチャッ

唯「憂もアイス食べようよぉ~!」アムアム

憂「あ…お姉ちゃん…」

唯「…って、あれ…?あずにゃん…どうしてここに…?何で泣いているの…?」

梓「ウグッ…ウグッ…グスッ…」

唯「あずにゃん、どうしたの?憂とケンカしちゃったの?大丈夫だよ!憂には私から言っておくから…」

憂「お姉ちゃん…」

唯「ん?なぁに?憂?」

憂「梓ちゃんのために…そっとさせて欲しいの…いい?」

唯「………」

唯「憂がそういうなら従うよ~」ニコッ

梓「ウグッ…グスッ…グスッ……」





秋山家

♪~

澪「ふぅ……」

澪「……梓…どうしたんだろう…」

ピッピッ…prrrrrr…

澪「……繋がらない…」ピッ

澪「何か事故か事件に巻き込まれていなければいいのだけれど……」

澪「………」

澪「あ~!もうっ!寝よっ!もう寝ようっ!」

澪(どうせ明日ムギが帰ってくるんだし、梓も律も普通になるさ…)

prrrrrrr…

澪「!?」ビクッ


ピッ…

澪「もしもし……」

紬『あ、澪ちゃん。今大丈夫かしら?』

澪「う…うん…どうしたの…?」

紬『律っちゃんの電話が繋がらないから澪ちゃんなら、と思って…』

澪(律のやつ…あのバカッ…ムギに心配させやがって…)

紬『?どうしたの?律っちゃんに何かあったの?』

澪「いや…特に……」

澪(やっぱりムギに言った方が良いかな…こういう時に頼れるのはムギなんだけど…)

紬『そう……あ、そうそう!明日みんなにお土産持って来るから期待していてね♪』

澪「あぁ…うん…ありがとう……」ピッ

澪「………」

澪(結局…言えずじまいか……)

澪「………」

澪「もういいっ!寝るっ!」


……

紬「………」

紬(澪ちゃん…元気なかったわね…やっぱり何かあったのだわ…)

紬(そういえば、梓ちゃんも繋がらなかったし…元気にやっているかしら?)

紬「なんだか心配ね…唯ちゃんなら…」

ブブブブブブ…

紬「あら?唯ちゃんからだわ!」




from唯ちゃん
お帰りんごアイスキャンディー!×9
(顔文字・絵文字略)




紬「クスッ…唯ちゃんってば…」

紬「『ただいマンゴープリン♪』と…」

紬「でも、この『×9』って何かしら…?」

紬「明日唯ちゃんに聞こう♪」





田井中家

ピコピコピコ

聡「………」

律「………」

ピコピコピコ

ズギャーン

聡「あぁっ!姉ちゃん強すぎっ!ハンデくれよ!」

律「うるせっ!誰がお前なんかにハンデやるかよっ!」

聡「ケチ……」ボソッ

律「あぁっ!?やんのかっ!!今ここで実戦でやるぞ!?」

聡「うぅ…それはご勘弁を……」

律「はぁ…お前本当に弱ぇーなぁー…」

聡「それは姉ちゃんが俺にゲームやらせないからだろ!」

律「ったく…だからお前は子どもなんだよ…」

聡「なっ…何でだよ…」

律「人のせいにする暇ありゃ、自分で強くなれば良いだろーが」

聡「そういう姉ちゃんだってやっているのかよ…」

律「んー?私はまぁ~元から出来る子だしぃ~完璧だっつーのっ!」

聡(また澪さんと違うこと言いやがって…)

律「まぁ~まだお子ちゃまなさーとし君には早い話だったかしら!あはははは!!」

聡「一生ほざいてろ…」ボソッ

律「な~ん~だ~と~?」ググッ

聡「わー!!姉ちゃんギブギブギブギブ!!」

律「さっきのは許さんっ!!」ググッ

聡「ケホッ…ケホッ…鬼…」

律「さぁーてもう寝るわー」

聡「なぁー姉ちゃん…」

律「んー?どうしたー?」

聡「なんで今日に限って音楽の話しないんだよ…?」

律「…は……?」

聡「だって姉ちゃんいつも部活の話してんじゃん…後輩の人とか澪さんとかそんな話を…」

律「……そんな気分じゃないからじゃね…?」バタンッ

聡「…変な姉ちゃん…」


律「………」

律(聡の野郎…せっかく忘れようとしていたのによ…)

律(…もう…いいや…明日ムギが帰ってくるし…)

聡『後輩の人とか…』
律「………」

律「……~~~~!!!」

律「だっーーー!!!」

律「はぁ…はぁ…はぁ…」

律「………」イライライラ

律「もういっぺん聡にチョークかけてやる」



……

ピンポーン

ガチャッ

憂「あ…こんばんは…お待ちしておりました…」

ベーシスト「すまない…梓が迷惑をかけて…」

憂「いえ……」

梓「スー…スー…」

ベーシスト「はぁ…当の本人はお寝んねっつうわけか…」

憂「…あ…あのっ…!」

ベーシスト「なんだ…?」

憂「梓ちゃんを…叱らないで下さい…」

ベーシスト「……一応聞く…何でだ…?」

憂「梓ちゃん…本当に苦しんでいて…具体的には言いにくいのですが…なんというか…助けを求めているみたいで…」

ベーシスト「………」

憂「す…すいません…余計なことを……」

ベーシスト「よいしょっと……いや…貴重な意見ありがとよ…」

梓「スー…スー…おかぁ…さん…」

憂「………」

ベーシスト「………」

憂「梓ちゃんのお母さんは今いったい…」

ベーシスト「入院していたんだ…だが直に回復する……ただコイツは入院していたことを隠されたのがショックだったみたいだ…」

梓「スー…スー…」

憂(梓ちゃん……)

ベーシスト「結局は…すべて俺のせいなんだ…家庭を守るどころか、妻や娘を傷つけっちまったからな…」

憂「………」

ベーシスト「それじゃ…梓を見てくれてありがとよ…」

憂「はぃ……」

ベーシスト「ハハッ…そちらさんが心配するこったぁねぇさ…コイツが目を覚ました時にじっくり話し合うさ…」

憂「………」

ベーシスト「まぁ、梓から嫌われていなけりゃ良いけどな…」

梓「スー…スー…おとう…さん…」

ベーシスト「………」

憂「…大丈夫…ですよ…」

ベーシスト「え…?」

憂「梓ちゃんは…おじさんにも助けを求めていますから…!」

ベーシスト「………」

ベーシスト「……フッ…」

ベーシスト「良い仲間がいて本当に梓は幸せ者だなぁ…」

バタンッ

憂「………」
ベーシスト「………」トボトボ

梓「スー…スー……」

ベーシスト「………」トボトボ

梓「スー…スー……」

ベーシスト「………」トボトボ

ベーシスト「そういえば…久しぶりだな…こうやって梓を背負って家路につくのは…」

梓「スー…スー……」


ベーシスト「小学生の時以来だな…確かムスタングを買いに行った時もそうだったな…」

~~~

梓「えっと…んっと…」

ベーシスト「梓~まだ決まらんのかぁ~?」

梓「もう!待ってくれたっていいじゃない!大切なことなんだから!」

ベーシスト「はいはい…で、何で迷ってんだ?」

梓「……これと…これ…///」

ベーシスト「ふーん…ムスタングねぇ…何でだ?」

梓「か…かわいいからっ…!///」

ベーシスト「プッ…ははは!」

梓「! なっ…笑わないでっ!!///」

ベーシスト「はは…いやぁ~結局はそうなるんだなぁ~と思ってよ~」

梓「だって…『音楽って一人でできるもんじゃない』ってお父さん言っていたし…///」

ベーシスト「まぁ…そうだな…」

梓「私と…楽器で…音楽ができるんだよね…?つまり…それって…私と…楽器の相性が良くないといけないし…///」

ベーシスト「そうか…」

梓「そのために…出会いとか…運というか…そういうのとても大事だと思うの…だってお父さんの今のベースだって…そうなんでしょ?///」

ベーシスト「まあな…それなら…楽器はこれが良いんじゃないか?」

梓「これ…?なんで…?」

ベーシスト「結論から言う。梓には赤色と相性が良いはずだ」

梓「い…色で決めていいの…?」

ベーシスト「はぁ…梓は分かっちゃいねぇなぁ…」

梓「……?」

ベーシスト「音も色も組み合わせが大事なんだよ。その組み合わせこそ相性につながるんだ!」

梓「そ…そうなんだ…///」

ベーシスト「まぁ、決めるのは梓だけどな~」

梓「私…これにする…!///」

~~~

ベーシスト「楽しみにしていたからな…スッゴい悩んでやっと選んだからな…梓のギターは…」

梓「スー…スー…」

ベーシスト「まだ梓はあのギターを使ってくれているからな…まっ…身体が大きくならなかったぶん好都合だけどな…」

梓「スー…スー…」

ベーシスト「………」

ベーシスト「最初はベッドに添い寝するぐらい大事にしていたよな…ギターに悪いっつうの!ははっ…」

ベーシスト「……でも、本当に俺が選んだギターを大切にしてくれていたもんな…」

梓「スー…スー…」

ベーシスト「……すまんな…梓……」

梓「スー…スー…ムニャムニャ…」


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最終更新:2010年07月31日 01:07