純「はぅっ……んん……」

梓「ちょ、純!? 何やってるのよ!」

純「だって、これが私の日課なんだもん」

梓「だとしても友達の家でいきなりヤリだすことはないでしょ!」

純「でも、気持ちいいよ」

梓「し、知らない!」

純「あ、もしかして……」ニヒヒ

梓「な、何よ」

純「梓ったらやったことない、とか?」

梓「そ、そんなことないもん!」

純「へ~、そうなんだ~」

純「ねぇねぇ、週何回くらいするの?」

梓「し、週何回とか……そんなに意識したことないし……」

純「私はね、だいたい毎日するよ!」

梓「そんなに!? それって逆に駄目なんじゃないの?」

純「え!? そうなの!?」

梓「だって、普通は2、3日空けてやった方がいいって言われているよ」

純「初耳だわ……」

純「と、いうことは梓は週3くらいの頻度でやってるってこと?」

梓「わ、私は……そういうの、疲れるからあんまりやらない」

純「また、そんなこと言って。本当はしてるんでしょ?」

梓「だって、やり始めると止まらなくなっちゃって、次の日とかに痛くなっちゃうんだもん……」

純「うわっ! 梓そりゃやりすぎだよ!」

梓「だって、ついつい夢中になって限界に挑戦してみたくなっちゃうんだもん」

純「確かに、普段真面目な人がそれ始めちゃうと、トコトンやっちゃうかもね」

純「私はその辺わきまえているので、こうやって毎日少しづつ」

純「あふん……ああん……」

梓「ち、ちょっと……」

純「梓も一緒にしようよ」

梓「さっきお風呂入ったばっかりだし汗かいたら嫌じゃない」

純「私は、いいわよ」

梓「私が嫌なの!」

純「もう、寝る前にスルのが一番良いのに……」

純「あ、そうだ。だったら私がいつも使ってるやつ貸してあげようか?」

梓「な、何!?」

純「ほら、これ」

梓「す、すごい……ブルブル震えてる……」

純「ね、これをこうやってここに当ててさ……」

梓「ちょっと!? 純!」

純「どう?」

梓「んん……あっ……、ちょっとくすぐったい」

純「すぐに良くなってくるよ」

梓「やっ、何これ!?」

純「ほら、きたきた」

梓「あっ……やっ……」

純「ふふっ。梓ピクピクしちゃって……カワイイ」

梓「やだ、何か変だよ……」

純「でも、ほら。梓のここ。なんだか固くなっちゃってるよ」

梓「さ、触らないで!」

純「もう、せっかく梓がこんなになってるのを私が教えてあげようと思っていたのに」

梓「じ、自分でもわかってるわよ///」

純「これって当ててるだけでいいから楽でいいのよね~」

梓「私は道具に頼るのは認めないよ」

純「何で?」

梓「楽しちゃったら意味ないじゃん」

純「そうかな~」

梓「そうだよ」

純「でも、一度体験すると忘れられなくなっちゃうのよね~」

梓「……」

梓「と、ところでさ」

純「ん?」

梓「参考までに聞きたいんだけど、そういうのってどこで売ってるもんなの?」

純「あれあれ~?」

梓「だ、だから参考までに、よ!」

純「そうよね~、一回経験すると忘れられないわよね~」

梓「だから違うって!」

純「もう、そんなに照れることないじゃない」

梓「だって……」

純「ああもう! カワイイなぁ梓は~」

梓「ちょ、純抱きつかないでよ!」

純「もうすぐ憂もお風呂から上がってくるだろうし、それまでにちょっと二人でやってみない?」

梓「……ち、ちょっとだけだからね」


……

憂「はぁ~、もうポッカポカだよ~」


 「はぅん……あっ……」
 「やっ……くっ……んっ……」


憂「えっ!? 私の部屋から卑猥な声が聞こえてくる……」

憂「梓ちゃんと純ちゃんだよね……」

憂「いったい……何をしてるんだろ……」ドキドキ

純「梓……ハァハァ……平気?」

梓「純こそ……もう……限界なんじゃないの? あっ……」



憂(どうしよう……二人とも息が荒いよ……)

憂(ここは聞かなかったことにして、今は二人っきりにしてあげた方がいいのかな……)

憂「……」

憂(うん、それがいいよきっと)

憂(少しの間、私はお姉ちゃんの部屋にいよう)

憂(それで終わったころに何事もなかったかのように部屋に入ろう)

憂(それがいい、うんそうしよう)



純「ああ~、私もう無理~」ハァハァ

梓「もうこの辺にしとこうよ」ハァハァ

純「でも、終わったあとってやっぱり気持ちイイ~」

梓「確かに、ちょうどいい疲労感と爽快感があるよね」

純「道具使ってやったらこの『終わった~』って感じがでないもんね~」

梓「でしょ? だから道具なんかに頼っちゃいけないんだって」

純「梓はさっきまで欲しがってたくせに……」

梓「うっ……」

梓「でも、明日痛くなったらどうしよう……」

純「大丈夫だよ、このくらいなら」

純「それに翌日にくるのは若い証拠って言うじゃない?」

梓「それはそうだけど……」

純「とにかく筋トレ最高ー!!」


梓「あのさ、純」

純「なに?」

梓「ちょっと言いにくいんだけどさ。純って筋トレしてる最中の声が少しヤラしいって言うか……」

純「え!? 嘘っ!」

梓「うん、もうちょっと考えた方がいいと思うよ」

純「まぁ、梓もそれに関して言えば相当色っぽかったけどね」

梓「え!? 私も!」

純「自分では気づかないものですな~」

梓「いやはやまったく……」


……

憂「……」

憂「そろそろ終わったかな……」

憂「でも、どんな顔して二人に会えばいいんだろう……」

憂「さきほどはお楽しみでしたね~」

憂「……」

憂「駄目だよね……」

憂「とりあえず、普段と変わらないように振舞わなきゃ!」


憂「や、やっほ~……」

純「あ、憂。結構長風呂だったね」

憂「う、うん。ついついね」

梓「なんだか、いつもより顔が赤いよ憂」

憂「へっ!? お、お風呂上りだから!」

梓「それもそうか」

憂(う~……やっぱりあんなことあった後だから顔に出ちゃうよ~///)

憂(それに、さっきまで二人が愛し合っていた現場……)

憂(意識するなっていう方が無理だよ~////)

梓「憂どうしたの? そんなドアのとこに突っ立ってないで早く入っておいでよ」

憂「う、うん。おじゃましま~す」

純「自分の部屋なのにおじゃましますってwww」

憂(だって////)


梓「そういえば、純のとこの猫元気?」

純「元気も元気、やんちゃで困ってるくらいだよ」

梓「そっか~、あずにゃん2号元気か~」

純「もう、他人の猫に変な名前つけないでくれる?」

梓「いいじゃん」

純「よくない!」

梓「私、生き物飼ったことなかったけど、トンちゃんの世話とかして興味でてきたんだよね」

純「亀より猫でしょ」

梓「トンちゃんだって相手すれば応えてくれるよ」

純「でも亀はね~」

憂「お姉ちゃんは毎日すっごいカワイイって言ってるよ。梓ちゃんと同じくらいカワイイって」

純「へ~、亀と梓を比べるんだ~……」

憂(あっ!? もしかして純ちゃんの気に障っちゃった!? 私の梓と亀なんて比べるなってこと!?)

純(やっぱり憂のお姉ちゃん変わってるな~。こんなこと言ってまた憂が泣き出したら困るから黙っておこう)

憂「ち、違うよ! トンちゃんより梓ちゃんの方が何万倍もカワイイよ!」

梓「ちょ! 憂、何言ってるの!?」

純「あらあら」

憂(あっ!? これじゃあ私が梓ちゃんのこと狙ってるみたいに受け取られちゃうかも!)

憂「じゃなくてね……、えっと……。別に梓ちゃんは私の好みじゃないから大丈夫だよ!」

梓「……何が大丈夫なんだか」

純「なんだか梓が失恋しちゃったみたいになっちゃったね」

憂(私、なんだか正常な判断ができないっ!!)


純「お~よしよし梓~おいで~。慰めてあげるよ~」

梓「もう、やめてよ」

憂(私のせいで二人の間に微妙な亀裂が……)

梓「憂も変なこと言わないでよ」

憂「うん、ごめんね梓ちゃん」

梓「でも、トンちゃんもカワイイけど、やっぱり私も猫飼いたいな」

梓「純から預かったあんなカワイイ子猫が……欲しいな……」チラッ

憂(なに!? あの梓ちゃんの純ちゃんへ対する目線は!?)

純「こらこら、そんな目で見てもあげませ~ん」

憂(もしかして、『子猫=子供』っていうことを暗に仄めかしているんじゃ……)

憂(つまり、梓ちゃんは純ちゃんとの子供を欲しがっている!?)

憂(あんなことがあった後だ……そう梓ちゃんが思ってても不思議じゃない!)

憂(それに、良く考えてみたら私んちにきてからの二人はどことなく良い雰囲気だったような気がする)

憂(純ちゃんが一口ずつ食べたドーナツを梓ちゃんは喜んで食べていたし)

憂(床を転がってきた純ちゃんと梓ちゃんのおでこがごっつんこした)

憂(一歩間違えれば接吻なんてことになっていたよ、あれは!!)

憂(きっとそうやってお互いの距離を縮めていって、ようやく今日結ばれたんだ……)

憂(世間の目は二人に対しては冷たいだろうけど……)

憂(せめて私だけは二人を応援していこう!)


梓「ね、ねぇ憂、黙っちゃってどうしたの?」

憂「へっ!?」

梓「もう、純も寝ちゃったし……、憂は自分の世界に入っちゃってたし……」

憂「純ちゃんもう寝ちゃったの!?」

梓「きっと疲れたんだよ(筋トレやって)」

憂「う、うん。きっとそうだね(疲れるほどヤッてたんだ///)」

憂「じ、じゃあ私たちも寝よっか」

梓「まだ……眠たくないよ……」


憂(えっ? どういうこと……)ドキドキ

憂(梓ちゃんったら私を誘ってるの!?)ドキドキ

憂(だめだよ梓ちゃん! だって梓ちゃんはもう人妻なんだから!)

憂(……人妻で合ってるのかな……)

憂(まぁ、どっちかっていうと純ちゃんのほうが旦那さんって感じだし)

憂(まさか梓ちゃんがそんな昼間の酒屋さんとの情事みたいなシチュエーションに憧れていようとは……)


梓(また、憂ワールドへと旅立っているんだろうか……)

梓「ねぇ、私まだ……」

憂「だ、駄目だよ梓ちゃん! 純ちゃんも寝てるんだし早く寝ようね!」

憂(こんなこと純ちゃんに知られちゃったらもう友達でなんていられないよ!)

梓(こんな早い時間から寝られるわけないよ……)


憂「じゃあ、電気消すよ~」

憂(な、なんだか電気消すよ~って発言がどことなくヤラしい///)

憂(って、ダメダメ! 電気は消しても理性の明かりは灯したまま!)

梓「唯先輩たちきっと今頃楽しんでるんだろうな~」

憂「な、何をシて楽しんでいるっていうの梓ちゃん!!」

梓「憂、大声出してどうしたの?」

憂「あ、ご、ごめん……」


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最終更新:2010年06月11日 01:49