うるち「ロボトルーファイッ!!」
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唯・ケロ VS 律・たーくん
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唯「よし、ケロ、まずは索敵だよ!」

ケロ「わかった!」ピピピピ

ケロ「そこだ!」

律「たーくんは動き回るタイプじゃないぞ…」

たー「ちまちました動きは嫌いだからな」

澪「たーのレーザーは強力だから気をつけろよ、唯」

唯「わかったよ!ケロ、華麗な足さばきで動き回って!」

ケロ「ほいほい、華麗に…」タタッ

紬「あれは…!」

律「スキップだな」

たー「かえってこーい」

律「気を取り直して…行くぞ、たーくん!」
たー「おうよ!」
律「まずは…ちょっと唯たちをビビらせてやるか!メガトルレーザー!」
たー「おっしゃ」

たーくんが右腕をケロの先に向けると、眩い光を放ち始めた
そして次の瞬間、その光は直線を描きながらケロへと放たれる

唯「危ない!ケロ避けて!」
ケロ「あぶ・・・っ!」

ケロは横に跳ね、光の光線を間一髪で回避した

ケロ「あんなのに当たったらやばいよ…」
唯「うん、動き回ってかく乱するしかないね!」

素早く左右にフットワークを効かせ、たーくんの標準を合わさせないように撹乱する
連続で放たれるレーザー攻撃は虚しくもケロの横をかすめて過ぎ去っていく

たー「くっ…なかなか素早いぜ、あいつ」
律「大丈夫だたーくん、お前の装甲は伊達じゃないだろ?」
たー「なるほどな、多少のダメージは気にしないってか」
律「そういうこと!」

唯「ケロ、いいよ~!その調子で射程範囲まで近づこう!」
ケロ「まかせてー!」

ケロとたーくんの距離が少しづつ縮まっていく


唯「そこでショートショット!」
ケロ「よーし」

素早い撹乱から正確にたーくんを目掛け、ライフルを発射する

律「たーくん、脚部で防御!」
たー「おう!」

ライフルを脚部に当て、ガード体制をとる
たーくんの重装甲に与えられたダメージはわずかだった

たー「いてて…うまいこと当てるじゃねえか」
律「大丈夫?もうちょっとこらえられるか?」
たー「大丈夫大丈夫。お前は余計な心配しなくていいぜ」
律「チャンスはねらいうち…パテリィバルカンを撃った瞬間だ」

唯「脚部に当たってばっかりだ…あのパーツは中々壊せないよ~」
ケロ「そうだね、うまく頭に当てないと勝てないかも…」
唯「よし!パテリィバルカンで一気に頭のダメージを稼ごう!」
ケロ「一応距離をはなしとこうか~」

ケロは数歩下がり、体制を整えた
たーくんは相変わらずガード体制を崩さない
そしてケロが左腕の銃口を向け、腰を据え構える

律「ここだな」
たー「よし、一気に決めてやる」

唯「決めるよケロ!パテリィバルカン!」
ケロ「いっけぇ!」

律「たーくん、1発で決めるぞ!」
ケロ「絶対当てる!」

ケロの左腕から無数に銃弾が放たれ、たーくんの頭部に襲い掛かる
そのダメージに耐えながら、たーくんは頭部に光をチャージする
そして数秒後…頭部の装甲がわずかになったとき、

律「よし、テラノスレーザー!!」
たー「くらえ…!!」

たーくんの頭部から、これまでとは比べ物にならない太さの光線が放たれる
覚悟を決めた攻撃は、ケロの脚部を一気に貫き、完全に破壊した

律「よくやったぞ、たーくん」
たー「悪い…ケロの攻撃が意外と強力でな…外しちまった」
律「気にするなって!次で決めようぜ!」

ケロ「ぐぅ…」
唯「ケロ!大丈夫!?」
ケロ「うん…でもこれじゃ動きがとれないよ」
唯「たーくんの頭部のダメージは大きいはず・・・1発で決められれば!」
ケロ「やるしかないよね」


律「これが最後だ、絶対当てようぜ」
たー「わかってる、どっちにしても外したら俺の負けだ」

唯「よく狙ってね、ケロ」
ケロ「うん…大丈夫!」

両者の銃口が互いの頭に向けられる

唯「ケロ、ショートショット!」
律「決めろ、ギガントレーザー!」

放たれた一発の銃弾と一本の光線がすれ違う

銃弾がたーくんの頭部を的確に貫く

光線はケロの頭部をわずかにかすり、消えた

たーくんが倒れ、メダルが飛び出す


うるち「たーくん、機能停止!ケロの勝利です!」


カチャ
律「たーくん、大丈夫か?」

たー「ん…負けたのか…」

律「うん、でもいい勝負だったぜ!」

たー「悪いな、あいつのマシンガンが強力で、標準が合わせられなかった」

律「仕方ないよ、私も唯たちがあそこまでやるとは思わなかったからな~」

唯「よくやったねケロー!」ナデナデ

ケロ「えへへ、初勝利だね~」

唯「うん!しかもあのりっちゃんに勝ったんだよ!まぐれかもしれないけど…」

律「いや、まぐれじゃないぞ」

たー「ああ、完敗だよ」

唯「りっちゃん…」

ケロ「ごめんね、痛くなかった?」

たー「痛かったに決まってんだろ!でもまあ、楽しかったぜ!」

ケロ「うん、またやろうね!」

たー「次は負けないからな」


澪「すごくいい勝負だったぞ、2人とも!」

紬「手に汗握っちゃった♪」

梓「律先輩って、結構強いんですよ?私も結構負けてるし…」

唯「そ、そうだったのりっちゃん!?」

律「まあな~、町のロボトル大会で優勝したこともあるんだぜ!」キリッ

澪「調子に乗るな」

ケロ「ねむーいー」

律「まったくいい勝負の後だってのに…まあ、今日のところは帰りますか!」

唯「おなかすいた~」

ケロ「ねむーいー」



平沢家

唯「ういーただいまー」

ケロ「ただいまー」

憂「おかえりお姉ちゃん、ケロ!」

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唯「それでね、りっちゃん達に勝ったんだよ!」

ケロ「だよ!」ふんす

憂「わあ、すごいね2人とも!」

憂「そういえば、こんなチラシが来てたよ」

唯「なになに…?ロボトル大会開催のお知らせ?」

ケロ「大会だって!すごいねえ」

憂「うん!律さんに勝てたなら、お姉ちゃんたちも出られるんじゃない?」

唯「えへへ…そうかなあ?」

憂「それに、これチーム戦って書いてあるよ?」

憂「けいおん部のみなさんとチームを組めばいいんじゃないかな?」

唯「おお!ナイスアイディアだようい!さすがは私の妹」ナデナデ

憂「えへへ…」

ケロ「楽しそうだね~!ゆい、出てみようよー」

唯「そうだね!私達の友情パワーで目指せ優勝!」

ケロ「おー!」

憂「頑張ってね!あ、あとオイル買ってきといたよ!」

ケロ「わーい!うい大好き!」

唯「なにおー!私の方が大好き!」

憂「ふふ(可愛いなあ二人とも)」



翌日、部室

唯「ということでロボトル大会に出たいです!」

紬「いいんじゃないかしら!♪」

梓「でも…練習が」

律「大丈夫大丈夫!終わったらちゃんとやるからさ!」

梓「ほんとですか…?」

澪「大会…」ドキドキドキ

紬「でもチーム戦って、3人で1組よ?」

律「ふむ…じゃあ一回戦ごとにチームを変えるっていうのはどうだ?」

梓「必ず勝つとは限りませんよ?」

律「まあなんとかなるだろ!澪もムギも梓も強いからな~」

紬「私は攻撃パーツ、持ってないけどね♪」

唯「え~?じゃあどうやって戦ってるの?」

紬「私は戦ったことないの。チームロボトルならあるんだけど…」

澪「ムギは回復や補助が得意なんだ」

唯「そうなんだ!じゃあムギちゃんたちがいれば攻撃されても大丈夫だね!」

紬「まかせて~!」

澪「まあ、出るとしてだ。チームはどうする?」

律「そうだな、一回戦のチームだけでも決めておくか」

梓「どうやって決めます?」

唯「じゃあ、」


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唯「じゃあ、ジャンケンで決めようよ!」

律「また適当な決め方だな~おい」

梓「もっと相性とか戦略とか考えた方が…」

紬「いいんじゃないかしら♪」

澪「まあ…みんながそれでいいならいいけど」

唯「よし、きまり~!そうと決まればさっそく…」



ケロ「とんちゃ~ん、かわいいねえ」


唯「ということで、こんなメンバーになりました!」


唯→ケロ(セーラーマルチ)
紬→ナースちゃん(セントナース)
梓→あずにゃん3号(ペッパーキャット)


澪「唯はおいといて、ムギと梓は頼りになるから大丈夫だな」

唯「むぅ、私たちだって頑張るよ~!」

ケロ「とんちゃんかわいいなあ」

梓「でも律先輩といい勝負してたんだから、大丈夫だと思いますよ」

律「うん、任せてみてもいいんじゃないか?」

紬「そうよ澪ちゃん、それに危なくなったら補助できるし…」

澪「そ、そうだな。唯、しっかりやるんだぞ?」

唯「任せてください澪ちゃん!」

律「よっし、じゃあ大会までの1週間、メダロット部(仮)始動だぜ!」



律「あと、勝ったら私たちも戦わせてくれよな?」


澪「チーム戦の練習っていっても…人数が足りないんだよな」

律「そうだった」

紬「誰かもう1人居てくれるといいんだけど…」

唯「ねえねえ、さわちゃん先生はメダロット持ってないの~?」

梓「…唯先輩、それは…」

澪「ほ、ほら、和とかいいんじゃ」

さわ子「もちろん持ってるわよ?」

澪「うわあ!!」ビクッ

律「唯…これからが本当の地獄だ…」

唯「???」

さわ子「フフフ…」ギラッ



校庭

さわ子「さありっちゃん、澪ちゃん、いくわよ!」

律「うっす」

澪「ひい」

さわ子「メダロット転送☆」

  ド  ン

唯「な、何これ…」

梓「えっと…なんていうか」

紬「ゴッドエンペラーね♪」

ケロ「ものすごい威圧感だよ…」

神帝「よろしくねっ☆」


唯「これ…勝てるの?私たち」

律「かつてはラスボス張ってたって噂だぞ」

さわ子「ウフフ、知り合いの子がやたら同じパーツを持っててね、1セットもらったのよ」

澪「ゴッドエンペラーが3体とか…」

紬「戦いたくないわ♪」

神帝「ウフフ☆」キラッ

梓「唯先輩、あのメダロットは強力ですけど、動きが遅くて隙も多いんです」ボソ

唯「そうなの?」

梓「はい、全部ねらいうちなので、こっちの攻撃は絶対当たるはずです!」

紬「防御は私のナースちゃんに任せて!」

唯「よーし、がんばろう!」

ケロ「おー!」


澪律紬梓「メダロット転送!」

澪「アクビちゃん、が、がんばろう!」

アクビ「久しぶりのロボトルか…どうした?澪」

澪「いや…ほら、先生の」

アクビ「…ああ、それでか。大丈夫だ、いつも通りやろう。」

澪「う、うん!ありがとうアクビちゃん!」

アクビ「頼りにしてるぞ」

唯「なんかカッコイイねえ澪ちゃんのメダロット!」

律「あのキャラで"アクビちゃん"だけどな」

たー「いいんじゃね?なんだかんだで仲いいしな、あいつら」

律「私らもだろ!たーくん!」

たー「まあな、つーか律、ハイパーレーザーまだかよ!」

律「あ、ごめんごめん、いま転送するよ!」

たー「おお、いいなこれ!装甲薄いけど…」

律「細かいことは気にすんな!

紬「ナースちゃん、調子はどう?」

ナース「ええ、とってもいいわ♪今日はロボトル?」

紬「そうよ、みんなの補助をよろしくね」

ナース「任せて!でも補助だけで大丈夫かしら?」

紬「ふふ、今日は相手が先生達だからね」

ナース「補助に徹した方がいいって事ね♪」

紬「そういうこと♪」

唯「可愛いメダロットだねえ~」

ケロ「そだね~」

ナース「あら、あなたがケロさん?今日はよろしくね♪」

ケロ「うん、がんばろうねー」

紬「ケロちゃんは誰とでも仲良くなれるのね、唯ちゃんそっくりだわ~」

唯「えへへ」

ケロ「えへへ」

梓「あずにゃん3号、今日はチーム戦なんだ」

3号「そうなんだ、うまくできるかなあ?」

梓「私たち、チーム戦は初めてだもんね」

3号「うん、でもあずさを信じるよ!」

梓「…ありがとう、がんばろうね!」

唯「あずにゃん3号可愛い~」ギュッ

3号「にゃあ」ゴロゴロ



さわ子「まだ~?」

神帝「ゴゴゴゴゴ☆」


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最終更新:2010年06月12日 00:19