憂「ちっちゃくなってる!」
唯「ういー、あいすー」
憂「どうしたのお姉ちゃん!?」
唯「分かんないんだよ~。起きたらこうなってたの…」
憂「それにしても手のひらサイズになってるなんて…」
唯「ういー、お腹すいた~あいす~」
憂「…(かわいい!!)」
唯「憂~?」
憂「はっ!ごめんお姉ちゃん。じゃあ手に乗って?」
唯「ほーい」トテトテ
ヒョイッ
唯「えへへ…憂の手の上だ~」
憂「お姉ちゃんくすぐったいよ…」
唯「だって憂の手柔らかいんだもん♪」
憂「もう…。それよりお姉ちゃん、どうしてハンカチ体に巻いてるの?」
唯「それは…うぅ…服は小さくなってなくて…。こんな体にあうサイズの服なんてないし…」
憂「そうなんだ…」
唯「うん…どうしよう?」ウルウル
憂「!(小さくなったお姉ちゃんのウルウル可愛い!もう可愛いすぎるよ!!)」
唯「ういー」ウルウル
憂「お、お姉ちゃんちょっと待ってて!今作るから!」
唯「え?本当!?ありがと憂~」スリスリ
憂「はうっ!(お姉ちゃんが私の指に顔をすりすりしてる!)」
憂「じゃあちょっと待っててね!(やばいよお姉ちゃん可愛いよ!)」
唯「わーい!じゃあ待ってる~」
~しばらくたった後~
ガチャ
憂「お姉ちゃんお待たせ~」
唯「あ!ういー!待ってたよ~」
憂「えへへ…昔に遊んでたお人形さんの服をちょっと小さくしてみたんだけど」
唯「わあー!すごい!ワンピースだ~」
憂「うん…急いでいたからこれくらいしか出来なかったんだ…」
唯「大丈夫だよすごいよ憂~。あ!下着まである!」
憂「えへへ…」
ぎがえ後!
唯「えへへ…憂~どう~?」
憂「うん…すっごく似合ってるよ!」
唯「ありがとー」グウ~
唯「!」
憂「…下でご飯食べよっか」
唯「えへへ…おねげえしやす…」
朝食!
唯「わあー!テーブルが別世界みたいだー!」
憂「もうお姉ちゃんったら…」
唯「えへへ…。それよりどうしよう?」
憂「なにが?」
唯「ご飯は手で食べられるけどお味噌汁は食べられないよ…お椀持てないし…」
憂「あ!そうだね」
唯「うーん…どうしよう…」ブツブツ
憂「(悩んでるお姉ちゃん…いや、ミニお姉ちゃんかわいいよう)」
唯「うーん…」
憂「スプーンとかは?」
唯「え?」
憂「いや、スプーンとか使ったらどうなのかなって…今ここにあるし…」
唯「それだ!!」
憂「!」
唯「ナイスアイデアだよ憂!」
憂「えへへ…」
唯「じゃあ早速…アーン」
憂「…」
唯「アーン」
憂「…何してるのお姉ちゃん?」
唯「え!?憂が食べさせてくれるの待ってるんだよう」
憂「え?」
唯「だって私スプーン持てないし…」
憂「…じゃあ私が食べさせるの?」
唯「そうしなきゃ食べられないじゃん…」
憂「ア、アーンって?」
唯「うん!ういー!アーン」
憂「…ゴクリ」
唯「憂~早く~」アーン
憂「ご、ごめん…じゃあ…はい、あーん」ドキドキ
唯「ゴクゴク…ぷはあ~。お腹いっぱいだよ~」
憂「うん!よかったねお姉ちゃんっ!(私お姉ちゃんにあ~んって…あ~んってやっちゃった…)」ドキドキ
唯「じゃあ…学校行こっか!」
憂「え?」
憂「お姉ちゃん今何て…?」
唯「学校行くって言ったんだよ~。家いてもつまんないし…」
憂「でもこんな体で学校なんて行ったら…
―――――
――――
女子A『えー何この子!?チョー可愛いんだけど!』サワサワ
唯『あ!やめてっ!』
女子B『どうしたの?…って平沢さん!?』
女子C『平沢さんが小さくなってるっ!おーいみんな~!』
『どうしたの~?』
『え?何?』
『キャー可愛い!ねえ私にも触らせてよ~』
ガヤガヤドヤドヤ
唯『あっ…やっ…ういー!』
―――――
――――
憂「あわわわわ」アセアセ
唯「どうしたのういー?」
憂「駄目だよお姉ちゃん!お姉ちゃんの身に何かあった後だと遅いんだよ!?」
唯「え~大丈夫だよ~」
憂「もうだめったら」
唯「だって今日1日は憂と一緒にいるもん」
憂「だ…え?」
唯「今日は憂と一緒にいるよ。みんなに迷惑かけたくないし…」
憂「…」
唯「ねえ憂いいでしょ~?家いても暇なんだよう~」
憂「まあ…お姉ちゃんがそこまで言うならいいけど…」
唯「本当!?わーい!憂大好き~」トテトテ
ダキッ
憂「お姉ちゃん指にくっつかないでよーくすぐったいよ~」
唯「えへへ…じゃあ準備しよっか!」
憂「うん。お姉ちゃん何だかごきげんだね」
唯「えへへ…いつもと見るものが違って新鮮なんだー」
憂「そうなんだ…」
唯「うん!じゃあ私は憂の制服のポケットに入るよ」
憂「え!?駄目!」
唯「どうして!?」
憂「もし転んだりしたらお姉ちゃん潰れちゃうよ?」
唯「う…それは嫌だ…」
憂「お姉ちゃんは待ってて。小さな箱持って行くからその中で我慢して?」
唯「うぅ…分かりました…」
憂「じゃあ準備して来るよ」スタスタ
じゅんび!
憂「終わったよ~」
唯「お!まってました…ってこれペンケースじゃ…」
憂「大丈夫。上はとってあるし中は綺麗にしておいたから。これならお姉ちゃんと授業中でもコンタクトとれるしね」
唯「なるほど!」
憂「じゃあ入って?」
カパッ
唯「うわー!中が小さな部屋みたい!」
憂「うん…ハンカチひいただけなんだけど…」
唯「わーい!ふかふか~」
憂「それじゃあ行こっか!」
唯「ラジャー!憂!私はこの中で寝てるから学校までの間頼んだよ!」
憂「うん!絶対転んだりしないようにするよ!」
唯「頼もしいですな~。じゃあ私は寝るよ。何だか疲れちゃったし」
憂「分かったよお姉ちゃん。ゆっくり寝ててね」
唯「うん…お休み~」
憂「お休みなさい」
………
憂「じゃあ出発しようかな!」
憂「お姉ちゃんは…」カチャ
唯「すぴー」スヤスヤ
憂「うん、寝てるね。(ちっちゃなお姉ちゃんの寝顔可愛いよう!)」
憂「よし…じゃあこれをカバンの中にしまって…」
憂「…行ってきまーす(お姉ちゃんと私の1日が始まるんだ!)」ガチャ
男の子A「ねえ母ちゃん、何であの人あんなにカバン大事そうに抱いてるの?何だかキョロキョロしてるし」
母A「しっ!ああいう子にはあんまり関わっちゃ駄目よ!」
がっこう!
スタスタ
憂「やっと自分の席に着いた…(何だかいつもの10倍は疲れたよ…)」
憂「さて…お姉ちゃんは…」
唯「スヤスヤ」
憂「まだ寝てるんだ…」
憂「…お姉ちゃん、学校着いたよ~」
唯「ふぇ?あ…もう学校」ムクッ
ガラガラ
梓「おはよう憂!」
憂「!!」ガチャッ!
ゴチン
唯「あいたっ!」
憂「お、おはよう、梓ちゃん!」
梓「なんかあわててるみたいだけど・・どうかした?」
憂「な、なんでもないよ!」
梓「そう?ならいいんだけど」
スタスタ
憂「ふー、あぶなかったー、お姉ちゃんもう大丈夫だよー」
カパッ
唯「いかなり閉めるから、あ、頭いたいよぉ」
憂「ご、ごめん」
憂「とりあえず、授業がはじまるから机に入ってて、お姉ちゃん」
唯「うん、わかったよ~」ガサゴソ
キーンコンカーンコン
憂「よし、一時間目終わりっと
唯「う、うい~」
憂「どうしたの、お姉ちゃん」
唯「おしっこしたい~」
憂「えぇっ」
憂「トイレ行きたいの?」
唯「う、うん」モジモジ
憂(モジモジしてるお姉ちゃん、かわいい!・・じゃなくて!)
憂「ど、どうしよう」
唯「うぅーー」モジモジ
憂「あっ、ポケットティッシュならあるよ!」
唯「えっ!?それでどうしろと・・まさか・」
唯「ティッシュに、するの・・?」
憂「でもそうするしか・・」
唯「さすがにそれはやだよー!、でも、うぅ」モジモジ
憂「ど、どうしよう、お姉ちゃん!」
唯「わかんないよーー!・・・・あっ・」
ショオオオ
唯「・・・・」
唯「・・うい、この事はわすれてね・・」
憂「うん・・」
ほうかご!
唯「はぁー、今日は散々だったよー」
憂「でも私はお姉ちゃんと一緒で楽しかったよ」
唯「でも、高校生にもなって・・」
憂「あれはしょうがないよ、お姉ちゃん。」
唯「うい・・」
憂「それよりお姉ちゃん、部活、どうするの?」
唯「あ、ほんとだ!どうしよう・・」
憂「やっぱり、軽音部のみんなには説明したほうがいいよね?」
唯「そうだね!行こう、うい!」
けいおんぶ!
憂「・・・・と、いうわけで」
律「うはっ、唯、小さっ!」
梓「なるほど、朝は先輩をかくしてたんですね」
紬「でも唯ちゃん、これじゃ練習できないわねー」
澪「ピックも持てないもんなぁ」
唯「うん・・・・とりあえず今日は帰るね、
明日起きたらきっと元に戻ってるよ」
唯「多分・・」
きたく!
唯「ねぇ、ういー」
憂「どうしたの?お姉ちゃん?」
唯「元に戻らなかったらどうしよう・・・」
憂「お姉ちゃん・・」
唯「始めは楽しかったけど、このままじゃギー太も弾けないんだよね」
唯「軽音部のみんなとの練習も・・グスッ」
憂「・・お姉ちゃん、ご飯にしよ?、あーんってしてあげるよ」
唯「うい・・・」
憂「はいっ、あーん」
唯「あーん」ぱくっ
唯「ありがとう、もうお腹いっぱいだよー」
憂「おいしかった?お姉ちゃん」
唯「うん!」
憂「よかった!」
唯「うい・・」
憂「なに?」
唯「ありがとう」
憂「いいよ、このぐらい
だって姉妹でしょ」
憂「きっと明日なったら戻ってるよ、きっと」
よくじつ!
唯「元にもどったよー!」
憂「ほんとだ!」
唯「これでギー太も弾けるー♪」
唯「やったよー!」グウー
唯「あっ」
憂「クスッ、朝ごはんできてるよ」
唯「やったー!うい、あーんってしてー」
憂「もう自分で食べれるでしょ」
唯「いーじゃん、ういー」
憂「しょうがないなあ」
唯「エヘヘ♪」
おわり
最終更新:2010年06月12日 21:59