―――話は少し戻る
澪｢…？｣
紬｢実は…唯ちゃんがまだ来てないの｣
澪｢唯が…？｣
紬｢恐らく…憂ちゃんが家に監禁していると思うの…｣
澪｢…そんな｣
律｢だから澪。唯を…助けに行くぞ｣
澪｢たっ、助ける？｣
律｢今日の夜…唯の家に忍び込む…｣
紬｢｣ｺｸﾘｯ
澪｢わ、私そんなこと出来ないよ！｣ｱﾀﾌﾀ
律｢澪！｣ｶｯ
澪｢｣ﾋﾞｸｯ
律｢唯が……唯が今までしてくれたこと…忘れたのか？｣
澪｢……！｣ｽﾞｷﾝｯ
澪｢……(なんかあったかな？)｣
律｢……(まぁ何もないと思うが…)｣
澪｢分かった…私も手伝う…！｣
紬｢澪ちゃん…！｣
律｢澪…！｣
澪｢ただし！条件がある…｣ﾋﾞｼｯ
律｢…！｣
澪｢……帰るときは…４人だからな…///｣
律｢澪しゃん…｣
紬｢…作戦立てましょ♪それしかないわ♪｣ﾊﾞｯ
律｢いいか！今夜11時に平沢家に突撃する！｣
澪｢｣ｺｸﾘｯ
紬｢ラジャー♪｣
律｢歯は磨いてくること！風呂も入ってからの方が…いいな｣
律｢特に澪！わかったか！！｣
澪｢はい！｣
澪｢…って何で私のなんだ！｣ｺﾞﾝｯ
律｢…ごほん！因みに今回の作戦は危険を伴うため梓を外すことにした！｣ｷﾘｯ
紬｢やはり…経験が浅いからですか？｣
律｢うんにゃ｣ﾌﾙﾌﾙ
律｢梓は憂に対して情が移ってしまっている…いざとなった時、トドメを刺せないのは確かだ……｣
澪｢なるほど…｣
律｢まぁ詳しい話は放課後にしよう！｣
紬｢あら…5限目始まるみたいね…｣
律｢むむっ！｣
律｢じゃあラストだ！円陣組んで！｣
澪｢３人しかいないけど…｣
律｢友情ぱわー…！！｣
澪＆紬｢ファイオー！！｣
―――――そして
律｢さぁ行くぞ！｣ｸﾞｯ
澪｢(……怖い)｣ｶﾞｸﾌﾟﾙ
律｢作戦Aだ！｣
紬｢はいロープ♪｣ｻｯ
律｢ほいきたっ！｣ﾊﾟｼｯ
律｢ん？｣ﾁﾗｯ
律｢…説明しよう！平沢家に入るのに手っ取り早いのは二階の窓からだと判断した我々は、このロープを使って一気に駆け上る作戦に出たのだ！｣
澪｢律…誰に向かって喋ってんだ？｣
紬｢ちょっと怖いです｣
律｢まぁ…気にするな｣
律｢やっ！｣ﾋｭﾝｯ
律｢！！｣
澪｢律！どうした！｣
律｢窓枠に引っ掛けるフックがない…！｣
紬｢あらあら｣
澪｢馬鹿だろ｣
律｢…かくなる上は…｣ﾑﾑ…
紬｢まさか…｣
……
憂｢あれ…？今日は抵抗しないんだね｣ｿｯ
唯｢…別に…嫌じゃないもん｣
憂｢お姉ちゃん…｣ﾁｭｯ
唯｢んん…｣ﾁｭﾙ…
憂｢…！｣
唯｢ん…んい～…｣ﾁｭﾙﾁｭﾙ
憂｢…(お姉ちゃん可愛いよぉ…)｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
……
紬｢排球拳！いくわよー♪｣
澪｢…は、はぁぃ…///｣ﾎﾞｿﾎﾞｿｯ
律｢走れ澪！｣
澪｢くっ｣ﾀﾞｯ
律｢今だムギ！あげろぉーー！！｣
紬｢えぃっ！｣ﾎﾞｲﾝｯ
澪｢はぁっ！｣ｶﾞｼｯ
律｢よっしゃぁ！届いた！｣ｶﾞｯﾂ！
……
憂｢お姉ちゃん…脱がすね…｣ｿｯ
唯｢はぅん…///｣
ﾊﾟﾘｲｲｨｨｨｨﾝﾝﾝﾝ！！
唯｢！！｣
憂｢誰！？｣ﾊﾞｯ
澪｢やっ…やっとのぼれた…｣ﾖｼﾞﾖｼﾞ
憂｢…｣
澪｢…ひっ！！｣ﾋﾞｸｯ
唯｢澪…ちゃん？｣
憂｢何勝手に入ってきてんの？ここは私とお姉ちゃんの聖域なんだよ？｣
憂｢殺す！！｣ｽｯ
澪｢りつぅうう～～｣ｼｸｼｸｼｸｼｸ
律｢ほーむらん！｣ﾊﾞｷｯ
憂｢！！｣ｽﾞｻﾞｻﾞｰ…
唯｢りっちゃん！？｣
紬｢もうひとこえ…｣ﾖｼﾞﾖｼﾞ
唯｢ムギちゃん！？｣
憂｢ぐ…｣
律｢待たせたな！唯！もう大丈夫だ！｣ｷﾗｯ
唯｢！！｣
唯｢りっちゃん…｣ｸﾞｽｯ
澪｢唯！大丈夫か！？｣ｿｯ
憂｢！｣
唯｢う、うん！私は大丈夫だけど…！｣ﾁﾗｯ
憂｢わたしの…｣
紬｢！？｣
憂｢わたしのお姉ちゃんに触るなあああぁぁぁぁぁああ！！！！！｣ｺﾞｺﾞｺﾞ…
律｢なっ…！｣ﾋﾞﾘﾘ
澪｢地震！？｣ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ
紬｢いいえ！！これは…憂ちゃんのオーラよ！気をつけて！｣
律｢こんなの…勝てない…気が違い過ぎる…！｣ｿﾞｸｿﾞｸ
澪｢｣ﾌﾞｸﾌﾞｸ
憂｢当たり前だ…たった三匹のアリが恐竜に勝てるとでも思ったのか？｣
律｢うぅ…｣
澪｢｣ﾌﾞｸﾌﾞｸ
唯｢澪ちゃんしっかり！｣ﾕｻﾕｻ
紬｢(駄目！りっちゃんも澪ちゃんも戦意を失ってるわ！ここは…)｣
憂｢いくぞ！！｣ﾊﾞｯ
律｢くっ｣ﾊﾞｯ
紬｢だめ！避けてーー！！｣
ﾒｷﾒｷｯ
律｢うわあぁぁ！腕があぁ！｣
紬｢天さーーん！！｣
唯｢(なんかムギちゃん怖い…)｣
憂｢次はお前だあぁ！｣ﾊﾞｯ
紬｢くっ｣ｼﾞｬｷｯ
紬｢おらおらおらー！！！｣ｶﾞﾙﾙﾙ…
憂｢！！｣
唯｢(なんかランチさんみたい…)｣
ｼｭｳｩｩｳ…
澪｢やったか！？｣
紬｢ふぅ…｣
憂｢後ろだよマンボウ｣ﾇｯ
紬｢なっ！？｣ﾊﾞｯ
憂｢死守蛇亜混婦裂苦守！！！｣ｷﾞｶﾞｱｧ
紬｢…っ！｣
憂｢…ふん｣
憂｢さて…｣ｷﾞﾛｯ
澪｢ひっ｣ﾋﾞｸｯ
唯｢憂！待って！｣ﾊﾞｯ
憂｢お姉ちゃん？｣
唯｢…もう止めて憂｣
憂｢…お姉ちゃんどいて！！そいつ殺せない！！！｣
唯｢ねぇ憂…これから毎日キスしてあげるから…毎日憂の大事なとこ舐めてあげるから…！｣
憂｢…｣
唯｢だからお願い！もう止めて！｣
憂｢…わかったよお姉ちゃん｣ﾆｺｯ
唯｢うぃ…｣ﾎｯ
憂｢ただしそいつを殺した後でなー！！！｣ﾊﾞｯ
澪｢ひいぃぃぃぃぃ！！｣
梓｢させない！｣ｶﾞｼｯ
憂｢なっ…！梓ちゃん！？｣
梓｢私のギターが共鳴してたの…！軽音楽部が危ないって…！｣
唯｢あずにゃん…！｣
憂｢じゃ…邪魔しないで！！｣ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
律｢へへ…遅いぞ梓｣ｶﾞｼｯ
憂｢なっ！？デコ…！｣
紬｢わ、私も加勢します…｣ｶﾞｼｯ
憂｢くっ！マンボウ貴様…！｣
律｢さぁ澪！！その果物ナイフで！！｣
憂｢くそったれ…！｣ｷﾞﾘﾘ…
澪｢あ…｣ｶﾞｸﾌﾟﾙ
紬｢友情パワーよ！｣
澪｢ムギーマン…！｣
梓｢さぁ澪先輩早く！！｣ｸﾞｯ
澪｢あ…わ…私…｣ｶﾞｸｶﾞｸ
紬｢澪ーー！！！｣
澪｢で、出来ない…｣
律｢な！｣
憂｢おらっ！！｣ｶﾞﾝｯ
紬｢あ…！｣
ﾄﾞｻﾞｯ
律｢ムギァーーマン！！｣
澪｢あ…｣
澪｢(わ、私のせいで…こんな…)｣ｵﾄﾞｵﾄﾞ
澪｢もう…これしかない！！｣ｻｯ
唯｢それは！？｣
澪｢これは紅玉といって同性愛者を正常に戻す玉よ！！憂ちゃんになら効くはず！！｣
唯｢なんか急いでるね！！｣
澪｢もう１２時だからな！！｣
澪｢しかしこれを使うと誰か周りの人間一人が同性愛者になってしまう！｣
律｢いいから使うんだ！！時間がない！！！｣
澪｢律…！わかった！｣
澪＆律｢バルス！！｣
憂｢うわああぁぁあああ…！！｣
唯｢わああ…｣
梓｢ついに悟りましたね…澪先輩…｣
――――――――――
澪｢どうだ憂ちゃんの様子は？｣
唯｢うん♪すっかり元通り♪｣
澪｢良かったな唯！｣
唯｢えへへー｣
律｢でも同性愛者の効果出なくて良かったな！！｣
澪｢あはは！まぁなー｣
紬｢……｣
おわり
最終更新：2010年06月19日 23:49
