アットウィキロゴ
紬「HummingBird」


学校へ登校中、私は跳べない雛鳥を見ていた。
羽を頑張ってパタパタと動かし大きな空へ羽ばたこうと頑張っている。

紬「頑張れ頑張れ」

10分後…雛鳥は大きな空へと飛んで行った。
私は雛鳥の姿が見えなくなるまで見送った。
そのまま空を見る何故か今まで当たり前のように見ていた空が違って見える。
新しい空…向こうには虹が見える。
あの雛鳥のように私も今日から自由だ。
私は再び学校へ向かう風をいっぱい受けて。


今日は高校初日目。
きっと素晴らしく楽しい事が私を待ってると思うの。
そう思うだけで胸がドキドキする。
本当に楽しみ。
素晴らしい友達、楽しい日々が私を待ってる。

紬「着いたわ…桜ヶ丘高校」


私が高校に通い始めてから二日経った。
今日は合唱部へクラブ見学に行こうと思ってる。

紬「ここが合唱部ね!」

扉を開く。

紬「あのー見学したいんですけど…」

律「軽音部の!?」

紬「いえ合唱部の…」

どうやら私は間違っちゃったみたい。

律「軽音部に入りませんか?今部員が少なくて…」

澪「こら!!そんな強引な勧誘したら迷惑だろ!!」ズルズル

でも…何だか面白そうな人だ。

澪「それじゃ私も行くから…」

律「澪っ!!」

律「あのときの約束は嘘だったのか!?私がドラムで澪がベースでずっとバンド組もうって!!」

澪「律…」

律「それでプロになったらギャラは7:3ねって」

澪「捏造するな!!」ゴン

紬「ぷっ…くすくす…」

紬「なんだか楽しそうですねキーボードくらいしか出来ませんけど私でよければ入部させて下さい」

律「ありがとーっ!!これであと一人入部すればっ!!」

澪「…私ももう人数に入ってるのね…」

律「あとはギターだな!」

こうして私は軽音部に入った。
後悔はしていない…むしろ間違ってよかったと思う。
この人達と出会えた事は本当に奇跡なような気がする。


唯ちゃんが入り梓ちゃんも入った。
唯ちゃんは可愛いくて天然で素直、多分…唯ちゃんの事を嫌いになる人なんかいないと思う。
梓ちゃんはちょっと真面目で頑固だけど優しい子。
後輩なのに私達を率先して引っ張ってくれる頼もしい子。
本当に私は合唱部と軽音部活の部室を間違ってよかったと思う。
こんな楽しい人達には滅多に会えないと思うから。

本当にみんなはいつも私をドキドキの向こうに連れて行ってくれる。
毎日が小さな冒険みたい。
それに私はみんなと一緒にいると色々な事に果敢に挑戦出来た。
本当にこの出会いはかけがえない宝石だ。
私の事は私にね誰よりまかせたいけど…私で叶う事は何でもみんなの力になりたいと思う。


目指せ武道館!
これが私達の夢だ。
後はみんなで支えあって…この夢が実現するといいなぁ…。
ううん…きっと実現するよね。

唯「ムギちゃん今日は何だかボーッとしてるね?」

紬「……色々と考え事してたの」

唯「そっかぁ~」


梓「先輩達も…もうすぐ卒業ですね…」

律「だな~」

梓「先輩達が卒業しても私達のバンドは解散しませんよね?」

紬「解散しないと思うわ!」

澪「うん解散しないよ」

唯「夢は武道館だもんね!」

梓「そうですよね!」

紬「…私達の友情は見えなくて触れないけどだから壊さないで永遠にも出来る…」

唯「ムギちゃん…」

紬「だから解散もしないし私達はずっとずっーと一緒よ」

律「うんムギの言う通りだ…」

澪「………うん」

梓「はい!」

唯「私達は解散しません!永久に解散しません!」

紬「解散しません!」

梓「あ…外を見て下さい!」

唯「わぁー鳥さんがいっぱい空飛んでる!」

紬「本当ねぇ~」

あの雛鳥のように私はきっと…もっと遠く遥かな空へ行ける。
あの鳥さんの群れのように私達はきっと…もっと遠く遥かな空へ行ける。



紬「HummingBird」
END



最終更新:2010年06月21日 22:13