さわ子「何ていうか…もう何でもありね」
カルア唯「そう。何でもありなんだよ、私達は。世界を創成する者の象徴的な存在だからね」
サンジュ「はっ、よく言うよ。神サマみたいな存在だとでも言うのか?」
カルア梓「えぇ。まあそうですね」
サンジュ「」
よく見て唯「あカミサマーーー!!」
カルア唯「ほっほっほ、控えおろう」
石ころ唯「彼女が神。すなわち私も神。そうか、私は神だったんだね」
池沼唯「あうあうあー」
変態和「まぁ私から見たら唯は神様を超えた存在だものね」
唯(どうしよう、頭が痛くなってきた)
梓「どうなってるんですかそのマグカップ…」
カルア唯「各平行世界をつなごうとしたら、何故かこのカップにつながっちゃったんだよね。タイムマシンが机の引き出しに繋がった的な?」
カルア梓「つなぐのは世界によってとても難しい所もあるんですけど、一度繋がっちゃったら行き来は簡単ですからね。だからゲロ澪先輩は呼ぶのが大変だったんです」
サンジュ「な、なるほど…」
律「で、どういう目的でこんな真似をしたんだ?」
カルア唯「早い話がインスピレーションを求めてたんだよ。新しい世界を作りたかったんだけど最近マンネリ化しちゃっててさ」
最高律(マジで神様なのかよ…)
カルア唯「新しい刺激が欲しいなーってあずにゃんに相談したら、なら世界をクロスさせてみたらどうですかって言ってくれたんだ」
カルア梓「ご覧の通り個性派が多いですからね。面白い出来事が起こるのは目に見えてましたから」
カルア唯「いやー予想以上に良かったよ。すっごい面白かった。勉強になったよぉ」
よく見て唯「つまりこれは暇をもてあました」
よく見て澪「神々の」
よく見て紬「遊び」
よく見て唯・澪・紬「ふううううううううううううううううぅぅぅ!!!」
カルア唯「帰って良いよ」
よく見て唯・澪・紬「ああああああああれえええええええ」スポッ
最高律「お前らに踊らされてたって訳か…私達は…」
カルア唯「ごめんねりっちゃん。ちゃんと帰すときに怪我元通りにしてあげるからね」
最高律「そういう問題じゃねーっての…」
唯「そうだよ!本当に大変だったんだからね!」
カルア唯「まぁまぁ…でもさ、正直に言ってみてよ。何気に楽しかったでしょ?」
一同「…」
律「ま、まぁ…それなりに…」
梓「私は命を狙われましたけどね」
カルア唯「さーて、十分アイデアをもらったことだし。みんなを元の世界に帰すとしますか!」
裏不無律「調子の良いヤツだな」
デブ紬「本当。私なんて汚物まみれになったあげく黒こげになって放置されていたのに」
カルア梓「だから、それは本当にすみませんでしたって」
サンジュ「謝る気あるのかよ」
カルア唯「あははは、あんまりしつこいと存在自体消しちゃうよ~」
サンジュ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
ミニマム梓(何て傲慢で自分中心的な人達なんだろう…)
石ころ唯「所詮人間は神の作り上げた運命に逆らうことはできない。ただその運命の中で輝く努力は可能である」
変態和「あぁ…もうその言葉明日から座右の銘にして生きていくわ」
カルア唯「とりあえず気絶してるギコりっちゃんとムギちゃんを」スポッ
カルア梓「じゃあ、私は裏不無律先輩が壊しまくってくれた校庭でも直しますかね」
澪「人間がカップの中に吸い込まれていくのって凄くシュールな光景だな…」
カルア唯「よーし、後は一気に行っちゃうよー」
律「ふぅ…やっとこさ解決だな…」
最高律「なんかいろいろ迷惑かけちゃったな…」
紬「ううん…確かに大変だったけど…あの唯ちゃんの言うとおり、ちょっと楽しかった」
デブ紬「私は最後の方は全然楽しくなかったわ」
裏不無律「悪かったよムギ。確認もせずにエクスプロージョン撃っちゃってさ」
池沼唯「りっちゃ」
最高律「あぁ、もうお別れみたいだぜ。みんなにもさよなら言っときな」
池沼唯「あーうーばいばい!」
唯「バイバイ」
サンジュ「…お世話になったな」
澪「お世話してやったな、じゃないんだな」
サンジュ「うるさい!人が素直に感謝の言葉述べてるんだから茶化すな!」
瓶澪(明日からも流れてくる瓶に傷がついてないか調べる仕事頑張るぞ)
ミニマム梓「何ていうか、異常なのは私だけじゃないってわかって安心したよ」
梓「むしろまだ可愛いほうだったね」
純「憂なんて酷かったからね」
憂「」
バイハザ和「まぁ、クラスメイトに怪我人がいなくて本当に良かったわ。呼ばれた甲斐があった」
和「本当に助かりました。何されてるのかよくわからないですけど…これからも頑張ってください」
カルア唯「お別れの挨拶は済ませたかな?ほいじゃいくよー」
カップを掲げるカルア唯。平行世界のみんなは、まるで流れ星のようにカップに吸い込まれ、消えていった。
梓「なんか感慨深いものがありまs」
変態聡「――……ぁぁぁぁあああああああああああああ!!!」スポッ
梓「うわっキモッ!何今のぐるぐる巻き!」
律(あ…すっかり忘れてた…。まぁいっか)
カルア唯・梓「はい、一丁あがり!」
唯「なんだか…寂しくなっちゃったね」
澪「なんだかんだ言って、凄いにぎやかだったからなぁ」
梓「まぁ私は死にかけたんですけどね」
カルア唯「さて、私達もいこうか、あずにゃん」
カルア梓「そうですね」
唯「平行世界のみんなとお話しできたのは良かったけど、もうあんなめちゃくちゃなことするのだけはやめてよ?」
カルア唯「さぁ…またアイデア不足になったら同じ事するかもしれないね」
律「全く反省してないのな」
カルア唯「まぁ、こうやっていろんな世界の自分たちと関わったことで、自分たちの世界がいかに平和か理解できたでしょ」
澪「あぁ、ものすごく平和だよ、私達の世界は」
紬「でも、みんながいろんな特徴を持ってたみたいにそれが私達の特徴なのかもね」
梓「…そうだといいですね」
唯「うん。平凡だけど平和。それが私達の世界の取り柄だよ」
カルア梓「…それじゃ、行きましょうか」
カルア唯「うん。じゃあね」
カルア唯とカルア梓を飲み込んだカップは、地面に落下して粉々に砕け散った。
唯「行っちゃったね」
律「ある意味一番お騒がせなやつらだったな」
澪「…また、どこかであの二人が作った世界が生まれるんだろうな」
紬「会ってみたいわね。その世界の私達にも」
梓「どうも懲りてなかったみたいだし、また同じような出来事があるかもしれませんね」
和「…正直もうあの変態な私には来て欲しくないわね」
憂「私もあの私にももう会いたくないです…」
純・さわ子(私も平行世界の自分に会ってみたいなぁ…)
律「ほいじゃ、久しぶりに演奏でもしますか!」
唯・澪・紬・梓「オー!!」
校長「着替えてきた!さて、私も映画撮影に参加させて…あれ?」
おしまい。
最終更新:2010年06月22日 02:30