ほうかご!
唯「おい~っす」
律「おぉ唯、遅かったな」
唯「掃除当番だったんだぁ。疲れたぁ」
唯「あれ?澪ちゃんはまだ来てないの?」
律「澪はなんか用事があるみたいでもう帰ったよ」
唯「そぉなんだぁ」
紬「はい、唯ちゃん。お疲れさま」カチャ
唯「わぁ。今日はおはぎなんだぁ」
律「和菓子なんて珍しいな」
紬「いつも洋菓子じゃ飽きちゃうかなって思って」
律「なるほど。それにしても毎回、毎回ありがとな」
紬「いえいえ。あ、澪ちゃんの分も持ってきちゃったから、おかわりしてね」
唯「やったぁ。いっただ~きま~す。はむっ」
唯「美味しい~。労働の後のおはぎはやっぱ最高だね!」
紬「はい、お茶もどうぞ」カチャ
唯「ありがとぉむぎちゃ…あれ?むぎちゃんなんかいい匂いするよ?」クンクン
紬「昨日、父の知り合いから香水をいただいたから、つけてみたの」
唯「こうすい?」
律「匂いのする水みたいなもんだよ」
紬「それを少し手首とかに吹き掛けるのよ」
唯「あ~なんか聞いたことある!大人がつけるやつだよね!?りっちゃんは持ってるの?」
律「大人が付けるのかは知らないけど、持ってないよ。香水って柄じゃないしなぁ」
唯「ふぅん。確かにりっちゃんはそぉいう柄じゃないね♪」
律「…人に言われるとムカつくのはなんでだろう?」
唯「でも、良いなぁ。私も香水使ってみたいなー」
紬「今、持ってきてるからつけてみる?」
唯「良いの!?うん!うん!つけてみる!」
紬「じゃあ手首こっちにむけて」
唯「かしこまりました、むぎ伯爵」
紬「はい、シュッシュッ。後は手首を合わせて馴染ませたら首にポンポンってつけてね」
唯「手首になじませて、、ポンポン…できた!どう?りっちゃん!いい匂いする?」
律「クンクン..甘くていい匂いだ…唯くん。食べてしまいたくなる」
唯「そんな…お止めください、ご主人様」
律「いいではないかー」
唯「ああーお止めくださいませー」
紬「キマシタワー」
唯「…ってことでわたしも大人の仲間入りだね」フンスッ
律(何か喜んでるから、めんどくさいけど適当に合わせとくか)
律「…ハイハイそーですね。おめでとー」
唯「むーりっちゃん棒読みすぎるよ!!あ…もしかして嫉妬?」
律「嫉妬!?なんでだよ!?」
唯「わたしがりっちゃんより先に大人になっちゃったから」
律「香水付けただけじゃ大人になったとは言えませんー。それにわたしは嫉妬なんて」
唯「そうやってムキになるのが証拠だよ」
律「ムキになんてなってないぞ!」
紬「まぁまぁまぁまぁまぁ」
律「とにかく!今日は澪もいないし練習できないから解散!」
唯「むー逃げたなりっちゃん。けど、おはぎ食べれたからいいやぁ」
紬「うふふ。明日も美味しいおやつ持ってくるわね」
唯「ありがとぉむぎちゃん」
律「この勝負明日までお預けだ!唯くん」
唯「望むところだ!怪盗りっちゃん」
紬「あらあら、明日も続けるのね。楽しみにしてるわ」
きたく!
唯「ただいま~!」
タッタッタッタッタ
憂「お姉ちゃんおかえり」
唯「うーいーただいまぁ」
憂「夕御飯の準備もう終わるから、着替えてきて」
唯「らじゃー!あ、カレーのにおい」
憂「昨日お姉ちゃんがカレー食べたいって言ってたから」
唯(あれ?そんなこと言ったかな…?でも憂がそう言ってるんだからそうなんだよね)
唯「ありがとー、ういー」
憂「うふふ。ほら、早く着替えて来て一緒にたべよ」
唯「うん♪」
唯「はっばり、ういのかえーはへかいひひはよ」モガモガ
憂「もぉお姉ちゃんご飯食べながら喋ったら何いっるか分からないよ」
憂(必死に伝えようとしてるお姉ちゃんかわいいー)
唯「ゴックン。憂のカレーは世界一だね!」
憂「誉めすぎだよー。けど、ありがとうお姉ちゃん」
唯「うい、あーん」
憂「えっ?//」
唯「あーん」
憂「あーん//」
唯「美味しいでしょ?」
憂「うん//」
憂(お姉ちゃんが食べさせてくれたから美味しいよー)
憂「あれ?お姉ちゃんなんかいい匂いする」
唯「むぎちゃんに香水つけてもらったのです」フンス
憂「そぉなんだぁ。紬さんらしい匂いだね」
唯「へしょ?わはしもほひいなー」
憂「あはは、何言ってるのか分からないよー」
唯「ごちそうさまでした!」
憂「お粗末様でした」
唯「お腹一杯でうごけないよー」
憂「三回もおかわりしたもんね。でも動かないと牛さんになっちゃうよ?」
憂(牛になったお姉ちゃんも可愛いんだろうなー)
憂「私は食器洗うから、お姉ちゃんはお風呂入ってね」
唯「はーい。よいしょっと」
うわぁーん!!
憂「!!?どうしたのお姉ちゃん!?」
唯「うーいー香水の匂いしなくなちゃったよー」
憂「お風呂で体洗ったから落ちちゃったんだね」
唯「せっかくいい匂いしてたのにー・・・ぶー」
憂(いじけてるお姉ちゃんも可愛い//)
憂「そうだ!明日部活終わった後に律さんたちと買いにいったらどうかな?」
憂「そうしたら毎日つけられるよ」
唯「!!そうする!いいアイデアだよ!さすが私の妹だね!」
憂「じゃあ明日買ってきたらどういうの買ったのか見せてね」
唯「りょーかいです!」
次の日!
唯「おぃーす」
律「おぉ唯、今日も掃除当番だったのか?」
唯「うん。つかれたよー」
紬「お疲れ様」
唯「あれ?澪ちゃんは今日もやすみ?」
律「あぁなんか今日も用事があるみたいだぞー」
唯「じゃあさ、三人で練習するのもなんだから、お買いもの行こーよ」
紬「お買いもの?」
唯「うん!香水ほしいのです!」
律「おぉ唯もとうとう香水を手に入れるために冒険にでるのか…」
唯「りっちゃん…止めないでくんろう。。行かなくてはならないのだ」
律「絶対に生きて帰ってくるんだぞ!」
唯「約束するよ!絶対に生きて帰ってくる!だから帰ってきたらその時は…」
律「わかってる。結婚しよう」
唯「りっちゃん!」
律「唯!」
紬「うふふふふふふふふ」
唯「でも香水ってどこに売ってるのかなー?」
律「駅前の商店街に売ってるぜー。前に澪が買うのに付き合ったから」
唯「澪ちゃんも香水もってるんだね。どんなの買ったの?」
律「いや、時間かかりそうだったから途中でゲーセン行っちゃってさー」
唯「それでこそりっちゃんだよ!」
律「馬鹿にされてるってとらえたほうがいいのか?」
紬「とにかく、さっそく行きましょう」アセアセ
唯・律「おー!!」
唯「っとその前にむぎちゃんのおかし食べなきゃ!」
律「そうだな!腹が減っては戦はできぬって言うしな」
紬「じゃあ、お茶も準備するわね」
しょうてんがい!
紬「どんな匂いの香水がほしいの?」
唯「ん~可愛い感じの匂いがするのがいいなー」
律「また曖昧なイメージだなー」
唯「可愛いものにはピンとくるから大丈夫だよ!」
律「可愛いものセンサーかよ」
てんない!
唯「りっちゃーん。変な匂いの見つけたよー。これにしようかなー」
律「どれどれ…うわ!何ていうかすげぇおばさん臭い」
紬「ほんとだわ!だめ!唯ちゃんには絶対に似合わないからやめたほうがいいわよ!!」プンプン
唯「冗談だよー。だってこれ可愛くないもん!」
律「この香水つけてる高校生いたら笑っちゃうよなー。何歳だよって」
唯「あはは。たしかにー」
紬「唯ちゃんこれなんてどうかしら?」
唯「嗅がせてー」クンクン
唯「いい匂いだね、むぎちゃん!これにする!」
紬「え?そんなに簡単に決めちゃっていいの?」
唯「うん!可愛いものは直感で選ぶものなんです!」
唯「あれ?りっちゃんは?」
紬「なんか飽きたーとか言って楽器屋さんに行っちゃってわ」
唯「まったくもー。困った子だなーお子ちゃまなんだからりっちゃんてば」
律「はっくしょい!しょいしょいしょい!あー誰かに馬鹿にされた気がする」
唯「おーいりっちゃん!買ってきたよー」
律「やっと決まったのか。どんなのにしたんだ?」
唯「可愛いの!むぎちゃんが選んでくれたんだよ」
律「むぎセレクトなら問題ないな」
唯「私のセンスがないって言いたいのー?」ブー
律「いや、唯のセンスは独特だからな。むぎが選んだほうが安心できるだろ」
唯「ぶー。そんなこと言うりっちゃんにはさっき買ったたこ焼きあげない!」
律「嘘!!嘘!唯のセンスは素晴らしい!エクセレント!」
唯「分かればいいのです。ではたこ焼きを食べてよろしい」フンスッ
きたく!
唯「ただいま~」
憂「お帰りお姉ちゃん。ご飯もう準備できてるから着替えてきて食べよ?」
唯「うん!ん~今日はハンバーグだね!?」
憂「うん!お姉ちゃん朝、寝言でハンバーグ食べたいって言ってたから」
唯「寝言!?そんなこと言ってたんだー。なんか恥ずかしいね//」
憂「うん。寝言言ってるお姉ちゃん可愛かったよー。あ、早く着替えてきて食べよ」
唯「らじゃー!」
ゆうはん!
唯・憂「いただきます!」
唯「ん~憂のハンバーグは世界一だね!」
憂「もぉお姉ちゃんたら、何食べても同じこと言うよね」
唯「だってほんとのことなんだもん!」
憂「うふふ。ありがとーおねえちゃん」
憂「そういえば香水買えた?」
唯「うん!むぎちゃんに選んでもらったんだぁ。可愛いんだよー」
憂「じゃあご飯食べ終わったら見せてね」
唯「ほら、見てみてー。可愛いでしょ!それにいい匂いなんだよー」
憂「ほんとだー。ハート型で可愛いね。匂いは…」クンクン
憂「甘くて柔らかい感じでお姉ちゃんにぴったりだね!」
唯「でしょー。明日さっそくつけていこーっと」
憂「じゃあ早くお風呂に入って寝なきゃね」
唯「そうだね。早くお風呂入って寝なきゃ!」
唯「あ、せっかくだから澪ちゃんにも香水つけてきてもらおー。メールメール」
フワフワターイムフワフ♪
澪「ん?唯からメールか、明日香水つけてきて?」
澪「よくわからないけどりょーかいっと。そうーしん。」
澪「ん~、、その香水にしようかな~」
澪「せっかくだからお気に入りだけど、もったいなくてあまり使ってないのにするか!」
さらにつぎのひ!
唯「おはよーりっちゃん!」
律「おー唯。おはよー。朝から元気だなぁ。」
唯「香水パワーだよ!りっちゃん!!」
律「あぁ香水つけてきたのか。どれどれ」クンクン
律「うん。唯らしくていいんじゃないか」
唯「えっへん!なにせむぎちゃんが選んでくれましたから!」フンスッ
律「お前が自慢することじゃないだろ」
唯「えへへー。そういえば澪ちゃんも香水付けてきてくれるんだよ」
律「そぉなのかー。澪はどんな香水使ってるんだろなー」
唯「澪ちゃんはきっときれいな匂いする香水だよきっと!」
律「どんな匂いだよ、それ」
ほうかご!
唯「おいーっす!…ってりっちゃんしかいないんだぁ。澪ちゃんとむぎちゃんは?」
律「おいーっす。澪は香水つけてから来るって言ってたぞ。むぎは職員室に用があるみたい」
唯「ふーん。なんで澪ちゃん香水、いまつけるのかな?」
律「なんか恥ずかしいから私らの前で以外つけたくないらしいぞ。相変わらず意味わかんねーよなー」
唯「せっかくの香水なのにもったいないね」
カチャ
紬「おまたせ。ちょっと時間かかっちゃった」
律「おーむぎ。おつかれー」
唯「むぎちゃん!まってました!!」
紬「うふふ。今用意するからちょっと待っててね」
唯「今日は何かなー?昨日はおはぎだったから…羊羹だ!」
紬「残念。ケーキよ。羊羹じゃなくてごめんね」
唯「ううん!ケーキ好き!唯羊羹じゃなくていい!」
律「なんでカタコトになってるんだよ」
唯「ん~やっぱりケーキには紅茶ですなぁ」
律「そぉですなぁやっぱり紅茶ですなぁ」
紬「そういえば唯ちゃん香水付けてきたのね。」
唯「うん!憂もりっちゃんも私っぽいって言ってくれたんだぁ。むぎちゃんありがと!」
紬「うふふ。どういたしまして。唯ちゃんが気に入ってくれたなら嬉しいわ」
律「それにしても澪のやつ遅いなぁ」
ガチャ ソロー
澪「おそくなってごめん」
律「やっときたかぁ。待ちくたびれたぜー」
唯「澪ちゃんきてきて!」
澪「ん?なんだ?」
唯「」クンクン
唯「!?ちょっとりっちゃんとむぎちゃんも嗅いでみて・・」
クンクン
律・紬「!!!」
唯「これって昨日の…」ヒソヒソ
律「いや!まだわからないぞ」ヒソヒソ
紬「そうよ。直接聞いてみたほうがいいわ」
澪「どぉしたんだよ?急に」
律「あのさー澪。澪ってどんな香水つかってるのかなぁって」
澪「ん?あぁこれだよ」ゴソゴソ
唯・律・紬「」
澪「??いい香りだろ?なんていうか…大人の香りみたいな///」
唯「澪ちゃんそれ本気でいってるの・・・?」
澪「あぁ、これは一番のお気入りなんだよ」
紬「澪ちゃん…この香水あげるからもうその香水つかうのやめましょう?」
澪「何言ってるんだよむぎ…あ!もしかしてむぎこの香水つかいたいのか?」
唯・律・紬「」
澪「こんないい匂いだもんな。つかいたくなる気持ちはわかるけど、だめだぞ」
澪「この匂いは私のものだ!」
唯・律・紬「」
おわり!
最終更新:2010年06月23日 00:11