私、
秋山澪は今一人詩を書くため町から離れ見ず知らずの田舎に来ている
古風な建物...入り組んだ裏路地...そして
猫「にゃー」
新しいお友達もできた
澪「来てよかったな」
新しい詩も書けたし、そろそろ帰るとするか
ん?おかしいな、道を間違えたかな
着た道と違う道に来たようだ
いかんいかん、ここで慌てては、こういう時こそプラス思考だ
迷った道にハニーマロン♪どっきりピュアピュアハニーマロン♪
うん!いい詩がまた思いついたぞ!
...もう辺りも暗くなってきたがまだ路地を抜けれてない
こんなに迷う場所だったか?不安が拭えなくなってきた
?「おほははははは」シュン
ひ!なんだ今の人はっ!!
すごい形相でこっちみながら笑ってたぞ....やだ...怖いよぉ
澪「そうだ、律に電話をして気分を紛らわせよう...」
プルルルルル プルルルルル
澪「怖いよー、早く出てー!」
プルルルル プルルルル
男1「あー!!!あばばばばぼはぁぁぁ!!!」
澪「きゃぁぁあああああ!!!!!!」
男2「いじゅじゅじゅじゅ!!!ぶべぇ~!ぶべぇ~!!」
私は恐怖で携帯を投げ去り一目散に逃げた
~田井中家~
律「澪から電話だ。はいはい、もしもし」
携帯「......」
律「ん?もしもーし。」
携帯「ひゃぁー!!!はっはっは!!!」
ブツ!ツーツーツー
律「ッッッッ!!!!っびっくりしたぁぁぁぁぁ!!!!」
~謎の迷路路地~
澪「はぁ...!はぁ....!!」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
何!?何なのあの人達!?
帰りたい!帰りたいよ律...!!涙が止まらない
何んでこんな事に...ここはどこなの....
澪「律ぅ!!」
その時頼みの綱の携帯を落とした事に気がついた
澪「そうだ...これだけ民家があるのなら助けを呼べば!」
ガンガンガン!!
チャイムが無いので音を立てて呼ぶ!
さっきの男共が来る前に中に入れてもらわないと!!
ガンガンガン!!
澪「すいません!すいません!!」
鼻声で変に聞こえるかもしれないけど仕方ない
恐怖で頭がおかしくなりかけていたから
ガララ
澪「す!すいません!おばあさん!!助けてください!!」
婆「.....」
澪「変な...人に...追いかけられて...ぐすん」
とりあえず家の中に入れてもらえて安堵した
涙が止まらない。あぁ、私は助かった
婆「おぉ」
野太い男の声が聞こえた
言えの外にさっきの奴らが!?
違った。その声は前方から聞こえたのだった
婆「おぁぁあ!!!ぎゃあああああ!!!!!!!」
おばあさんが声にならない悲鳴をあげた
そして家の中に足早に消えていったのだ
私は驚くというより恐怖を通り越して唖然とした
腰を抜かしその場にへたり込んだ
おばあさんが戻ってくる
その手には銀色の刃が光って見えた
恐怖で頭が真っ白になりたかったが本能がそれを許さなかった
絶対的な危険がそこにあるからか、頭が氷のように冷えていた
立ち上がり一目散に玄関から逃げようとする
澪「ッッ!!」
右手に強烈な痛みが走る
後ろから包丁が投げられたのだ
しかしそんなことで止まって入られない
止まればそこでよくない事が起こるのだから
おばあさんから逃げて誰もいない事を確認し路地にへたり込んだ
安心感など微塵に感じられない
恐怖で心臓が早まり胃が痛くなっていた
涙が止まらない、でも早くここを出ないとまた襲われるかもしれない
動きたくない...誰か助けて...ここは何...なんなんだよ....
電話があれば警察でもなんでも呼べるのに
~♪~~~♪
何....携帯の着信音....私の携帯の!!律からかかってくる時の着信音!!
さっき落とした所に戻ってきたのか!!
あわててなる方に向かって走った!!
頼む!!!音が消えないでくれ!!!
そこに助けがあるんだ!!助かった!!!
男「あっひゃっひゃ!!!ひゃ!?」ぐるん
ヨダレまみれで携帯をくわえた奇妙な男がそこにいた
男「あぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」
男が私の手を掴み口を塞いでくる
いや
いやだ!!
抵抗し急所である股間を蹴り上げた
律が言っていた
律「もし町中で変態に襲われたら股間を蹴ればいいんだぞー!あははは」
蹴った!蹴ったぞ律!!
しかし男にはあまりダメージはないらしく、蹴られた事に怒りをあらわにしていた
男「おごぁぁあああ!!!!!!!!!!」
憤怒の表情で私に叫ぶ男
私は恐怖で失禁した
そして右手を持ち上げられる
さっき包丁できられた部分から血が流れてきている
男「ひゃひゃひゃひゃじゅじゅじゅー。」
男は傷口に口をあて、私の血液を吸い始めた
澪「いやぁぁああ!!気持ち悪いぃぃぃ!!!」
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!!!
血を吸われると言う非現実を目の当たりにして私は混乱の極みに入る
男の顔面を左手で殴る!殴る!!殴る!!!
男の腹を蹴る蹴る蹴る!!!足で引きはがそうとする!!
男の口から右手が離れる
男の口からさっき携帯が落ちたのを確認したはずなのに
私は拾わず一目散に逃げていた
いくら走っても出られない路地
キ○ガイのような変人達
私はもう恐怖で可笑しくなっていた
澪「ふふふ、ふふふ」
しかもさっき血を吸われすぎたせいか軽いめまいがする
可笑しくなる、なぜただ詩を書きにきただけの所でこんな目にあっているのか
きっと変な世界に紛れ込んだに違いない
ホラーモノが嫌いな私への、神様によるイタズラなんだと思った
女「....」
曲がり角の向こうで女性が立っている
少し前の私なら助けを呼びに向かう所だが
さっきのお婆さんで私は学習した
きっとあいつも変人なんだ、そうに違いないと
すこし物陰から女性を観察する事にした
女「あー。あー。」ザシュ!ザシュ!!
....自分の手を刃物で切っているようだ
女「あははははじゅじゅじゅじゅじゅ」
そして切った所から血を吸っているようだ
あはは?なんだここの人達は?吸血鬼か?血が大好きなんだな。
しかし彼らは吸血鬼というにはおぞましく、嫌悪感しかわかない風貌であった
澪「血が大好きなんだな...なぜ血を....」
~♪~♪
律から着信が真後ろで鳴った
男「こかかかかか!!!」
男が私を掴む。あいかわらず口の中に携帯を入れるのが好きなようだ
女「あひゃ!?ひゃひゃひゃひゃは!!」
リストカット女も走ってくる
絶対絶命というやつか....
律...唯....ムギ....梓....もうお別れのようだ...
男「あひゃ!!あひゃ!!」がじ..
男が歯で丁度電話のボタンを押した
携帯「もしもし!もしもし!!」
男の口の中の携帯から律の声がした
その声を聞き現実に引き戻される
律...律!!!
澪「助けてぇぇぇええええ!!1!律ぅぅぅぅ!!!!!」
女「あっー!!ひゃひゃひゃ!!」
背中に熱さを感じた
切られた、切られたのだ
澪「あ....あ....あ.....」
私は叫ぶ気力を失った
倒れる私、男と女の血をすする音が聞こえる
私は男の口から落ちた携帯に耳を傾ける
携帯「おい澪!何の音だ!?誰がいる!?大丈夫なのか」
背中の痛み。血を吸われる不快感で声が出ない
絶望すると喋れなくなるんだな
じゅるじゅるじゅる。じゅるじゅるじゅる
吸われる背中
携帯「なんだよ....なんの音だよ....澪!!おい澪!!」
意識が遠のく。これが私の人生の終わりか
ん....寝ていたのか私は
路地で目を覚ます
澪「は!!?」
あたりを見回す。誰もいない、誰も
澪「た...助かったのか」
火の光が見える。どうやら助かったらしい
澪「痛っ。傷は直ってない、夢じゃなかったのか」
右手と背中に痛みが走るが
助かった、助かったのだ!
私は急いで家路を急いだ
昨日来た駅に辿り着く
よかった。これで帰れるのか
相変わらず右手が痛むが仕方ない
切符を買い電車に乗った
私は家に帰らず学校に向かっていた
学校には律や部活のみんながいる
私はまず安心したい
みんなの笑顔を見て安心がしたいと思ったのだ
待ち行く人を横目に私は学校に向かった
~音楽室~
律「澪昨日から行方がわからないんだ...電話しても変な奇声とか聞こえてきて...もし澪に何かあったら...私...」
唯「律っちゃん泣かないで!帰り探しに行こう!警察の人も探してくれてるみたいだし!」
紬「私のほうでもいろいろ手を回して捜索している所だから、律っちゃん泣かないで...ね」
律「でも...でも....」
ガチャ
澪「......」
律「え....澪?」
律「澪!!澪ぉ!!ど...どうしたんだその怪我!おい!!澪!!」
澪「くけけけ」
唯「澪ちゃん大丈夫だった?何があったの?...それ私のギターだよ?何s」
次の瞬間ギー太が唯の頭に勢いよくぶつけられた
唯「あが....」
律「唯!!おい澪テメー何してんだ!!!」
澪「ひゃひゃひゃひゃじゅじゅじゅじゅ」
紬「ひっ...血を吸ってるの...?」
澪「あひゃ...あひゃひゃひゃ!!!!!!!!!!!」
終
最終更新:2010年01月28日 23:16