ドタタタタタ…
紬「二人とも元気ね~」
澪「私はトイレ行ってから行くよ」
紬「分かった、お先~」
~~~~~~~~~~~~~~
唯「ぜーはー…ま、負けた…ハァハァ…」
律「あたしに勝とうなんて…ぜーはー…百万年…ハァハァ…早いぜ…ゲホッ」
律(やっぱり唯といると楽しいなぁ、ギャンギャン怒ったりしないし全力でふざけ合えるし)
唯「あつい~…」
律「ほーれうちわだぞー」パタパタ
唯「んぁああ~…すずすぃ~…」
律(見てて癒されるし))
ガチャ
梓「こんにちはー」
唯「あずにゃんやっほー」
梓「昨日は楽しかったですねー」
律「…梓はあれ乗らなくて良かったのか?」
梓「あれ?」
律「でっかい人形のなかにいっぱいボール入ってるやつ」
梓「あれは小学生以下の子しか入れません!」
唯「そうだよりっちゃん!あずにゃんもう中学生だよ?」
梓「あなた達の一つ下ですよ!!」
梓「あれ、ムギ先輩ドアの所でなにやってるんですか」
紬「えっちな話してるのかと思って…」ガチャ
律「どのあたりが!?」
紬「小学生とか、下とか…////」
律「お前の想像力はすごいよ」
律(このメンバー楽しいなあ…梓はちゃんとつっこんでくれるし、殴らないし…もう少し遅れてこないかな、澪)
ガチャ
澪「遅れてごめん」
律「はぁ……」
唯「ムギちゃん今日のお菓子なに~?」
紬「今日はマドレーヌよ~♪」
澪「美味しそうだな」
律「澪食べんの?」
澪「…どういう意味だ」
律「体重気にしてたじゃん、太るぞ」
澪「余計なお世話にだ!」ドカッ
律「いてー…」ナデナデ
澪「お前が失礼なこと言うからだろ!」
律(お前が昨日あたしに言った台詞だよ…)イラッ
~~~~~~~~~~~~~~~
ジャカジャカジャーン♪
唯「ふあ~疲れたー」
澪「律、また走ってたぞ、合わせる私の身にもなれよ」
律「…それはこっちの台詞だ」
澪「え…?」
律「もうお前のワガママに合わせるのは疲れた」
唯「りっちゃん…?」
澪「…」
律「帰ろうぜ、唯、ムギ、梓」
紬「で、でも…」
律「ほっとけあんなやつ」
律「アイス食べていこうぜー」
ガチャ
バタン
澪「…ぐすっ」
~~~~~~~~~~~~~
唯「おいし~」ペロペロ
梓「律先輩、さっきどうしたんですか?」
律「ん、まあちょっとな…」
唯「りっちゃんのアイス一口もらっていい?」
梓「ケンカ…ですか?」
律「ケンカっつーよりあたしが一方的にムカついてるっていうか…」
唯「ねえねえりっちゃん貰っていい?」
紬「りっちゃんが怒るなんて珍しいわね」
律「まああたしは海の様に心が広いからな!」
梓「湖程度でしょう」
唯「溶けちゃうよ?」
紬「仲直りしたほうがいいと思うわ」
律「ん~~…」
唯「りっちゃんアイス~アイスちゃん!」
律「うるせー!」ズボッ
唯「もがっはひがほう!」
唯「おいし~」
律(う~ん…同じワガママでも何故か唯のは許せるんだよな…)
紬「ケンカの原因はなんなの?」
律「長年積み重なったものっていうか…」
梓「なに熟年夫婦みたいなこと言ってんですか」
律「あいつあたしになら何言ってもやってもいいと思ってんだよ」
梓「確かに澪先輩ってそういう所ありますよね」
律「なんかもう疲れたんだ…」
紬「りっちゃん…」
律「嫌いとかそういうのじゃなくて、めんどくさいんだよ、澪に合わせるのは」
唯紬梓「…」
律「愚痴っちゃってごめんな!そろそろ帰ろうぜー」
~~~~~~~~~~~~~
澪「はあ…なんなんだよ、律のやつ…いつもはあんなことで怒ったりしないじゃないか」
澪「…私が悪いのかな」
~~~~~~~~~~~~~
唯「みんな~お弁当食べよ~」
律「あ、悪いあたし今日も別のとこで食べるわ」
紬「そう…」
和「あら?今日は律は一緒じゃないの?」
唯「うん、他の子達と食べてるよ~」
澪「…」もぐもぐ
唯「澪ちゃん、りっちゃんに言わなきゃいけないことあるんじゃないの?」
澪「…なんだよ、唯は私が悪いって言うのか?」
唯「そんなこと言ってないよ~」
澪「…」
唯「あ、このお肉おいし~」
ジャカジャカジャカ♪
澪(なんで私が謝らないといけないんだ…遊園地だって私は行きたくないって言ったのに…)
紬「澪ちゃん、歌!」
澪「えっ…あ…」
梓「大丈夫ですか?澪先輩」
律「じゃあまた最初からいくぞーワンツースリー!」
~~~~~~~~~~~~
ガチャ
和「ちょっと律、今日部長会議だって言ったでしょ」
律「あり?そーだっけ」
和「早く行くわよ!」ぐいぐい
律「わ、分かったから引っ張るな!」
紬「りっちゃんったら…」うっとり
……
和「…澪とケンカしてるの?」
律「…なんでそう思うんだ?」
和「お弁当一緒に食べてなかったし、澪も元気なかったから」
律「探偵か!…まあケンカって程じゃないんだけどさ」
和「律ってお人よしよね」
律「えっなんで?」
和「さあ会議もう始まってるわよ!」ガチャ
和(澪は軽音部以外で友達いないから、律が私達と食べてたら澪が一人になっちゃうものね)
~~~~~~~~~~~~~
唯「な~に澪ちゃん」モグモグ
澪「私が悪いのか?」
唯「さあ?」モグモグ
澪「だってお前私に謝れって言ったじゃないか!」
唯「そんなこと言ってないよ~」
澪「唯!」バンッ
紬「み、澪ちゃん落ち着いて」
澪「…」
唯「あずにゃんあ~ん」
梓「自分で食べられます!」
~~~~~~~~~~~~~
律「やっと終わった~!」
和「お疲れ様」
律「も~会議って言っても大したこと喋らないじゃんかー」
和「あんたクーラーとかで懲りてないのね…」
和「…私でよければ話聞こうか?」
律「…なんで?」
和「唯達には話し難いかと思って」
律「い、いいよー大した事じゃないし!」
和「私会議で『大した事ない話』にはなれてるつもりだけど」
律「…じゃあ、聞いてもらおうかな」
~~~~~~~~~~~~~
澪「何とか言えよ、唯」
唯「…悪いか悪くないかで言えば澪ちゃんは悪いよ」
澪「なんでだ?皆と一緒に乗り物に乗らなかったからか?」
唯「それはしょうがないよ~澪ちゃん怖い物苦手なんだもん」
澪「じゃあなんで…」
……
律「…この前みんなで遊園地に行ったんだよ。そしたら澪の奴案の定絶叫系に乗れなくてさ」
和「その時の様子が目に浮かぶわ…でも、そんなのいつものことじゃない?」
律「や、別にあたしはそこにムカついてる訳じゃないんだよ。もちろんちょっとはイラッとしたけどな!」
和「?」
~~~~~~~~~~~~~
唯「りっちゃんはそんなことで怒ったりしないよ~」
澪「でも現に怒ってただろ!」
唯「なんでりっちゃんが怒ってるのか分かんない所が澪ちゃんの悪い所なんだよ」
澪「え…」
……
律「澪の面倒みるのは嫌いじゃないんだよ…ただ…」
和「ただ?」
~~~~~~~~~~~~
唯「それにりっちゃんは怒ってるんじゃないよ、ちょっと拗ねてるだけ」
澪「…」
……
律「あたしはただ…『ありがとう』って…言って欲しかったんだよ…っ」ボロボロ
和「!」
律「澪に…ありがとうって言ってほしかっただけなのに…うわーん!!」
和「…よしよし」フキフキ
~~~~~~~~~~~~~
唯「私は本当に謝れなんて言ってないよ、澪ちゃん」
唯「自分のために何かしてくれたらなんて言えばいいのかな」
澪「あ…!」
たたたたたっ
ガチャッ
澪「律!!」
律「な、なんだよ」ゴシゴシ
澪「き、昨日は…ありがとう!」
律「………うん」
澪「…いつもありがとう」
律「…どういたしまして」
~~~~~~~~~~~~~
梓「唯先輩って大事な所ではすごい空気読みますよね」
唯「え~そうかな~でへへ」
おわり
最終更新:2010年07月01日 03:22