梓(はぁ…ちょっと緊張するけど…
ギターも持ってきたし、今夜は唯先輩にもギターしっかり練習してもらおう!)

ピンポーン

唯「あ、いらっしゃいあずにゃ~ん♪あ、服かわいい~」

梓「どうも…って唯先輩!?」

唯「ほえ?なに?」

梓「なにって…なんでパンツで歩き回ってるんですか!」

唯「だって暑いんだも~ん!憂いないし、別にいいじゃん!」

梓「ダメです!ちゃんとズボン履いてください!」

唯「んもー…あずにゃんのえっち!」

梓「こ、こんなんで大丈夫なの…?」

梓「それで、夕飯はどうするんですか?」

唯「えっと…憂のメモには…出前取ってくださいだって!おすしがいいな~」

梓「でも冷蔵庫には結構材料ありますね…なんか簡単なものでも作るんで、先輩も手伝ってください」

唯「え~めんどくさいよ~」

梓「いいから手伝ってください!」

唯「うう~…あずにゃん、憂より厳しいよう…」

梓「焼きそばがあるんでこれにしましょう! 私はキャベツ切るんでとりあえず先輩はニンジン切ってください」

唯「わかった!」

梓(先輩大丈夫かな…怪我したら憂になんて言おう…)

梓「いたっ!」

唯「あずにゃん、大丈夫?」

梓「だ、大丈夫です…ちょっと切っただけで…」

唯「ちょっと指いい?」

梓「ちょっと先輩?」

唯「ちゅー」

梓「せ…せんぱ…」

唯「うう…血の味がしゅる…」

梓(せ、先輩が私の指を…)カアアアアア

梓「や、やめてください先輩!」バシーン

唯「ぶふっ!」

梓「あ、すいません…ちゃんと消毒するんで大丈夫です!」

唯「うう…二日続けて殴られた…」

梓「と、とりあえず出来ましたし食べましょう」

唯「なんかあまりおいしくない~」

梓「先輩が水入れすぎるからふにゃふにゃになったんです!」

プルルルルル

唯「あ、電話だ」

梓「ごまかさないでください!」

唯「もしもし~」

憂『あ、お姉ちゃん?大丈夫?ご飯食べた?怪我してない?戸締まりは?』

唯「大丈夫だよ~今日はあずにゃんが来てくれたんだ~」

憂『…え?』

唯「あずにゃん、急に泊まってくれることになってね? 一緒に焼きそば作ったんだ~」

憂『へえ…そうなんだ…』

唯「それで憂、いつ帰るの?」

憂『できるだけ早く帰るよ……それじゃお姉ちゃん、梓ちゃんによろしくね』

唯「はーい」

梓「憂、なんて言ってたんですか?」

唯「うん、あずにゃんによろしくだって!」

梓「そうですか…あ、もうこんな時間…食べ終わったらお風呂にしてくださいね」

唯「うん…あ、あずにゃん一緒に入ろうね?」

梓「!!」

梓「ゲホゲホ…な、なに言ってるんですか?」

唯「え、変なこと言った?合宿のときだって一緒だったじゃーん」

梓「あれは皆さんがいたし…第一家のお風呂じゃ狭いですよ!」

唯「む、失礼な!ウチのお風呂だって結構広いよ! お父さんとお母さんだって…」

梓「わかったんでその先は言わないでいいです!」

唯「じゃー入ろうか!」

梓「は、はい…」

梓(お、落ち着け…合宿のときだって一緒だったんだし…)

唯「ふう…汗かいちゃったなあ…」

梓「せ、先輩、脱ぐ時はせめて向こう向いてください…」

唯「え、どうして?それにあずにゃん、顔真っ赤だよ?」

梓(も、もう…唯先輩のバカ…)

唯「あーシャワー気持ちいいー」

梓「ちょ、ちょっと先輩…あまりくっつかないでください…」

唯「いいじゃ~ん!誰かとお風呂入るの久しぶりだし!あ!」

梓「どうしたんですか?」

唯「合宿のときも思ったけど、あずにゃん、胸ちっちゃいね…」

梓「……」

梓「…先輩、人には言っていいことと悪いことがあるんです…今のは明らかに後者ですよ…」

唯「ごめんねあずにゃん!でもいつかは大きくなるから安心してね! 目指すは澪ちゃんだよ!」

梓「あはは…」

梓(でも先輩も、澪先輩に比べれば小さいけどそれなりに…)

唯「どしたのあずにゃん、まじまじと見ちゃって」

梓「え!?いや別に!」

唯「私、憂より小さいんだよね…なんかりっちゃんにも負けてるような気がするし…」

梓「勝ってるのは私だけですか…あはは」

唯「あ!またいじけた!じゃああずにゃん?」

梓「はい?」

唯「おわびに私の胸、触ってもいいよ?」

梓「な…なにバカなこと言ってるんですか!」

唯「だって…あずにゃん、じーって見てたから…」

梓(ど、どうしよう…でもそれくらいは女同士だし、普通?いやでも…)

唯「じゃあ先に私があずにゃんの触る!」ペタッ

梓「ひっ…!」

唯「あ…やっぱりちいさ…」

バシッ!


唯の部屋

唯「すいませんでした…」

梓「…もう二度とあんなことしなでください!胸の話も禁止!」

唯「はい…」

梓「じゃあ今からギターの練習しましょう!先輩もギター出してください」

唯「あ、ギー太なら布団の中だよ?」

梓「きゃー!な、なに考えてるんですか唯先輩!」

唯「え、なんで?」

梓「なんでって…湿気が多い時期にケース入れてないし…布団に弦が引っ掛かってるし…
何より万が一この上に座ったらどうする気ですか!」

唯「大丈夫だよーギー太は頑丈だから!」

梓「そういう問題じゃないです!とにかくしっかり管理してくださいよ?」

唯「うん…寝心地いいと思ったんだけどな…」


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最終更新:2010年07月03日 04:46