律「なんでまた・・・」

梓「駄目ですか」

律「駄目じゃないけど、ほら・・・澪とかに頼めよ」

梓「・・・」

律「嫌なのか?」

梓「嫌じゃないですけど」

律「ん?」

梓「律先輩がいいです」

律「え?えーと・・・」

梓「ちょっとでいいんで、お願いします」

律「別にいいんだけど、具体的に何がしたいんだ?」

梓「例えば、なでなでとか」

律「それは普段唯がやってるだろ」

梓「あとはよしよしとか」

律「いや、それなでなでと変わらないだろ」

梓「あと、忘れちゃいけないのがぽんぽん」

律「ぽんぽんって、頭を?」

梓「はい」

律「うん、別にいいけど今言ったのってほとんど同じようなことだよな」

梓「ちょっと違います」

律「そうか?」

梓「はい、試しにやってみてください」

律「?んじゃ、なでなでからやってみるか」

梓「お願いします」


律「えーと・・・」ナデナデ

梓「えへへ・・・」

律「嬉しいの?」

梓「そこそこ」

律「せっかく撫でてやったのにそこそことか・・・」ズーン

梓「次は、よしよしです」

律「おう、任せとけ」ヨシヨシ

梓「・・・」

律「な、なんだ?気に入らないのか?」

梓「よしよしはもっとこう、髪が乱れるような勢いでわしゃわしゃする感じですよ」

律「あ、それもそうだな。ムツゴロウ的な感じだよな」

梓「そういうことです」

律「よーしよしよし」ワシャワシャ

梓「・・・///」

律「お前、こんなことされて嬉しいのか」



梓「うっさいです、ほっとけです」

律「あ、うん、ごめん(なんで私が謝ってんだ)」

梓「次はぽんぽんです」

律「おう、これは自信あるぞ」

梓「そうなんですか?」

律「あぁ、私達にぴったりだと思わないか?」

梓「?」

律「ほら、年上が年下にやるってイメージあるじゃん」

梓「あー、確かに」

律「ほら、もうちょっとこっちこいよ」クイクイ

梓「いたっ、ツインテール引っ張らないでくださいよ」

律「いいから」

梓「むー」トトト

律「よし、いーこいーこ」ポンポン

梓「・・・悪くないです///」

律「うん、こうしてると唯の気持ちも分かるな」

梓「どういうことです?」

律「梓は可愛いってことだよ」

梓「そんなこと言われても嬉しくないですから」

律「その割には挙動不審だな。そのセリフ、もう一回私の方を見て言ってみ?」

梓「・・・///」

律「はは、冗談だよ」ポンポン

梓(自然にぽんぽんされた・・・///)

律「よし、それじゃ」

梓「ちょっと待った」

律「なんだよ」

梓「まだ、もうちょっとだけ・・・」

律「えー?次はなんだよ?」

梓「・・・頭を撫でるのはもういいです」

律「じゃあ何がいいんだ?」

梓「このままじゃただ単に頭を撫でてもらっただけじゃないですか」

律「まぁ、そうだな」

梓「・・・」ジー

律「な、なんだよ」

梓「・・・」ハァ・・・

律「なんか溜息つかれた!?」

梓「律先輩に期待した私がバカでした」

律「なんだよ、その言い草は・・・」

梓「・・・」チラッ

律「あーもー!わかったよ!」

ギュー

梓「!?」

律「こういうことだろ?(全く、世話の焼けるヤツだなー)」

梓「はははは離してください!!」バッ

律「」


律(あれ?私、何か間違ってたか?)

梓「い、いきなり抱きつくとは何事ですか!唯先輩って呼びますよ?」

律「いや、こういうのがいいのかな、と思ってだな?」

梓「いいんですけど、ちょっとやりすぎです!」

律(普段唯にこれくらいされてるくせによく言う・・・)

梓「なんですか、その目は」

律「じゃあ梓はどういうのがよかったんだよ」

梓「・・・///」

律「なっ、言えないくらい恥ずかしいことなのか?」

梓「そうじゃないんですけど・・・」

律「なら言ってみ?ほら」

梓「・・・やっぱり恥ずかしいです」

律「いいから。乗りかかった舟だろ?」

梓「えっと・・・おいでーって、されたいです・・・///」

律「はい?(何言ってんだ)」

梓「だから、おいでーって」

律「いや、うん。それはわかったけど」

梓「・・・じゃあしてください」

律「へ?あぁ、っと・・・おいでー?」

梓「・・・」タタタッ

律「っ!?」

梓「・・・」ギュー

律「お、おい、あずさ?///」

梓「律先輩、あったかいです」

律「お、おう?///」

梓「しかもいい匂いします」

律「そりゃどーも///」

梓「はぁ、気持ちいい・・・」ギュー

律「わわわかったから、そろそろ離れろ。な?」

梓「甘えさせてくれるって、言いましたよね?」

律「い、言ったけど・・・///」

梓「途中で約束破るんですか」

律「なっ、そんなことはしないぞ!」

梓「じゃあ最後まで甘えさせてください」

律「うっ・・・(なんか上手く言いくるめられた気が・・・)」

梓「せんぱい・・・?」

律「い、いいよ」

梓「へへっ、やった」ギュー

律「・・・(私のこのやり場のない両手をどうしたらいい?)」

梓「んー、りつー」ギュー

律「・・・(やっぱり、抱き締め返した方がいいのか?)」

律「って、はい?」

梓「え?なに?」

律「いや、お前、呼び方。っていうかタメ口・・・」


梓「嫌だったなら直します」

律「いや別にいいけどさ」

梓「本当に?えへへ」

律(可愛いな、チキショー)

梓「甘えるならとことん甘えたいもんね」

律「そ、それはわかったけど・・・いつになったら離れてくれるんだよ」

梓「私の気が済んだら」

律「で、いつになったら気が済むんだ?」

梓「それは・・・いつだろ」

律「おい」

梓「もう離した方がいいかな・・・」シュン

律「えっと、他にしたいことはないのか?」

梓「うーん、あとはね・・・」

律「なんだ?」

梓「今日、帰りに二人でどっか行きたい・・・です」モジモジ


律「うーん、今日はちょっとなー・・・」

梓「あれ?予定があるんですか・・・?」シュン

律「そういうわけじゃないんだけどなー」

梓「じゃあなんですか」

律「梓の口調が元通りになっちゃってるしなー」

梓「え!?私頑張る!頑張ってタメ口で統一するから!」

律「はははっ、冗談だって。お前必死すぎ」ナデナデ

梓(またなでなで・・・///)

律「いいぜ。帰りに寄り道して帰るか」

梓「・・・うん!」




帰り道


律「どうしたんだ?」

梓「別に、どうもしてないよ」

律「本当か?なんか顔赤いぞ?」

梓「え?そうですか?」

律「お?」

梓「そそそうかな!?」

律「そんな慌てて言い直さなくても大丈夫だよ。んで、どこ行く?」

梓「アイス食べたい」

律「お前、相当唯に感化されてるじゃ・・・」

梓「違うよっ、今日暑かったし」

律「まぁそうだな。んじゃ行くか」

梓「待って」

律「んー?(今度はなんだ?)」


梓「・・・」

律「・・・」

梓「・・・///」

律「いや、なんだよ」

梓「りつ、あの・・・」

律「あー」

梓「何?」

律「言いたいことはわかった」

梓「本当!?じゃ、じゃあ」

律「駄目。梓が自分の言葉で言ってくれなきゃしてやんない」

梓「むー!」

律「ほら、膨れてないで言ってみ?」

梓「・・・手///」サッ

律「お前、その言い方ずるいぞ?・・・全く」ギュッ

梓「そんなこと言いながらも繋いでくれるんじゃん・・・///」

律「まぁ私は優しいからな」

梓「自分で言っちゃった」

律「手、離そうか?」

梓「ごめん、嘘。だから離さないで」

律「だからー、お前さっきから必死すぎだって」アハハ

梓「うー・・・またからかわれた・・・」

律「・・・」

梓「・・・(会話がないと気まずいなぁ)」チラッ

律「ん?」

梓「・・・(やばい、手が汗ばんできた)」

律「どうしたんだ?」

梓「な、なんでもないよ。早く行こう?」

律「いや、アイス屋着いたけど」

梓「」


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最終更新:2010年07月06日 22:36