風呂

憂「梓ちゃん小さいから二人でも入れるね」

梓「そりゃーどうも」

憂「梓ちゃんがやさぐれた……」

梓「目の前にそんなのがあるとね」

憂「えっちー」

梓(て言うか……髪下ろしてるから唯先輩と入ってるみたい)

憂「水鉄砲、えい」ピュー

梓「……この野郎」


バシャバシャモミモミバシャバシャ

梓「はぁふぅ……しょ、小学生か」

憂「楽しいね」

梓「ま、まぁね」

梓(憂のこんな顔、初めて見るかも)

憂「よいしょ、と。梓ちゃん、ここに座って」

梓「うん」ストン

憂「お背中流しますねー」ゴシゴシ

梓「おぉ……あぁ……そこ気持ちいい」

憂「梓ちゃん綺麗な背中だね」

梓「ありがと」

憂「はい腕上げてー」

梓「ん」スッ

憂(この辺り素直だよね)


憂「頭もやっちゃうよ」

梓「あい」

憂「痒いとこ御座いませんかー?」ワシャワシャ

梓「右側頭部」

憂「ここ?」クシャクシャ

梓「あぁ……最高」

憂「それにしても髪長いよね」

梓「たまにはバッサリいきたいんだけどね。憂は伸ばさないの?」

憂「うーん、家事するのに邪魔そうだし」

梓「あー」

憂「流して……出来上がり!」

梓「じゃ、交代だね」

憂「わーい」

梓「シャチョサン、ケイキハドウネ?」ゴシゴシ

憂「ぼちぼちでんなー」

梓「イイコイルヨー」ゴシゴシ

憂「あはは」

梓(にしても、スタイル良いなぁ)

梓(先生や澪先輩も相当だったけど……)

梓(くそっ!どうせ幼児体型ですよ!)

憂「梓ちゃん?」

梓「おのれ!こいつがいけないんだー!!」モミモミグニグニ

憂「ちょ、ちょっと梓ちゃん!……んっ!」

カッポーン

憂「うぅ……梓ちゃんに奪われた」フキフキ

梓「人聞きの悪いこと言わないでよ」フキフキ

憂「梓ちゃんの卓越した指使い……」

梓「悪のりはそこまでにしなさい」

憂「責任取ってね?」

梓「あれくらいで!?」

憂「冗談だよ、冗談」

梓「どこまでなのか解らない……」


憂「こっちきて」

梓「ほい」

憂「ドライヤー発射!」ブオー

梓「憂って変なとこ先輩に似てるよね」

憂「えへー」

梓(実は褒めたわけではない)

憂「さらさらだねー」

梓「さんくす」

憂「ふんふん」サッサッ

梓「いや三つ編み作んないで」

梓「ポニーテールにされた」

憂「お揃いだね!」

梓「憂下ろしてるじゃん」
憂「あっ……」

梓「まぁいいけど……あ、悪いんだけど牛乳もらって良い?」

憂「いいよー」

梓「では遠慮なく」ゴクゴク

梓「ふぅ……」

憂「梓ちゃん……色々大きくなると良いね」

梓「やかましー」



リビング

宮迫『今回は……』

芸人達『ハルヒ芸人でーす!』

梓「世も末過ぎる」

憂「まぁ楽しそうだし」

梓「そんなものかなー」

憂「てーい」グイ

梓「引き寄せられた……膝枕?」

憂「梓ちゃんが可愛いから、つい」

梓「憂の膝気持ち良いよ」ウトウト

憂「ありがとー」ピシピシ

梓「…………何してんの?」

憂「毛繕い?」

梓「猫じゃあるまいし……いやもう猫でいいや」

梓(一気に眠い……)ウトウト

憂「梓ちゃん」

梓「んー?」

憂「今日は来てくれてありがとう」

梓「うん……」

憂「梓ちゃんといると、すっごく楽しいよ」

梓「私もそうだよ……先輩達に気を使ってるわけじゃないけど、やっぱり同い年は落ち着く」

憂「そうだね」ナデナデ

梓「純に悪いことしたかな」ボソリ

憂「うん?」

梓「何でもない」


憂「そろそろ寝る?」

梓「あい」

憂「クーラー切って大丈夫?」

梓「多分」

憂「風邪引いちゃうもんね」カチ

梓「歯磨きしなきゃ」

憂「ちゃんと三分磨くこと」

梓「ほーい」

憂「返事ははい」

梓「へーい」

憂「反抗期だ」



梓「がらがらがら……ぺっ!」

憂「良く磨けました」

梓「母親か」

憂「かもしれないよ」

梓「訂正するよ、憂の旦那さんは大変そうだね」

憂「なんで!?」

梓「ふあぁ……布団借りるよ」

憂「えー!一緒に寝ないの?」

梓「暑いじゃん」

憂「うぅ……」

梓「……」


憂「電気消すね」

梓「うん」

ポチットナ

梓「真っ暗だね」

憂「梓ちゃんは奥の布団使ってね」

梓「うん」

憂「おやすみー」モゾモゾ

梓「……」モゾモゾギュ

憂「あ、梓ちゃん?」

梓「暗くて布団がどこにあるか見えないから、憂と一緒で良いよ」

憂「梓ちゃん……ありが……」

梓「あーもう!静かに!」


憂「ふぇっ?」

梓「まぁ、なんていうか」

梓「別に憂は苦に思ってなんかないんだろうけど」

梓「たまには誰かに甘えても良いと思う」

憂「お姉ちゃんとか和さんに甘えてるよ?」

梓「いや、うん、その……上手く言えない」

梓「と、とにかく!憂は良く頑張ってるから褒めてあげる!」ナデナデ

憂「…………」

梓(外したかな……?)

憂「頭撫でられるのって、久しぶりだよ」ギュ

憂「ありがとう、梓ちゃん」

梓(不本意ながら可愛く思ってしまった)

梓「あ、遊び相手くらいにならいつでも……」

憂「……」スヤスヤ

梓「ヘイヘイ、そりゃないぜお嬢ちゃん」

梓「そんな天使みたいな寝顔見せられたら黙ってないぜ」

梓「襲っちまうぞベイビー」

憂「……クー」

梓「……もう何なんだ」

梓「はぁ、憂が自然体でいれる相手なんだって勝手に思っとくよ」

梓「おやすみ、憂」

憂「えへへ……起きてたりして」チラッ

梓「もう知らん、一人で寝るがよい」モゾモゾ

憂「うあー!ごめんなさーい!」ガシッ

梓「暑いって!……全く」



翌朝

梓「……」ムク

梓「寝汗半端ない……」

憂「おはよ」

梓「おはよー」

憂「今日も暑そうだね」

梓「うぅ……日光を浴びると焦げる」

憂「梓ちゃんのバター焼き」

梓「誰が食べるのよ」

憂「お姉ちゃん?」

梓「……」

梓「なんか想像出来てゾッとした」

憂「あ、着信あったんだ……お姉ちゃんかな?」

憂「純ちゃんだった、ちょっとかけるね」

梓「顔洗ってくる」

ピリリリリ

純『もしもし憂?』

憂「うん、おはよう」

純『あんた今日暇?暇よね?暇でしょ?暇にしなさい!』

憂(テンション高いなぁ)

純『遊びに行くわよ!あ、チビ助梓も呼んどいて!あんにゃろう、謎かけ百連発させるから!』

憂「わ、わかったよ」

純『じゃあ10時に駅前ね!来なかったら泣くから!』ブチッ

梓「大体想像つくけど、何だって?」

憂「梓ちゃんに謎かけ百連発やらせるって」

梓「なんで!?」



駅前

純「遅い!寂しかったでしょ!」

憂「ごめんごめん」

梓「かまってかまってほしいのー」

純「腹立たしい子猫ちゃん!」

梓「はいはい、ほらさっさと行くよ」

純「解ってるわよ!……ん?憂、何か妙に嬉しそうね」

憂「友達って良いなぁ、って」

純「何を急に……」

梓「早くしてよジャズ研」

純「新入生のいない軽音部め」

梓「なにーー!?」

憂「あはは……二人とも待ってー!」



数日後、部室

梓「一番乗り、か」

梓「練習の準備でもしとこ」

ガラリ

憂「こんにちは」

梓「……」

憂「あれ、あず……梓ちゃんだけ?」

憂「お姉ちゃん知らない?ちょっと用事が……」

梓「何してるんですか」

梓「唯先輩」

唯「あれ……?」

梓「ポニーテール作ってもバレバレですよ」

唯「ちぇー、つまんないの」

梓「他の人ならとにかく、私の目はごまかせません」

唯「ぶーぶー、憂も最近あずにゃんの話ばっかりだしー」

唯「二人だけで仲良くなってズルい!」

唯「ねーねー、何かあったの?」

梓「さぁ……あえて言うなら」

唯「うんうん」

梓「親友ですから」

梓(ね、憂……)

おわり



最終更新:2010年07月07日 03:40