アットウィキロゴ
唯「ただいまー」

憂「おかえりお姉ちゃん」

唯「あれ? カレーの匂いがするね?」

憂「うん、カレースープだよ!」

唯「やた! 頭を使ったからお腹すいてたんだ!」

憂「え? でもお鍋食べたんでしょ? ……もしかして口に合わなかった?」

唯「ううん、美味しかったよ!」

憂「そう、それは良かった」

唯「それでね、また闇鍋することになったの!」

憂「なん……だと……?」


よくしゅう!

律「第二回軽音部闇鍋大会ー!」

唯「いえー!」

紬「イエー!」

梓「い、いえー!」

澪「ほ、本当にやるのか?」

律「当たり前だろー、憂ちゃんスープ作っちゃったし」

和「私もいていいのかしら?」

恵「お呼ばれされました」

憂「純ちゃんは練習があるって、残念だね」

律「じゃあ、食材は全部出したかー?」

澪「和……何持ってきた?」

和「食材よ」

澪「え? 何そのアバウトで不安を誘う回答」

唯「会長さんは何を持ってきました?」

恵「こういうのやるの初めてだから、無難なものにしたよ」

紬「じゃあ、電気消しまーす」

憂「わっ、結構暗い!」

梓「今回は人も多いですから、時計回りってことでいいですかね」

律「じゃー、時計回りで食材投入してー」


梓「……不思議な臭いがしますね」

唯「うう……鼻が曲がりそう」

和「あ、ちょっとお花を摘みに」

恵「逃がさないわよ?」

和「ひぃ!?」

澪「た……食べるのか? 何か食べなくても汗かいてきたぞ……」

憂「(お姉ちゃんは守らないと……!)」

律「んじゃ、逆時計回りで箸をつける、最初は和な」

和「……ええい! ままよ!」

澪「(ごめんママ、もう顔見れないかもしれない)」


和「……うっ」

恵「飲み込みなさい! 飲み込みなさい和!」

唯「頑張れ和ちゃん!」

梓「真鍋先輩ここでTORだと、もう崩壊します!」

和「……ぐ、ぐう……ん……んぁ……はぁ……んく……」

律「飲んだ! 今飲んだよ和!」

澪「やったな和!」

紬「……和ちゃん?」

憂「だめです! 息がありません!」

和「勝手に殺さないでちょうだい……けほっ」


恵「次は私ね」

和「ええ、頑張ってください」

恵「いい声してるわね」

和「ふふ……」

唯「和ちゃんが壊れた……」

恵「でも大丈夫、だって食材が入ってるんだもの……!」


恵「……」

唯「ああ!」

澪「会長!」

律「ムギ! 担架!」

紬「がってん!」

和「合掌……」

憂「会長さん……いい人だったのに……」


律「じゃあ、次、憂ちゃんいいか?」

憂「はい!」

紬「え、私飛ばしちゃうの?」

澪「もし仮にムギが倒れたら誰が保健室まで傷病者を運んでいいのかわかんないからな」

唯「憂、リバースだけはだめだよ!」

梓「せっかく、TORって言ってたのに……」

憂「じゃあ、食べます!」

憂「……お、お姉ちゃん……」

唯「う、うい!」

憂「……私、お姉ちゃんの妹でよかったよ、すっごい幸せだった。来世でも、出来ればお姉ちゃんの妹で……」

唯「ういーーーーーーーーーっ!」

梓「憂……」

和「合掌ね」

澪「和……」

律「ムギ、担架だ!」

紬「あいあいさー!」


唯「憂……憂の分まで生きるよ!」

律「次は唯の番だな」

澪「なあ、もうやめに……」

和「ダメよ」

澪「え?」

和「原則、作ったものは全部食べてもらうわ」

澪「でも、食べる人がいなくなったら……」

和「それはその時考えるわ」

律「和はとにかく全員に食べて欲しいんだな」

唯「よ、よぉし! 食べるよ!」


唯「……うう、だめ……厳しい」

梓「は、吐くなら私に吐いてください! 唯先輩がぶちまけたもの上の口で全部受け止めてみせますから!」

澪「梓はもうすでに壊れてるな……」

紬「バケツ、いる?」

唯「んん……はぁ、んぁぁあ! だいじょうぶ、わたしは……はかない……」

和「はかないはかないっていうと、ちょっとエロいわね」

律「和……」


梓「次は私の番ですか、やってやるです!」

唯「あずにゃん……」

梓「これ食べたら唯先輩、結婚してくれますか?」

澪「梓それ死亡フラグ」

紬「結婚式場なら私に任せて!」

律「いや、日本じゃ同性婚は認められてないから」

紬「く……のえるちゃんが総理大臣なら!」

澪「折原のえるはむちゃくちゃだよな」

律「でも、消費税0%はやって欲しい」

梓「行くです!」


梓「……あ、空が落ちる……」

唯「あずにゃーーーーん!」

和「落ちたのは空じゃなくて、意識だったわけね」

澪「……和……」

律「ムギ! 担架!」

紬「がってんしょうちのすけ!」


澪「さっさと食べて、さっさと気を失うに限るな」

律「それが賢明なような気がしてきたな」

和「何を言っているの、あたりをきちんと引かないとダメでしょう?」

唯「澪ちゃん、リバースはだめだよ」

澪「心配するな、当たりを引いても気絶してみせる!」

律「完全に同意」

和「後ろ向きね……ま、澪らしいけど」

澪「行くぞ!」

紬「ただいまー」


澪「……律」

律「なんだ、澪、当たりを引いちゃったのか?」

澪「私の部屋にいったら、まずハードディスクのデータを消してくれ、そしたら、机の中に入ってるノートを全部焼却処分にしてくれ、ああ、ロックがかかってるやつは、0721で開くはずだから、あと、律」

律「何だ澪」

澪「律のこと好きだった……」

律「みおーーーーーーーー!」

唯「澪ちゃん!」

和「ふふっ、また一人逝ったわね」

律「ムギ、担架だ!」

紬「え? ええ、いいけど……」


和「本当に律の性格っていいわよね」

律「突然なんだよ」

和「この闇鍋、一番のきっかけは律なんでしょ?」

律「闇鍋と一番最初に言ったのは私だったかもな、でも、やりたいなんていってないぞ」

和「ふふ、本当イイ性格してるわ」

律「それが言いたかっただけかよ」

唯「あ、りっちゃん」

律「なんだ?」

唯「気絶した人を軽々と運ぶムギちゃんすごいよね」

律「いまさらかよ……んじゃ、食べんぞ」


律「……唯」

唯「遺言?」

律「和」

和「わじゃない、のどかよ」

律「みんなに伝えて欲しいんだ」

唯「な、なに?」

律「今まで、ほんとうに楽しかった。私みたいな部長についてきてくれて、頼りない部分とかもあっただろうし、情けないこともたくさんしたな、澪が怒るのも仕方ないよ、練習だってほとんどしてなかったしな、でも、一言だけ言わせてくれ」

唯「うん」

律「我が放課後ティータイムは、永久に不滅です!」

唯「お前のじゃねーよ」


紬「りっちゃん、保健室まで運んできたー」

和「ありがとうムギ」

唯「ありがとうね」

紬「じゃあ、次はついに私の番ね!」

和「じゃあ、唯、電気つけてちょうだい」

唯「あいあいさー!」

紬「え? ……あ」

和「紫……」

唯「こんなの食べてたの?」

紬「……私、爆発処理班の知り合いいるんだけど」


よくしゅう!

律「はい、闇鍋反省大会ー!」

恵「来ちゃった」

和「なんで呼ばれたのかしら?」

唯「みんな、ちゃんと登校してきてくれてよかったよ……」

澪「まさか、生死の淵をさまようなんて思わなかったよ」

憂「お姉ちゃんごめんね、家開けちゃって」

唯「ムギちゃんちにいたから、でも、憂の料理が恋しかったよー」

紬「やっぱり、憂ちゃんの料理はウチのシェフでも再現不可能だったわ、ねえ、契約金はいくらでも払うからウチで働かない?」

憂「お断りしますー」

紬「人の情はお金じゃ動かないのね……」

梓「唯先輩! すごく会いたかったです!」

唯「私もだよあずにゃん!」


律「と、各自入れた材料を申告するように」

澪「じゃあ、私からでいいか?」

律「ああ、時計回りに座ってる順番で」

澪「私は、いちご大福」

律「ああ!? お前何入れてるんだよ!」

澪「いや、なんか甘いモノいれたら大丈夫かなって」

唯「ちなみにいちご大福食べたの誰?」

恵「私かな? なんだかわからない味がしたけど」

和「……」


律「次、梓」

梓「あ、ナスです」

律「普通だな」

梓「皮とかむかなかったです」

澪「あずさぁ!」

梓「い、いえ、今回も憂が調理してくれるのかなと思いまして……」

憂「さすがに皮付きはまずいと思うよ」

唯「うん、皮がかぶってると厳しいよ」


律「次、唯」

唯「私は生ガキだよ」

律「普通だな」

唯「面白く無いかなって思ったんだけど……」

律「いい心がけだな」

唯「自分で結局引いちゃったしね」


律「じゃあ、憂ちゃん」

憂「あ、私はむいたあさりです」

和「私が食べたのがそうだったのね」

憂「ごめんなさい、和さん」

和「いいわ、授業もきちんと参加できたしね」


紬「シュールストレミングを持ってきたわ!」

恵「モンブランにしました」

和「野菜のかき揚げにしたわ」

律「よし、あんたら死刑、特にムギ」

紬「ええ!? だって、闇鍋の定番って聞いたわ!」

律「どこの国の定番だよ!」

澪「で、律は何を持ってきたんだ?」

律「……笑わない?」


澪「チョココロネ……りつがぁ?」

唯「りっちゃんかわいい!」

憂「本当です」

梓「律先輩と澪先輩はお互い甘いモノなんですね」

澪「ほんとだな」

律「本当はたわしとかにしようかと思ったんだけどな」

恵「食べられないものを入れたほうが良かったかもしれないわね」

和「食べないことが最大の幸福だったかもしれないわ」


げこう!

唯「で、あずにゃん」

梓「あ、二人きりでおはなしって何ですか?」

唯「……その、まずはお友達からなんだっけ?」

梓「あ……」

唯「私たちもうお友達だと思ってたんだけどな」

梓「そ、そうですね……」

唯「お友達の次って……なに、かな?」

梓「……」

唯「あずにゃん?」

梓「し、親友! 親友です!」

唯「恋人じゃないのぉ?」

梓「まだ親友です! 親友なんですから……手くらい、繋ぎますよね?」



おわり



最終更新:2011年04月06日 18:01