聡「ねーちゃん」

律「はいよ」

聡「今日の夜暇?」

律「暇ー」

聡「じゃあお祭り行こうぜお祭り」

律「お祭り?」

聡「うん、ねーちゃんと行くと色々買ってくれるから行きたい!」

律「え、どこでやるの?」

聡「すぐ側の川原。毎年やってるじゃん。花火大会も今日だよ」

律「なんだと・・・勉強に集中しすぎて外界の情報が遮断されてる・・・?」

律(最近デートらしいデートしてないしなー。海にもまだ行けてないし。時間つくらなきゃ)

律「すまん聡。今日の夜、私は暇ではなくなった」

聡「なにー!」


prr

梓「もしもし」

律「梓ー」

梓「りつー」

梓「どうしたの?夏期講習無い日位ゆっくり寝てれば良いのに」

梓「まだ9時だよ」

律「梓、今日の夜空いてるか?」

梓「え、空いてる!!」

律「うちの近くで夏祭りがあるんだ。花火大会もやるんだよ」

梓「行く!!!!行きます!!!!」

律「じゃあ、6時頃迎えにいくよ」

梓「うん!!あ、でも、私がりつの家にいくよ。その方が近いし、りつ疲れちゃうよ」

律「いいっていいってー。遠慮すんなってー。あ、じゃあ、その代わりに梓浴衣着てきて」

梓「着てく!!!」

律「あはは、テンション高いなあ。じゃあ6時ね」


律(梓嬉しそうだったなー)

律(いくら勉強が忙しいとはいえ、彼女をおろそかにしちゃ駄目だよな)

律(あれ?彼女?梓が彼女なら私は彼氏?)

律「なんでやねん!私だって女だっちゅーねん!」

律「わはは!さーて何着ていこっかなー!」バタバタ

聡「ねーちゃんテンション高いなあ」


prr

律「ついたよー」

梓「はーい。今出るー」

梓「おまたせー。浴衣、どうかな」

律「はうわう」ガクガク

梓「りつ落ち着いて」

律「似合っいすぎだよ梓。めちゃくちゃ可愛い。」

梓「えへへ・・・嬉しいな」

梓「りつも何か今日気合入ってるね」

梓「いつもお洒落だけど、今日は特に」

律「久々のデートだからキメてみた!・・・ごめんね梓、せっかくの夏休みなのにあんまり遊べなくて」

梓「そんな事ない!夏期講習の後に迎えに行ったり、部活で会ったりするのだって立派なデートだよ」

律「梓ぁ」

梓「手、繋ご♪」

律「えへへ、おう!」



ワイワイガヤガヤ

律「おー、やってるなー」

梓「わー。なんか、出店の明かりが綺麗」

律「夏って感じがするよなー」

梓「うん!」

律「どれ、出店周ってみよっか」

梓「うん!あ、りつ、チョコバナナ!」

律「梓はバナナが好きだなー。どれどれ」

律「おっちゃーんチョコバナナ1個」

梓「あ、いいよりつ。私出すよ」

律「いいからいいから。今日は私に甘えんしゃい」

おっちゃん「ほい、200円ねー」

律「ありがとおっちゃん。ほら、梓」

梓「あ、ありがと」

梓「おいしー。りつも食べて」


律「私はな、チョコバナナがあまり好きじゃないのだ」

梓「えーなんで?おいしいのに」

律「チョコのせいでバナナが妙にすっぱく感じない?」

梓「そんな事ないよー。じゃあ全部食べちゃお」

律「どうぞどうぞ」

律「・・・」じー

梓「なあに?」

律「ぱくぱく食べてる梓は可愛い」

梓「もー」

律「あはは、あ、焼きそばだ!」

梓「焼きそば!」

律「夏フェスの時、ムギが騒いでたじゃん?」

律「あれ以来、実は私もずっと食べたかったんだよなー」

梓「あはは、私もー」

律「おっちゃーん、焼きそばふたつ」


律「おいしかった・・・」

梓「んまかった・・・」

律「これは是非ムギにも食べさせてやりたいな・・・」ウルウル

梓「うん・・・」ウルウル

律「あ、射的」

梓「やってやって!」

律「任せな・・・私が撃ち抜くのは梓のハートだけじゃないんだぜ?」

梓「何それ」

律「わかんない」

律「おっちゃーん弾10発なー」

律「よし、どれが欲しい?」

梓「じゃあ、あの犬のぬいぐるみとかは?難しいかな」

律「余裕だよんっそれ!」

梓「うわ、本当に取れた!」

律「ほれほれー、次は次はー?」



梓「あー、楽しいなー」

律「梓、荷物増えすぎ」

律「射的の景品、スーパーボール、ヨーヨー、わたあめ、おめん・・・子供か!!」

梓「だって、りつとお祭り来れて凄く嬉しくて楽しいんだもん」

律「ほらほら、わたあめほっぺに付いてるぞー」

梓「りつ、とって」

律「はいよ。ん、甘くておいしい」

梓「えへへ」

律「どれ、景品持つよ」

梓「大丈夫なのに」

律「しかし10発全部命中するとはなーこんなに景品いらんだろ」

梓「格好良かった!」

梓「最初に取れた犬のぬいぐるみ、ちょっとりつに似てるかな」

律「あはは、大事にしろよー」

梓「うん!!」


……

憂「純ちゃーん、はい、リンゴ飴」

純「・・・・・・」

憂「どったの?」

純「さっきあずにゃん1号っぽいのがいた」

憂「梓ちゃんが?」

純「イケメンと一緒だった」

純「抜け駆けしやがって・・・夏のバカヤロー!」

憂(イケメン・・・?)

憂「純ちゃん、それって律さんじゃない?」

純「え?んー、あー、言われてみればそんな気もするようなしないような」

純「ていうかそもそもあれが梓だったのかすらあやふやですな」

憂(うーん・・・やっぱりありえない話じゃないのかも)

純「憂?」

憂「あ、はい、りんご飴」

純「これあんず飴だよお」



……

ドーンドーン

梓「綺麗・・・」

律「うん」

律(花火で照らされる横顔がたまんねー!!)

梓「・・・・・・」

梓「りつ。」

律「ん?」ハァハァ

梓「幸せ」

律「・・・・・・」

律「私も」

梓「ずっと一緒にいたいね」

律「そうだな」ギュッ

梓「目、閉じないの?」

律「梓の顔、ずっと見てたい」

梓「そっか」




ドーンドーン

純「花火って何でどこから見ても丸いの?」

憂「さあ?」

純「どうやってハートマークとかちょうちょとかの形にしてるの?」

憂「さあ?」

純「花火職人か・・・なんだか格好良いかも!」

憂「渋いね、純ちゃん」

純「・・・・・・」

憂「・・・・・・」

純「夏休みも後半分かー」

憂「そうだねー」

純「・・・」ペロペロ

憂「・・・」ペロペロ

純「あんず飴も美味しいね」ペロペロ

憂「うんっ」ペロペロ



……

梓「お祭りの後ってなんか寂しいね」

律「そうだなー」

梓「帰ろっか。名残惜しいけど」

律「うん。家まで送るよ」

梓「んー、りつ、何か顔が疲れてる」

律「え、そう?」

梓「大丈夫?」

律「大丈夫!って言いたいところだけど」

律「微妙に夏バテ気味かも」

律「毎日冷房効いた部屋で勉強ばっかしてるからなー」

律「体動かさないと体力落ちちゃってさ」

梓「栄養とらなきゃおっぱいしぼんじゃうよ」

律「何かいったか無乳」

梓「やるのか」

律「やろう」


梓「あんまり無理しないでね?」

律「大丈夫だってー。んな大袈裟な」

梓「うーん・・・やっぱり今年の夏は海は無し!」

律「な!そんな殺生な」ウルウル

梓「ていうか、もうクラゲ出ちゃってるんじゃない?」クスクス

律「あう・・・ごめんね梓。約束してたのに。時間つくれなくて」

梓「ううん、りつの事振り回したくないもん。でも、近場でいいからプール行こうね」

律「絶対行く!」

梓「りつが行きたい時に誘ってくれればいいから。私の事より自分の事優先してね?」

律「そんな事したら梓に嫌われちゃうよ・・・」

梓「そんな訳無いでしょ。りつが頑張ってるのは私が一番知ってるんだから」

律「梓ぁ」

律「優しすぎて逆に引く」

梓「あ、ひどい!」

律「あはは、大好き」


prr

律「もしもし」

梓「りつー」

律「はいよー」

梓「今電話平気?」

律「うん、大丈夫だよ」

梓「何してるの?」

律「宿題」

梓「んなベタな・・・」

律「だってだって!受験勉強もあるのにさ、普通に宿題もあるとかどう思う?」

梓「さあね~。私は7月中に終わらせたもーん」

律「あー、いるよなーそういう奴。8月31日の醍醐味をわかってないよ」

梓「あはは」


律「今年の夏も終わりかー」

梓「そうだねー」

律「どうだった?今年の夏休み」

梓「ん?そだね・・・」

梓「一生忘れられないと思う」

律「うん」

梓「夏フェスも、お祭りも、花火も、プールも、部活帰りに食べたアイスも、一緒にトンちゃんのお世話をした事も」

梓「あと、りつが凄く頑張ってた事も」

律「・・・うん」

梓「りつの彼女で良かった」

梓「あいしてる」

律「・・・・・・」

律「・・・・・・」

律「ず、ずるいよ梓ばっかりそんな事言って!」

梓「あはは、早いもの勝ちだよ」


……

憂「おはよー梓ちゃん」

梓「おはよー憂」

純「あ~ずにゃ~ん宿題見せて~♪」

梓「誰お前」

純「お、おま・・・っ?」

憂「梓ちゃん、ばっさりだねー」

梓「えへへ、ういー」

憂「梓ちゃーん」

純「おま・・・おま・・・」

梓「誰だお前」

純「お、お、おまっ・・・」


梓「純は夏が終わっても変わらないわねー」

純「なによその言い方ー」

純「梓はどうなのよー」

梓「別にー?なーんも」

純「彼氏の一人位つくってみなさいってのよ。いや、まてよ・・・」

純「梓、この前お祭りにいなかった?ほら、あの川原の」

梓「え!?」

梓「あ、いや・・・お祭りなんてあったんだ」

梓「し、知らなかったなー」

純「そっかー。やっぱり私の勘違いだったよ憂」

憂「んー、そうみたいだねー」

純「憂と一緒に行ったんだけど、梓に似てる人みかけてさ。てか、梓も誘おうとしたのに携帯繋がらなかったんだけどー」

梓「あ、あはは」

梓(無視してたなんて言えません・・・てか、またバレるとこだった・・・)

憂(・・・・・・)



夏編終了



最終更新:2010年07月10日 01:58