唯「ただいま~」

憂「お姉ちゃんおかえりー」

唯「ゴメン私今日ご飯いらない」

憂「えっ!?どうして?お腹痛いの?」

唯「そうじゃないよ…ちょっと部活で疲れてたから眠くて」

憂「そうなんだ…でもお風呂には入った方がいいよ」

唯「そうだね、そうするよ」

唯「ふぅ~お風呂入ったら少し元気になったかも」

唯「あ、携帯の電池なくなってるや…あれ?和ちゃんから電話がきてるなんだろ?時間からして和ちゃんが切ってから10分後だけど」

唯「もしかしたら和ちゃん私の事嫌いだって言おうとしたのかな…そうだよ…私の電話には出ないし、私と電話で話すとすぐに切るし…和ちゃん私の事嫌いなんだ。それを言うために電話してきたんだ」


……

和「最後にもう一回かけてみようかしら、この時間なら大丈夫よね」

プルル
唯「和ちゃんからだ…どうしよう、嫌だよ…電話に出たら嫌いって言われちゃうよ」
プルル

和「おかしいわね…唯寝たのかしら」

唯「いやだよ和ちゃん…嫌わないでよ…和ちゃんに嫌われたくないよ~」
プルル

和「どうやら寝たようね」


……

唯「やっと電話が切れたよ…でも明日学校で和ちゃんと会うの怖いよ…会って嫌いって言われちゃうよ」





唯「もう寝よう………やだな学校」



唯「朝か…学校行きたくないな」

唯「和ちゃんと会わないようにしなきゃ」


和「今日学校で唯に昨日の電話の件聞いてみようかしら」




ガラガラ
和「唯いる?」

律「お、和じゃないか。どうしたんだ?」

和「唯にちょっと話しがあってね、唯は?」

紬「唯ちゃんならお手洗いに行ったわ」

和「そう、ならまた後にするわ」

律「和が教室に来たって私達から言っておくよ」

和「ありがとう助かるわ」

ガラガラ
和「唯いる?」

律「今度は先生に呼びされていないよ」

和「そうなの?何だか唯とはすれ違ってばかりね」

紬「まぁまぁ、放課後になれば部室で会えるわ」

和「それもそうね」

律「所で唯に話しって何だ?」

唯「はぁ~今日は和ちゃんと会わなくてすんだ…もう部活だし会う事もないよね」

和「唯」

唯「!!!!!」

和「唯やっと見つけたわ。あのね昨日の事で話しがあるのよ」

唯「ご、ゴメン和ちゃん部活があるから後にしてくれないかな」

和「それなら大丈夫よ、ムギが部室に来るように誘ってくれたから」

唯「えっ?」

和「だから部室で話しをするわ、それならいいわよね?」

唯「…うん(何で!?何で!?なんでなんでなんでなんでなの!?何でムギちゃんが誘ったら来るの?何で私が誘ったら来てくれないの?何で?なんでなの和ちゃん」

和「それじゃあ一緒に行きましょ」


和「唯?」

唯「そ、そういえば私今日用事があったんだ、だから今日は部活にいけないんだ~」

和「なら私も一緒に行くわ、いいよね?」

唯「ダメ!ついて来ないで!!」

和「ゆ、唯?」

唯「和ちゃんはついて来ないで!!私1人でいいから!!」

和「わ、わかったからそんなに大声出さないで」

唯「ごめん」

唯「(聞きたくない)」


和「………って事なの、だから唯に直接聞こうって思ったのよ」

和「唯きいてる?」

唯「……聞いてるよ和ちゃん」

和「で、何の話しなの?」

唯「話し?(話しなら和ちゃんの方があるんじゃないの?どうして私に聞くの?………そっか……そうなんだね和ちゃん)」

唯「あのね和ちゃん(和ちゃんはやさしいから私の口から言わそうとしてるんだよ、そうだよ…和ちゃんから言われたら私立ち直れないから…和ちゃんはそれがわかってるから私から言わそうとしてるんだ…)」

和「何?唯」

唯「もう私と会わないで欲しいんだ(そんな事ない)もう私に話しかけないで欲しいの(そんな事ない)私ね…和ちゃんの事嫌いになっちゃったの(そんな事ないそんな事ないよ…大好きだよ大好きだよ和ちゃん)」


和「えっ?唯何を言ってるの?」


唯「だから、だからね和ちゃん……………さようなら」
ダッダッダッダ

和「唯!!待って!どうしてなの?唯!」



唯「これで良かったんだよね。和ちゃんとはもう話せなくなっちゃったけど、嫌われなくてすんだし」

唯「これからどうしようかな、用事なんて何もないし…」



唯「……憂ただいま」

憂「おかえり~あれ?お姉ちゃん部活は?」


唯「今日は部活お休みだったんだ、だから早く帰ってこれたの」

憂「そうなんだ~まだご飯の支度出来てないから待っててね」

唯「じゃあご飯出来たら教えて、私部屋でギターの練習するから」

憂「うん、わかったよお姉ちゃん」


憂「……………」


憂「部活が休みなんて嘘だよねお姉ちゃん…私梓ちゃんから部活があるって聞いてるんだよ…」

憂「私には何も言ってくれないんだね」

唯「これがこうで…あれがこうか」

唯「ギターの練習全然はかどんないや…みんな何してるんだろ」


……

律「なんだよ唯の奴無断欠席かよ」

紬「まぁまぁまぁまぁ」

梓「4回」

澪「唯も一言ぐらい言ってくれたらいいのにな」

律「まったくだ」


……

和「お母さんただいま」

和母「和ちゃんお帰りなさい、今日は生徒会の仕事なかったの?」

和「うん。今日はお休み」

和「じゃあ私自分の部屋で勉強してくるから」

和母「ご飯できたら呼ぶわね」

和「わかったよお母さん」


……

唯「美味しいね~憂」モグモグ


憂「ねぇお姉ちゃん」

唯「ふぁに?」

憂「何でもない…それより食べながら話しちゃダメだよお姉ちゃん」

唯「和ちゃんにも同じ事言われたな」ボソ

憂「お姉ちゃんどうしたの?」

唯「な、何でもないよ!これ美味しいね憂」

憂「えへへ」



和「ここ間違ってるわ…ここも…これもね」

和「おかしいわね、いつもならこんな間違いしないのに…どうしてかしら」

和「どうしてって…わかってるじゃない真鍋和

和「でもどうして唯はあんな事を言ってきたのかしら…私唯に何かしたっけ?」

和母「和ちゃんご飯出来たわよ~」

和「は~い、今行くわ」


和「ねぇお母さん…相談があるんだけど」

和母「和ちゃんが相談なんて珍しいわね、何でも聞いてみなさい」

和は今日あった出来事を母に話した

和母「そう…唯ちゃんが」

和「私何が何だかわからなくて」

和母「そうね~…もしかしたらだけど」

和「何?お母さん」


和母「和ちゃんって世話焼きな所があるでしょ?もしかしたら唯ちゃんそれがちょっと嫌になって、あんな事言っちゃったのかも」

和「………」

和母「もちろんそれが和ちゃんのいい所でもあるのよ。でもね…時にはそれが苦痛に感じる時があるの」

和「じゃあ私どうしたらいいの?」

和母「そうね…少し距離を置いてみたらどうかしら?唯ちゃんも和ちゃんとは話したくないらしいから」

和「わかったよお母さん。ありがとね」

和母「いいのよ~和ちゃんの役に立つ機会なんて滅多にないんだし」



和「世話焼きか…唯、私の事おせっかいって思ってたのかしら」

和「でもあんなに怒るって事はそうなのね。唯とはしばらく距離を置いた方がいいのかもね」


……

唯「昨日あんな事言っちゃったし和ちゃんと会いたくないな~」

唯「あ!和ちゃんだ…どうしようどうしよう…あれ?」

和「…………」

唯「の、和ちゃん?」

和「…………」

唯「……和ちゃん」

その後唯と和が話す事は無かった。最初の頃は律達も心配して唯や和に聞いてみたが2人とも何でもないとしか言わず、みんなの心配も消えて行くのであった


………

私達は三年生になった、りっちゃんムギちゃん澪ちゃんと同じ…それに和ちゃんとも

律「やったな~澪今回は1人ぼっちじゃなくて」

澪「ほんどう゛だよ~」

律「な、泣くなよ澪」

唯「澪ちゃんよかったね」

紬「みんなと一緒のクラスで嬉しいわ~」

澪「唯…ムギ…ありがとう」

律「それに和も同じクラスだしな」

唯「…………」


律「唯、まだ和と仲が悪いのか?」

澪「もうずいぶん立つじゃないか」

紬「唯ちゃん」

唯「別に喧嘩したとかじゃないから、ただお互い話す機会がなくて…それでそのままって感じに」

律「唯が難しい事考えるなよ、とにかくちゃんと話せよな」

唯「うん…わかったよりっちゃん」


D「和もそう思うよね」

E「え~和は違うよね?」

和「悪いけど私もDと同じ意見よ」

E「え~!和まで~」

D「ほ~ら見てみなさい」

和「まぁ私からしたらDも同じだと思うけど」

D「え~?」

E「や~い」

D「ちょっとE!」

DE「「アハハハ」」

和「ふふ」


唯「(和ちゃん私と知らない人と話してる…和ちゃん楽しそうだな」

先生「授業を始めるぞ~」

唯「(和ちゃん)」

先生「平沢!早く席につけ」

唯「は、はい」


それから三年生になった私達は部活も終わり受験一色になった、澪ちゃんとムギちゃんは行きたい大学も決まってるらしい。りっちゃんと私はまだ決まってない……和ちゃんはどうなのかな


……

和「お母さんただいま」

和母「和ちゃん塾のテストどうだった?」

和「うん良かったよ、このままいけば志望の大学も大丈夫って」

和母「和ちゃんおめでと~」

和「お母さんまだ合格したわけじゃないから……」

和母「和ちゃんなら絶対合格よ!」

和「ならいいんだけど」

和母「絶対大丈夫!!」

和「じゃあ私今日のテストの復習してくるから」

和母「無理しちゃだめよ」

和「ええ」


和「ここの計算が間違ってたのね、だからここがこうなって……」

和「…唯も受験勉強しているのかしら」

和「はぁ~もう唯とは全然話してないのに何言ってるのかしら」

和「私もしかして寂しがってるのかしら…どうしよう唯の携帯にかけてみようかな」


※安価 かける


和「久しぶりにかけてみようかしら…なんだか緊張するわね」

『おかけになった電話番号は現在使われておりません』

和「えっ?番号間違えたかしら…もう一回っと」

『おかけになった電話番号は』

和「何で!?」

和「そんなに私と話すのが嫌なの!?唯ってばわざわざ電話番号変えるなんて」

和「……唯どうしてなの?私そんなにウザかったの?」


和「そっちがその気なら私にだって」
その後すぐに和が携帯ショップで新しい携帯を買った、新しい番号やアドレスは唯には知らされなかった


……

唯「わかんないよ~」

憂「お姉ちゃんどうしたの?」

唯「うい~ここがわからないんだよ~」

憂「お姉ちゃんここはね」

唯「あ~」

律「みんなで勉強しないか?」

紬「いいわね」

澪「でもみんな違う大学なんだから一緒にやっても意味ないんじゃないか?」

律「みんなで教えあったりできるだろ?」

澪「……わからない所があるんだな律」

律「み~お~教えてくれ~」ウットリ

澪「∑わ!抱きつくな!!」

紬「ふぅ」

律「場所は唯の家でいいよな?」

唯「うん、大丈夫だよ」

澪「そうだ、和も誘おうよ」

律「和はいい戦力になりそうだ」

澪「本当に人任せだな……唯電話してみてよ」

唯「うん(和ちゃんに電話するの久しぶりだから緊張するな)」

律「ああ、確か数ヶ月前に和から携帯をかえたってメールが来たぞ、その時に電話番号も教えてくれたし」

唯「…………」

澪「唯にもメール来ただろ?」

唯「そ、そうだった!和ちゃん携帯かえたから番号違ったんだ…アハハハ」

澪「和には私がかけるよ」

唯「………うん」

唯「ねぇ?ムギちゃんにも和ちゃんからメールきた?」

紬「えぇ、最近も勉強の事でメールしたり電話したりしてるわ」

唯「そう」

唯「(和ちゃん私には教えてくれないんだ…和ちゃん酷いよ!!和ちゃんなんて大嫌い!!和ちゃんなんて死んじゃえばイインダー)」


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最終更新:2010年09月04日 03:07