律「そうかよ。・・・それにしても騒いだら一気に疲れたなー」ハァ
紬「そうね・・・私も急に眠たくなっちゃった」
律「んー、だな」
紬「・・・」チャポ・・・
律「・・・」パシャン
紬「・・・」ウトウト
律「出る?」
紬「もうちょっと・・・」ウトウト
律「そっか。んじゃ、ほら」スッ
紬「え?」
律「肩貸してやるよ。そのままウトウトしてたら溺れちゃうぞ?」
紬「ん」トンッ
律「ん。出たくなったら言ってくれな」
紬「りっちゃんは?大丈夫?」
律「私はまだ平気だから気にしなくていいよ」
紬「・・・」
律「・・・」
紬「私、今日、眠りたくない」
律「は、はぁ?///」
紬「今日はね、すっごい楽しかったの。ゲームセンターも駄菓子屋さんもファーストフードのお店も、もちろんここも・・・」
紬「だからね、今日が終わっちゃうのがもったいないの・・・」
律「あぁ、うん・・・(そういうことか)」
紬「眠ったら、今日が終わっちゃう」
律「・・・」
紬「ごめんね、子供っぽくて」
律「ううん、わかるよ」
紬「本当?」
律「うん。私もそういうとこ結構子供っぽいしな」
紬「そう・・・」
律「でも、今日はちゃんと寝ようぜ?」
紬「う、うん」
律「ほら、いじけるなって。明日から夏期講習だぞー?」
紬「そう、だよね」
律「なんてな。うそうそ」
紬「えっ」
律「上手く言えないけど、今日は楽しかったなー寝るのがもったいないなーって思いながら寝るのが一番幸せだって」
紬「・・・よくわからないよ」
律「はは、だよな。ごめん、変なこと言って」ザバッ
紬「上がるの?」
律「あぁ、なんかのぼせそうだ」
紬「じゃあ私も上がろうかな」サバァ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
律「うーあー・・・」グデー
紬「大丈夫?」パタパタ
律「マジでのぼせるとは・・・」ウゲェ
紬「あ、冷蔵庫の中何か入ってないかな」
律「中のもの食ったらお金掛かるんじゃないのか?」
紬「いいから、気にしないで?」
律「う、うん・・・さんきゅ」
紬「えーと」ゴソゴソ
律「・・・」
紬「はいっ」
律「うを!?ハーゲンダッツとな!?」
紬「アイス食べたらちょっとは楽になるかなって思って」
律「おう、あんがと」ペリッ
紬「どう?」
律「美味いのに美味くない・・・」チキショー
紬「うーん、飲み物とかも見てくるね」パタパタ
律「あーホント悪いな・・・」
紬「えーと・・・」ゴソゴソ
紬「あれ、これは・・・?」
紬「・・・」ウーン
律「どうしたー?」
紬「りっちゃん、バニラとストロベリーどっちがいい?」
律「えぇ?飲み物なのにバニラとストロベリー?」
紬「うーん、おかしいわよねぇ」
律「どっちでもいいや、任せる・・・」
紬「えいっ」ガシャコンッガシャコンッ!
律「へ?ガシャコンってなんだよ」
紬「あれ・・・?」
律「おーい、大丈夫かー?(自販機?飲み物って冷蔵庫の中じゃないのか?)」
紬「りっちゃん、なんか間違って変なの買っちゃったかも」テクテク
律「んー?私はなんでもいいぞー?」
紬「お待たせ。いや、それが・・・」
律「で、どっちにしたんだ?」
紬「結局両方買ったんだけど・・・」
律「うん、ムギ好きな方飲みなよ」
紬「りっちゃんはどっちがいい?これがバニラで」ゴトンッ
律「」
紬「これがストロベリー」ゴトンッ
律「」
紬「の、つもりで買ったんだけど、これ飲み物じゃないわよね?」シュン・・・
律「どうしてこうなった」
紬「りっちゃん、これなぁに?」
律「え、えっと、これはだな、その・・・」
紬「?」
律(バニラとストロベリーじゃなくてバイブとローターじゃないか)
律「気にするな。これは、その、いいから気にするな」
紬「え、でも」
律「いいから」
律(確かに白とピンク色だけど・・・)チラッ
紬「ごめんなさい、変なもの買って・・・」
律「いや、気にするなって(普通、間違えるか?)」
律「えっと、飲み物なら冷蔵庫の中にあると思うぞ」
紬「そ、そうよね!私ったら、自動販売機よりも先にそっちを見るべきだったわ!ちょっと見てくるね!」
律「おう、待ってる」
律(これは狙ってんのか・・・?いや、ムギに限ってそれは有り得ないな)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
律「ぷはー、なんかちょっと楽になってきた」
紬「よかったー」ホッ
律「んーと、今何時?」
紬「10時くらいね」
律「そっか。寝るか?」
紬「うん、明日も早いもんね」
律「あ、やっべー。講習の準備してないな」
紬「明日は早起きして帰りましょうか」
律「だな」ヨット
紬「大丈夫?一人で立てる?」
律「あぁ、大丈夫」
紬「無理しないでね」
律「大丈夫だってば」バフッ!
紬「あ、それ楽しそう!」
律「おう、なかなかフカフカで気持ちいいぞー?」
律「よーい、ピッ!」
紬「えーい!!」バッフー!
律「いったぁ!?」
紬「えへへ、本当ね。フカフカだわー」ポワー
律「お前・・・私にボディプレスしておいて、何をのん気な・・・」
紬「ご、ごめんね!痛かった!?」
律「いや、いいんだけどさ・・・そろそろ上から退いてくれ///」
紬「あ、ごめんなさいっ」ガバッ
律「・・・///」
紬「り、りっちゃん・・・?」
律「ムギの胸って、やっぱ柔らかいんだな・・・///」
紬「え!?///」
律「あ、いや、なんでもない」
紬「なんでそう思ったの?」
律「なんでって、顔にムギの胸が・・・」
紬「・・・///」
律「む、ムギ?」
紬「りっちゃんのえっち」
律「え!?私が悪いのか!?」
紬「りっちゃんのすけべ」
律「いや、違うだろ!?」
紬「だって、そんな恥ずかしいこと言うんだもん・・・」
律「ご、ごめんって。な?」
紬「・・・」
律「おーい?紬さーん?」
紬「じゃあ、もう一つだけお願い聞いてくれる?」
律「聞く聞く!なんでも聞く!」
紬「・・・手、繋いで欲しいな」
律「・・・はい?」
紬「だから、寝るときに手を繋いで欲しいの」
律「・・・なんで?」
紬「唯ちゃんと梓ちゃんが合宿のときにそうやってたの。いいなーと思って」
律「あいつら、そんなことしてたのか」
紬「うん。駄目かな」
律「いいけど・・・なんかちょっと拍子抜けした」アハハ
紬「どういうこと?」
律「ほら、場所が場所だけに、そういう、な・・・///」
紬「もうっ、やっぱりりっちゃんえっちじゃない///」
律「うーん、かもな」アハハ
紬「っと」ボフッ
律「お、寝るか?」
紬「うん、りっちゃんも来て?」
律「おっけー」バフッ
紬「えへへ。はい」ソッ
律「ん」ギュッ
紬「・・・今日は、本当にありがとう」
律「だからーもういいってば。私もすっげー楽しかったし」
紬「本当?」
律「ホントホント。また今度、二人で遊ぼうな?」
紬「うん!」
律「あー、やばい。横になったらまた睡魔が・・・」
紬「ね・・・」ウトウト
律「ムギ?」
紬「ん・・・?」
律「おやすみ」
紬「うん・・・おやすみ・・・」
・・・
・・・
次の日
律「あれ?澪しゃんは制服ですかー?一人だけ恥ずかしー」ププッ
澪「うるっさいなー///」
唯「あ!ムギちゃんだ!おはよー!」
律「おっ。はよー」
紬「みんな、おはようっ」
澪「ほら見ろ!」
律「なんだよ」
澪「ムギも制服じゃないか!(よかったぁぁぁ!!)」
紬「うん、朝は服を選んでる時間がなくて」エヘヘ
唯「ムギちゃん寝坊?珍しいねー」
律「なー?私から言わせれば唯が寝坊しない方が珍しいんじゃないのかー?」ニシシ
唯「なんですとぉー!りっちゃん隊員には言われたくないもん!」
律「なんだってー!」
澪「お前ら、どっちもどっちだから」ハァ・・・
紬「うふふ」
・・・
・・・
数週間後
斉藤「こ、これは・・・!!!!?!!???」
紬父「どうした?」
斉藤「い、いえ!なんでもございません!!」サッ
紬父「なんでもあるだろう?その書類を見せなさい」バッ
斉藤「あぁん!」
紬父「これは、クレジットカードの明細じゃないか。これがどうした」
斉藤「ですから、なんでもございません!」
紬父「・・・」ジー
斉藤「・・・大したことではないのですが、その、ここなんですが・・・」
紬父「なになに?ホテルSMラバー・・・?」
斉藤「私の勝手な推測だと、恐らくラブホテルかと・・・」
紬父「・・・う、うわぁぁぁぁああん!!!!」ビリビリビリビリッ!!
おわり
最終更新:2012年06月30日 23:48