澪「うわぁ!?ビックリした、なんだよ急に大きい声出して」

律「お前なんでそれ持ってきたんだよ!?///」

澪「だって、なんだったのか気になって・・・」

律「置いてこい!今すぐ置いてこい!!///」

澪「え、でも」

律「いいから!///」

澪「なんだよ、いつもと違うぞ?」オドオド

律「そんなことないって!っていうかなんで持って来ちゃうんだよお前はーもー!///」

紬(りっちゃんが今だかつてないくらいにテンパってるわ!)

澪「なぁ、このこけしなんなんだよ」

律「こけしって言うなぁ!///」


紬(確かにあれは驚くでしょうね。扉のすぐ向こうにこけし(双頭)が置いてあったら誰だって、ね)

澪「律はこれがなんだかわかるのか?」

律「ううううるさい!///」

紬(ここはりっちゃんの友人として私が手助けをしてあげるべき!
もうちょっと眺めていたかったけど、りっちゃんのためよ!)

紬『二人とも、聞こえる!?』

律澪「!?!?」

紬『遅くなっちゃってごめんね、私よ。紬よ』

律「おぉ!ムギか!」

澪「ムギ、そっちは今何時くらいなんだ?」

紬『もうそろそろ7時を回るわ。次に警備員に見つかったらアウトかも』

律「うげ、マジかよ」

澪「ごめんな、なかなか合流できなくて」

紬『ううん、平気よ。もうすぐみんな合流できるから』

律「どういうことだ?」

紬『隣に唯ちゃんが泊まってるでしょ?』

律「あぁ・・・もしかして!」

紬『そう、隣の建物で唯ちゃんと梓ちゃんが待ってるのよ』

澪「本当か!?じゃあやっと帰れるのか・・・!」

律「ちょっと待てよ。まだ問題が一つあるだろ」

澪「なんだよ?」

紬『澪ちゃんがどうやってここから出るか、とか?』

律「あぁ。澪はこの店で働いてるから勝手に外に出るのはまずいだろ?」

紬『それなら問題ないわよ』

律澪「へ?」

紬『ちょっと言いにくいんだけど、澪ちゃんはこの時代では可愛くないの・・・』

律「あぁ、それは、まぁ、わかる」

澪「客待ちの部屋で散々ブスブス言われたよ・・・」

律「私も。座敷わらしは残念な顔の造りだから指名料はいらないって言われた」

澪「・・・」ズーン

紬『つまり、澪ちゃんが辞めたいって言ってもお店は快諾してくれると思うの』

澪「なんか、結構、傷つくよなー・・・?」

律「ま、まぁ仕方がないだろ?」

澪「うぅ・・・」

律「ほらほら」ナデナデ

紬『澪ちゃん、涙目だとなんだか色っぽいわぁ』ホゥ・・・

澪「なっ///・・・そういえば、唯達はどんな格好してるんだ?」

律「唯は町娘って感じかな。梓は知らん。まだ会ってないし」

紬『梓ちゃんは小さなお侍さんだったわよ』

澪「侍!?いいなー、可愛い・・・!」

律「でも岡っ引きりっちゃんもなかなかだろー?」バーン!

澪「そのまま過ぎでひねりがない、5点」

律「なっ」ガーン

澪「200点満点で」

律「うっ」ズーン・・・

紬『あらあら、りっちゃんも可愛いわよ』

律「だよな!?だよな!?」ヨカッター!

澪「はは、馬鹿だなー。律も似合ってるって。さっきも言っただろ?」

律「ビビらせんなよー」

紬『その格好で笑う澪ちゃん、なんだかコケティッシュで素敵』

澪「ははは、何言ってんだよムギ」

律「そうだぞ。コケティッシュはちょっと褒めすぎd」

澪「私が持ってるのはこけしだけだぞ?ティッシュは持ってないぞー?」アハハハ

律「澪さぁぁぁぁんん!!?」


紬『』


澪「え?なんだよ」

律「いい。もういい、お前ちょっと黙ってろ」

澪「あ、そういえば。ムギ、これを何に使うか知ってるか?」

紬『!?』ブフッ

澪「おーい?」

紬『し、知ってるけど・・・』アセアセ

澪「本当か!?」

紬『り、りっちゃんと使ったらいいんじゃないかしら』アハハハハハ・・・

律「おい!自分が関係ないからってそうやって」

澪「律!私、これがなんなのかすごく気になる!」

律「いや、気にしなくていいから」

澪「でも・・・こういうのって一回気になったらずっと忘れられないよ」

律「頭の中のデリートボタン連打しとけ」

澪「・・・よく見たらこいつ、可愛い、かも」

律「おい、正気か」

澪「ほら、見て。ちょっと笑ってるよ?」ナデナデ

紬(澪ちゃんの感覚ってやっぱりちょっとズレてるわよね)

律「撫でるな。こけしの頭を優しく撫でるな」

澪「お前も一緒に遊びたいよなー?」

律「ちょっ///」

紬『え、えっと、澪ちゃん?遊びたいって?どういうことかしら?』

澪「これオモチャなんだろ?昔の遊びなんて興味深いじゃないか」

律「・・・///」

紬『ま、まぁ確かにオモチャだけど・・・///』

澪「・・・」ジー

律「そんな目で見ても私はしないぞ」

澪「せめてどんな風に遊ぶのか教えてくれよ」

律「逆に澪はどんな風に遊ぶものだと思うんだ?」

澪「うーん、頭が二つついてるからな。水に浮かべるとか?」

律「は?」

澪「それでどっちの顔が浮かんでくるかを当てるんだ」

律「何その斬新な遊び」

紬『どっちかが水面に沈んで~っていうよりも普通に真横に浮かんで来ちゃうんじゃない?』

澪「あ、そうか。うーん・・・?」

律(真剣に悩んでるよ・・・)

澪「りつ」

律「澪、そろそろ行こうぜ?ムギの時間の問題もあるし」

澪「そ、そうだな・・・」

律「よし」

澪「・・・」

律「・・・」

澪「・・・」ジー

律「わかったって。後で使い方だけ教えてやるから」

澪「・・・」パァァァ

律「ほら、行くぞ?」

澪「うん!後で使い方教えてくれるなら、これ持ってこうな!」

律「置いてこうな!?」

澪「えー」

律「なんでそんなに粘るんだよ・・・どうでもいいじゃん・・・」

澪「・・・そうだけどさ」

律(澪は一回こうなると梃子でも動かないんだよなー、変なところで頑固っていうか・・・)

澪「・・・」

律「ムギ」

紬『何?』

律「悪いんだけどさ、その・・・私達とのコンタクト、一度切断してくれないか?」




紬『』

紬『』

紬『』



律「しないぞ!?しないけど、ちょっと、軽く説明するから。な?」

律「あ、唯達のところにはすぐ行くから!ごめん!」

紬『ぅぅぅ~・・・ぅわぁんだふぅぅぅぅ!!!!!!!』


プツンッ


律澪「ムギ!?」

律「・・・」

澪「・・・」

律「ま、いいや。えっとな、澪。その道具なんだけど」

澪「道具?オモチャだろ?」

律「いや///まぁ、どっちでもいいんだけど///それはな・・・」





唯「あずにゃん、暇だよー」

梓「そんなこと言ってもしょうがないじゃないですか」

唯「えー」

梓「律先輩達がくるまでの辛抱です」

唯「ちぇー」

梓「ちぇーじゃないですよ。でも確かに・・・」

唯「?」

梓「そろそろ来てもらわないと、ムギ先輩の下校時間の件もありますし」

唯「そうだよね・・・私達が早く戻らないとムギちゃんが不良になっちゃうよ!」

梓「家の人もきっと心配するでしょうし」

唯「そういえば、あずにゃんは?お父さんとお母さん心配しない?」

梓「両親は今家を空けてますので平気です」

唯「そっか。私と一緒だね!」

梓「ふふっ、そうですね。・・・って、あ゛」

唯「どうしたの?」

梓「憂に連絡、なんてしてないですよねー・・・?」

唯「あー」ヤバッ

梓「まずくないですか?」

唯「うん、もしかしたら探してるかも」

梓「いや、もしかしなくても探してると思いますよ」

唯「うわぁ・・・」

梓「やっぱり今日中に帰らないと色々と都合が悪いみたいですね」

唯「だね。う~、りっちゃん!澪ちゃん!早く!」


ガラッ


律「おー、呼んだか?」

唯「りっちゃん!」

澪「えと、唯、梓・・・久しぶりだな///」ピシャン

梓「澪先輩!無事だったんですね!」

澪「あ、あぁ、まぁな///」

唯「・・・澪ちゃん?」

律「あー、しばらくそっとして置いてやってくれ」

梓「どうかしたんですか?」

律「えっとk」

澪「言ったら殺す」

律「はい」

唯「えー気になるよー」

澪「・・・///」

梓「私も気になります!」

澪「えっと、その・・・律」

律「なんだ?」

澪「やっぱり自分で言うの恥ずかしい・・・///」

律「ま、自分であんなこと言うなんて拷問だもんな、いいよ」

澪「オブラートに何重にも包み隠してソフトな表現で二人に何があったら伝えて」

律「注文の多い秋山澪だな」

梓「その料理をするのは律先輩ですよ、ほら」

唯「はやくー」

律「えっとな、澪は自分が無知なせいでちょっと恥ずかしい思いをしたんだ」

梓「それじゃなんのことかわかりませんよー」

唯「そっかー、澪ちゃんは自分がムチムチだから恥ずかしい思いをしたんだ」

澪「ブフッ!?」

律「やめてあげて。今の澪にその手の話はやめてあげて」

唯「ん?はーい」

梓「でも、これでやっと四人揃ったんですね・・・!!」

律「おう!やっと帰れるんだ!」

澪「なんとかなってよかったな。個人的には梓の侍姿、もうちょっと見たかったけど」

律「な。結構似合ってるじゃん?」

梓「うー、あまり嬉しくないです」ムー

唯「みんなで一斉に叫べばいいんだよね?」

澪「あぁ、お菓子の家から帰ってきたときと同じ要領だよな?」

律「それじゃ、いっくぜー!?」

律梓澪唯「せーの・・・!!」





警備員「なんか変な声が聞こえたな・・・」

警備員「まさか、こんな時間に生徒が残ってるのか?」

警備員「しかたがない、また上に戻ってみるか」


カンカンカン・・・


警備員「声がしたのは、ここか」


キィィ・・・


警備員「オバケなんかうーそさ♪(怖くない怖くない・・・)」

警備員(気合入れろ、俺!)

警備員「・・・」スゥ

警備員「・・・誰かいるのか!?」


バァン!!


警備員「・・・」

警備員「誰もいない、か」

警備員「本当にオバケだったのか・・・!?」ヒィッ!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


紬「えへっ☆来ちゃった☆」

紬「違うのよ?私は悪くないのよ?」

紬「りっちゃんがあんなことをいきなり言い出すから、ついテンションが上がって叫んじゃって・・・」

紬「・・・明らかに私に過失があるわね」シュン

紬「それにしても、ここはどこかしら」

紬「・・・なんだか豪華そうな部屋ね」

紬「みんなだったら喜んでくれるんだろうけど・・・」

紬「こんなところに一人でいても楽しくもなんともないわ」

紬「私もみんなと合流しないと」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

律澪梓唯「帰るーー!!!」


シーン・・・


律「・・・」

梓「え?え、え?」

唯「あれ?ねぇ、えっと、どうして?」

澪「・・・これはどういうことだ?」

律「・・・」ドキドキ

澪「おい、律。そんな『まだかな?』って感じで待ってなくていいよ。ほら、目開けて」

律「え?」

澪「失敗だよ、失敗。お菓子の部屋の時はこんな間を空けずにすぐに部室に帰れたんだから」

律「そ、そうなのか///」カァァ

唯「今のりっちゃん、ちょっと可愛かった」

梓「わかります。キス顔っぽくて可愛かったです」

律「お前らからかうな!!///」

唯「りっちゃんかわいー!」キャイキャイ

律「やめろぉぉぉ!!!/////」

澪「・・・でも、なんで帰れないんだ?」

梓「これって、本当にまずくないですか?」

唯「私が帽子をつけないでこっちに来ちゃったことと何か関係があるのかな?」

律「おーい、ムギー?」


シーン・・・


律「いや、シーン・・・じゃねぇし」


6
最終更新:2010年07月12日 23:27