紬「今日はなにしてたの?」

律「いや、特になにも?だらだらしてるだけ」

梓「律先輩がどこにも行きたがらないんじゃないですか」

律「だって暑いしー」

梓「外に出ちゃえば気にならないって言ったんですけど」

律「えー、じゃあ行く?ビデオでも貸りに」

梓「インドアな気満々じゃないですか」

律「じゃあ、梓!行ってきて」

梓「嫌ですよ、もっとどこか行きましょうよ、むぎ先輩もなんか言ってやってください」

紬「りっちゃん、今からビデオ貸りに行こ?」

律「おっけー」



梓「ちょっ、むぎ先輩もインドア派なんですか!」

紬「えぇ、たまにはいいと思うけど」

律「梓はだまってついてこーい?」

梓「ま、まぁそうしますけど…」

律「そうそう」

紬「ふふっ」


律「じゃあ一人一本ずつな」

梓「わかりました」

律「決まった人から、またここに集まるってことで、あんまり選びすぎないように!」

紬「大丈夫!」

律「ん、じゃあいったん散れ!」

律「私が一番かな」

梓「律先輩、はやいですね」

律「先に来といてなに言ってんだよ、で、それなに?」

梓「101匹ネコちゃんです」

律「うげぇ…ちなみにわたしはこれだ!」

梓「ディセント?」

律「これ、澪と見ようとしたんだけどさ、途中で澪のやつリタイアしちゃって」

梓「そりゃそうでしょうね」

律「でも、怖くなりそうな雰囲気がもうだめって言うんだもん、まぁこの三人なら見れるだろ」

梓「まぁしょうがないですよ、あ、むぎ先輩」

紬「おくれちゃってごめんなさい、ちょっと探すのに時間がかかっちゃって」

律「や、全然かまわないけど…ってそれは」

梓「ごっつええ感じ…ですか」

律「なんでそんなものを…」

紬「え?父が見てて面白かったからいっしょに見てたんだけど…」

律「…むぎ、お前は十分庶民のことわかってるよ」

律「まぁいいや、んじゃ、全員おっけーだな」


律「スーパーで夕食を買おうと思う!」

梓「急ですね」

紬「急ですか?」

律「急です!じゃあ、あたしがメインつくるから、梓はデザート担当な」

梓「いきなり私デザート担当とか言われても無理ですって!それに律先輩だって大丈夫なんですか?」

律「あたしは大丈夫!料理マンガも読んでるから!」

梓「えぇ!?」

紬「なにか用意しようか?」

律「いや、今日はむぎはゲストだ!…ってことで梓はなんか頑張れ」

紬「二人の手料理が食べられるならそうしようかな」

梓「えー」

律「メニューはお互い秘密な、むぎはこっちサイドで、もちろん会計も別!」

梓「私一人ですか!?」

律「大丈夫だって!じゃあ後で出口に集合なー」


律「どうだった?」

梓「なんとかなったような、なってないような…」

律「そのくらいなら大丈夫だな」

紬「私は少しくらいなら我慢するからね、梓ちゃん」

律「あはっ、むぎちょっとばかにしてる」

紬「ち、ちがう!そうじゃないからね!」

梓「いえ…本当に期待しないでくださいね、それでそっちはどうなんですか?」

紬「えっと、たぶん期待してもいいと思う」

律「ちょっと、むぎ!もーこっちも期待するなってことだよ」

紬「りっちゃんなら大丈夫!お姉ちゃんだし、ドラm…ドラミストだし!」

梓「どんな怠けものな霧ですか」
律「私はメロンパン好きの黄色い妹ロボットじゃねえ!」ベシッ

紬「あいたっ!」

律「なーんかむぎはボケたがるようになってきたなぁ…てか梓のツッコミ変じゃね?」

紬「私は黄色のカチューシャから連想したんだけど」

梓「うぅ…さっさと律先輩のうちに戻りましょうよ!」

律「まだまだ、むぎのベストパートナーはあたしだな!」

紬「ふふっ、私はツッコまれることがうれしいわ」


梓「戻ってきましたけど」

律「じゃあ時間的に、1本なにか見てから夕飯な」

梓「はい、どれにします?」

紬「えっと、私はりっちゃんのホラーみたいなやつがいいかな」

梓「私もそれでいいですよ」

律「おっけー、じゃあカーテン閉めて」シャー

律「スタート!」

梓「…これは澪先輩は嫌でしょうよ」

律「まだまだ全然じゃん」

梓「そうですけど」

律「なんだよー、あ、梓こいつな、この仕切ってるやつ」

梓「意味わかんないですし、嫌ですよ、すぐ死にそうじゃないですか」

紬「梓ちゃん、灯りなくしちゃった…」

律「おい、こんな真っ暗ん中でどうすんだよ」

梓「私に言わないでくださいよ!」

律「あたしはやっぱり、こいつかなー強そうだし」

紬「あ、じゃあ私はその親友みたいな女の子で」

律「おっ、いいなー」

紬「ふふっ」


梓「…結局二人で殺し合っちゃいましたね」

紬「…」

律「ま、まあこんなものは意味はないんだから、気にすんなよ、むぎ」

梓「私はけっこう生きてましたね、結局は死んじゃいましたけど」

律「うっせぇ!…まーでも楽しかったな」

梓「面白いってより楽しいですね、それにホラーって感じではなかったですし」

律「ほらっむぎも!今からあたしたちがごちそうしてあげるんだから、元気だせって」

紬「そうね…そうね!」

梓「…」


律「んー、梓は作るのに時間かかんの?」

梓「いえ」

律「じゃああたしがちゃっちゃと作っちゃうか」

紬「がんばって!」

律「おっけー!じゃあ二人は部屋で待ってなー」バタン


梓「律先輩はなに買ってたんですか?」

紬「…いろいろ買ってたかな」


梓「でも料理マンガだけ読んでても無理じゃないですか」

紬「そういえば、りっちゃんは梓ちゃんのリアクションに期待してるって言ってたけど」

梓「あー…むぎ先輩はその意味わかってます?」

紬「おいしいって言われたらうれしいってことじゃないの?」

梓「そうなんですけど、ちょっとちがうというか…」

紬「そうなの?」



律「お待たせー!」

梓「来ましたね」

紬「はやく、はやく!」

律「まぁまぁおまえら落ちつけって」

梓「私は期待と不安で変なきぶんですけど、それなんですか?」

律「ふっふーん、名づけて…りっちゃんオリジナル、スラムダンク読んで作ってみましたドラマー風焼きうどんだ!」

紬「すっごう魅力的な名前だわ!」

律「だろーん?味もハンパないんだぜー」

梓「いやいや落ち着いてくださいって、おいしそうですけど、けっこう普通ですよ」

律「そんなこと言っていいのかなー?これを食べたら後輩である梓はすごいことになるんじゃないかなー」

梓「うわー食べるのすっごく嫌だ…」


律「ふむ…じゃあ、みなさんどうぞー」

紬「いただきまーす」

梓「いただきます」

律「てか、料理マンガ読んで作るとか無理だろ」

紬「でもとってもおいしいわ、ほんとに!」

律「そう?けっこう照れるなー、てかかなりうれしいよ」

紬「この味はこのシチュエーションに酔ってるだけじゃないと思う!」

律「あはは、もっとほめてもいいよー!」

梓「ほんとにおいしいですよ!」

律「…梓?」

梓「…」

律「…ほかにはー?」

梓「う…」

梓「で、デザート作ってきますね!」ガチャ

律「おいっ!」

紬「え?」

律「もー」


梓「お待たせしました!」

律「はやっ!っておまえそれ…」

梓「はい、フルーチェです!どうぞ」

紬「なぁにそれ?」

律「いやいや、適当すぎるだろ!」

梓「いいじゃないですか、懐かしいし、むぎ先輩知らなそうだし」

紬「あ、おいしい」

律「まぁそうだな…だが納得いかない!」

梓「いいじゃないですか、…あれ、律先輩リアクション小さくないですか?」

律「おっと、あたしとしたことが…」



律「あー、気持ち悪い」

紬「もうフルーチェを食べることはないかも」

律「牛乳1リットル分とか作り過ぎだから」

梓「そのことについては深く反省します」

律「あーとりあえず梓おすすめのやつ見るか」

紬「時間が解決してくれるかもね…」

梓「はい…」


律「じゃあポチっとな」

梓「ちゅ、ちょっとストップー!」

律「むぎ、梓押さえて!」

紬「りょーかいしましたぁー!」ガシッ

律「これさ…ネコちゃんはネコちゃんなんだけど…」

紬「ちょっとネコちゃんが多すぎね」

梓「んんー!」

律「なんか気持ち悪くなってきた…」

律「…ちょっとストップ」

紬「そうね…」

律「じゃあ…あずにゃん、言いたいことがあったら言ってみ」

梓「今、その呼び方するのはほんとにやめてください…」

律「おまえがこんなもん貸りるからだろーが!」

梓「うぐ…」

紬「ま、まぁ友達どうしで集まるとこういうイベントもあるって聞いたことあるから…」


梓「い、一応、弁解させてもらいますけど…」

梓「ぜ、全部律先輩のせいです!」

律「あ、あたし!?」

梓「朝からいっしょに出かけようって言ってたのに、むぎ先輩呼んじゃうし」

紬「え?」

梓「むぎ先輩が来たら全然かまってくれないし!」

律「ご、ごめん」

梓「なにかあればむぎ先輩サイドだし!」

律「う…」

梓「だからかまってほしくてこんなもの混ぜたんですよ!」

紬「梓ちゃん…ウソね」


紬「梓ちゃんは私たちとこういうことしたかったんでしょ?」

梓「はい?」

紬「わかったわ、梓ちゃんがそのつもりなら私も…」

梓「ちょちょ、違う違う!それは違いますって!」

紬「ごめんなさい、今まで気づいてあげられなくて」

梓「なしなし!もうこれはなかったことにしましょう!」

律「なるほど…むぎ、ナイス」ヒソッ

紬「え?」

律「ん?、いや…そうだよね?」

梓「てゆーか普通になんか気付かなかっただけなんですよ!店員さんが間違えたんでしょうよ」

律「そうだよなー…おい、むぎ、その残念そうな顔やめないと追い出すぞ」


律「二人の真意はわからなかったけど、どうでもいいや、寝よう」


梓「律先輩、すっごい寝てますね」

紬「かわいい」

梓「まぁしゃべってることで損してるような気はします」

紬「でも…でしょ?」

梓「その辺は言ったらやぼになります」

紬「梓ちゃん…なぁにそれ?ふふっ」

梓「いやいや、いいじゃないですか、もー」

紬「ふふっ」

梓「うー…なんかイライラしてきました、起こしましょうか」

紬「まぁいいんじゃないかしら」

梓「…そうですね」


律「んー、寝てたぁー!」

紬「おはよう、りっちゃん」

律「あーなんか記憶がない、いつから寝てた?」

紬「たぶんフルーチェ食べ過ぎて横になるって言ってたから」

律「ってことは…まさかの夢オチ!?」

紬「えっちなことしたいの?」

律「え…」

紬「ふふっ、冗談、でもおかしな夢を見てたことはわかっちゃった」

律「うぁー…これは恥ずかしい」



律「梓は?ってこいつも寝てんのか…」

紬「りっちゃんのことちょっと話してたけど、寝ちゃったわ」

梓「…」スースー

律「あーむぎ、ごめんな」

紬「ふふっ、あの寝言を聞いたら寝てもいられなかったしね」

律「絶対秘密にしてよー!ねー、おねがいー」

紬「どうしよっかなー」

律「そんな黒いむぎにならなくていいからー」

紬「まぁ、誰にも言わないことは約束するけど…ね?」

律「いつからそんな子になったんだよ!?」

紬「ふふっ」




終わり



最終更新:2010年07月13日 00:35