律「まずヘディングな~」
唯「ちょ…。りっちゃん、冗談だよね…?」
律「とうっ!」チュッ
唯「!?」
律「ヘディングしようとしたら唇が当たっちゃったぜ…」
唯「いっいいいいま今キスっ!?」
律「とりあえずボールは友達だからな。持って帰ろう、うん」
唯「え、ま、えぇ~っ!?」
唯「ねえ、りっちゃん」
律「……」
唯「りっちゃんってば!」
律「そうだ、ちょっとリフティングしながら歩いてみようかな」
律「それ」
唯「ひゃっ!? りっちゃん、膝でお尻を小突かないでよ」
律「よいしょ」
唯「も、も~……」
律「とうっ!」チュッ
唯「!?」
律「いっけね~、またヘディングしそこねて唇でやっちゃった
これじゃあ、キスディングだな」
律「まぁ、ボールは友達だからな、問題ない問題ない」
唯「りっちゃん……」
……
律「ただいま~」
唯(結局、りっちゃんちまでついてきちゃった……)
聡「おかえり、ねーちゃん。友達?」
律「うん、友達」
聡「こんにちは」
唯「う、うん。こんにち……」
律「さて、部屋でこいつの手入れをしてやらないと」
唯「って、りっちゃん! そんなに引っ張らないで!」
聡「?」
律の部屋
律「とりあえず、綺麗にしてやらないとな」
律「濡れタオルでも持ってきて拭いてやるか」
ガチャ バタン
唯「りっちゃん、本当に私のことボールって思ってるのかな……」
唯「2回もキスしちゃった」
唯「どう考えても、あれはわざとやったんだよね……」
唯「友達でもキスはしないよね、普通」
唯「ちょっと悪ふざけが過ぎるよね!」
唯「でも、なんだかりっちゃんの雰囲気いつもと違うような……」
唯「いつもだったら、必ず途中で『なんちゃって~』みたいに言うのに」
唯「今日に限っては、私を家まで連れてきて、さらに、私の手入れをするなんて言ってたし」
唯「本当に、りっちゃんどうしちゃったんだろう」
唯「なんだか不安になってきちゃったよ~」
ガチャ
唯「!?」
律「さ~て、ちゃんと綺麗にしてやらないとな」
唯「ねぇ、りっちゃん、話を聞いて」
唯「あのね、私が何かしたなら謝るから……」
律「……」モソモソ
唯「って!? なんで服を脱がせようとしてるの!?」
律「ボールは親友だからな」
唯「私はボールじゃないよ!」
律「そんなボールを綺麗にしてやるのは私の努めだからな」グイグイ
唯「やだ! りっちゃん! 乱暴にしないで!」
律「今日は澪やムギや梓にも沢山触られたからな
特に念入りにしないと」
唯「りっちゃん、わかったから! 無理矢理はやめて!」
律「!?」
唯「自分で脱ぐから……」
律「……」
唯「はい……、ブラウス脱いだよ」
律「じゃあ、綺麗に拭いてやるからな」
唯「お願い……します……」
律 ゴシゴシ
唯「い、痛いよ、りっちゃん」
律「……」サスリサスリ
唯(今日は暑かったし、冷たい濡れタオルで背中を拭いてくれるのは、ちょっと気持ち良いかも)
律「ぼ、ボールは私の親友だからな」
唯(そういえば、最初は友達だったのに、いつの間にか親友になってる?)
律 プチン
唯「へっ?」ハラリ
律「じゃあ、前の方も綺麗にしてやらないとな」
唯「だ、駄目だよ! ブラ取っちゃ! イエローカードだよ!」
律「ボールは恋人だからな」
唯(いつの間にかランクアップしてる!?)
律「そんな手を使って隠してたらハンドだからな」
唯「私はボールだからいいもん!」
律「……」
律「じゃあ、ボールだったら何をされても文句は言えないよな」
唯「えっ」
律「ペナルティエリアに侵入だ」
唯「オフサイド! オフサイド!」
律「ちっ」
唯「芝の手入れが完璧じゃないから、絶対に駄目!」
律「もう、夏なんだから手入れくらいしとけよ」
唯「そういうりっちゃんはどうなのさ」
律「私はピッチ状態は良好だからな」
唯「って言うか、私がボールって設定はどこにいったの」
律「あ~も~いいや!」
唯「いいの!?」
律「いいから唯のそのトラップのしやすそうな胸を見せろ!」
唯「酷い!」
律 ガバッ!!
唯「ううっ……力ではりっちゃんに敵わない……」
律「おやおや、相変わらず唯の胸はナイジェリアだな」
唯「りっちゃんこそ、胸がネーデルランドのくせに!」
律「くっ!」
唯「私はまだ絶賛成長中だもんね」
律「そんなこと言う奴は、こうだ!」
唯「ひゃっ!?」
唯「やっ……乳首……だめぇ……」クネクネ
律(むっふっふ、こうやって唯の乳首に舌で回転を加えることで、唯の体がクネクネと曲がる)
律(まさに、遠藤の用なフリーキックの舌使いで唯の体に変化を加える)
律(さすがのキーパーもこの変化にはついてこれまい)
唯「だ、ダメっ!!」ドン!!
律「なっ!? 反応された!?」
唯「ハァハァ」
律「敵ながらナイスセーブだな」
唯「次はこっちの番だよ!」
律「く、来るならこい」
唯「カウンターアタックのこちょこちょ!」
律「あ、あはははははは、や、やめ! あはははは!!」
唯「隙あり!」スッポン!!
律「あっ!?」
唯「ふっふっふ、パンツというディフェンス陣は崩壊したよ」
律「ううっ///」
唯「さぁ、そのグラウンド状態が最高だと言われているりっちゃんのスタジアムを見せてもらおうかな」
律「や、やめ」
唯「おやおや、晴れてるっていうのになんで芝が湿っているのかな?」
律「そんなこと言うなよ///」
唯「どれどれ」ペロッ
律「あふっ!」
唯「しょっぱいね~、りっちゃんの味の素スタジアムの味はしょっぱいよ!」
律「こ、この~。調子に乗りやがって!」
唯「うわっ! りっちゃんの反撃だ!」
律「トップスピードにのった私のFW陣を止めることはできないぜ!」
唯「なんの! カテナチオ!」
律「馬鹿め! イタリアは1次リーグ敗退したんだよ!」
唯「しまった~!!」
律「パンツもらいっ!」スッポーン!!
唯「きゃ~!!」
律「噂通り荒れ放題のピッチだな」
唯「いやっ! 見ないで~!」
律「おい! そんな勢いつけて手で隠そうとしたら……!」
唯「あふん!」ビクッ!!
律「へっへっへ、こいつ自分の指が自分のゴールに突き刺さってオウンゴールしちゃってるぜ」
唯「トゥーリオ!!」
そんなこんなで90分の激闘を終えた唯と律の二人
そこには敗者などいなかった。そんなことは二人がよくわかっていることだ
唯と律はお互いの健闘をたたえ合いパンツを交換した
そして、あつい握手をかわし再戦を誓い合ったのである
聡「これが……もう一つのワールドカップか……」シコシコ
そんな二人の模様をこっそりと見守っていた聡は
今夜の日本戦を見ることもせずに、ただひたすら今日行われていた一戦を
繰り返し頭の中で思い返し、一人自慰に励むのであった
おしまい
最終更新:2010年07月13日 23:53