屋上
律「唯…遅いなぁ」

唯「りっちゃん!」ダダダッ

律「遅いぞっ」

唯「ごめんね~っ購買が混んでたからさっ」

律「弁当ないのか?」

唯「今日は買い弁の日だったの!」

律「栄養偏るぞ……私のおかずちょっとあげるよっ」

唯「え!?いいのっ」

律「ほら、口開けて……あ~ん」

唯「あ~ん…パクッ」

律「おいしい?」

唯「うん!おいしい~」

律「まぁ冷凍モノだけどな」

唯「りっちゃんに食べさせてもらうとおいしく感じるよっ」

律「そっか///」

唯「はむはむ…」パクパク

律「唯…シルバーウィーク暇?」

唯「シルバーウィーク?」

律「今度の連休だよ」

唯「あ~…シルバーウィークって言うんだ」

律「うん、その連休にさ……その……」

唯「うん?」

律「どっかに旅行に行かないか?……2人だけで」

唯「あ!それいいね~っ」

律「だろ!どこ行きたい?」

唯「う~ん……温泉に行きたいなぁ」

律「オッケー!私が探しとくから楽しみにしてて!」

唯「うん!」


キーンコーンカーンコーン…

律「あ、もう昼休み終わりか…」

唯「むーっ!もっとりっちゃんと一緒に居たかったのにっ」プクーッ

律「私もだよ……唯///」ギュッ

唯「りっちゃん…他にも人がいるよ…?」

律「別にいいって///」スーッ

唯「……うん///」スーッ

ちゅ

唯「じゃ、じゃあまた放課後ねっ///」

律「おぅ!いい温泉見つけとくからっ///」

唯「うんっ」


放課後

唯「りっちゃ~ん!」

律「ゆーーいーっ」

ぎゅ~っ

澪「2人とも何やってるんだ…?」

紬「わぁっ」キラキラ

唯「わっ…すっかり忘れてた…」

紬「早速ティータイムにしましょ♪」

唯律「賛成ーっ」

澪「練習は……」

紬「はい澪ちゃん、ミルクティーよ」

澪「ズズズ……(おいしい…)」

唯「はむはむ……ん~このチーズケーキおいしいっ」パクパク

律「だなっ」パクパク

唯「りっちゃんりっちゃん…」ボソッ

律「なんだ?」ボソッ

唯「今手繋いで見ようよっ」ボソッ

律「え~っみんな居るんだぞっ」ボソッ

唯「大丈夫だよ!机の下でコッソリやれば…」

律「…なるほど///」

唯「はい、りっちゃん」スッ

律「おう」スッ

ぎゅっ

唯「///」

律「///」

澪「ズズズ…(2人とも顔が赤い…)」


律「なぁ、みんな?」

澪紬「うん?」

律「シルバーウィークは部活休みにしないか?」

澪「はぁ!?せっかくの連休だから集中して出来るのに…」

律「いや、その日に予定を…」チラッ

唯「えへへ~」チラッ

律「うん//だからその日はちょっと…」

澪「…お前ら2人で遊ぶつもりなんだろっ」

唯律「う゛っ…」ドキッ

紬「まぁ×6、たまには部活休みでいいんじゃない?」

澪「むぎまで…」

紬「ねっ?」

澪「し…仕方ないなぁ!その代わり休み明けはしっかりやるからなっ」

唯律紬「おぉーっ」


その日の夜

唯の家

プルルル… ガチャッ
律『どうしたんだ?』

唯「いや、明日から旅行でしょ?何持って行こうかなって」

律『着替えとか…おやつとかかな』

唯「りっちゃん隊員!バナナはおやつに入りますか!?」

律『入りません!あれはデザートですっ』

唯「そんなバナナ…」

律『いつのギャグだよ…』

唯「あはははっ」

律『じゃあ明日は早いからもう寝ろよな!遅刻厳禁っ』

唯「うん!おやすみ~」

律『おやすみーっ』

ガチャッ


次の日の朝

ジリリリリリ… ポチッ

唯「う~…ん…朝?」

唯「なんでこんな早くに目覚ましセットしたんだっけ?」

唯「まぁいいや!今日は休みだし2度寝しよ……」

バタンッ

律「ってコラー!」ビシッ

唯「痛てて…あれ?りっちゃん!なんでここに?」

律「今日は旅行の日だろ!唯のこと迎えに来たんだっ」

唯「旅行……?」

唯「あっ!」

律「『あっ!』じゃないよ…」

律「ほら!早くしないと電車に乗り遅れるぞっ」

唯「うん!」

憂「いつまで泊まっていくの?」

唯「2泊3日だよ」

憂「何かあったら絶対連絡してね!」

唯「もう、憂ったら心配性だな~」

律「よしっ!準備出来たな!」

唯「うんっいってきまーす!」

憂「いってらっしゃい!」


ガタンゴトン

唯「ふぅ…間に合ったね~」

律「久しぶりに走ったなぁ」

唯「そういえば宿泊代とかいくらぐらい?」

律「いらないよっ」

唯「え?」

律「むぎの別荘に旅館を経営してる所があったんだ!だから宿泊代は無料だし、女将さんが面倒みてくれるって!」

唯「さすがむぎちゃん…」

律「まぁ高校生2人だけの旅行だしなっ」

唯「そうだね!“2人だけ”だもんねっ///」

律「ねーっ///」

ガタンゴトン

律「ん……ん…」ウトウト

唯「りっちゃん眠いの?」

律「うん……昨日眠れなくてさ…」

唯「大丈夫?」

律「唯と旅行って考えてたらなんかワクワクしちゃって……気が付いたら朝になってた」

唯「ワクワクかぁ…なんか嬉しいな///」

律「へへ…」ウトウト

唯「私が起こしてあげるから寝てていいよっ」

律「いつもと立場が逆転だな」

唯「えっへん!私だってやる時はやるもん!」

律「おぅ……じゃあ後は任せたから」グーッ

唯「りょーかいっ」ビシッ


律「くかーっくかーっ」

唯「うん……」ウトウト

唯「はっ…寝ちゃダメだよっ」

唯「ん~……」カックンカックン

唯「うんうん!寝ちゃダメだってば」ブンブン

律「くかーっくかーっ」

唯「りっちゃ~ん…」ツンツン

律「くかーっ」

唯「ふふっすごいグッスリ眠ってる」

唯「寝顔撮っちゃおっ」

パシャッ

律「ん~…」

唯「あっ起こしちゃったかな」

律「…くかーっ」

唯「セーフっ!」ホッ

ガタンゴトン

律「ふあ~あっ」

唯「あ、目覚めた?」

律「うん!」

唯「もうすぐで駅に着くよっ」

律「おぉ~!もうそんな時間か~」

唯「着いたら最初にどこに行く!?」

律「そうだな~…観光名所に行こうぜ」

唯「うん!そこって何が有名っ?」

律「縁結びの神社があるんだよっ」

唯「縁結びか~…一緒に御守り買おうよ!」

律「賛成ーっ!」

ガタンゴトン…

唯「やっと着いた~っ」

律「よーし!まずは旅館に荷物置きに行こうぜっ」

唯「うんっ」


旅館

律「荷物お願いしまーす!」

唯「お願いしまーす!」

女将「はい、かしこまりました」

律「唯!早速縁結び神社行こうぜっ」

唯「行こーっ行こーっ」

神社

テクテク

唯「りっちゃん!手!」スッ

律「ここで!?」

唯「いいじゃん!ここには私たちを知ってる人はいないんだよっ」

律「た、確かに…///」

唯「はい!手っ」

律「///」

ぎゅっ

唯「周りから見たら私たちってどう思われるんだろうねっ」

律「どうなんだろうな~」

唯「あっ!りっちゃん!」グイッ

律「わわっ手引っ張らないで…」タタタッ

タタタッ

律「いきなり走り出してどうしたんだ?」

唯「おみくじ買おうよ!」

律「おみくじか~」

ゴソゴソ

唯「私はこのくじで!」

ゴソゴソ

律「じゃあ私はこれで」

唯「せーの!で開けよっ」

律「おぅ!」

唯律「せーのっ」

パラッ

律「よっしゃー『大吉』だっ」

唯「……」

律「唯はどうだった!?」

唯「『小吉』だった…微妙だよ」

律「まぁ凶よりはいいじゃん!」

唯「内容はなんて書いてあったぁ?」

律「うんとね……『恋愛運 上手くいく』だって!」

唯「おぉ~」

律「まぁ唯と一緒に旅行来てる時点で上手くいってるけどな」

唯「ありがと///」

律「うん///」

律「唯はなんて書いてあったんだ?」


唯「えっとね…『恋愛運 旅行が吉』だって!当たってるよっ」

律「すごいなっこのおみくじ!」

唯「でも旅行いく仲なら良い関係に決まってるじゃんね~」

律「ぷっ…それもそうだな!」

唯律「あはははっ!」

テクテク

唯「りっちゃん、もっとくっ付かない?///」グイッ

律「う、うん…///」ギュッ

律「あっ!あそこに御守り売ってるんだぜっ」

唯「じゃあお揃いの買おっか!」

律「もちろんっ」

テクテク

律「この御守り2つくださーいっ」

律「はい唯!」

唯「わぁ!縁結びの御守り~」

律「唯……ず、ずっと…一緒に……その……///」

唯「うん?」

律「だからさ……ずっと……一緒に居ような///」

唯「りっちゃん…///」

律「うん///」

唯「ありがとーっ///」ガバッ

ぎゅ~~~っ

律「ゆ、唯!」

唯「卒業してもずっとずっと一緒だからねっ」

律「へへっ当たり前だろ!」

ぎゅっ

テクテク

唯「りっちゃんと手繋ぐとなんかウキウキするっ♪」

律「私もワクワクするよっ」

律「じゃあ今日はもう旅館に戻るよ」

唯「うんっ♪」

旅館

律「わ~さすがむぎの別荘だなぁ」

唯「部屋が大きいねっ」

律「しかもこれ見てみろよ!部屋ごとに温泉があるぜっ」

唯「おぉ~!しかもライオンの噴水~」キラキラ

律「早速入ろうっ」

唯「うんっ」


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最終更新:2010年01月07日 01:30