唯「はい和ちゃん、あ～ん」
和「ちょ、ちょっと唯！自分で食べられるから」
唯「だーめ。だって和ちゃんイチゴとるもん！」ﾌﾟｸｰ
和「だからあれは悪かったって言ったじゃない。それに高校生にもなって」
唯「もぅ、和ちゃんは私のケーキは食べられないってゆーの！？」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
和「はぁ、ホントしょうがないわね…一口だけよ//」ｱｰﾝ
パクッ
唯「和ちゃんえらいねー。じゃあはい、あーん」ｱｰﾝ
和「…大きな口を開けてどうしたのかしら？」
唯「次は和ちゃんが食べさせてくれる番だよ！」ｱｰﾝ
和「やっぱり…もう、今日だけよ？」
ﾊﾟｸｯ
唯「ん～、やっぱり和ちゃんに食べさせてもらうとひと味違うよ～」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
和「はいはいどういたしまして」モグモグ
唯「あ、そういえば今の間接キスだねッ！」
和「ぶっ！！ちょっ…ゆ///」
唯「あはは、和ちゃん耳まっかー」
唯「あぁ、私の初めて和ちゃんにあげちったー。この責任は取ってもらいますからね～？」
和「もう。唯、ふざけてるんだったら私帰るわよ？」ｽｯ
唯「待って和ちゃん！」ｷﾞｭｯ
和「ゆ、唯？」
唯「和ちゃんは…私のことどう思ってる？」
和「どうって…そりゃ付き合いも長いし、大事な親友だと思ってるわよ…って何言わせるのよ！！///」
唯「…それだけ？」
唯「…私はね、和ちゃんのこと好きだよ…？」
和「またふざけて、けいおん部で律とコントでもしてたのかしら？私ホントに帰るわよ？」
唯「…」
唯「もー和ちゃんノリわるぅ～い！りっちゃんならノってくれるのにー」ﾌﾞｰﾌﾞｰ
和「はいはい悪かったわね。私も冗談だから早く勉強の続きするわよ」
唯「和ちゃんゴメン、私ちょっとお手洗い行ってくるね」ﾀﾀﾀ
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和「唯遅いわね…」
がちゃ
唯「ゴメンね和ちゃん。、ちょっと体調悪いみたいで、今日はちょっと…」
和「そう、大丈夫なの？なんだか目が腫れてるみたいだけど、寝不足かしら？」
唯「…うん、だからまた明日ね？明日になったらもう大丈夫だから…」
和「そう。最近がんばってたしあんまり無理しちゃだめよ？」
唯「…うん、ありがとう」
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憂「あっ、和さんいらしてたんですね」
和「あら憂、今帰ったの？」
憂「はい。夕飯の買い物があったので」
和「そう。憂はしっかりしてるわね」
和「ところで唯なんだけど、何だか体調が悪いみたいなの」
憂「えっ、お姉ちゃんが！！」
和「たぶん寝不足だと思うんだけど、あとよろしくね？」
憂「はい、わざわざすみません」
和「いいのよ。あっ、そういえば憂の分のケーキ、冷蔵庫にあるから唯に食べられちゃう前に食べてね」
憂「そんなお土産までもらっちゃって…。ありがとうございます」
和「それじゃ唯におだいじにって伝えといてちょうだい」
憂「はい。今日はありがとうございました」
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ｺﾝｺﾝｯ
憂「今和さんに聞いたんだけど、お姉ちゃん大丈夫？」
唯「あっ、おかえりうい～。うん、でも私しばらく寝てるから」
憂「うん、じゃあ夕飯の支度できたら呼びに来るね」
憂「あと和さんがおだいじにだって。それじゃおやすみ、お姉ちゃん」ｽﾀｽﾀ
唯「…和ちゃんのバカ…」ｷﾞｭｯ
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数日後！
和「あら、憂じゃない？偶然ね」
憂「あ、和さん！今帰りですか？」
和「ええ。唯は最近ずっとけいおん部のみんなと勉強してるみたいだから」
憂「そうなんですか。だから最近お姉ちゃん休みの日も家にいないんだ…」
憂「毎日帰りも遅くなってきたし…」
和「…」
和「ねぇ憂、これからちょっとお茶して帰らない？」
憂「えっ、でも和さんは大丈夫なんですか？勉強とかあるんじゃ…」
和「いいのよ。私もたまには息抜きしたいしね」ﾆｺｯ
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喫茶店！
憂「～それでその時お姉ちゃんったら梓ちゃんに抱きついちゃって」
和「ふふふっ、唯らしいわね」
憂「そしたら～ってもうこんな時間！大変、お姉ちゃんが帰って来る前に夕飯の準備しなくちゃ！」
和「ごめんなさい、私も夢中で気が付かなかったわ」
憂「どうしよう、今からじゃ間に合わないかも…」
和「じゃあ私も手伝うわ」
憂「そ、そんなの悪いですよ！」
和「いいのよ。元々私の方から誘ったんだし」
憂「すみません。じゃあお願いしてもいいですか？」
和「もちろんよ」ﾆｺｯ
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平沢家！
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ
和「こうやって憂と一緒に料理を作るなんて、何年ぶりかしらね」
憂「そうですね。昔はよくお姉ちゃんと和ちゃんで…あっ」
和「別に構わないわよ、昔はそう呼んでたんだもの。それに敬語じゃなくてもいいのよ？」
憂「でも…」
和「今日くらいいいじゃない？そんなに距離を置かれちゃってもさみしいし。あっ憂、お醤油取ってくれない？」
憂「あっ、うん…」
和「ありがと」
憂「どういたしまして、和ちゃん」ﾆｺｯ
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ｶﾁｬｶﾁｬ
憂「やっぱり和ちゃんは何でも出来るねー」
和「そんなことないわ。今じゃ憂の方が料理だって上手よ」
憂「えー、そんなことないよ～」にへら
和「ふふふっ、ホント憂は将来有望ね」
憂「将来かぁ…。和ちゃんはK大目指してるんだよね？」
和「ええ。でもちょっと無謀かなって」
憂「そしたら…この町から出て行っちゃうの？」
和「そうね、向こうで一人暮らしになるかしら。でも合格できるかわからないし」
憂「和ちゃんだと絶対合格しちゃうもん…」
和「そんな、買い被りすぎよ」
憂「ううん、和ちゃんは昔からなんでも出来て、頼りになって、優しくてあったかくて…」
憂「私のもう一人のお姉ちゃんだったんだもん」
憂「そう、昔は憧れのお姉さんみたいだと思ってた。でもね、だんだん時間が経つとそれは違うって分かってきてね…」
和「憂？」
憂「私、和さんが…和ちゃんが好き…」
和「う、憂？もう憂までからかってるの？」
憂「…本気だよ」
和「…きっ、きっと付き合いも長いから勘違いしちゃってるのよ、ね？」
憂「勘違いなんかじゃない！私はもう子供じゃないの！自分の気持くらいわかる！」
憂「和ちゃんはいつもお姉ちゃんと一緒で…寂しかった、辛かった、悔しかった…」
和「憂…」
憂「…和ちゃんはお姉ちゃんが好きなの？」
和「えっ？」
ｷﾞｭｯ
憂「私、料理に掃除にお洗濯もするよ？それにお姉ちゃんより胸だって」ﾊﾗﾘ
和「っ！！憂、いい加減にしなさい。怒るわよ？」
憂「…どうせ私なんていらないよね、生まれてこなきゃよかったのに」
和「憂っ！！！」ﾊﾟｼｯ
憂「っ！！！」
和「あっ…」
和「ご、ごめんなさい憂…」
憂「…って…」
和「えっ？」
憂「もう帰って！和ちゃんなんてキライ、帰ってよ！」
和「ごめん…。でもね憂、そんな悲しいこと絶対言っちゃだめよ？」
和「…それじゃ…」
憂「…うっ…ヒック…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
憂「…和ちゃんの…バカぁ…」ﾋｯｸ
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唯「たっだいま～！うい～お腹すいたよ～」
憂「(！！お姉ちゃん帰ってきた)」
唯「今そこで和ちゃんに会ってさぁ…憂、どうかした？」
憂「(和さん…)ううん、なんでもないよ。私先にお風呂入るから。ご飯出来てるから食べててね」ﾀﾀﾀ
唯「(憂、泣いてた…？)」
唯「(そっか、憂も…)」
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憂「ふぅ、お姉ちゃん先にご飯食べてくれた？」
唯「うん…。今日のご飯、和ちゃんの味がしたよ…」
憂「！！」
唯「憂、和ちゃんに告白したの？」
憂「そんな訳ないよー。もう、お姉ちゃんたら」
唯「私は憂のお姉ちゃんだよ？憂を見てれば分かるよ…」
憂「…」
憂「私ね、ふられちゃった。それで和さんに酷いこと言っちゃったの…」
憂「こんな悪い子なんだもん、当然だよね」ﾆｺｯ
唯「大丈夫…憂はがんばったんだもん。えらいえらい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
憂「うっ…お姉ちゃん…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
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唯「落ち着いた？」
憂「うん…。ねぇお姉ちゃん？」
唯「ん、なぁに？」
憂「お姉ちゃんは和さんに告白しないの？」
唯「へ！？ううういったら何言ってんの、ははは///」
憂「もう、私はお姉ちゃんの妹だよ？お姉ちゃんを見てれば分かるよー」ﾆｺﾆｺ
唯「うっ、さすが我が妹…」
唯「実はこないだ言おうとしたんだけど、結局ごまかしちゃって…」
唯「でも憂もがんばったんだもん。私もう逃げないよ！」ﾌﾝｽｯ
憂「うん！頑張ってお姉ちゃん！」
唯「ういーありがとね。大好きだよ」ｷﾞｭｯ
憂「私もだよ、お姉ちゃん」ｷﾞｭｯ
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のどかん家！
ｺﾞﾛﾝ
和「(まさか憂が私のことを…。でも私ったら手をあげちゃって…)」
和「(サイテーね…)」
和「(私どうしたらよかったの？)」
和「(ねぇ…唯…)」ｷﾞｭｯ
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よくじつ！
唯「あっ…」
唯「和ちゃん、久しぶりだね」
和「何言ってるの？学校で毎日あってるじゃない」
唯「そっ、それもそうだね、あははは…」
唯・和「……」
唯「あ、あのね、ちょっとお話ししたいんだけど、いいかな？」
和「…ええ…」
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屋上！
和「昨日のこと、憂に聞いたの？」
唯「うん…」
和「そう…」
唯「憂がね、和ちゃんに酷いこと言ってごめんなさいって…」
唯「それとね和ちゃん、実は私最近和ちゃんのことずっと避けてたの…」
唯「私、こないだ和ちゃんに好きって言ったでしょ？あの事がなんだか気まずくて…」
唯「でも昨日ね、憂が私にがんばってって言ってくれたの。だから今日はちゃんと言うね」
唯「和ちゃん…」
和「…知ってたわ…」
唯「えっ？」
和「あの日…唯が好きって言ってくれた意味…」
和「私は唯の幼馴染みなんだから、あの時の唯を見れば本気だったことくらい…分かるわよ…」
唯「うっ、和ちゃんまでぇ…」
和「ごめんなさい、唯とはずっと親友でいようと思ってた…。それがお互いのためだって…」
和「でも二人ともがんばったんだもの。私だけ逃げるなんて卑怯よね」
和「私、真鍋和は平沢唯を幸せにします…」
和「ごめんね。二人には辛い思いさせちゃって…ホントにごめんなさい…」
唯「の、和ちゃん…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
和「唯…」ｷﾞｭｯ
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あれからお姉ちゃんと和さんはラブラブです。
もう見てるこっちが恥ずかしいくらい…///
今日も二人でお勉強中…
のはずです…。
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唯「和ちゃ～ん、食べさせて～」ｱｰﾝ
和「唯、自分で食べなさいッ」
唯「えー、和ちゃんに食べさせてほしぃー///」ｸﾈｸﾈ
和「もう、しかたないわね…///…ほら」
唯「スキあり！」ｽｯ
和「あっ！私のイチゴ！」
唯「へへ～、あの時のお返しだよーん」ﾍﾞｰｯ
和「もう、唯ったら…。ふふふ」ﾆｺﾆｺ
唯「ねぇ和ちゃん？」
和「なぁに、唯？」
唯「私今、すっごい幸せだよ！」ﾁｭｯ
おしまい
最終更新：2010年07月20日 23:33
