唯「……う~ん…」

純「…何うなってんのよ唯」

唯「あ、純ちゃん」

唯「どの部活入ろうかまだ迷って…」

純「ちょ!?まだ決めてなかったの?学校始まってもう一週間は経つよ!?」

唯「でもでも、私運動音痴だし、文科系のクラブもそんなよくわからないし…」

純「流石に候補はいくつか決めてるんだよね?」

唯「う、うん、軽音楽愛好会とかちょっと興味あるかも…」

純「へえ、唯が軽音に興味あるなんてね」

唯「変かな?」

純「ううん、ちょっと意外だっただけ」

純「でもそっかぁ、唯が軽音に興味があったなんてねぇ」

「あの…!」

梓(さて、ジャズ研究会と軽音愛好会、いい加減にどっちに入るか決めないと)

梓(この一週間の間に見学した限りだと、ジャズ研究会は人数がいるけれどそんなに上手な人はいない)

梓(軽音愛好会は人数が三人しかいない上に仮装してて変だったけど、新歓コンサートではベースとキーボードの人はかなり上手だったなぁ)

梓(部活としてやるならジャズ研究会の方がいいのかな)

梓(でも、軽音愛好会のベースの人ちょっとかっこよかったしなぁ)

梓「……う~ん…」

梓(どっちに入るにしてもまずは軽音愛好会に見学に行ってからじゃないと)

梓(でも、軽音愛好会って部員の仲よさそうだから一人で行くのは心細いなあ)

梓(かといっても一緒に行ってくれる友達も…)

梓「はあ」


唯「……………軽音楽愛好会とか…………興味ある………」

梓「!」ピクッ

梓(これは!)

梓「あの…!」

梓「軽音愛好会に興味あるなら一緒に見学に行きませんかっ!?」

唯「ふぇ?うん、いーよー」

梓(やった!)

梓「ありがとう!えっと…」

唯「あ、私は平沢唯で、この子が鈴木純ちゃんだよー」

梓「私は中野梓です。よろしく平沢さん、鈴木さん」

唯「私のことは唯でいいよ、よろしくね梓ちゃん」

純「私のことも純でいいからね、よろしく梓」



放課後

梓「へー、じゃあ唯はこの学校にお姉さんがいるんだ」

唯「うん、憂お姉ちゃんっていうんだけど」

唯「お料理上手で頭良くて優しくてかわいくてあったかいんだよ―」

梓「素敵なお姉さんなんだね」

唯「うん!」

梓(そういえば唯は何のパートやれるんだろ?)

唯(そういえばけいおんって何やるんだろ?)

唯(軽い音楽なんだからきっと口笛とかカスタネットとかだよね)

梓「あのさ、唯ってパートは

唯「梓ちゃん音楽室着いたよ!」

梓「あ、うん」

唯「えっと、なんて声かけようか?」

梓「普通に声かければいいんじゃないの?」

唯「普通ってどんな風に?」

梓「『新入生ですけど見学してもいいですか?』とか」

唯「そんなんでいいのかな?」

梓「そんな、部活の見学なんだから大丈夫でしょ」

唯「う~んでも…」

バンッ

「あー!もう、まどろっこしい!!」ドンッ

唯「ふぇ!?」
ガシッ

梓「ひぇ!?」
ガシッ

唯梓「ぎゃーーーっ!?」

バタン

律「新入部員確保ー!!」

紬「お、おっしゃー」

澪「けいおん愛好会へようこそ!」

紬「ようこそ!」

唯「ふ…ふぇ……」

梓「ブクブク(目…目があぁ…まわ……)」ガクッ

律「ささ、ムギはお茶の用意を。澪は私と一緒に二人を席にご案内だっ」

紬「はいなー」

澪「律ー、イスはこれででいいかなー?」

律「いいぞいいぞー」

澪「よしっ」

律「あらよっと、二名様ご案内かんりょー」

唯梓「」

澪「って、律!」

律「あれ?」

澪「今年も人が来なかったら愛好会からすら降格の上に来年には自動的に消滅することに決まってて…」

梓(うわぁ、重っ)

律「それで、ちょーっと気合が入りすぎちゃってて…」

澪紬律「本当にごめんなさいっ!」

梓「は、はあ」

紬「お詫び、ってわけではないけれど、お茶とケーキはいかがしら?」ササッ

梓「そんな、おかまいなk
唯「いただきます!」

紬「召し上がれー」

唯「おいひー」パクパク

梓「唯……」

律「んじゃ腹も膨れたことだし、そろそろ自己紹介といこうか」

律「私は部長の田井中律。担当はドラムだ」

唯「りっちゃんだね」ヒソヒソ

梓「先輩を呼び捨てはまずいでしょ」ヒソヒソ

唯「じゃあ、りっちゃん先輩で」ヒソヒソ

梓「まあいいんじゃないの」ヒソヒソ

律「こっちがベース担当の…」

澪「秋山澪だ。よろしく」

唯「梓ちゃん梓ちゃん、澪先輩すごい美人さんだよ」ヒソヒソ

梓「うん、きれいでかっこいいね」

唯梓「………」ジー

澪「あ、あの」モジモジ

唯梓「………」ジー

澪「いや、だから……」カー

唯梓律紬「……」ジー

澪「恥ず…かしぃ…から…あ…あんまり……見つめないで……」ビクビク

唯梓律紬(澪しゃん萌え~)

律「んで、こっちがキーボード担当の…」

紬「琴吹紬です。よろしくお願いしますね」ニコ

律「この紅茶やお菓子はムギが持ってきてくれたものなんだぜ」

紬「ふふふ、りっちゃんたら、もう…」

唯(ムギ先輩きれいで素敵だなぁ)

梓「たくあん…」ボソ

唯「へ?」

梓「なんでもない」ヒソヒソ

梓「えっと、1年2組の中野梓といいます。パートはギターを少々…」

澪律「ギター!?」

梓「は、はい」

律「ぃよっしゃああぁああ!!やったぞ澪!遂に我が軽音愛好会にギターが入ってくれたぞ!!」

澪「これで降格しなくて済むな!」

梓(あれ、私入会するの確定…?)

唯「1年2組の平沢唯でーす」

律(あれ平沢って……それにそういえば顔もどこかで……)

澪「パートは?」

唯(ぱ、パート…?楽器のことかな?)アセアセ

唯「カスタ…(さすがにカスタネットじゃ聞こえが!)ハーモニカをしょーしょー…」

澪「へ?」

唯(もしかしてハーモニカ吹けないのバレテルぅ!?)

唯(背に腹は替えられないよね。仕方がないからやっぱりカスタネットで…)

唯「じゃなくて、カスタネットを……」

澪「え?」

唯(あわわ、も、もしかしてけいおんって思ってたのと違う!?)

唯(私ギターとか弾けないよぉ…)

律「なあ、もしかして」

唯(どどどうしよう。まずいよぉ)


律「2年1組の平沢さんの妹?」

唯「…あ、はい。そうです(助かったー、これで話を引き延ばせれば…)」

律「で、本当はパート何ができるの?」

唯「」

澪「平沢さん?」

梓「唯…?」

唯「ごめんなさい、私楽器弾けません!」

律「なんだそういうことだったのか」

澪「そういうことなら早く言ってくれればよかったに」

唯「…ふ……ぇ………?」グスグス

紬「唯ちゃん、新しく楽器始めてみない?」

澪「ベースやギターなら私も教えてあげられるし」

梓「私もギターなら教えてあげられるから」

澪律紬梓「私たちとけいおんやろう?」

~~~~


音楽室

律「おーっす!」

律「うはぁ、冷気が外で熱せられた体に沁みるうぅ」

澪「何をオヤジみたいなこと言ってんだよまったく」

澪「あれ?唯、梓?」

唯梓「すぴー」

澪「寝ちゃってるな」

澪(唯、最近は夏期講習でも頑張ってたもんな。疲れてたのかも)

律「よーし落書きしてやれ!」キュポン

澪「って、やめんか!?」

バシンッ!!

律「あでっ」


おわり



最終更新:2011年10月13日 23:50