スタスタ
唯(夢の中の罪滅ぼしってわけじゃないけど、私には何ができるんだろう…)
唯(さっきの怪我だって家事をやらせちゃってる私の責任みたいのものだよね…)
憂(お姉ちゃんが私の指をっ)カアアッ
憂(夢の中で酷い事?そんな事無い!お姉ちゃんはとってもとっても優しいよ!)
唯「よいしょっと」ヌギヌギ
憂「んしょっと、ふうっ」ヌギッ
唯「じーっつ」
憂「! お姉ちゃん、そんなマジマジ見ないでよ」アハハ…
唯「こーのー 私よりも大きいなんて!くーやーしーいー」ムスッ
憂「そ、そんなことないよっ それに大きくたって良いことないよ!」
唯「それは大きいからそんな事言えるんだよ!」プンプン
憂「… うん、ごめんねお姉ちゃん」
憂「と、とりあえずはやくお風呂入ろっ ね?」
唯「いよぉ~し、ゆい隊員お風呂に突撃します!続けうい隊員っ!」ガチャッ
憂「お、おー!」
唯「流してっと」ジャバー
唯「よいしょっと うい~」ザッパーン
憂「ん?なあに、お姉ちゃん」
唯「あ、ごめんごめん 掛け声だよ」
憂「じゃあ私も!うい~」ザポン
カポーン
唯「やっぱり2人で入るとちょっと狭いね~」
憂「昔はまだちっちゃかったもんね」
唯憂「ふぅ~」
唯(憂がこんなに近くに… 背中流してもらっちゃおうかな??)ドキドキ
唯(… ダメだ どうしても夢の事が気になっちゃうよ… なんであんな事しちゃったんだろ)
唯(あの夢、実はほんとだったんじゃないかなあ… もしかして私嫌われてるんじゃないかな…)
唯(家事だって押し付けちゃってるし私何もしてないよ 迷惑しかかけてないよ)
唯(それにけいおん部入ってから憂の事ちゃんと見れてない気がする)
唯(お父さんお母さんがいなくて、私がだらしないから仕方なくやってるのかも…)
唯(なんだかネガティブな気持ちになってきちゃったよ…)
…
憂(はあ!久しぶりのお姉ちゃんとのお風呂!)ウヒョオオ
憂(ってダメだダメだ 変な気持ちは抑えなきゃ!私たちは姉妹、家族なんだから…)
憂(それにしてもお姉ちゃん、さっきからずっと俯いてる やっぱり具合悪いのかな…)
憂(何かストレスみたいなものが溜まったり… もしかして私みたいな妹がいるから?)
憂(ドンドン嫌な方向に考えがいっちゃうよお)
唯憂「…」チャポン
唯「わ、私先に体洗っちゃうね」ザパッ
憂「!!」
憂「せ、背中流そっか?」ドキドキッ
唯「!!」
唯「いいの?」パアッ
憂「うんっ!お背中流させていただきます!」ビシッ
唯(うれしいな!私の勘違いなのかな??)
憂(思わず行動に出ちゃった… どうしよう///)
憂「痒い所はございませんか~」ゴシゴシ
唯「ありませ~ん」ゴシゴシ
憂(ハアハア お姉ちゃんの背中!)
唯(憂の優しさが心に染み渡るよぉ…)
憂「じゃあ今度はお姉ちゃんの番!私の背中よろしくね!」クルリ
唯「あ、うっ、うん!」クルッ
唯「がんばっちゃうぞ~」ゴシゴシ、ゴシ、ゴシ…ゴシ… …
憂「おねえ…ちゃん?」
唯(なんで、なんでこんなに可愛い、愛おしい、大事な大事な妹なのにあんな夢を…)
憂「大丈夫?もしかして具合悪いのっ?(もしかして私の邪な気持ちがバレちゃった!?)」ハラハラ
唯「…」グズッ
憂「お姉ちゃん…」
憂「どんな夢を見たの?」
唯「私が…ね 一方的にういに気持ちをぶつけでね」グジュッ
唯「それでね、思い通りにならないからってういにひどいごとっ」ズビッ
唯「そしたらういがっ ういがっ」グズッ
憂「っ!お姉ちゃん…」
唯「ういにはっ、いつも迷惑かけでばかりでっ、わだしは何もしてあげられてないのにっ」ズズッ
憂「そんな事ないよっ!私お姉ちゃんからたくさんの物貰ってるんだよ?」ツー
唯「ごめんねっ こんなお姉ちゃんでごめんねっ」ヴッヴッ
憂「お姉ちゃんっ!!」ギュッ
唯「ひっぐ えっぐ うぐっ」
憂「…」ギューッ
憂「落ち着いた?」ズズッ
唯「…うん」ズビッ
唯「…」
憂「…」
唯「私、夢の中でういが冷たいだなんて思っちゃったけどさ」
唯「本当に冷たいのは私のほうだよね」
憂「そんなのことっ」
唯「私さ、けいおん部に入ってからういの事しっかり見てなかった」
唯「いつもあずにゃんに抱きついたり、ギー太弾いたり、お茶飲んだり、ういは私なんかの為に苦労してくれてるのに」
唯「私はういの気持ちなんて考えもしなかった ういは私の事こんなにも考えてくれてたのに」
憂「ひっく ぐすっ」
唯「それなのにあんな夢まで見ちゃうなんて私お姉ちゃん失格だよね ほんとにごめんね、うい」
憂「うっ うわーん」
唯「ごめんっ ごめんね うっ うっ」
憂「寂しがったよ!お姉ちゃんが毎日楽しそうに過ごしてるの見て嬉しかった!」ヒッグ
憂「でもやっぱり寂しかっだよ!梓ちゃんが羨ましかったよ!」ウェッグ
唯「わかってあげられなくてごめんねっ」グスッ
憂「お姉ちゃんっ!」ダキッ
唯「ういっ!」ダキッ
唯憂「う゛わああぁぁんん」ギューッ
カポーン
唯憂「ひっく ひっく」ギュギューッ
唯「ひっく ひっ へっ、へっ、へっくち!」
憂「ひっく あ、あははは 体冷えちゃうしそろそろお湯つかろっか」
唯「あはは そだねー」
ザップン
唯憂「はあぁ~ 温かいね!」
憂「ふぅ~ ひっく」ゴシゴシ
憂「お姉ちゃん!謝らなくちゃいけない事があるのは私なんだ」
唯「むむっ!お姉ちゃんに言ってみなさい、怒らないから!」
憂「えへへ… もしも、もしも傷つけたらごめんね でも、今言わなきゃいけないと思ったから」
憂「お姉ちゃんは私に全力で、真正面から向き合ってくれた だから私もそれに答えなきゃいけない」
唯「さあこいっ!」
憂「私ね、お姉ちゃんの事が『好き』なんだ」
唯「? 私もういの事大好きだよ~」ニッコリ
憂「うん でもそういう事じゃないの」ザパッ
憂「お姉ちゃんとしてじゃなく、 家族としてじゃなく、友達としてでもなく、
平沢唯が『好き』なの!」ドン
唯「うい…」ジッ
憂(ううう、言っちゃった!でも、でも嫌われても、それでも言わなきゃダメな事だったんだ!)
唯「…」ジーッ
憂「…」スッ チャポン
唯「ねえ、うい」
憂「な、なあに?」ビクッ
唯「うい、仲直りのチューしよ?」
憂「え…?」
唯「ちゅ~」
憂「私たちもう高校生だよ?そんなのこと姉妹でするなんておかしいよ」
憂(やっぱり… お姉ちゃんと私は姉妹、女同士…)
憂「や、やっぱりさっきの事は忘れて!もうあがるね、ごめん、お姉ちゃんっ」ザパッ
唯「ねえ、うい」ガシッ
憂「っ!? な、なあに…」
唯「…」
憂「…」ドキドキ
唯「ういは私のこと『好き』なんだよね?私もね、私もういの事『好き』だよ ならおかしい事なんて何も無いよ」
憂「お、おねえぢゃんっ」ボロボロ
憂「おねえぢゃああぁぁん!」ダキッ
唯「ういは、ういは私の大切な
平沢憂だよ!」ナデナデ
憂「おねえちゃんっ!おねえぢゃん!」ボロボロ
唯「エヘヘヘ、うーいっ それじゃ、仲直りしよ?」
憂「うんっ!う゛んっ!」ポロポロ
唯「さすがにこの年になるとちょっと恥ずかしいね」
憂「えへへ…」エッグ
唯「じゃあうい、目をつぶって」
憂「うん…っ」
唯「そ、それでは改めまして、本日は晴天なり…」
憂「お姉ちゃん緊張しすぎっ」
唯「エヘヘヘヘー、じゃあそれっ」
チュッ
唯「泣いたら疲れちゃったね~ もう今日は寝よっか」スタスタ
憂「そうだねっ もう今日は見る番組特にやってないし」スタスタ
ガチャッ キイ~
唯「それではおやすみのキスをっ」
憂「えへへ」
唯「…」スッ
憂「…」スッ
チュッ
唯「えへへ やっぱり慣れないや///」パチッ
憂「慣れちゃダメだよっ///」パチッ
唯「そっか!その通りだね!」
唯「ふあ~あ、眠ぃ… じゃおやすみ~」スッ
憂「おっ、お姉ちゃん!待って」
憂「そのぅ… 一緒に寝よっ?」
唯「むむむっ!つまり初夜だねっ?」
憂「お、お姉ちゃん///」カアッ
唯「いよ~っし!それじゃあ一緒に寝よっか!」
憂「うんっ!」
キイ~ バタン
唯「今日は色々あったね~」モゾモゾ
憂「うんっ でもスッキリしたよ!」モゾモゾ
唯「今日は私たちの記念日だねっ!」
憂「うん!!」
唯「ふぅああぁ じゃあ電気消すよ~」
憂「おやすみ、お姉ちゃん!」
唯「おやすみ~、うい」
パチッ
リリリリ リリリリ リーンリーン チッチッチッチ
唯「zzz… zzz… むにゃむにゃ」
憂「夏とはいえ、寒いよ、お姉ちゃん…」ウウッ
唯「う…い…」グルッ
憂「!!(うわっ!お姉ちゃんの顔が/// ちっ近いっ)」
唯「ごめ…ん」ツー
憂「!(お姉ちゃん泣いてる!?)」
憂「大丈夫、大丈夫だよお姉ちゃん 私はここにいるよ」ギュッ
唯「えへへ… あり…がと うい」
憂「お姉ちゃん、起きてるの…?」ジッ
唯「んん むにゃむにゃ…」zzz zzz
憂「寝言かあ」マジマジ
憂(やっぱりお姉ちゃんはかわいいなあ///)
憂「よいしょっ 起こさないようにっと」モゾモゾ
憂「よしっ!」ギュギューッ!
憂「こうやってお姉ちゃんと寝れば、心も体も」
憂「あったかあったか!」
お し ま い
※から作者別です。
最終更新:2010年07月22日 20:49