さわ子「決まりね」
さわ子「それじゃ、涼しくなったし出発するわよ」
梓「はい」
律「まだ夏でクソ暑いのに温泉なんか入ってられないって」
さわ子「はーいしゅぱぁ~っつ!」
律「うわ無視された」
ブゥーン
ブゥーン
さわ子「見えてきたわね」
梓「雰囲気が温泉街っぽくなりましたね」
律「けっこう遠かったし。帰るのは夜中になりそうだ」
さわ子「いくつ巡れるかしら~」
キキィ
さわ子「着いたわよ」
バタン
バタン
バタン
さわ子「日帰り用の旅館よ、ここに荷物を置いていろんな温泉に移動よ」
梓「はい」
律「なんか街全体が蒸してる感じがするなぁ」
さわ子「浴衣に着替えてね」
ザバッ
さわ子「あー」
梓「いいお湯ですねー」
律「あちぃー」
さわ子「お祓いに温泉。これでダメなら諦めるしかないわね梓ちゃん」
梓「はい。でも今日は大丈夫そうな気がします!」
律「温泉ってけっこう疲れるからどうかわからないぞ、金縛りって疲れてると起きやすいって言うし」
梓「・・・」
梓(空気読めよ・・・)
さわ子「さぁ次行くわよ!」
タッタッ
さわ子がその場で駆け足をしている
律「あとどれくらい回るの?」
さわ子「5つは行きたいわ、砂風呂と蒸し風呂も」
律「さすがに死ぬから」
さわ子「なにだらしないこと言ってるのよ!ほら!」
梓「じゃあ先輩は旅館で休んでてください」
律「え・・・」
さわ子「そうね、寝てればいいわ」
律「いや、ちょ・・・」
律「待ってー!私も行くよー!」
数時間後・旅館
律「どひゃー疲れたー」ドサッ
さわ子「確かにちょっと張り切りすぎたわね・・・」
梓「はい・・・」
3人ぐたぁー
律「あ、お土産買ってないや・・・」
梓「ぼーっ・・・・・・ぎゅるる」
梓「すみません///」
さわ子「・・・確かにお腹空いたわね。夕飯食べていく?」
律「奢ってくれるよね?」
さわ子「仕方ないわね・・・」
3人「いただきまーす」
ガツガツ!ムシャムシャ!モグモグ!
グビグビ
さわ子「ぷはぁーっ!」
さわ子「お風呂上がりにキンキンに冷えたビール!最高ね!」
梓「小さい時、イタズラで何度か舐めたことありますけどビールなんて苦いだけじゃないですか?むしゃむしゃ」
さわ子「馬鹿ねぇ、この苦さがいいのよ」
律「ふーん。私はジンジャエールが一番だわ」グビグビ
さわ子「日本酒もいっちゃおうかな~」
さわ子「先生、飲み過ぎはダメですよ」
律「てか、さわちゃん酒飲んで・・・」
さわ子「あ・・・ポロッ」
さわ子「飲んじゃった!テヘッ!ペロッ」
律「アホかー!どうすんだよ!」
梓「車では帰れませんね」
律「バス!バスかタクシーなら!」
さわ子「うーん・・・もう泊まっていかない?」
律「え・・・」
さわ子「明日は日曜日だし。泊まりならもっとゆっくりできるじゃない?」
さわ子「さっき買えなかったお土産もじっくり買えるわよ。
梓ちゃんも私達と一緒に寝たら安心出来て、金縛りにあわないんじゃないかな」
梓「・・・なるほど」
律「この流れは」
梓「泊まっていきましょう律先輩」
律「やっぱりか」
さわ子「じゃあ日本酒お願いしまーす」
律「じゃあって・・・さわちゃん!」
さわ子「いいからいいから!」
律「酔っぱらわないでくれよ」
さわ子「大丈夫よ、私お酒は強いから!」ヒンッ!
ズルッ・・・ズルッ・・・
律「おい梓、部屋の扉開けてくれ」
梓「はい」
スッ
律「何が強いだよ、完全に酔いつぶれてんじゃねーか・・・よっ!」
ブンッ
律がさわ子の体を布団の上になげる
ドサッ
さわ子「うぅ~ん・・・むにゃむにゃ」
律「眼鏡外しとかないとな」
スッ
カタ
律がさわ子から眼鏡を外して棚の上に置く
梓「あーあ浴衣もこんなにはだけちゃって・・・」
スッスッ
梓がさわ子の浴衣を直す
律「さわちゃんおっぱいでけー・・・ってノーブラかよ、エロイなー」
律「どれ、ちょっと」
むにゅむにゅ、揉み揉み
律「うおっやわらけっ!」
梓「ちょっと律先輩!」
むにゅむにゅ・・・
さわ子「んっ・・・ふぁっ・・・」
律「なに寝ながら変な声出してんだよ!」
ベシッ
さわ子「ヴッ・・・」
さわ子「・・・スースー」
梓「あんまり悪戯したらダメですって!」
律「大丈夫起きないっての」
律「さてと、私は寝る前に風呂行ってくるわ」
梓「私は少し休んでから行きます」
律「そう。じゃあ先に行ってるわ」
梓「はい」
ザバァー
律「ふぃ~」
律「意外と温泉もいいもんだ」
律「来てよかったわー」
律「明日、帰る前にアイツらにお土産買わないと・・・ぶくぶく」
……
梓「もう大丈夫かな・・・ゴクリ」
梓「さわ子先生ー」
さわ子「・・・スースー」
梓「あの、さわ子先生?」
さわ子「・・・スースー」
梓「・・・よし!」
ごそごそ・・・もにゅもにゅ
梓「うへぁ~柔らか~い」
梓「澪先輩どころじゃないこれは・・・」
ぐにゅぐにゅ
梓「おっきくて柔らかくて形もいい。パーフェクトです」
さわ子「うぅ・・・」
梓「ビクッ!」
さわ子「・・・スースー」
梓「ビックリしたー」
梓「・・・おい、驚かせるな」チョップ!
ビシッ
さわ子「んっ・・・スースー」
梓「私もお風呂に行こ」
ヌギヌギ
梓「ふぅ。金縛りさえなかったら最高なんだけどなぁ」
梓「どうか金縛りにあいませんように」
祈る梓
梓「さ、入ろう」
ペタペタ
ガラ
ザバァーザバァー
チャプ・・・
梓「ふぅ」
律「お、梓来たか」
スイーッ
梓「はい」
律「さわちゃんは寝たまま?」
梓「はい。かなり深いみたいです」
律「ふーん」
梓「それにしても・・・誰ですかあなた?」
律「はぁ?」
梓「前髪下ろすとガラッとイメージが変わりますよね」
律「あぁーそういうこと」
梓「はい。大人っぽく見えますよ」
律「梓もツインテールじゃない方が大人っぽく見えるぞ」
梓「そうですか?」
律「正直、あれは虫の触角見えちまうわ。ぶふっ」
梓「酷いです!」
バシャバシャ
律「ぷわっ!やめろって!」
梓「えいえいっ!」
バシャバシャ
律「オラオラ!」
バシャバシャ
律「疲れた・・・」
梓「はい」
律「体洗おっと」
ザバッ
梓「私も」
ザバッ
律「じゃあ背中洗ってもらうかな」
梓「嫌です。自分で洗ってください」
律「先輩の背中を流すのは後輩の役目だろー?」
梓「日頃先輩らしいこと何もしてもらってませんし」
律「何か一つくらいはしてるって」
梓「いえ、何もしてないですね」
ゴシゴシ
律「いや、してるって」
ゴシゴシ
梓「いえ、してませんよ」
ゴシゴシ
律「・・・」
律(やべー、確かに何もしてないな・・・
でも認めるのはなんか癪だ・・・)
律「軽音部」
梓「はい?」
律「今、軽音部があるのは私のおかげだし。私が澪やむぎ、唯を誘わなかったら軽音部は今存在してないわけだし」
梓「まぁーそれはそうですけど・・・」
ゴシゴシ
律「そうしたら梓、お前も軽音部に入部できてなかったわけだ」
梓「そうなりますね」
律「な?わかったなら私に感謝しろよなー」
梓「何か違うような気がします。私は日頃先輩らしいことをしてないと言ったんです」
律「いいから背中洗えー」
梓「はぁ・・・わかりましよ・・・」しぶしぶ
ゴシゴシ
律「おー楽チン楽チン♪」
梓「終わりましたよ」
律「おーうサンキュー」
律「梓の背中洗ってやろうか?」
梓「けっこうです。律先輩に背中を見せるとか悪戯してくださいって言ってるようなもんですよ」
律「ムカチーン」
律「梓って澪や紬には大人しくて従順、唯のスキンシップは嫌がりつつも一応容認。んで私には意外と冷たい。酷くね?」
梓「澪先輩とむぎ先輩は優しいしちょっかいも出してこないですもん」
律「んじゃ唯は?抱きつかれるのもっと拒否してもいいだろ」
梓「唯先輩は・・・」
律「ほら理由ないんだろ、私だけ不当な扱いを受けている!」ビシィッ!
梓「んー・・・唯先輩に対しては憧れみたいなのがありますけど」
梓「天才肌っていうんですか?高校入ってギター始めてあれですからね。一応認めてるんです」
梓「まぁ練習あんまりしないところはハッキリいって嫌いです。イライラします」
律「ふーん」
ザバァー、ザバァー
律「私は梓と楽器が違うから私の凄さがわかってないだけだな」
律「もっと先輩を敬え!」
律「梓後ろ向け」
梓「何するつもりですか・・・」
律「お前の背中でリズムを刻む」
梓「はぁ?」
律「『はぁ?』じゃねぇよ。おら!後ろ向け!」
グイッ
梓「いたっ」
律「いくぞ!」
ドンドンドドドン
梓「いたたた、ちょっと強いです。てか肩叩きじゃないですかこれ」
律「ちげーよ!リズムを感じろ」
梓「はいはい」
ドンドン!
梓「へくしゅっ」
梓「すみません、ちょっと冷えちゃったんですけど」
梓「律先輩の凄さはわかりましたから」
律「本当に?」
梓「えぇ、まぁ(こんなのでわかるわけないでしょっ!)」
律「よしじゃあ、お湯に入るか」
ザブン
律「しかし梓は全然成長しないなぁ。じーっ」
梓「じろじろ見ないでくださいよ」
律「もう成長止まったな。ドンマイ」
梓「そんなことないです。身長だって伸びてます」
律「本当かよ、幾つ伸びたんだ?」
梓「1cm・・・」
律「あちゃーそりゃ成長期が終わりかけてるってことだろ」
梓「うぅ・・・しくしく」
梓「律先輩はどうなんですか」
律「0.5cm伸びたよ。まだ成長期終わってない」
梓「ぶはっ!0.5cmってそんなの誤差ですって!あはははっ!」
律「お前の1cmだってそうだろこんにゃろ!」
羽交い締めッ!
梓「ちょ、ちょっとやめてくださいよ!」タップタップ
律「仕方ねぇな」シュルリ
梓「あれ、律先輩にしては素直ですね」
律「へへっ」
揉みっ!
梓「ひゃっ!な、何するですか!」
律「うわちっせー!揉みごたえねーなぁー」
梓「う、うるさいです!律先輩には言われたくありません!」
律「梓よりは大きいもーん」
梓「ぐっ・・・」
ザバッ
律「上がろ、ちょっと入りすぎたかな~」
ザバッ
梓「私も出ます」
最終更新:2010年07月23日 23:50