ポリポリポリポリポリポリ
魅音「うまい! うまいよこれ!」
沙都子「美味しいですわ! 美味しいですわ!」
ポリポリポリポリポリポリ
ポリポリ ポリポリポリポリポリポリポリポリ
レナ「はぁう~☆ おいしいよぅ~☆おもちかえりぃ~☆」 ポリポリポリポリポリポリ
ポリポリポリポリポリポリ
梨花「みぃ・・・みぃ・・・最高なのです・・・☆ 最高なのです・・・☆」
大石「んっふっふ・・・♪ いいですねぇ・・・♪いいですねぇ・・・♪」
ポリポリポリポリポリポリ
入江「う~ん美味しい♪ 美味しい♪」
ポリポリポリポリポリポリポリポリ
富竹「うまいなぁ!美味しいなぁ!」
鷹野「なるほどねぇ・・・♪ なるほどねぇ・・・♪」
ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ
ポリポリポリポリポリポリ・・・ポリポリポリポリポリポリ・・・・・・・ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ・・・・・・・
紬「ふふふ・・・♪ まだまだ沢山ありますから、お腹いっぱい食べてくださいね・・・♪」
……
――ピンポーン
圭一「・・・誰だ?こんな時間に」
ピンポーン ピンポーン
圭一「そういえば母さん達いないんだっけな・・・」
ピン・・・・・ポーン ピン・・・・・・ポーン
圭一「面倒臭いな・・・」
ピポン ピポン ピポン ピポン
圭一「・・・しつこいぞ」
ピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポ
圭一「わかったわかった!!!出るから!今すぐ出るから!!ったく・・・」
圭一「はい、どちらさまで?」
魅音「圭ちゃんこんばんはー」
レナ「こんばんはー」
圭一「魅音にレナ・・・どうしたんだよこんな時間に・・・」
魅音「圭ちゃん」
レナ「ご飯、まだだよね」
圭一「え・・・」
レナ「まだ、ご飯食べていないよね?」
圭一「え、いや・・・さっきたべ」
魅音「おばさんとおじさん、何処に出かけたの?」
圭一「何で・・・知ってるんだ?」
レナ「えへへ・・・ それより、魅ぃちゃん」
魅音「そんなお腹を空かせている圭ちゃんに、プレゼント兼宿題! ・・・はい、これ」
圭一「・・・なんだこれ?」
レナ「沢庵」
圭一「沢庵?」
魅音「そう、それが圭ちゃんの宿題 五本ある沢庵、それぞれ誰が漬けた沢庵か当ててみて」
レナ「えへへ・・・ 結構自信あるんだ 圭一くん、頑張って私の沢庵当ててね」
魅音「ほら、そこにAからEまで札が付いているでしょう? 全問正解で圭ちゃんの勝ちだからね」
圭一「わ、わかった・・・」
魅音「それじゃあ今日はもう遅いしまた明日学校でね」
レナ「またね、圭一くん」
圭一「あ、ああ・・・またな」
魅音「それと圭ちゃん」
圭一「な・・・!なん・・・だよ?」
魅音「明日、学校休んじゃ嫌だよ」
圭一「あ・・・ああ・・・」
圭一「5本ある沢庵・・・誰が誰の沢庵か・・・」
圭一「・・・・・・」
圭一「・・・・・・・・・・・・」
圭一「・・・難しいだろこれ」
圭一「とりあえず・・・Aから食べてみるか」
ポリポリ ポリポリ
圭一「大体分かるわけないだろ、誰が漬けた沢庵かなんて・・・・・・」
ポリポリ
圭一「次は・・・D行ってみるか」
ポリポリポリポリ
圭一「・・・・・・やっぱり全然分から・・・・・・んッ!!ぐ?!?」
圭一「このDの沢庵・・・異常にうまい・・・うまい!」
ヒョイ パク ポリポリポリポリポリポリポリポリ
圭一「うまい!うまい!」
ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ
圭一「う・・・もう無くなった・・・うあああああ!!!!Aは・・・いらないい!!!!」
ビターン!!!!
圭一「Cは・・・」
ポリポリ・・・
圭一「あ゛あああああ!!!」
ビターン!!!
圭一「Bは!? Eは!?」
ポリポリ ポリポリ
圭一「違う!違う!あがああああ!!!!」
ビターン!! ビターン!!!!
圭一「もっと、沢庵!Dの沢庵!!Dの沢庵!!」
バダム!
圭一「うがあああああ!!!!沢庵!Dの沢庵!!誰が漬けたんだ!?」
圭一「魅音か!?レナか!?沙都子か!?梨花ちゃんか!?」
圭一「誰だ!?誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ!!!????」
圭一「・・・くっ!!!」
圭一「闇雲に動いても体力を使うだけだ・・・冷静に考えろ前原圭一・・・!!」
圭一「Aは誰のだ・・・魅音か? Bは誰のだ?沙都子か? Cは梨花ちゃんか? Eはレナか・・・???」
圭一「じゃあ・・・Dは誰が漬けた? Dは・・・」
圭一「・・・・・・D・・・は・・・? いや・・・そうじゃない・・・何で・・・何で五本あるんだ・・・?」
ポリ・・・
圭一「!!」
圭一「・・・・・・!!」
ポリ・・・ポリ・・・
『ふふふ・・・♪』
圭一「だ・・・誰だッ!?笑ったのは誰だッ!!」
紬「・・・・・・ふふふ・・・♪」
圭一「誰だ!!?お前は誰だッ!!」
紬「ふふふ・・・♪ こんばんは 圭一さん」
圭一「何で・・・何で俺の名前を知っているんだ!お前は誰だッ!!」
紬「ふふふ・・・♪ それより、今お腹空いていませんか?」
圭一「は、腹・・・?」
紬「これ、探してませんでしたか? 炊きたての白いご飯と一緒にどうぞ♪」
圭一「これは・・・た・・・沢庵!!?」
紬「はい♪ 沢庵です♪ 美味しい・・・Dの沢庵ですよ♪」
圭一「眉毛・・・じゃないのか・・・?」
紬「沢庵ですよ ほら」
ぴら・・・ ポリポリ
紬「おいしい♪」
圭一「沢・・・庵・・・ たくあん・・・!!」
紬「白いご飯が冷めないうちにどうぞ」
圭一「あ・・・あああ・・・たく・・あ・・・ん・・・」
ポリ・・・ポリ・・・
圭一「沢庵・・・!沢庵!!」
ポリポリポリポリ
圭一「うまい・・・!うまい・・・!!」
ヒョイ パク ポリポリポリポリ
紬「まだまだ沢山あるから、満足の行くまで食べてね♪」
圭一「うまい!うまい!」
紬「ふふふ・・・♪」
……
プルルル・・・プルルル・・・ ガチャ
刑事A「はいこちら刑事課・・・何?大石さんに電話?」
刑事A「おい!大石さん見つかったか!?」
刑事B「まだ無線には出ない! 今二台雛見沢方面に向かってる!」
刑事A「今こっちも大石さん探しているんだよ・・・何?急ぎの用?誰?前原・・・?とりあえず繋いで」
刑事A「・・・もしもし?」
『・・・・ぃ・・・・・ポリ』
刑事A「え?何?」
『・・・ポリ・・・・・ます・・・』
刑事A「聞こえないよ?こっちは忙しいんだから・・・いたずらかい?」
『・・・・・・たく・・・あん・・・』
刑事A「あ?」
『たく・・・あん・・・ポリ・・・美味しい・・・沢庵・・・は・・・やっ・・・ポリ・・・ポリ・・・・ポリポリポリポリ・・・』
刑事A「・・・キミ、沢庵食べてるのかい?」
『ポリ・・・ポリポリ・・・ポリ・・・』
刑事B「・・・・・・」 『何の電話だ?』
刑事A「・・・・・・」 『意味不明 しかし大石さんを探しているらしい』
刑事B「・・・・・・」 『かけてきている場所は?』
刑事A「・・・で、今キミはどこからかけてきているんだ?」
『・・・ポリポリポリポリ・・・・・・雛・・・見・・・・・・沢・・・電話ボ・・・ポリポリ』
刑事A「雛見沢の電話・・・電話ボックスか!?」
『・・・ポリポリポリポリポリポリ』
刑事A「おい!雛見沢の電話ボックスなんだな!?」
『ポリポリポリポリポリポリ・・・』
刑事「沢庵食べてないで返事を――」
『ふふふ・・・♪』
ツー・・・ ツー・・・ ツー・・・
――
唯「う~~~いぃ~~~おはよぉ~~」
憂「お姉ちゃんおはよー でももうお昼だよ」
唯「う~~~~んまだ眠い・・・ん~~~なんかテレビ騒がしい・・・」
憂「今日の朝からずっと同じ
ニュース放送しているんだよ」
唯「ふ~~ん・・・」
憂「田舎の小さな村でね、毒性の強いガスが噴き出して一晩で村人全員が亡くなったんだって・・・」
唯「え・・・」
憂「夜中、皆寝ている時だったから、だれも気がつかないまま・・・死んじゃったんだって」
唯「えええ!!怖い!それ怖いよ! 目が覚めるニュースだよ!」
憂「ところでお姉ちゃん、さっき起こしに行ったときうなされていたけどどんな夢見ていたの?」
唯「ん~~~なんか怖い夢だった・・・けどさっきのニュース聞いたら忘れちゃったかも・・・」
憂「怖い夢なら忘れてよかったんじゃないかな」
唯「でも・・・怖くなかったような気も・・・ ムギちゃんが出てきてたのは覚えているんだよねぇ」
憂「どんな夢だったんだろう?」
唯「わかんない・・・思い出せそうで思い出せないよ ・・・朝ごはん食べたら思い出すかも」
憂「もう用意できているよ はい、どうぞ」
唯「今日はなにかな~ なにかな~」
憂「はい、ちょっと手抜きだけど お茶漬けと、塩ジャケと・・・紬先輩から貰った沢庵」
唯「おお・・・日本の朝ごはんだね! いただきま~す」
ポリポリ
唯「・・・うまい! けど、なんだろう? 初めて食べたのに、食べ飽きた気がする・・・」
『ふふふ・・・♪』
唯「・・・!!!?ムギちゃん!!?」
憂「ど、どうしたのお姉ちゃん?」
唯「今、ムギちゃんの笑い声が聞こえた気が・・・」
憂「え?何も聞こえなかったよ?」
唯「・・・でも今・・・・・・」
ピリロリロピリロリロリロ
憂「お姉ちゃん、電話鳴っているよ?」
唯「ん・・・気のせいだったのかなぁ・・・・・・あ、電話ムギちゃんからだ」
ピッ
唯「おはよ~ ムギちゃんなぁに~?」
『唯ちゃん――よう――起きた――かりだっ――?』
唯「うん ばかりだよ~ ムギちゃんは?」
『――ま、旅行――から帰ってる――中なの』
唯「旅行って・・・もしかして海外!?」
『い――、国内旅行 すごい風景――綺麗な場所に行って――たの』
唯「いいな~ て今すごい音しているみたいだけど・・・もしかして自家用ヘリとか!?」
『せい――い♪ 国内だと一番――やくて』
唯「さすがムギちゃん・・・あ、それと」
『おみやげも――っかりあるから安心して♪』
唯「やったー♪ 明日の学校楽しみだよ!」
『ふふふ・・・♪ とってもいい――沢庵みつけ――じゃあま――明日学校――ね』
唯「ムギちゃん、またねー」 ピッ
紬「・・・あとどれくらい?」
操縦士「はい・・・ポリポリ・・・紬お嬢様・・・およそ20・・・ポリポリ・・・分です・・・」
紬「予定通りね ・・・今度のお休みは何処に行こうかな?」
紬「私の沢庵、もっと色んな人に食べてもらいたいな・・・♪」
紬「ふふふ・・・♪ ご飯も、いっぱい炊いておかないと・・・♪楽しみ・・・」
ポリポリ
紬「ふふふ・・・♪ おいしいわぁ・・・♪」
たくあんのなるころに 紬漬し編
~ 終 ~
最終更新:2010年07月26日 20:35