唯「ねぇ憂」
憂「何お姉ちゃん?」
唯「空ってさ、どこまで行ってもずっと繋がってるじゃない?」
憂「うん、そうだね」
唯「だからさ、私考えたんだ」
唯「ずっと進んでも世界が繋がってる様に…」
唯「もしかしたら、私達は空と繋がっているんじゃないのかなって思ったの」
憂「なるほど…人類皆家族ならぬ、空は私達の家族って事だね」
憂「凄いよお姉ちゃん!こんな事考える人お姉ちゃんくらいしかいないよ!」
唯「ふふん、もっと誉めて~」
憂「でもね、お姉ちゃん」
憂「だからって風船にならなくてもいいと思う」
唯「えっ」 フワフワ
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.: : : : : : >: :ヽ >ー-ミ_:_:__|
i: ム─-/ \ヽ \,ィ=x. | 平沢唯が
i: :|―-イ/ 丶、 {!___!} |
!: :lー--|  ̄ | 風船になったようです
|: !ー-| \,ィ=x |
l: ::|ヽ: : ! {!___i} |
!.::|: :|\!  ̄ 厂 ̄ |
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'、: : : 辷ー‐‐-'′/:::::! `,|
ヽ、r'´ ,ハ:::::::! / |
{::::::>:::::V.: :|
唯「ういーヘリウムガス~」
憂「もうお姉ちゃん昨日入れたばっかりじゃない」
唯「だって萎んできちゃったんだもーん」フワフワ…
憂「でも…昨日でボンベが切れちゃったの」
唯「がーん!!」シオシオ…
憂「お姉ちゃん萎んでるよ!」
唯「空気が抜けて力が出ない…」
憂「しょうがないなぁ…今日は私の息で我慢してね」
唯「うーん…分かった、我慢するよ」
憂「ありがとうお姉ちゃん」
憂「プゥー」
唯「ああん、入ってくるぅ」プワァ-
憂「表現がエッチだねお姉ちゃん」
唯「んふぅ…ごっつあんです」フワフワ…
憂「色気が一気になくなったねお姉ちゃん」
憂「あ、やっぱりただの空気だけじゃ地面に付いちゃうなぁ」 ポインポイン
唯「仕方ないね。今日は我慢するよ」バインバイン
憂「ごめんねお姉ちゃん。明日ちゃんと買ってくるから許してね」
唯「うんっ」 ポインポイン
唯「うい~あーそーぼー」ポインポイン
憂「もうお姉ちゃんたらしょうがないなぁ…こっちに来て」
唯「わーい」ポインポイン
憂「いくよー」
憂「それっ」ポンッ
唯「きゃー!」ポイーン
憂「ほいっ!」ポンッ
唯「わー!」ポイーン
憂「お姉ちゃーん楽しいー?」ポンッ
唯「楽しいよ~」ポインポイン
唯「もっと高く飛ばして!」ポインッ
憂「じゃあいっくよー!」
憂「それっ!」ポーンッ
唯「きゃー!」ポイーン
憂「とりゃ!」バインッ
唯「キャー!」
唯「あっ電球に当たっt」
パァンッ!!!
憂「おねええええええええちゃああああああああああああああああんっ!!!!!」
…
憂「ごめんねお姉ちゃん。私がはしゃぎすぎたばかりに…」プゥー
唯「大丈夫だよ憂。誰にでも失敗はあるから」フワフワ
憂「そうだ!今からお買い物にいって一緒にヘリウムガス買ってこようよ!」
憂「そうしたらお姉ちゃんもずっと浮いてられる筈だよ!」
唯「わーい楽しみー♪」
憂「あっ、飛んでいかないようにちゃんと紐で縛っておかないとね」ギュ
唯「よーしゅっぱーつ!」ポインポイン
憂「あっお姉ちゃん!一人で行ったら車にh」
キキィーッ!パァン!!
憂「……」
…
~再び膨らましてデパートに行きました~
憂「お姉ちゃん、新しいガス加減はどうかな?」
唯「うんっ。すっごくいいよ~」 フワフワ
憂「弾んでるお姉ちゃんも可愛いけど、やっぱり浮かんでるお姉ちゃんが一番可愛いよ」
唯「ありがとう憂。憂も可愛いよ」
憂「えへへっ」
憂「ねえお姉ちゃん」
唯「なーにー?」 フワンフワン
憂「今更だけど、何でお姉ちゃん風船になっちゃったの?」
唯「?う~ん…」
唯「わかんないっ!」 フワフワ
憂「そっかー」
純「あっ、うーいー!」フリフリ
憂「あっ純ちゃん!」
純「こんな朝から会うなんて珍しいね。どうかしたの?」
憂「あっ、えっとね、買い物のついでにお姉ちゃん用のヘリウムガスを…」
純「ヘリウムガス?」
憂「ほら、お姉ちゃんが風船になっちゃったから…」
唯「こんにちわ~」
純「…???」
純「要するに、憂が先輩のために買い物に行ってたって事なんだね」
憂「うんっ。そうなの」
純「憂はエラいなー。私の弟なんて自分の事ばっかりだもん」
純「きっとすっごく仲がいいんだろうね。いいなぁ~」
憂「そ、そんな事ないよ~!純ちゃん誉めすぎだってば!」ブンブンッ
純「そういえば、さっき梓に会ったけど」
純「今度のテスト、結構ヤバイらしいよ…」
憂「ええっ!?梓ちゃんが!?」
純「うん…梓でヤバイって事は私はもっとヤバイのかも…」
憂「だ、大丈夫だよ。もし分からなくなったら一緒に勉強すればいいんだし」
純「そっか…うん、ありがとう憂。憂は優しいね」
憂「もう純ちゃんったら~」
純「ところでさっき憂が手を振り回した時に風船の紐取れちゃったみたいだけどいいの?」
憂「」
唯「わーい私空を飛んでるよぉ~」フワワ~
憂「おねえちゃああああああああああああああああああああんっ!!!!!!!!」ダッダッダッ!!
…
憂「ごめんねお姉ちゃん!私が油断してたばっかりに!」
唯「大丈夫だよ。憂が三段ジャンプしたおかげで戻ってこれたんだから」
憂「私、もうお姉ちゃんから絶対目を放したりしないからねっ!」
唯「ありがとう憂。憂は優しいね」
憂「お姉ちゃん!」ギュ!
唯「きゃん!あははっ憂~苦しいよぉ~」ミチミチ
憂「もう絶対放さない!死んでも放さないよ!」ギュ~
唯「いやだから痛いってそんな締めたらマジわれr
パァン!!!!
憂「いやあああああああああああああああああああああああああおねえちゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんっ!!!!!!!!!」
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憂「うっ…グスッ…ヒック…ごめんね…ごめんねお姉ちゃん」
憂「私がお姉ちゃんに入れたガスがヘリウムガスじゃなくて…水素だったなんて…」
憂「そのせいで…世界が滅んじゃった…」
憂「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
「心配しないで、憂。」
憂「えっ…おねえ、ちゃん…?」
「大丈夫、きっとまた会えるよ」
憂「どこ…どこにいるの!?お姉ちゃん!」
「憂、空を見てごらん」
憂「そら…?」
「空はね、みんな繋がってるの」
「今は離れていても、いつかきっと会えるの」
「それは何年、何万年になるかは分からない」
「でも。どんなに時間が経っても。私達は絶対に会えるんだよ」
憂「また…お姉ちゃんに、会えるの?」
「うんっ。きっと会える」
「だって、空はみんな繋がっているんだもの」
憂「…うん。分かったよ、お姉ちゃん」
憂「私、ずっと待ってる!」
憂「何年も、何十年でも、ずっと待ってみせる!」
憂「だから…絶対帰ってきてね!お姉ちゃん!」
「…ありがとう。憂」
「私、絶対帰ってくるからね…」
「…じゃあ。さようなら」
憂「お姉ちゃん…お姉ちゃん…っ!」
「おねえええええええええええええちゃあああああああああああああああああああんっ!!!!!!」
ガチャ
唯「ういーただいま~」
憂「あっおかえりお姉ちゃん。早かったね」
唯「はひぃ~疲れたよ~」ゴロンゴロン
憂「もうお姉ちゃんったら、帰ってきてすぐにゴロゴロしたら汚いよ?」
唯「だって疲れたんだもーん」ごろんごろん
憂「でも楽しかったんでしょう?修学旅行」
唯「うんっ!すっごく楽しかったよ!」
唯「りっちゃんなんてずーっとテンション上がりっぱなしだったんだよ~」
憂「へぇ~そうなんだ~」
唯「憂は私がいない間どうだった?やっぱり寂しかった?」
憂「うーん、ちょっと寂しかったけど大丈夫だったよ。風船で遊んでたし」
唯「風船?」
憂「うん、風船」
唯「そっか~」
憂「でも風船なんかより、お姉ちゃんのほうがいいなぁ」
唯「?何の話?」
憂「ううん、何でもないよ」
唯「ういーおなか減った~あいす~」
憂「もうお姉ちゃんったら、先にご飯食べてからにしようよ」
唯「うんっ!」
憂「今日は美味しいものいっぱい作るから楽しみにしててね!」
唯「わーい!憂大好き~!」
憂「あはは~」
唯「あはは~」
唯憂「あはははははははははははははははは~~~」
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| ノノ i|: :ハ: : | ,!=、:::::::: "刺ミ,ヾ,y; : |: ://::::i, u ノi:ハ,: !
| ノ |: i:::i: :.|i!逝i} ::::::::. {殺ツ,ノソi,:.rニ;'::::::ハ:丶':i| ヾ
.\ .. |: i:::::i: ハ`去' `- ' i 'ソ .}::.ノ! .レ'ソ
... \ . !:|i:::::i:.! i ,,, ' ''' ,、// | !
.\ !| V 'i i 弋フ、 ノ;/" `'
.\i-- 、 /:::r'γつ`丶、 `\ / tっ,
|:.: ヽ;:::}' / /っ::::::::::ソ ` ソヾ" ,/"::::::`ゞ,、
. |:.:. ソ, ',/っ:::::::::i、 ,/" / /.:: :: : //_'ゞ、
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|::::::::|::::.i, `、;メ"丶,. -` ヽノ.<i|.丶, ソ i .::| 制作・著作 HTT
最終更新:2010年07月29日 21:12