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今朝

梓「唯先輩…あのですね……」

唯「どうしたの?あずにゃん?」

梓「私が部活に来れなかったのは……」

唯「うんうん」

梓「…お母さんの容態が悪くなったからです…」

唯「え?あずにゃんのおばさん、入院しているの?」

梓「…はい……」

唯「おばさん…大丈夫なの…?」

梓「直に良くなると…」

唯「早く良くなるといいね!」ニコッ

梓「………」

唯「あずにゃん…?」

梓「本当はお母さん…私が入学する前から倒れていたんです…」

唯「え…?そうだったの?」

梓「入試一週間も前からみたいです…けど…」

唯「けど…?」

梓「今日まで…私…お母さんが…そんな状態にあったことを知らなかったんです…」

唯「ど…どうして…?」

梓「最初は分かりませんでした…私…お父さんからも教えてくれなかったのがショックで…」

唯「だから昨日あんな風になっていたの…?」

梓「はい…グスン」

唯「確かにびっくりするよね、それは…でも、理由があったんだよね…?」

梓「グスッ…はい…すべて…私のためにあったんです…私が余計な心配をしないようにって…グスッ…グスッ…」

唯「………」

唯「あずにゃんの家庭ってあったかいね。おばさんもおじさんも本当にいい人だね」

梓「グスッ…グスッ…はい…」

唯「でもあずにゃんはいつも空回りしちゃうよね…」

梓「! そっ…それは…その…///」

唯「だからね、私や澪ちゃん、律っちゃんにムギちゃんがあずにゃんのことを放って置けないんだよね」

梓「唯先輩……」

唯「だって…あずにゃんはやっぱりいい子なんだもん。みんな分かっているんだよ?そこは」ニヘッ

梓「……///」

梓「…はい……///」

梓(唯先輩って…こんなにもあったかい人ったんだ…///)

梓(やっぱり私は…恵まれているんだね…///)

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梓「い…以上です…」

澪「そんなことがあったのか…」

律「………」

紬(それで梓ちゃんと律っちゃんの様子がおかしかったのね…)

梓「す…すいませんでした…律先輩…私…私…みなさんに…失礼なことを…」

律「梓…こっち来い…」

梓「え…あ、はい…」スタスタスタ

律「………」

梓「………」ハラハラ

律「………」スッ

梓「!?」ビクッ

律「やっぱり許せねぇな…」

澪「! まさかあいつひっぱたくんじゃ…」

唯(澪ちゃんだってさっきあずにゃんにビンタしたじゃん…)

紬(ま…まさかの修羅場…!?///)ドキドキドキ






スッ…サスリサスリ…

梓「へ……!?」

律「ごめんな…梓…私はお前のこと365°勘違いしていたよ…」サスリサスリ…

梓「律先輩……」


澪(『365°』だと…?)

唯(『360°』の間違いだよね…?)

紬(実質『5°』…)


律「梓…本当にごめんっ!!私…お前のことを考えずに…辞めさせようと考えていて…!本当にごめん!ごめんなさい!!」

梓「律先輩…頭上げてくださいよ…連絡しなかった私が悪いんですから…」

律「本当にごめん!!365°お前のことを勘違いしていたんだ!!そう簡単に許されないことを私は…やってしまったんだ…」

梓「律先輩……」

澪(あぁ…今律に言ってあげるべきなんだろうか…『365°』のこと…)

唯(あずにゃんも気づいてないみたい…)

紬(あぁ…なんか律っちゃんが梓ちゃんに告白しているみたい…///)


律「部長として…先輩として…最低だった私を許してくれないか…?」

梓「………」

唯「………」

澪「………」

紬「……///」ワクワクワク

梓「ゆ…許すもなにも…さっきから私…先輩のこと怒っていませんよ…た…ただ…///」

律「ただ…?」

梓「こ…これからもよ…よろしくお願いします……///」

律「……あ…ありがと…な…///」

梓「律先輩」

律「ん?」

ガバッ

律「!?///」

梓「これからも走りすぎないドラムを目指してくださいね!」ニッ

律「………」

律「ああ!分かってるって!」ニッ

梓「本当ですかね~?」ジ~

律「なっ…何を~この~!」ゴシゴシ

梓「きゃ~!」

澪「………」

澪「一件落着か…ふぅ…」

唯「あずにゃんの頭をいじるなんて…律っちゃんずるい…」

紬(りつあず!!りつあず!!///)ハアハアハア

澪「………」

澪「この二人も相変わらずってか…はぁ…」

澪「よし。練習するぞーみんなー」

律「あはは…梓ー!」ナデナデ

梓「え!?ちょっ…り…律先輩…///」

律「あ…!すまん…つい…弟の頭をなでる癖が…嫌…だよな…ごめん…///」

梓「いえ…なんかお父さんみたいだなぁ、と思いまして…///」

唯「おー!律っちゃんはお父さんの素質があるのかー!」

律「んなわけあるかー!!」

紬「律っちゃんがお婿さんっていうのもありかも…うふ…うふふふふふふ…///」

澪「………」

澪(もう帰ろっかな…ムギなんて一人の世界に入ってしまっているし…)

律「よっしゃ!なんか空気も良くなってきたことだし、ついでに合わせてみるかー!!」

唯「おー!ついでにやってみよー!みんなー!」

澪「ついで…かよ…」

紬「久しぶりだわ…私のキーボード…ちょっと空いちゃったけど大丈夫かしら…」

梓「そういえばそうでしたね…」

澪「今はムギの出来る範囲で良いよ」

唯「………」

梓「どうしました?唯先輩」

唯「何だかいつもの日常に戻った気がするよね。今の私たち」

律「はは…そうだな…ムギも戻って来たし…梓の親の問題も片づいたみたいし…」

紬「ふふ…」

梓「えへへ…」

澪「律、お前のテンションもだろ」

律「うぐっ…澪さん相変わらず厳しい…」

唯「あははは!」

律「よーし!そんじゃ始めるか!ワンツースリー!」

♪~

律(やっぱりこのメンバーじゃないと…)

澪(こんな合奏はできないな…)

梓(どんなことがあっても…)

紬(私たちで音楽をやっていきたい!)

唯(楽しい~♪)


ジャジャ~ン♪

唯「ふぅ~…」

律「これならいけるんじゃねっ?」

紬「久しぶりに全員で合わせたからか、すごい気持ち良かったわぁ、今の」

梓「ムギ先輩全然鈍っていませんでしたよ!」

紬「梓ちゃんも前より唯ちゃんのギターとの掛け合いが合ってきたと感じたわよ?」

澪「あ、私もそう思った」

梓「そうですか?あ…ありがとうございますっ!!」

唯「あずにゃん!私は?私は?」

梓「メロディでの音の間違いが6ヶ所、その他の音の間違いが7ヶ所、入り間違いが4ヶ所、リズムのズレが8ヶ所ありましたね」

唯「」


律澪(うわ…厳しい…)

唯「ご…ごめんなさい…」

澪「えっと…よく数えたな…」

梓「当然ですよ。唯先輩が弾くこの部分が好きなんですから」

紬「うふふ♪実は私もそこの音は私のお気に入りなの♪」

梓「良いですよね、このライン。リードギターとキーボードのメロディだけでなくベースとドラムによる立ち上がりも活かされている感じがして、私はこの曲の中で一番好きですね。みんなが主役みたいな感じがしますから」

紬「やっぱり梓ちゃんは分かってくれるわね♪みんなが一番輝く瞬間があってもいいなと思ってここに持ってきたの」

澪「ムギ…」

律「そうだったのか…」

唯「…うぅ…ごめんなさい…」

梓「なに言っているんですか?唯先輩」

唯「へ…?」

梓「本番までに上手く弾けるようになれば良いじゃないですか」

紬「前に梓ちゃんから聞いていたんだけど、ここはギターにとって難しいところらしいから気にしないでね、唯ちゃん」

唯「あずにゃん…ムギちゃん…」

梓「それに……」

唯「?」

梓「この部分の音は唯先輩の音じゃないと…しっくりこないんです…///」

唯「あずにゃん…」

ダキッ

梓「わっ…い、いきなり抱きつかないでくださいよっ…!///」

梓(い…逝きかけるところだった…///)

唯「あずにゃんったら厳しいこと言う割にはかわいいんだからぁ~♪」スリスリ

梓「も…もう…///」

梓(にゃあああああああああああ!!!!!!気持ちいいいいいいいいいいい!!!!!!//////)

澪「また…いつもの感じに戻ったわけか…」

紬「えぇ…これが日常だったのよ…///」ポ~

律「お前も相変わらずだな…」



帰路

澪「結局、一回しか合わせられなかったな…」

律「ま…まぁ、明日からガチで練習するからさ…ハハ…」

澪「まぁ…いいけど…でも私は土日に演奏会の合わせに出なきゃいけないのだから時間は大切にして欲しいんだ…」

律「う…うん…ごめん…」

澪「ううん、今回は仕方ないよ…ムギのことや梓のことは私たちでどうにかなることじゃないから律が謝る必要なんてないよ」

律「でもさぁ…なんかもっとこう…上手くやれる方法があったんじゃないかって考えちゃうんだよ…」

澪「……本当に律ってバカなんだな」

律「! なっ…澪…!酷いっ!」

澪「そういうみんなのために一途すぎるところがバカなんだよ……そういうところは…嫌いじないけど…///」

律「澪……」

澪「……//////」

唯「律っちゃーん!!見て見てー!!」

澪「ほ…ほら!唯が呼んでいるぞ!早く行け!///」

律「行けって言われても…家、同じ方向なんだし…」

澪「良いから唯の相手しろって!さっきの…恥ずかしかったんだから…///」

律「………」

澪「……//////」

律「あ…ありがとよ…///」

唯「律っちゃーん!」

律「分かった分かっ!今行くー!///」タタタ

澪「ふふ…///」



唯「あずにゃんのあごをなでるとねぇ~かわいいんだぁ~」

律「犬かよ…」

唯「そりゃ!うりゅりゅりゅ!」ナデナデ

梓「ほわわわわわわわわ~~~~//////」

律「………」

紬「はぁ…はぁ…唯ちゃんグッジョブ!!///」

律「………」

律(本当にこいつらでやっていけるんだろうか…不安になってきた…)


憂「お姉ちゃ~ん!」

唯「あ、憂ー!」

律「お?憂ちゃんおっす」

憂「みなさん部活帰りですか?お疲れさまです」

紬「憂ちゃんも今日はお疲れさま」

梓「はわわわわわわわわ~~~~//////」

憂「あの…梓ちゃんどうしちゃったんですか?」

唯「あずにゃんのあごをナデナデするとねかわいいんだぁ~!ほら!うりゃりゃりゃ!」ナデナデナデナデ

梓「めわわわわわわわわわ~~~~//////」

憂「そ…そうなの…」

憂(すごいいじられよう…)

唯「憂もやってみなよ~!かわいいから!」

憂「え…?」

紬「憂ちゃんがんばっ!」キラキラ

律「お前らな…」

憂「ちょ…ちょっと…ね…」

唯「えぇ…そんなぁ…」ショボン

紬「………」シュン

憂(うぐっ…)

憂「あ…な、なんか急に梓ちゃんのあごをナデナデしたくなっちゃった!あはは…あはははは…」アセアセ

律「」


唯「さっすが憂~!」

紬「どんとこいです!どんとこいです!///」ハアハアハアハア

憂「あ…梓ちゃん…いくね…!///」

梓「ふにゃはにゃほへ…//////」

憂「……///」ナデ…ナデ…

梓「はわわわ……あれ…?//////」

憂「あ…梓ちゃん…ご、ごめんね…これは…その…なんというか…///」アセアセ

梓「~~~~!!!!/////////」カアァ…

梓(こ…この子に…私の…私の恥ずかしい姿…見られた…!!!!/////////)

梓「きゃあああああああ!!!!!」ダッ

憂「あっ!梓ちゃん!」

唯「おろ?なんであずにゃん逃げたんだろう…?」

紬「あらあら…///」ニコニコニコ

憂「梓ちゃん…」


………

憂「お姉ちゃん、あまり梓ちゃんをおもちゃにしちゃダメだよ」

唯「ちぇー…」ブー

律「言わんこっちゃない…」

澪「さっき梓が叫びながらあっちの方向に走っていったけど何かあったの…?」

唯「さあ…?」

憂「……///」

憂(たぶん…うん…そうだよね…///)

紬「梓ちゃんもそういう年頃なのよ♪」ニコニコニコ

澪「そ…そうなのか……」

澪(また久しぶりのムギの邪なオーラが…)

紬「うふふ♪」




紬「それじゃ、また明日~」

唯「ムギちゃん、じゃーねー」

律「おう!また明日!」

澪「また明日…」

律「結局、梓のやつ帰って来ないというわけか…」

澪「まぁ、たいしたことないことだろ」

憂「そ…そうですよ…たぶん…」

憂(い…言えない…)

唯「憂~今日の晩ご飯はな~に?」

憂「あ…えっと…今日は麻婆豆腐にするつもりだよ」

唯「わぁい!まーぼーどーふー!」

律「小学生か…」

澪「………」

澪(麻婆豆腐かぁ…食べたいなぁ…今度ママに頼んでみようかな…)


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最終更新:2010年07月31日 01:19