梓「それでは私はこちらで失礼します」
唯「じゃ~ね~!あずにゃ~ん!おじさ~ん!」
紬「お疲れさまでした♪」ニコニコニコ
律「さ…さよなら…」
澪「ま…また月曜に…」
梓(心配だな…この二人…)
唯「それじゃあ、みんなまたね~!」
律「お…おう…!じゃーな!唯!」
律(ぎゃっー!!唯がいなくなったら私ら完全に死亡フラグじゃねーか!!)
澪「気をつけて帰るんだぞ…」
唯「あはは…帰宅ぐらい大丈夫だよ~!」
澪(その帰宅で私と律が大丈夫じゃないんですけど…)
紬「…さて……」
律澪「!?」ビクッ
紬「律っちゃん…澪ちゃん…ちょっと時間を取ってしまうかもしれないけど良いかしら?」ニコニコニコ
律澪「」
紬「今朝のことなんだけど…」ニコニコニコ
律「………」
律「すまんっ!!本当に勘違いしていたんだっ!!な?澪!!」アセアセ
澪「う…うんっ!!私、てっきり音楽関係の人だからあんな仕事をしないとばかり思ってつい、梓の彼氏か何かと思っちゃったんだよっ!!」アセアセ
紬「…へぇ~……」ニコニコニコ
律「……うっ…」
澪「……うぅ…」
紬「………」ニコニコニコ
律「………」
澪「………」
紬「………ぷっ…くくっ……」
律澪「へ…?」
紬「くくっ…うふふふ…ごめんなさい。二人とも本当にかわいかったわぁ~」
律「ちょっ…!お前!!」
澪「?え?え…?」
紬「私が二人の勘違いでそんなに怒ったりしないわよ♪」
澪「そ…それって…つまり…」
紬「怒ったフリをしてました♪ごめんなさい」ペコリ
律「こ…こっちはなーどんだけ肝を冷やされたことか分かってんのかー!!」
澪「あぁ…生きた心地がしなかったからな…あ、でも私たちを呼んだ理由はこれだけじゃないのだろ?」
紬「えぇ、梓ちゃんとそのお父さまのことについてなんだけどね…」
……
ベーシスト「………」スタスタスタ
梓「………」スタスタスタ
ベーシスト「あずにゃん」ボソリッ
梓「~~~!!!!///」ビシバシバシ
ベーシスト「痛い!痛い!痛いって、おい!先輩は良くて俺はダメとか差別だろ!」
梓「うるさい!これでも結構恥ずかしいんだから!///」
ベーシスト「はいはいそうですか、あずにゃん」ニヤニヤ
梓「もっーー!!!///」
ベーシスト「はははは!」
ベーシスト「なんだ、あだ名を付けてもらえるほど仲良しなんだなお前のとこの部活は…」
梓「そりゃあ…そうだけど…///」
ベーシスト(部活では先輩しかいないと聞いた時は驚いたが、良い先輩達で安心したな…こんなに可愛がっているとはな…)
梓「でもその変なあだ名は唯先輩しか呼ばないのだから…///」
ポン…
梓「え…?」
ベーシスト「分かった分かった…せの先輩に気に入られているんだね…あずにゃん」ニヤニヤ
梓「もっーーー!!!知らないっ!!!///」プンスカプンスカ
ベーシスト(頑張るんだな…梓…)
ベーシスト「はは…冗談だって…」
梓「知らないっ!///」スタスタスタ
ベーシスト「おい待てって置いていくなよ」
梓「知らないっ!///」スタスタスタ
ベーシスト「やれやれ…」
……
澪「えっ!!それはどういうこと?」
律「本当かよ…」
紬「ええ…梓ちゃんのお父さまはもうあそこのライブハウスに行かないつもりらしいの…」
澪「そんな…あのベースの音を聞きたかったのに…」
律「………」
律(私に音楽は才能じゃないことを教えてくれたあのおっちゃんが…)
澪「で…でも、他のライブハウスに行ったんじゃないかな?たぶんそうだよ」
紬「澪ちゃん…これ…」ピッ
律澪「?」
紬「このベースがよく行く楽器店でこの前買い取られたの…見覚えないかしら…?」
律「……見たことある楽器だよな…」
澪「………」
律「澪…?」
澪「間違いない…これは梓のおじさんのベースだ…」
紬「………」
律「ほ…本当か…?澪?」
澪「うん…傷の具合が一緒だし…それに楽器の手入れのされ方が梓の楽器に近いんだ…」
律「そうなると…」
紬「梓ちゃんのお父さまは…音楽を諦めたことになるわね…」
律「嘘だっ!!」クワッ
澪「律…」
律「あのおっちゃんが音楽を辞めるわけねえよっ!!」
澪「でも…実際にあのライブハウスに来ないことになった上に、おじさんが扱っていたベースも楽器店にあるんだ…これは…」
律「偶然に決まっているだろっ!!」
澪「それは…私だって偶然だと思いたいけど…」
紬「梓ちゃんに尋ねてみるのはどうかしら…?」
澪「たぶんあの様子だと知らないと思う…どちらかというと、梓に知られないようにしている気がする…」
律「………」
澪「あ…まだおじさんが音楽を辞めたと決まったわけじゃないだ、律。ただ、どうしても…」
律「分かったよ……」
澪「律……」
紬「律っちゃん…」
律「澪…明日合わせ練習だよな…頑張れよ…」
澪「う…うん…」
律「明後日の月曜にどんな感じだったか聞かせてくれよー!」バンバン
澪「わ…分かったって…」
紬「………」
律「私もう行くわ~!じゃ~な~!」
澪「………」
紬「律っちゃん…」
平沢家
憂「ふんふんふふ~ん♪」
唯「憂~!なんだか嬉しそうだねぇ~!」
憂「え?分かる?お姉ちゃん」
唯「うん!鼻歌を歌っていたもん!」
憂「えへへ…明日純ちゃん達とお出掛けをすることになったの!」
唯「楽しそうだねぇ~私も行きたいなぁ~…」
憂「ごめんね…明日はどうしても純ちゃん達とだけで決まっているの…また一緒に出掛けようね、お姉ちゃん!」
唯「うん!分かったぁ~!」
憂(お姉ちゃんには悪いけど、これは梓ちゃんのためなの…!よし!明日頑張ろうっと!)フンス
唯「………」
唯(憂気合い入ってるね…よっぽど楽しいんだろうなぁ~…)
ブブブブブブ…
唯「ん…?ムギちゃんからだぁ~!」
fromムギちゃん
夜遅くにごめんなさい><
今日の朝、梓ちゃんのお父さまに会ったと思うけど、何か変わったことありましたか?
何でも良いので思いつく限りお願いします。
唯「う~ん…特になかったなぁ~何もないよ~、と…」ポチポチ
唯「あ~ん…暇だよぉ~…」
翌日
秋山家
ジリリリリリリリリ…
澪「う…うん……」カチャ
澪「あ…そっかぁ…今日は合わせ練習か…ふう…」
澪母「……///」モジモジ
澪父「……///」モジモジ
澪「ぎゃっーー!!」
澪母「……///」サッサッサッ
澪「え?もう迎えが来ている?」
澪父「……///」コクコクコク
澪「すぐ準備するから待ってもらって!」バタバタバタ
澪(しまった…着ていく服考えてなかった…!どうしよう…仕方ない制服で!早く階段降りて居間に行かないと…!)バタバタバタ
澪「ごめん!朝ご飯良いや!」トトトトト
ベース奏者「ボンジュール!マドモワゼル!」キラキラキラ
澪「」ガシャバグシャンッ!
澪「いつつつ…」
ベース奏者「ほっほっほっ…朝から元気で何より!」
澪父「……///」テレテレ
澪「そこ照れるな!こんなに早く来るんでしたら私もっと早めに準備しておりましたのに…!///」
ベース奏者「フランス紳士はね…レディーの準備を待つのが仕事なのだよ…」ズズッ
澪(本当かよ…)
ベース奏者「まだ出発まで時間がある。レディーのお出掛け準備をしてくれても構わないのだよ」
澪母「……///」モジモジ
澪「…あーもう!分かりました!15分ほどお待ち下さい!///」ピシャッ
澪父「……///」アタフタ
ベース奏者「ふふ…今日は良い日になりそうだな…」
中野家
ベーシスト「………」ガサゴソ…
梓「今日休みのに早いんだね…ふわぁ~…」
ベーシスト「悪い起こしちまったか?今日も仕事なんだ」ガサゴソ
梓「日曜なのに…?」
ベーシスト「うむ!仕事は曜日を選ばないのだ!」
梓「……あ、朝ご飯は?パンとコーヒーぐらいならすぐ…」
ベーシスト「いい…コンビニで適当に買って食うから…」
梓「そう……行ってらっしゃい…」
ベーシスト「…行ってきます…」
バタンッ…
梓「………」
梓(最近お父さんにギター見てもらってないなぁ…)
梓「…まだ時間もあるし二度寝しーちゃおう♪」
梓「クー…スー…」
ベーシスト「………」
ベーシスト(そういや最近、梓のギターを見てねぇな…部活の先輩に失礼のないようにやってもらわないとな…)
ザッ…
ベーシスト「…ん?」
律「………」
ベーシスト「……へぇ…」
平沢家
憂「それじゃ、行ってきまーす!」
唯「う~い~…私暇で死んじゃうよぉ~…」
憂「暇では死なないよ、お姉ちゃん…あ、小文化祭に向けて練習してみたらどう?」
唯「あ~!それいいねぇ~!そうするよ~!さすが憂~!」
憂「えへへ~、それじゃ、行ってきまーす!お昼は冷蔵庫にあるからそれを食べてね!」
唯「うん!じゃ~ねぇ~」
バタンッ
唯「………」
唯「アイス~アイス~♪」
憂「あ、傘忘れてた~…てへへへ…」
唯「」ドッキン
憂「? どうしたの?お姉ちゃん?」
唯「何もしてません!何もしてますん!」プルプルプル
憂「………!」
憂「もう、アイスは2本までだよ。お姉ちゃん」ニコッ
唯「う…憂…」ジワッ…
唯「憂ー!ありがとー!大好きー!」トトトトト
憂「もう…お姉ちゃんってば…///」ニコニコ
車内
澪「………」
ベース奏者「♪トゥ~タリララア~!」
澪(合奏場所までずっとこうなのか…?)
ベース奏者「秋山君、君は今日までどれぐらい練習に打ち込めたかな?」
澪「あ…えーと……」
澪(まさか部でいろいろと問題があってなかなかはかどらなかったなんて言えないし…)
ベース奏者「憶するかとはないのだよ秋山君…君は学生であり、部外活動をやっているのだからね、それらの時間を差し引けば時間は足りないことは明らかなのだよ…ただ…」
澪「ただ…?」
ベース奏者「君の音楽を聞きたい…!完璧さなんて二の次だから君の音楽を聞かせてくれたまえ」ニコッ
澪「……わ…分かり…ました…///」
澪(そうだ…私に今できることをやれば良いんだ…!)
ベース奏者「………」ウンウン
ベース奏者「…うむ…着いたようだな…」
澪「……///」
澪(ど…どうしよう…和には午後に来てもらうように言っていたけど、すごい緊張してきた…!///)
キキッ
ベース奏者「運転ご苦労。秋山君、楽器は自分で下ろすかね?」
澪「……///」
澪(知らない人達がいる中で…和や律もいない中で…うぅ…///)
ベース奏者「秋山君…」ポン
澪「あ…は、はいっ!!///」
ベース奏者「君は音楽をしに来たのではないか?何やら君の顔に雑念に惑わされているように感じられる」
澪「す…すいません……///」
ベース奏者「私を含め君との合奏を待ち望んでいた者がいるんだ。君はその期待を裏切るつもりなのかね?」
澪「い…いえ……」
澪(そ…そうだ…!知らない人達とでも一緒に音楽を目指す人達なんだ…恥ずかしがってばかりいてはせっかくここに来た意味がない…!)
澪「すいませんでした!私…頑張りますっ!///」
ベース奏者「うむ。それならまじは君の愛器を出してくれるかね?」
澪「あ、そうでした…///」イソイソイソ
ベース奏者「……ふむ…」
……
律「………」
ベーシスト「朝早くから梓に用か?まだ家にいるぜ。なんかあと一時間ぐらいしたら出掛けると聞いたがな」
律「いや…梓に用があって来たわけじゃなく…」
ベーシスト「俺にか…?悪いな…俺は今から仕事があるからな…」
律「逃げるんですか?」
ベーシスト「!?あ?」
律「音楽を止めて…一体何のために……!」フルフルフル
ベーシスト「……はぁ…俺は忙しんだまた後で…」
律「ムギから聞きました…楽器店に楽器を売り、ライブハイスにもう行かないと…なんで…なんで…!」
ベーシスト「嬢ちゃんには関係ない話だ…別に挫折したわけじゃねぇ…ただ…今必要のないことなんだ…」
律「で…でも…!!」
ベーシスト「ガキがごちゃごちゃうるっせぇっ!!」
律「!?」ビクッ
ベーシスト「………」
律「………」
ベーシスト「悪い…もう行くわ…」スタスタスタ
律「………」
ドサッ
律「くそっ…くそぉ…どうしてなんだよ…グスッ…グスッ」
最終更新:2010年07月31日 01:22