憂「これが幼稚園の時のお姉ちゃん」

純「……」

憂「これが小学生の時のお姉ちゃん」

純「……」

憂「これが中学の時のお姉ちゃん」

純「……」

憂「全部可愛いよね~」

純「う、うん…」

憂「お姉ちゃん可愛い~」

純「ねぇ…憂…」

憂「なぁに?」

純「私と唯先輩どっちが可愛い?」

憂「お姉ちゃん」

純「シクシク…シクシク…」

憂「じゅ、純ちゃん?なんで泣いてるの?」

純「分からないならいいよ…シクシク…」

憂「ごめんね、純ちゃんも十分可愛いよ?」

憂「でもお姉ちゃんが可愛すぎるだけなの」

憂「純ちゃんじゃ到底足元にも及ばないだけなんだよ」

純「死んでやるーーーーー!!!」


憂「純ちゃん…?」

純「もういい!死んでやる!」

純「憂は唯先輩と幸せに暮らせばいいさ!」

憂「純ちゃん…そんな悲しいこと言わないでよ…」グズッ

純「あっ…」

憂「純ちゃんが死ぬのなら…私も死ぬ!」

純「だ、ダメだよ!憂は死んじゃダメ!」

憂「でも純ちゃんが…」

純「死なないから!私は死なないから!」

純「だから憂も死んじゃダメ!」

憂「そっか、よかった~」

憂「えへー」

純「えへへ~」

憂「そろそろご飯の準備するね」

純「うん」

憂「今日は純ちゃんのために美味しいご飯作ってあげる」

純「ありがとう憂、愛してる」

憂「私もだよ、純ちゃん」

純「…キス、してもいい…?」

憂「うん…」

純「……」ドキドキ

ガチャッ

唯「ただいま~」

憂「あっ、姉ちゃ~ん♪」

純「……」


憂「おかえりなさい、お姉ちゃん」

唯「ただいま、憂」

憂「今日はお客さんが来てるんだよ?」

唯「お客さん?」

純「どうも…」

唯「あっ、純ちゃん」

唯「いらっしゃ~い」

純「……」

純(この人が私の恋敵…!)

憂「今日はカレーだよ~」

唯「わーい!」

純「……」

純(くっ、唯先輩め…何も知らないで嬉しそうに…)

純(ガツンと言って憂と離れさせてやる…)

純「唯せんぱ…」

唯「純ちゃん、ご飯できるまで遊ぼっか?」

純「え?」


唯「いっせーの、いち!」

純「いっせーの、さん…」

唯「いっせーの、に!」

純「いっせーの、さん…」

唯「あちゃ~、まけちゃった~」

純「……」

唯「もう一回やろ?ね?」

純「は、はぁ…」

唯「いっせーの、に!」

唯「いっせーの、さん!」

純「いっせーの、いち!」

唯「いっせーの、に!」

純「いっせーの、いち!」

純「あっ…」

唯「やった~!勝ったよ~!」

純「負けちゃった…」

唯「えへへ、もう一回やろ?」

純「はい」

純(…あれ?)

純(唯先輩って可愛い?)

憂「ご飯できたよー」

唯「はーい」

唯「純ちゃん、食べに行こ」

純「あっ、はい」

唯「わーい、カレーだ~」トテトテ

純(歩いてる姿も可愛い…)

憂「うふふ」

唯「おいしいね~」パクパク

純(食べてる姿も可愛い…)

憂「うふふ、よかった」

純「え?」

憂「なに?」

純「いや、なにも…」

純(一瞬心が読まれたのかと思った…)

憂「うふふ」

憂「今日うちに泊まっていく?」

純「えっ、いいの?」

唯「泊まっていきなよ~」

純(やった、唯先輩ともっと遊べ…って違うじゃん!)

純(憂とお泊りできることに喜びなさいよ私!)

唯「わーい、純ちゃんがお泊りだー!」

憂「うふふ」

唯「今日は三人で寝よっか?」

憂「お姉ちゃんと寝れるなんて嬉しい!」

純「私もです!」

唯「じゃあ寝よ寝よ~」

唯「ぐぅ…ぐぅ…」

憂「見てみて、お姉ちゃんの寝顔可愛いよね~」

純「うん」

憂「癒されるよね~」

純「うん」

純「可愛すぎて抱きしめてあげたくなる」

憂「うんうん、分かるよその気持ち」

憂「今日は朝までお姉ちゃんについて語ろっか?」

純「賛成!」



翌日


純「それでさぁ、唯先輩が超可愛くて昨日は眠れなかったよ」

梓「……」

純「朝まで憂と唯先輩について語ってたの」

梓「……」

純「梓?どうしたの?」

梓「純さ…憂と付き合ってるんだよね?」

純「うん」

梓「憂のことは好きなの?」

純「好きだよ」

梓「じゃあ唯先輩のことは?」


梓「それって…」



憂「おはよう、二人とも」

純「あっ、おはよう憂」

憂「お姉ちゃんのアルバム持って来たよ」

純「わぁ!見せて見せて!」

梓「……」

憂「ほら、梓ちゃんも見ようよ」

梓「あっ、うん…」

憂「そうだ!梓ちゃんも今日うちで夕飯食べない?」




おわり



最終更新:2010年08月04日 00:22