昼休み

唯「りっちゃん!一緒に食べよう!」

律「うるせぇ騒ぐな」

和「唯ったら子供みたいなんだから」クスクス スッ

律「お前は少し純粋になれよ」ガシッ

紬「りっちゃん!」カピカピ ポロポロ

律「食欲うせるからマジで来んな」

澪「一緒にいいか?」

律「ん」

梓「あっあんたのためにお弁当作ってきたわけじゃないんだからね!」カァッ

律「お前結局自分の教室戻んなかったな」

唯「りっちゃんの玉子焼きおいしそうだね」ジー

律「やらねぇ」モグモグ

和「……」スッ

律「勝手に取ろうとすんな」サッ

紬「りっちゃん玉子焼き好きなの?じゃあ私のを…」カピカピ ポロポロ

律「いらねぇから風呂入って来い」

紬「えっ!?(こここここれってあの有名な『先にシャワー浴びて来いよ』ってやつ…!!!?)」

紬「うれしい!!!!!」

澪「!」ビクッ

律「あ?」

紬「今すぐシャワー浴びてくるわ!!!」ダダダダダッ

律「戻ってくるなよ」モグモグ

澪「ほら玉子焼き」スッ

律「ん」ぱくっ


梓「………」チラッ チラッ

梓(お弁当…私のは食べてくれない……)グスッ

律「………」サッ

梓「あ…」

律「……」もぐもぐ

梓(食べれくれた…!)パァァァァッ

梓(ここだ!今こそデレを見せるとき!)

梓「お…おいしい…?一生懸命作ったんだけど…」モジモジ

律「玉子焼きもう一個」

澪「ほら」スッ

律「ん」ぱくっ

梓「………」ぐすんぐすん



放課後 軽音部

唯「やっと放課後だねーりっちゃんと同じ部活で嬉しいなー」スリスリ

律「擦り寄んなうぜぇ」

梓「……」ギュッ

律「皺になるから離せ」

和「……」ソーッ

律「生徒会行けよ変態会長」ガシッ

紬「シャワー浴びて待ってたのに…」グスグス

律「さっさとお茶入れろメス豚」

紬「はい!」パァッ

紬「今日は紅茶とケーキよ」カチャ

唯「わーい!」

澪「ありがとう」

梓「いただきます」

律「なんで私だけホールケーキなんだ」

紬「いや?」

律「………」もぐもぐ

唯梓(可愛い…)

紬(萌へ!!!!!)


澪「そろそろ練習しようか」

唯「えーもっとりっちゃん見ていたいー…」

律「目潰すぞ」

唯「いけず!」


梓「べっべつにあんたのために練習するわけじゃな」

律「喋んな」

梓「………」シクシク


紬(私にはどんな言葉をぶつけてくれるのかしら)ジー ワクワク

律「…………」プイッ

紬「そんな!」ガーン


澪「律…」ジトー

律「チッ…おらやるぞ変態ども」

唯「ほーい」

梓「はいっ!(話しかけてくれた!)」

紬「かしこかしこまりましたご主人様!!!!!」

律「お前だけ帰れ」

さわ子「みんな元気ね」ナデナデ

律「どっから湧いた変態教師。眼鏡指紋だらけにすんぞ」




帰り道

律「あ゛ー…疲れた」

澪「ふふっモテる男は辛いな?」

律「男じゃねぇし」

澪「そうだったな」クスクス

律「……………」

律「……お前は」

澪「うん?」

律「お前だけはふつうに接してくれてるよな」

澪「うん」

律「なんでだろうな」

澪「なにが?」

律「どーでもいいのは擦り寄ってくるのにどーでもよくないのは擦り寄ってこない」

澪「えっ…」

律「なんでだろうな」

澪「律……それって…」

律「手繋いでいい?」

澪「え、あ、うん…」

律「……」ぎゅっ

澪「…………」

律「あったかい」

澪「ん…で、でもやっぱり私の手のが大きいよな!」ハハッ

律「でも澪の手好きだよ」

澪「そ…そうか…」カァッ

律「うん」ぎゅーっ

澪「あの…さ」

律「ん」

澪「さっきのって…」

律「…………」

澪「その…」

律「好きだ」

澪「ふぇえっ!?」

律「好きだ。澪」

澪「う……」カァァァッ

律「…ごめん」

澪「え?」

律「ごめん」

澪「な…なにが?」

律「好きになってごめん」

澪「………なんでそんなこと言うんだよ」

律「お前が私を好きじゃないから」

澪「そんなことなんで分かるんだよ!」

律「?だってお前唯たちみたいなことしてこないし」

澪「あ…あれは…」

律「?」

澪「あれはっ…!律がそういうの…嫌がるから…」

澪「だからっ…私だって本当は……!」

律「………」ぎゅっ

澪「あ…」ドキッ

律「澪」

澪「律…」

律「好きだ」

澪「うん…私も…」



次の日

澪「おはよう」

律「ん」

澪「いい天気だなー」

律「ん」スッ

澪「うん?」

律「…手」

澪「ふふっ…はいはい」ぎゅっ

律「ん」ぎゅーっ

澪「意外と甘えん坊なんだな?」クスクス

律「…うるせぇ死ね」




おわり



最終更新:2010年08月05日 21:24