私の部屋へジュースの注がれたタンブラーを持って入る

「あー!この写真懐かしいなー!」

「これこの間軽音部で撮ったヤツかー!」

 なんてはしゃぎながら飾られた写真を眺めている
 そんな律に目をやりつつ、私はベッドの側の机にタンブラーを乗せた

「おー、アルバムじゃん!みおー、一緒にみよーぜー!」

 またあの笑顔だ
 アルバムを持ち、私の腰掛けるベットに歩いてくると

「とつげーき!」

 と律は隣に勢いよくに私の隣に飛び込んだ

 律が私の部屋に居る
 律が凄い近くに居る
 律の好い匂い
 無邪気な笑顔

 そんな事が一気に私の頭の中に駆け巡った


 楽しげにアルバムをめくる律の手を私は優しくつかんだ
 律は驚いた顔をしている

「ちっちゃい頃から、律には助けてもらってばかりだよね」

「怖がりで、恥ずかしがりやな私を籠の外に出してくれた」

「律は私の王子様」

「…大好き」

 そう言葉を並べる
 驚いていた律も少し照れた顔をしながら

「よせやい…、私だって、同じだよっ…」

 と呟いた

 お互いの気持ちはズレているかも知れない
 でも私は嬉しかった
 ありがとう…律、そして


 ごめんね


 私は律が手に持つアルバムを払いのけ、覆いかぶさる
 律はまた驚きの色を顔に浮べていた

「お、おい…ちょっと、どうしたんだよ澪」

 困った顔をしながらそう言う
 そんな顔してもダメだ

「…律が好きだから」

 真剣な表情で私はそう返す
 律は慌てながら

「その、友達としてだぞ?親友としての大好きだ!」

 わかってる
 でも、そんなの私には関係ない

「な?今なら悪ふざけで済むし、私もちょっかい出しすぎたのは謝るからさ」

「…そうじゃないっ!」

 私はそう遮り、律のブラウスを力任せに剥いだ
 幾つかボタンが飛んでいった

 律は震えているみたいだ 


「律が、いけないんだ…」

「律が私の心を、乱すんだ…」

 白い肌を露にし、強張った顔をする律
 そんな律を見ると私の心音はより一層早くなった

 愛しくて堪らなくなり唇を寄せる
 律は顔を背ける

 どうしてなの?

「こんな事したら、あたし達の関係はくずれちゃうかも知れないんだぞ?」

 必死に呼びかける律

「そんなのっ、…関係ないんだ!」

 そう言いながら私は律の唇を塞ぐ


 初めてのキス
 大好きな人とするキス
 こんなに気持ちいいんだ

 そんな事を考えながら律の唇を犯していく

「ひあっ……やあぁ……、やめ……て……」

 力なく律は言う
 私は唇を離し

「やめないよ…」

「もしそれがお互いの関係を崩すことになってもいいんだ」

 と言いながら着衣を脱がしていく

「律が欲しい…」

 ボソリと呟くと、私は律の胸にむしゃぶりついた


 昔、律に悪戯と称し胸をもまれた事もあった
 だが今はそれをする側になっている
 自分の物でもない他人のものを触る、なんだか不思議な感覚

 律の小ぶりな胸に舌を這わせた
 子供のようにその突起を吸ってみせる

「あ、あっ……駄目、みおっ……」

 律は短く声を上げた
 日ごろはボーイッシュな律も女の子なのだ

「律…、律っ……」

 私は飢えた獣の様に続ける

 その行為に興奮している自分が良くわかる
 既にショーツのしたでは淫らな液が溢れているであろう


 私はショーツ越しにソコをさわりながら律への愛撫を続ける

 日ごろここまで素直に興奮したことはなかった
 理性は既に吹っ切れ、後ろめたさはない

 もう我慢しなくていい
 私を押えるものは何もない

 律のスカートをたくし上げショーツに手をかける

「ひあっ……いやあぁ……」

 力なく抵抗する律
 私はその手を優しく除けショーツを下ろしていった


 むっと女の匂いがした
 甘い女独特の匂い

 私は律の毛の薄いソコに顔を近づけそっと舐める

「澪……あっ駄目っ……駄目だってぇっ……」

 私は無言で続ける
 私の頭を押えている律の腕からはだんだんと力が抜けるのがわかった

 顔を上げ、私は自分のショーツを下ろす

「律、見て…わたしのココもこんなになっちゃってる」

「律とこんなことできて嬉しいって、いっぱい涙を流して」



「だから、2人でいっぱい気持ち良いことしよう……」

 焦点の合っていない目、無言で私を見つめる律

「だまってるのは肯定ととるよ」

 そう言うとまた律の上に覆いかぶさった


 律は頬を染め私の顔を見てから目を瞑った
 私はそっと口付けする

「んっ、んっ……んっ……」

 どちらのとも言えないその声が部屋に切なく響く

 もっと乱れたい
 もっと律を乱したい
 自分のブラウスを脱ぎ下着を外した

 律の綺麗な鎖骨を舐めながら胸をさわっていく

「あ、あぁん……気持ちひぃよっ……」

 手で押えた口から声を漏らす律

 いつものボーイッシュな律からは想像出来ない
 女の律がいる

 皆の知らない律
 私だけしか知らない律


 私は律のソコへ手を伸ばす

「律もびしょびしょだな」

 日ごろの悪戯のお返し
 その指をペロりと舐めて微笑み

 私は律の耳元で囁く

「もっと気持ちよくしてあげるから」



 律のソコに手をじゅぷっと人差し指を入れた
 痛みか、はたまた気持ち良さからか顔を歪めるいる

「大丈夫、すぐに良くなる」

 聞こえない声で私は呟き
 熱く濡れたソコをかき混ぜていく


 くちゅ、ちゅぷとイヤラシイ音を立てかき混ぜる

「ひあっ……やあぁ……あ、あぁん……ひぁあっっ!」

 律は口を押えていた手はベッドのシーツをぎゅうとつかんでいる

「律、気持ち良いか……?」

「気持ちいいよぅっ……、あぁっ……あっ、ああっっ!!」

 必死に耐える律
 そんな姿を見ると私も欲しくなる

 私は律の腿にソコを宛がい強くこすり付ける

「あっ……ああっ……んっ……」

 興奮は行為の促進剤になる

 私のソコは律の腿を汚していく



「みおっ……ああっ……んっ、みおっっ……」

 切なく喘ぎ声を漏らす律

「あァン…ぐりぐり、あぁッ、律の腿に私のっ、擦れて気持ちイイよぅっっ!!」

 その行為は激しさを増し
 愛の悲鳴を散りばめていく
 初めはズレていたお互いの思いも
 今はピタリと合い膨らみ、溢れていく

「あっっ、ああッ! あっあっ、澪っッ、ああっ! あッあッあアァアアアッ!!」

「駄目、気持ちいい、あぁ、おかしくなる……りつぅ!おかしくなるっ、イク、イッちゃうっ、私イク、イクぅっ」



 2人は絶頂を迎えた



 肩で息をし、互いを見詰め合う2人

「…ごめん」

「…いまさら、謝るなよ」

 私は我に返り律から目を背ける
 今更2人の関係を崩してしまった事を嘆く

「おい、そりゃないだろ」

「え…?」

「こういうことを終えたら、その…相手を労わるってもんだろ?」

 私は驚いた顔で律を見る
 いつもの笑顔の律



「ま、まあ悪くはない…、たまーにはこういうの付き合ってやってもいいかなーって」

「満更でもなかったってことか?」

「い、言わせんなよ!恥ずかしいっ!」

 私は嬉しくなり律を抱きしめた

「じゃ、じゃあ私と付き合ってくれるか?」

「今更すぎるっ!」

 いつもの無邪気な笑顔で私の腕に抱かれる律
 私も負けないくらいの笑顔でお返し

 私たちは晴れて結ばれた



 おわり



最終更新:2010年08月09日 23:08