今井「今週のあずにゃんもかわいい……」
梓「カムバックあたし!!」
今井「いい……、すごく……」
今井「男の人のパンツ見て恥ずかしがってるあずにゃんもかわいい……」
~そのころ中野のアパート~
中野「なんでりっちゃんのパンツじゃなくて親父のなんだよおおおおおおお!!!!」ガンガン
隣のお姉さん「ど、どうしたのかしらあの子……」
…
今井「EDのポニーテールのあずにゃんもかわいいな~」
今井「あ、終わっちまった……」
今井「俺はあと一週間何をして過ごせばいいんだ……」
今井「あずにゃんの学校に通いたい……、男子校いやだ……」
今井「あずにゃんぺろぺろしたい……」
今井「一期のDVDでも見とくか……」
今井「あずにゃんぺろぺろ……」
今井弟(兄ちゃんが完全にオタクになっちまった……)
~次の日~
今井「あ~、どこかにあずにゃんおちてないかなあ~」
男子生徒1「昨日さあ、小豆にゴキブリが湧いてさあ」
今井「あ゛!?誰がゴキブリだって!?」
男子生徒1「い、いや、あなたのことじゃありませんよ!」
今井「今、あずにゃんのことゴキブリって言っただろ!!!!」
男子生徒1「いや、あずきって……」
今井「ブッコロス!!」
男子生徒1「ひいー!!」
三橋「どうしたウマー、朝っぱらから弱い者いじめかー?」
今井「おう三橋!!こいつが俺のあずにゃんをゴキブリ呼ばわりしやがったんだ!!!」
三橋「……」
三橋「ブワハハハハハハハハーハハハ!!!!ヒヒヒヒ!!!」ゲラゲラ
三橋「梓がゴキブリ!!!ゲハハハハ!!!ごきにゃんってか!!!ケケケケケケ!!!」バンバン
三橋「長いツインテールは触覚でしたーってか!!!ダヒャヒャヒャヒャ!!!!」ダンダン
三橋「なかなかセンスあんぜ、お前」ヒーヒー
男子生徒1「え?あ、どーも」
今井「」プルプル
今井「てめえ、いくら三橋でも生かしてはおかんぞ……」ゴゴゴ
三橋「なぜお前は怒っているんだ!」
今井「当たり前じゃねえか!!俺のあずにゃんをバカにしやがって!!」
三橋「バカ野郎!!!あずにゃんをゴキブリといわれて怒るということは、
お前もちょっとはあずにゃんがゴキブリに似てると自覚してるということだ!!」
三橋「お前はあずにゃんをかわいいといいながら、少しゴキブリに似てると思っていたんだ!!
そんな奴にあずにゃんを語る資格はない!!」ビシッ
今井「な、なんだとー!!!」ガガーン
今井「そ、そんな……、俺は知らず知らずうちにあずにゃんをゴキブリに似てると思っていたのか……」ガクッ
谷川(なんでこの人はそこで言いくるめられるのか……)
男子生徒1(とりあえず、今のうちに逃げとこう……)
中野「なんだお前ら、また騒いでんのか」
三橋「なんだスカシタレ目じゃねえか」
中野「どうせまたアニメの話だろ」
今井「なんだよ!わりーかよ畜生!」
中野「ケッ、興味ねーよ」
中野「……た、ただよ、この前は好きなキャラの話してたけどよ。嫌いなキャラとかはいんのかよ」
今井「嫌いなキャラ?う~ん、5人の中でいえば律はそこまで好きじゃないな」
三橋「あ~、俺も選ぶなら律だろうな」
中野「!!?」
今井「なんか律は微妙なんだよな」
三橋「わがままだしな」
谷川(この人がそれをいうか)
中野「パ、パイナップルとかかわいいじゃねえか!!!」
今井「え?パイナップル?」
中野「あ、いや、あれだ、最近庭でパイナップル栽培しててな」
中野(やっぱこいつらわかってねえ……。しかしここで怒ったらだめだ、クールにクールに……)
三橋「まあ、やっぱ唯だな」
今井「あずにゃんが一番だ」
三橋「おめえはもうあずにゃん語れないんじゃねえのか」
今井「さっきあずにゃんに謝っておいたからいいんだよ!!」
智司「朝っぱらから何さわいでんだオメーら」
三橋「誰かと思えばやくざじゃねえか」
智司「誰がやくざだこの野郎。それよりお前らさっき、けいおん!の話してなかったか?」
今井「ああ!?してちゃ悪いのかよ!!」
智司「別に悪いなんて言ってねえだろうが!実は俺もけいおん!見ててな。話が合うやつがなかなかいねーんだ」
三橋「」 今井「」 中野「」 谷川「」
今井「おまえんち、鏡もねーのか……」
三橋「どの面ぶら下げてそんなこと言ってんだ」
中野「さすがに冗談きついってやつだな」
谷川(なんて人たちだ……)
智司「な、なんだおめーら!俺がけいおん!見てたらおかしいっていうのか!?」
三橋「面と合ってねえだろ、どこにそんな面でけいおん!見てるやつがいんだっての。ここにいるけど」
智司「な、なんだとお!?」
今井「一応聞いといてやるけど、好きなキャラは誰だよ」
智司「そりゃあ紬ちゃんだろ」
三橋・今井・中野「うわあ……」
智司「てめーらぶっ殺すぞ!!」
三橋「お前紬はきつすぎるだろ。お前が現れたらおしっこちびっちまいそうじゃねえか」
谷川(大体のキャラがちびるでしょうけどね)
智司「それは関係ねえだろ!それにもしかしたら、紬も
「やくざさんとお付き合いするのが夢だったの~」とかいうかもしんねえだろ!」
谷川(ついに自分をやくざと認めちゃいましたよ、この人)
三橋「ないない、話す前にSPに取り押さえられるな」
今井「通報されるのがオチだ」
智司「もういい、お前らに話した俺がバカだったぜ」
智司「やっぱりけいおん!仲間は相良だけで十分だな」
今井「まてまて!!相良の野郎もけいおん!みてんのかよ!?」
智司「ああ、俺が勧めたら最初はバカにしてたけどのめりこんじまった」
三橋(なんてこったい……)
智司「ちなみに好きなキャラは憂だそうだ」
智司「夢は憂に修学旅行の準備をしてもらうことだってよ」
三橋「病院連れてったほうがいいんじゃねえの?」
今井「てゆうかすでに夢実現不可能じゃねえか」
中野(ちょっとわかる……)
三橋「にしても、あいつらがけいおん!見てるとは……」テクテク
今井「けいおん!がそれだけ人気ってことだな」テクテク
三橋「紬が好きってなかなかコアな奴だな」テクテク
今井「ああ、まああずにゃんのがかわいいけど」テクテク
三橋「ばっか、唯だろ」テクテク
涼子「あずにゃん……?けいおん……?」
~数日後~
今井「あ~、どっかからあずにゃん降ってこないかなあ~」
谷川「……もしほんとに降ってきたらどうすんですか?」
今井「捕獲する」
谷川(案外三橋さんの言ってることってあってるかもしれない……)
涼子「あ、い、今井クン!」
今井「ん?」
涼子「ひ、久しぶりー」
今井「……」
今井「誰?」
涼子「な、なっ!!?」
今井「あ!!もしかしてバナナ女!?」
涼子「誰がバナナ女よ!!!」
今井「なんでツインテールなんかにしてんだよ。全くわからんかったぞ」
涼子「い、いやー、なんかそんな気分だったんだよー」テレテレ
涼子「どうかなー、な、なんて」ドキドキ
今井「…………、あんまし似合わないな」
涼子「」プチッ
今井「谷川ー、やっぱり女ってわかんないな」ボロボロ
谷川「僕は今井さんがわかりません」
今井「なんでだよ、率直な意見を言っただけじゃねえか」
谷川「それがいけないんですよ!」
谷川「あの女は今井さんに褒めてほしくてあの髪型にしたんです」
今井「お、お前天才か」
谷川(この人バカにしてんのかな)
谷川「とにかく、今なら間に合いますから、一言謝ったほうがいいですよ」
今井「なんで俺が謝らなければ……」
谷川「……」
今井「い、いってきまーす」ピュー
谷川「……これでいいのだ……、今井さんにホの字な人なんてこの先現れるかどうか……」
谷川「あずにゃんと結婚するなんて言い出しそうだし……」
……
今井「おーい!」
涼子「な、なんだよ!」
今井「さっきのはあれだ、冗談だ」
涼子「最悪の冗談つくじゃねえか」
今井「悪かったって、なんか言うこと聞くからよ」
涼子「ほんとか!?じゃあ明日3時に公園にこいよ!」パア
涼子「絶対だぞー!」ピュー
今井「……なんか見たことある展開……」
三橋「……」
~次の日~
今井「よおし、身支度は完璧だな」キラーン
今井「あんなんでも女だからな、ふっふっふ」
今井「おっ、いたいた。今日もツインテールじゃねえか」
涼子(まだかなー)ソワソワ
今井「おー……、うわあ!」ガサガサ!!
今井「いてて、誰だこのやろー!?」
三橋「大声を出すでない」ヒソヒソ
今井「み、三橋!?」
今井「お前また俺の恋路を邪魔をする気か!?」
三橋「何を言ってるんだ人聞きの悪い。ただお前に一言、言いたいことがあってな」
今井「いいたいことだと?」
三橋「ああ。お前はこれからあの女とデートするんだろう?」
今井「ああそうだ、なんか悪いことでもあるのか」
三橋「つまり、お前はあずにゃんというものがありながらほかの女に手を出すということだな?」
今井「!!!!!!!!!!!!」
今井「そ、それは……」
三橋「想像してみろ、付き合っているあずにゃんがほかの男に体を許すところを」
~今井の想像~
谷川「あずにゃんはかわいいな~、ぺろぺろ」
梓「も~、くすぐったいですよ~」
~今井の想像 終わり~
今井「うわあああああああああああああ!!!!!」
三橋「お前はそういうことを今やろうとしているのだ!!」ビシッ
三橋「今からでも遅くはない、デートのお誘いを断ってくるのだ!!」
…
涼子「あっ!今井クン!」
今井「……………」
涼子「え?なんで泣いてるの?」
今井「ごめんよ……」
涼子「え?え?」
今井「ごめんよおおおおおおおお!!!!」ダダダダダ
涼子「……どういうこと?」
~さらに翌日~
今井「俺は取り返しのつかない過ちを犯すところだった……」
今井「でもなんだろう……、すごく切ない……」
今井「ん?あれは三橋と理子さん?」
理子「三ちゃん、明日買い物付いてきてくれない?」
三橋「なぜわしがそんなものに付いていかんといかんのじゃ」
理子「食べ物買ってあげるからさ、ね」
三橋「しょうがないのー、しかたなくついていってやろう」
理子「ほんと?エヘヘ」
今井「みつはあああああああし!!」ドドドド
三橋「どわあ!!なんて形相で走ってくるんだおのれは!」
今井「昨日と言ってることが違うじゃないかああああ!!!」
三橋「何言ってんだ、あれは俺様には適用せん。俺様がルールだ」
今井「な、な、な…………」ガクッ
理子「今井くん完全に力尽きちゃったわよ。昨日なんていったの?」
三橋「さあ?モテなさすぎて幻聴が聞こえたんじゃねーの?」
…
今井「許さん……、許さんぞ三橋……」
谷川「な、何があったんですか今井さん」
小山「アニキの目が完全に復讐者のそれになってる……」
今井「見ておけ……三橋、お前にもモテない男の辛さを教えてやる……」
小山「え?もしかして俺のセリフこれだけ?」
~放課後~
今井「理子さん!!」
理子「あら、今井くん。もう元気になった?」
今井「理子さん、今から大事なことをいいます」
理子「な、何?」
今井「実は三橋は……」
理子「実は?」
今井「三橋はけいおん!というアニメの大ファンなんです!」
理子「え?え?」
今井「ここら辺では悪で通ってる三橋ですが、実はけいおん!の唯というキャラが大好きなオタクヤローなんです!!」
理子「へ、へえー、あの三ちゃんが……」
今井「そうなんです!」
理子「は、話はそれだけ?」
今井「はい!!」
理子「じゃ、じゃあさよなら」
今井「はい!さよーなら!!」
谷川「効果あるんですかねー?」
今井「明らかに動揺してたじゃないか!」
谷川「今井さんが突然すぎるからとも受け取れますけどね」
今井「これで理子さんも三橋に愛想を尽かすはずだー!!」
谷川「ほんとですかねー?」
~次の日~
三橋「今日は理子が飯買ってくれるんだったなー」
理子「さ、三ちゃーん」
三橋「お、噂をすれば……、なんでカスタネット持ってんだお前」
理子「うんたん!うんたん!……な、なーんてね」カアアア
三橋「…………え?」
伊藤「ねえ、京ちゃん」
京子「なーにー?」
伊藤「モエモエキュンって言ってほしいんだけど」
今日からけいおん!! 終 わ り
最終更新:2010年08月10日 00:45