!ぱそこん!


パソコンの授業にて

律「あー、だりー……ワードとか表とか意味わかんねーよぉ」
律「もうっ」ズダダダダダ



ああああああああああああああああああああああ
あああああああああああ

↑『A』キー押しっぱなし



唯「!」

唯「りっちゃんなにやってるの!? ダメじゃん!」
律「ん? あ、わけわかんなくてダルいからさー」
律「ていうか、そんな怒るなよ。唯だってサボってんだろ?」

唯「怒るよ! いま地球は大変なんだよ!?」

唯「それなのに、こんなにインクを無駄遣いして!!!!」

律「」
律「え?」


律「あのな唯、パソコンの画面はインクではできていないんだ」
唯「えー? じゃあなんで色がつくの?」
律「だから光のなんとかだってこないだ情報の授業で習っただろ」
律「私も詳しいことはわかんないけどさ」

律「ていうかどっからインクが来てるんだよ」
唯「え? よくパソコン用のインクって売ってるよ?」
律「それはプリンターのだろ。プリンターのないパソコンだってあるじゃん!」

唯「えーーーーー、うーーーーん」

唯「りっちゃん間違ってるよ。やっぱインクだよ」

律「」


律「!」

律「じゃあさ、テレビはなんで色がつくんだよ?」
律「仕組みは同じようなもんだろ? でも家ではインクの補充なんてしないじゃん」

唯「……」
唯「そ、それは憂が多分見えないとこでしてるんだよ」

律「なんかもういいや……」


けど、次の情報のテストで唯が100点を取ったので、私は唯を殴りました。




!にく!

唯「最近ね、料理を始めたんだー。憂に任せきりじゃ悪いと思って」
澪「へー、偉いな」
唯「でもね、本とか見て作るんだけどね、困ることがあって」
澪「なに?」
唯「お肉がね、どれを買ったらいいかわかんないんだー」

澪「?」

澪「でも本に書いてあるだろ? 部位とかそういうこと?」
唯「よくわかんないけど、ビーフとかって本には書いてあって、でもスーパー行くとそんなのないんだよ」

澪「??」
澪「いや、牛肉はだいたい置いてあると思うけど……」
唯「牛肉はあったよ」
澪「???」
澪「ならそれ買えばいいだろ? あ、本の部位のがなかったってこと?」

唯「えー? なんでビーフなのに牛肉買っちゃうの? 違うじゃん」

澪「」


澪「え? ちょっと待て……よくわかんないんだけど」
澪「まさか唯はビーフが牛肉だって知らないとか」
澪「なーんて、それはないよな、まさか」

唯「??????」
澪「あばばばば」

澪「じゃあビーフってなんの肉だと思ってたんだよ!?」

唯「えっよくわかんないけど……ロースとかの仲間じゃないの?」
澪「」

澪「ポークは?」
唯「? なんか聞いたことある」
澪「……。じゃあチキンは?」
唯「鶏肉だよ。そのくらいわかるよ、馬鹿にしないで!」プンスカ
澪「」

澪「じゃあチキンがどの鳥の肉は知ってる?」
唯「えっ」

唯「鳥ならなんでもいいんだよ!」
澪「……。ニワトリだよ」

唯「!?」
唯「うっそだー! だってあんなにもさもさしてるのに……」
唯「澪ちゃん、騙そうたってそうはいかないよ! 料理に関してはもう澪ちゃんより詳しいんだから!」フンス
澪「」


ていうか、よく今まで何の動物の肉かわかんないもんを食べてられたよなーと思いました。



!せんがん!


朝、廊下にて

唯「あ、あずにゃん! おっはっぽ~」
梓「おはようございま……っ!?」
梓「ゆ、唯先輩、目やにが……!」

唯「ふえー? あ、ああほんとだー」ヒョイポイ

梓「もう、ちゃんとよく見て顔洗わなくちゃだめじゃないですかー」ササッヨケッ
唯「えー、でも目やには寝てからできるものだからさー、仕方ないよ」
梓「?」
梓「だって、朝、顔洗えばそんなの……」
梓「ま、まさか顔洗ってない……!?」

唯「え?」
唯「ゆうべお風呂のときにちゃんと洗ったよ?」

梓「ゆ、ゆうべ!? じゃあ今朝は……」
唯「朝は洗わないよ」
唯「ていうかあずにゃん洗ってるのー?」


梓「あ、当たり前です!」
梓「私だけじゃなくてみんなそうです!」

唯「えー? そんなことないと思うけどなあ」
梓「ていうか憂は注意しないんですか!? 憂は洗ってるでしょ!?」
唯「わかんないよ、朝は自分のことで精一杯だから」
唯「でも私が洗ってないんだから洗わないんじゃないのかなぁ」
梓「どうして自分基準なんですか!」

梓「と、とにかく明日からは絶対にちゃんと洗ってきてくださいね!」
梓「そうじゃないと抱きついてほっぺスリスリは禁止です!」
唯「ううーわかったよ」



授業中

梓「!」ブルルルルルルブルブル
梓(ん? 唯先輩からメールだ。なんだろう。あとでいいかな)
梓(あ、でもけいおん部の一斉送信になってる。なにか急用かも)パカ



From:唯先輩
Sub:みんなたすけてー(ToT)/~~
____________________________

あずにゃんが顔洗えってうるさ
いんだー(+_+)
洗わなきゃハグ×だってー!

どうしたら洗わないでもバレな
いかなあ☆

____________________________



梓「……」


その後憂に確認したら、憂は当たり前だけど洗っているということだったので、これからは唯先輩も監視するよう薦めました。





!いたずら!


唯「あ、ねえムギちゃん見て見て~」ケイタイパカ
紬「え? なに? かわいい画像かなにか?」
唯「んっふっふ、そうだよかわいい画像だよ~」

唯「ほら! 憂の鼻わりばしー!」ジャーン!!!
紬「!!?」

紬「えっ、なにこれ、鼻と口の間に割り箸が……」
唯「そう、こうすると喋れなくなるんだよ!」エッヘン!
紬「痛そう……」
唯「そんなに痛がってなかったから大丈夫だと思うよ?」
紬「……」

紬「な、なんでこんなにひどいことをするの!?」

唯「えっ、でもこれ寝てる間にやったんだよ~?」
紬「もっとひどいわ! 唯ちゃん、どうして……」


唯「でも憂全然起きなかったから大丈夫だよ」
紬「そういう問題じゃないわ。寝ている人にこんなことしたらダメよ」

唯「えー、確かに起こしちゃったら可哀想だけどさ、でもちゃんと寝たままだったから大丈夫だよ」
紬「なんかヒドイの論点が違う」

唯「ていうかコレ憂に見せたら爆笑してたよ」
紬「!?」

唯「あ、そうそうこんなのもある。手足の指ぜんぶにとんがりコーン!」
唯「朝起きたとき、憂ってば怪人になった~!? って叫んだんだよぉ」
紬「」


りっちゃん話したら「私も弟によくする」と言われたので、ひとりっこの私には兄弟の感覚ってわからんなと思いました。

※でも憂ちゃんのように笑って済まさせるケースは超稀だそうです。




!まさかのうらぎり!


梓「ってことがあってさ」
純「え? 朝は顔洗わないでしょ?」
梓「」

梓「きたねぇ近寄るな」
純「汚くないよ! 昨日お風呂で洗ったよ!」
梓「朝起きてまた洗えよ!」
純「寝てるだけだから汚くねーんだよ!」
梓「そのホッペのヨダレあとをどうにかしてから言え」





終わり



最終更新:2010年08月15日 01:08