唯「あずにゃ~~ん!」

梓「ちょ、ちょっと唯先輩・・・抱きつかないでください」

唯「え~・・・スキンシップだよ~。あずにゃん嬉しくないの~?」

梓「う、嬉しくなんかないです!さあ、練習をしましょう!」

唯「そんなこと言って本当は嬉しいんでしょ~。ほらほら、ぎゅ~」

梓「ちょ・・・唯先輩・・・」

唯「あずにゃ~ん。一緒にケーキ食べよう!」

梓「もう!唯先輩ったら、また練習もしないで・・・」

唯「今日もムギちゃんのお菓子はおいしいよ~」

唯「ほらあずにゃん、あ~~~ん」

梓「ちょ!唯先輩そんなことしなくても食べれます!恥ずかしいからやめてください!」

唯「え~、せっかくだから一緒に食べようよ~。ほらほら、あ~~~ん」

梓「うう・・・ぁ、あ~~~ん」パク

唯「おいしいよね~」

梓「はい、おいしいです・・・」

唯「あずにゃ~ん。一緒に帰ろうよ」

梓「あ、はい。わかりました」

唯「あのね、この前美味しいアイスのお店見つけたんだ~。一緒に行こう!」

梓「はあ・・・構いませんが」

唯「わ~い。・・・って、しまった~!今月もうピンチなんだった~!」

梓「え、唯先輩お金無いんですか」

唯「そうなの~・・・ごめんねぇ、あずにゃん。折角美味しいお店だったのに・・・」

梓「あの・・・唯先輩落ち込みすぎですって・・・」

唯「でも、折角あずにゃんと一緒にアイス食べれると思ったんだけど・・・」

梓「ああ、もう!わかりました!私が貸してあげますから!」

唯「ほんと!?やったー!」

梓「ちゃんと返してくださいね?」

唯「解ってるよ~。だから早く行こうよ~。あいす~あいす~」

梓「はぁ・・・本当に解ってるのかな・・・」

……


梓「唯先輩・・・スキンシップはいいんですが、なんで抱きつくんですか・・・」

唯「だって~私あずにゃんのこと好きだもん~」

梓「そうですか。私も唯先輩のことは嫌いじゃないです。でも抱きつくのはやめてください」

唯「え~なんで~?」

梓「だって・・・恥ずかしいし・・・それに・・・」ゴニョゴニョ

唯「あずにゃん?」

梓「なんでもないです!」

唯「あずにゃ~ん。合宿終わったけどすっごい焼けてるね~」

梓「まあ・・・夏ですからね」

唯「私たちも同じようにしてたのに、あずにゃんだけ真っ黒だよね?どうしてなんだろ?」

梓「そ、それは・・・私が一番・・・はしゃいでたから・・・」

唯「え~、あずにゃんいつも私たちに練習練習って言ってたのに~?」

梓「わ、私はちゃんと練習もしたもん!」

唯「わかってるって~。ちょっぴりむきになっちゃうあずにゃん可愛いよ~」

梓「か、からかわないでください!」


唯「あずにゃ~ん。猫耳可愛かったしもっかい着けようよ~」

梓「い、いやです!絶対にいやです!」

唯「え~どうして~?すっごい可愛かったのに~」

梓「わ、私は恥ずかしいだけです!」

唯「そんなこというなら無理矢理つけちゃうよ~~」

梓「えっ・・・きゃ~~~!!?」

唯「できた~猫耳あずにゃん~」

梓「うう・・・ひどいですよ」

唯「ほら、『にゃ~~』って言ってみて~」

梓「にゃ~~・・・・・・はっ、私ったら、何を!?」

唯「んん~~~。やっぱり可愛いよ~~」スリスリ

梓「唯先輩わかりましたから・・・はなれてくださいって・・・」

唯「あずにゃ~ん。あずにゃんの手ってやっぱり小さいよね。ずるい!」

梓「またそれですか・・・それにずるいと言われてもどうしようもないですよ」

唯「でも~ちっちゃくて可愛いいもん。羨ましいよ~」

梓「唯先輩の手は冷たいけど、冷たい人は心が温かいんでしょう?それでいいじゃないですか」

唯「あ、そっか~。そうだよね~」

梓「まったく、唯先輩が言ったことですよ・・・」

唯「でもでも!やっぱりちっちゃくて可愛いあずにゃんの手が羨ましいよ~」

梓「もういいじゃないですか・・・手から離れましょうよ・・・」

唯「あずにゃ~ん。初日の出は綺麗だったね~」

梓「確かに綺麗でしたが・・・あまり思い出したくないです」

唯「え~どうして~?」

梓「だって・・・ずっと気付かずに先生の持ってきたコスプレを着けたままだったもん・・・」

梓「思い出しただけで恥ずかしいです・・・」

唯「え~でも可愛かったよ~?私は羨ましかったけどな~」

梓「何だろう・・・この私と唯先輩の感覚の違いは・・・」

唯「あずにゃ~ん。私が風邪引いたとき心配してくれた~?」

梓「そりゃあ・・・心配しましたよ。ライブができなくなっちゃうかもしれないんですから」

唯「え~それってライブの心配じゃないの~?私の心配は~?」

梓「う・・・す、少しくらいはしましたよ」

唯「すこしだけ~?ほんとに~?」

梓「ふ、普段から真面目にやってない唯先輩なんて、少しで十分です!」

唯「も~あずにゃんったら、素直じゃないんだから~」

梓「そ、そんなことないです!」

唯「あずにゃ~ん。年末のパーティ楽しかったよね~」

梓「そうですね・・・先生から変なコスプレを無理矢理されなければ」

唯「でも、あずにゃん可愛かったよ~?」

梓「唯先輩は先生から無理矢理されて何とも思わないんですか!」

唯「え~だって、可愛い格好ができるんだからいいと思うな~」

唯「それにさわちゃんから、『恥じらいが足りない』って言われちゃってあんまりさせてくれないし~」

梓「ああ、そうか・・・私と唯先輩の感覚の違いの最大の原因はそこね・・・」

唯「あずにゃ~ん。テストどうだった~?」

梓「まあそれなり、ってところでしょうか。唯先輩は?」

唯「私は憂に教えてもらったから、ばっちりだったよ~」

梓「へえ~そうですか。憂に・・・」

梓「えっ?」

唯「えっ?」

梓「唯先輩は2年生で、憂は1年生ですよね・・・?」

唯「あずにゃん。どうしたのそんなのいまさらじゃん!」

梓「あれ?おかしいのは私なの・・・?」


……

唯「あずにゃ~ん。練習しようよ~」

梓「そ、そんな・・・唯先輩が自主的に練習しようなんて・・・」

唯「そんなにおかしいかな~」

梓「い、いえっ!さっそく練習しましょう!」

唯「あ、でも先にお菓子食べてからね~」

梓「えっ?」

唯「お菓子食べないと力がでないもん~」

梓「ああ・・・やっぱりいつもの唯先輩だ・・・」

唯「あずにゃ~ん。あずにゃんはギターと一緒にねてる~?」

梓「そんなことしません!それは唯先輩だけです」

唯「え~そうなのかな~?大事なものならそうしない~?」

梓「だから、大事にするのベクトルが違いますって・・・」

梓「じゃあ、最近は何と一緒に寝たんですか?」

唯「えっとね~テストの答案!」

梓「えっ?」

唯「だって100点取れたんだよ~?」

梓「なんて返せばいいのかな・・・」


唯「あずにゃ~ん。あずにゃんって澪ちゃんみたいなお姉さんが欲しいんだって?」

梓「そうですね。頼りになりますし」

唯「じゃあじゃあ、私は~?」

梓「唯先輩はよくて、世話のかかる妹ってところじゃないでしょうか」

唯「え~なんで~?私、憂にそんなこと言われたことないよ~?」

梓「そりゃあ、憂は思ってても絶対そんなこと言わないですよ・・・」

唯「あずにゃ~ん。絶対音感って何?」

梓「ああ、それはですね・・・」

~~~説明中~~~

梓「・・・と言う訳です」

唯「ふぁれ?ふぇふふぇいふぉふぁっふぁ?」

梓「唯先輩が聞いてきたんですから聞いてください!ていうかお菓子食べながらじゃ何言ってるのかわかりません!」

唯「ごめんごめん~『あれ?説明終わった?』っていったんだよ~」

梓「はい・・・終わりましたよ・・・はぁ」


おわり



最終更新:2010年01月12日 00:46