唯・エリ「ただいま~!」

憂「おかえりなさい! お、お姉ちゃん…何ともなかった?」

唯「?」

梓「遅かったですね」

エリ「うん、コンビニで律とバッタリ会っちゃって」

梓「へー、律先輩…」

唯「それよりアイスだよ! 私、家に着くまで袋開けるの我慢してたんだよ!」フンス

憂「偉いね! お姉ちゃん!」ナデナデ

唯「えへへ…」

エリ「ほら、やっぱりお母さんだ」

梓「はい?」


梓「仏像、ですか?」

エリ「そ、そこでいきなりバラすか普通!?」

唯「えー、別にいいじゃん。恥ずかしいことじゃないよぉ」

梓「少し意外でした」

エリ「…よく言われますことよー」

憂「あ、でも最近仏像ガールって人たちも増えてるみたいだし、すっごく珍しいってわけでもありませんよ!」

梓「あー、阿修羅像に惚れたとかなんとか…」

エリ「ああ、イケメンだよね。阿修羅」

エリ「でもでも、私は最近不動明王とかいいかなぁって思ってて…」イキイキ

梓(ある意味触れてはいけない話題だった…!)

憂「とりあえずお布団しいてきたんだけど、梓ちゃんは私の部屋でよかった?」

梓「あ、大丈夫だよ」

唯「えー私、あずにゃんとも寝たいー」

エリ「私もー!」

梓「は、挟み撃ち!?」

憂「でもお姉ちゃんの部屋に3人も横になれないよ?」

唯「じゃあ、リビングで寝ようよ!」

憂「床、固いよ?」

唯「ノープロブレム! さぁ、敷いちゃおー!」

エリ・梓(私たちの意見は聞かないんだ!?)


ゴローン

唯「ふぅ…ほら、リビングも悪くないでしょ~」

憂「結局、私もこっち来ちゃったね」

唯「一人だけ抜け駆けは許さないんだよ!」

憂「ふふ、はいはい」

エリ「こうしてみんなで寝てると…」

梓「修学旅行思い出しますよね」

エリ「ねー! あー、楽しかったなぁ、修学旅行」

唯「お寺ばっかりだったけどねー」

エリ「京都だもん。私はすっごい楽しめた!」

唯「お寺をー?」

エリ「おうよ!」

唯「えー」

憂「私たちは来年なんだね」

梓「そうだね、ふふっ」

梓「純とか絶対、お寺あきたーとか言ってグダグダしてそう」

憂「あははは」

エリ「そっか、二人とも二年だったんだっけ」

唯「後輩だよ! 後輩!」

エリ「高2のときが一番高校生って感じだったよね~」

梓「そうなんですか?」

唯「分かんなーい」

エリ「えー、分かんないかなぁ」

憂「……」

梓「あれ、憂寝ちゃった?」

唯「うーいー?」

憂「ん……」

梓「せっかく寝付いたんですから起こすのやめてあげましょうよ」

エリ「そうだぞー。憂ちゃんは唯の数倍働いてるんだからねー」

唯「ぶー!」

憂「…んー…むにゃむにゃ…」

エリ「なんか喋ってる」

唯「ん?」

憂「…むにゃ…お姉ちゃん…だめだよ…」

憂「だめ…むにゃ……それは…ムギさんの…」

憂「……すー、すー」

唯・梓・エリ「つ、続きは?」

梓「……」

エリ「……」

唯「……」

唯「もう寝た?」

エリ「寝た」

唯「嘘つき」

唯「目、冴えちゃって寝れないの」

梓「目瞑ってれば自然に寝れますよ」

唯「無理、ぜーったい無理! ね、エリちゃん」

エリ「……」

梓「どうしたんですか、憂の…胸見て」

エリ「いや、大きいなって」マジマジ

梓「ちょ、ちょっと…エリ先輩っ」

エリ「いや、でも…うーむ」

エリ「ほら、見て。息するたびに胸が…」

憂「すー…すー…」ポヨン

梓・エリ「…ゴクリ」

梓「って、何やらせるんですか///」

エリ「はっはっは、けしからん胸だ!」

唯「憂のおっぱい?」

梓「おっぱ!!」

エリ「うん、おっぱい…って、変なこと言わすなっ///」

唯「たしかに、憂のおっぱいは中々の巨乳さんだよ!」

唯「でも澪ちゃんには及んでは無いのかなぁ」

梓「澪先輩…」

エリ「ああ、澪も大きいよねー。スタイルもいいし」

梓「スタイルならエリ先輩も結構いい方だと思いますよ」

エリ「むふふふ、嬉しいこと言ってくれるじゃないのさぁ」ナデナデ

梓「わわっ///」

エリ「ていうか、最近唯の胸も大きくなってきたよね」

唯「ブラのサイズ変わったんだよー」

梓「な、なんで!?」

唯「さぁ?」

エリ「乳製品を多く取ってたからとか?」

唯「MOWならよく食べるよ」

梓「アイスですかっ」

エリ「マッサージしてるとか?」

唯「マッサージ」

エリ「ほら、胸もんだり…あ、他にも背中の方に手をまわしてトントンと…」

梓「……」

唯「あずにゃん真剣に聞いてるね」

梓「気のせいです」

唯「でも」

梓「気のせいです」

唯「あ、外で鳥鳴いてる」チュンチュン…

梓「! い、今何時ですか」

唯「4時ちょい」

エリ「ありゃ、いつの間に」

梓「ね、寝ましょう! このまま寝ないと明日の授業がやばいですっ」

エリ「真面目だぁ」

唯「そうなんだよーあずにゃんってば凄く真面目さんで」

梓「おおおおやすみなさいですっ。…ぐー、ぐー」

エリ「…こちょこちょ」

梓「ふぐっ」

唯「…つんつん」

梓「はぁんっ」

梓「って、何してくれてるんですか!?」

唯・エリ「寝かさないぜ」ニヤリ

梓「きゃー」

憂「起きてー朝ご飯できましたよー」

唯・エリ「ん…ん~」ノビノビ

唯「お腹減ったよぉ」

エリ「すっごく、いい匂いが…おおふぅ」

憂「梓ちゃん、梓ちゃん起きてー?」ユサユサ

梓「おっぱ……ぐぅ…おっぱ…い…ぐぅ」

憂「どうしよう、爆睡しちゃってる…学校に遅れちゃうよー?」

唯「まだまだじゃのう、あずにゃん」

エリ「ちっと、弄りすぎたかねー」

梓「大きくなれー…お…っぱい…ぐぅ」

梓「うぎゃー! 寝すぎたぁー!」ドタバタ

唯「遅くまで起きてるからだよぉ」ニヤニヤ

梓「あなたたちのせいですよぉっ」

エリ「まぁまぁ、とりあえず早く支度しなさいって」

梓「もぉー!」

憂「梓ちゃーん」

梓「はーい! じゃ、じゃあ、私たち日直なんで先に行ってますよ!」

エリ「はいよー。気をつけていってらっしゃい」ニコ

梓「い、いってきます…ですっ」タタタ…

唯「すっかりエリちゃんに懐いたね。あずにゃん」

エリ「そうかな? だったらお姉さん感激だ」

唯「あずにゃんも色んな先輩に恵まれてて、幸せ者だね」

エリ「羨ましいよねーあははは。どれ、私たちも学校行こっか」

唯「面倒くせ~~」

エリ「それが学生なんだな。うんうん」

エリ「あ、行く前にコンビニでコーラ買わせてね~」

唯「またー?」

エリ「私のガソリンみたいなもんなの!」

エリ「…ところで、仏像…」

唯「別にいい」

エリ「あうっ…」

唯「それでねー…」

スタスタ

いちご「……」

唯・エリ「あ」

いちご「……」スタスタ

唯「おっはよー! いちごちゃん!」ガシッ

いちご「!」

いちご「な、なんで腕掴むの…」

唯「こうでもしなきゃ挨拶してくれないかと思いまして」

いちご「…そんなこと…ないわよ…」

エリ「さすがのいちごも唯には負けるわけだ」

いちご「…うるさい。ていうか暑いから離れてよ…」

唯「えへへー」ギュゥ

いちご「……///」

エリ「満更でもなさそうじゃん! い・ち・ご」

いちご「は?」

唯「まぁまぁ」

いちご「…調子狂うんだけど」

エリ「あははは」

いちご「笑いごとじゃ…」

唯「あ、姫子ちゃーん!」タタタ、ギュゥ

姫子「! 唯…あはは」

姫子「唯ぃ」ギュゥ

唯「姫ちゃ~ん、えへへ」

姫子「ふふ、あ、ここの髪跳ねてるよ」ササッ

唯「朝、ちゃんと直してくる時間なかったんだよぉ、へへ」

いちご「……」

エリ「焼きもちですかー?」ニヤニヤ

いちご「……」プイッ


唯・エリ・姫子「おはよー」ガチャリ

アカネ「あ、おはよう。どうしたの3人そろって」

唯「あれ? いちごちゃんは? って、いつのまに席に…!」

いちご「……」

アカネ「ところでエリ、今週からのスケジュールで…」

エリ「ああ、はいはい。やれやれ…バレー部も楽じゃないよー…」

唯「大変だね」

姫子「私も今日ソフトのミーティングあったんだっけ…」

唯「ソフトボール?」

姫子「うん、そうだよ」

唯「ピッチャー第一級投げましたー! しゅっ、って?」シュシュッ

姫子「あはは、フォームがなってないなぁ」

姫子「もっと腰をひねって…そう、そんな感じ」

唯「おおぉ! お~! いちごちゃん見てみて~!」バッバッ

いちご「……」プイッ


エリ「軽音部は忙しくならないの?」

唯「私たちは大会とかないからねー」

律「そうそう。肩っ苦しいのは無しの方針だしな」

唯「りっちゃーん」

エリ「あ、弟くんはどうなった?」

律「聡? ああ、だいぶ熱下がったっぽかったから学校行かせたよ」

エリ「そっか、よかったね」ニッ

律「まぁねー」

唯「あははは、あ…」トコトコ

エリ・律「?」

唯「澪ちゃんおはよー!」バッ

風子「わ、私は秋山さんじゃないんだけど…」アセアセ

澪「私はこっちなんだけど…」


お わ り 



最終更新:2011年10月18日 15:31