律「でも実際馬鹿じゃん」

唯「ぶーそんなことないよー」

律「じゃあ馬鹿じゃないって証明してみせろよ」

唯「証明って…どうすればいいの?」

律「…うーん」

唯「じゃあさ、りっちゃんが何か問題出してよ!それに私が答えられたら私は馬鹿じゃないってこになるよね!」

律「まぁ、いいけどさ…問題か…」

律(問題か…)



昨夜、律の家

聡「姉ちゃ~ん、部屋入るよー!」

律「ん、おぉ、どうした聡?」

聡「今日学校でさ、保健体育の授業があってさ」

律「はぁ、それで?」

聡「それで子供は何故生まれてくるのか、自分なりに考えて次の授業までにレポートを提出しろって言うんだよ」

律「へー…頑張れよ」

聡「そこでね、多分姉ちゃんなら知ってると思って。子供はどうやったら出来るの?」

律(そんなこと知らない…)



唯「さぁりっちゃん!」

律「…子供はどうしたら出来るのでしょうか?っていうのはどうだ」

唯「へ?」

律(まぁ私が分かんないんだから唯が分かるハズないよなぁ)

唯「りっちゃん私の事、馬鹿にしてるの?」

律「え?」

唯「流石の私でも、そういう事位少しは知ってるよ!」

律「え…?」

律「う、嘘だろ!?」

唯「嘘って…こんなことで嘘吐いてどうするの」

律(私が知らないのに唯が知ってるのか…!)

唯「憂がね、とっても大切な事だからって教えてくれたんだ」

律「憂ちゃんが…!そ、それでどうやったら子供って出来るんだよ?」

唯「あれ、もしかしてりっちゃんから問題出したくせにりっちゃん知らないのぉ?」ニヤニヤ

律「なっ!そ、そんな訳ないだろ!」

唯「教えて欲しい?」

律「う…いや、だから、これは問題の答えだろ」

唯「う~ん、じゃあ私答え分かんない」

律「え!?」

唯「だからさりっちゃん、答え教えてよ」

律「なぬぅ…」

唯「ほら早く早くー」

律「うぐぐ…くそっ、分かったよ、私の負け!私は答えを知らないよ!」

唯「もう、初めからそう言いなよ。素直じゃないなぁ」

律「う~…!そ、それで、早く子供がどうやって出来るのかを教えろよ!!」

唯「ふっふ~♪それはね…!」

律「それは?」

唯「でーぷきすだよ!」

律「ディープ…キス…?」

唯「そう!憂が言ってたよ、ディープキスすると子供が出来るって!」


某日、平沢家

唯「うーいーあーいーすー」

憂「はいはい、ちょっと待っててねお姉ちゃん」

唯「りょーかいー。何か面白いテレビやってないかなぁ」

ピッピッ

最近避妊をせずに性行為を行い、妊娠してしまった若い女性が子供を~

唯「避妊?子供?」

憂「!!」


憂「あーごめん私見たい番組あったんだ、変えるね!」

ピッピッ

唯「…ねえ憂、避妊って何?性行為??」

憂「お姉ちゃん、ほら、アイスだよ!」

唯「わ~い、ちべたぁ」

憂(誤魔化せた…?)

唯「それでさっきの話なんだけど」

憂「ですよねー…」

憂「お姉ちゃん!!」

唯「はひ!?」

憂「これからする話はね、とっても大事な話なの!」

唯「え、え」

憂「だから真面目に聞いてね!」

唯「あ、はい、分かりました!」

憂「うん、それでね。大事な話っていうのは、さっきの…その、避妊とか、性行為の話」

唯「!」

憂「あのね、お姉ちゃんは子供がどうやって出来るか…どうして私達が生まれて来たのかって分かる?」

唯「…んーん、わかんない」

憂(ううっ、恥ずかしいよぉ…でもこういう事しっかり教えておかないと、不安だしなぁ…)

唯「それとさっきのせーこーいっていうのが関係あるの?」

憂「う、うん。そうなの。性行為っていうのは、赤ちゃんを作るためにすることなんだよ」

唯「そうなんだ!!どんな事をするの!?」

憂「う…」


憂「そ、それはね…」

唯「うんうん」キラキラ

憂「うっ…」

憂(何て純粋で真っ直ぐな目…直視出来ない…)

唯「どうしたの憂?」

憂「その…性行為っていうのは……き、キスの事なの!!」

唯「えぇっ!そ、そうだったの!?」

憂(やっちゃったー)

唯「でででででもっ、私ちっちゃい頃ふざけて憂とちゅーした事あるよね!?」

憂「えっ、あー…あれだよ、普通のキスじゃ子供は出来ないんだよお姉ちゃん!」

唯「普通じゃないキスなんてあるの?」

憂「えっと…ディープキス…そう、ディープキス!」

唯「でーぷきす…?なにそれ?」

憂「キスしてる時にね、自分の舌を相手の口の中に入れて、相手の舌と絡ませるのっ」

唯「ふぇぇ…なにそれ…すっごいえっちだね…!」

憂(あああ…)


憂「だ、だからね、キスには気をつけようね」

唯「なんでー?」

憂「だってほら、お姉ちゃんもし今赤ちゃん出来ちゃったら育てていけないでしょ?」

唯「そっか、そうだよね。流石、憂は物知りだなぁ」

憂「あはは…」

憂(罪悪感が…うう…)


唯「ということなのです!」

律「あ…う…嘘だ…」

唯「りっちゃんどったのー?」

律「なぁ唯、そ、それは本当なのか?」

唯「うん、憂は嘘吐かないよー」

律「じゃ、じゃあディープキスして、妊娠する確率は?」

唯「え…っと憂は確か…」


憂((お姉ちゃんが他の人とキスして欲しくないし…))

憂『ディープキスした場合は、舌を入れられた方が一回で妊娠しちゃうんだよ!』


唯「って言ってました」

律「えぇぇぇえ!?」

唯「りっちゃん…?」

律「どうしよう…どうしよう…」ガタガタ

唯「ねぇりっちゃん!どうしたの!?」

律「私、もしかしたら澪との赤ちゃん出来ちゃったかもしれない…!!」

唯「…え!?」

唯「どういうことりっちゃん!?」

律「あ、あの、昨日の帰りなんだけど…」



昨日・部活終了後

律「ふ~、今日は練習疲れたなぁ」

澪「珍しく真面目にやってたもんな、律」

律「なっ、失礼だな澪!私はいつだって真面目だ!」

澪「あーはいはい…」

律「ん?何だよ澪、そんなに私の顔じーっと見て。恥ずかしいだろー」

澪「…」

律「み、澪?」

澪「なぁ律…」

律「な、なんだよ」

澪「前髪を下ろした君も見てみたい」

律「え、えっ?」ドキドキ

澪「前渡した歌詞、覚えてる?」

律(か、歌詞の事か…)

律「覚えてるけど…」

澪「あれさ、律の事を意識して書いたんだ。それくらい…気付いてるよな?」

律「!あ、えーと…うん、いちおー…」

澪「カチューシャ、外してみてよ」

律「…やだよ、恥ずかしい。似合ってないもん」

澪「そんなことない!」

律「っ、な、なんだよ、大声出すなよ…。ビックリするだろ、もう」

澪「じゃあ…」

律「分かったよ…ほ、ほら、これでいいか?」

澪「…」

律「な、なんで黙ってるんだよぅ!!」

澪「…可愛い」

律「ふぇ?」

澪「すっごい可愛い」

律「や、馬鹿、恥ずかしいからやめてくれ」

澪「この世で一番可愛い」

律「ななななっ」ボッ

澪「なぁ律…キスしていいかな…?」

律「だ、ダメだよ…今日澪おかしいぞっ…」

澪「おかしくていいよ、律が可愛い過ぎるのがいけないんだから…」

律「~~ッ、もう訳わかんないよ…」

律(私、いつの間にか壁を背にしてるし…)

律「澪、落ち着こんむ!?」

澪「はむ…ん…ぴちゃ…んむぅ…」

律「んんーっ!んんん!!」

律(キスだけじゃなくて、澪の舌が、舌が入ってくる~!!)


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最終更新:2010年01月25日 20:32