唯「わたしよりしっかりしてる上にかわいいだなんて~」

唯「くそ~わたしが姉なんだぞ~」ワナワナ

唯「……・」

唯「でも文句は言えないなあ」

唯「……いや!だめだ!姉としてそこんところをちゃんと分からせなきゃ!」

唯「よーし覚悟しときなようい~」

唯「ぐふふ……」

唯「ふー……」

唯(よし、家に入ったら妹は姉よりしっかりしちゃいけないということを自覚させるぞ)

唯「……おし!」

ガチャ

唯「ただいま~」

「……!」

憂「おかえり~」

唯(なに~?文句を言えないほどはやいお迎えだよ!)

憂「今日はちゃんと練習した?」

唯「あ!当たり前だよ!今日は部活をしに行ったんだからね!」

唯(姉をばかにしたのか憂め~……はっこれは怒るチャンス!)

唯「こら!うい……」

憂「やっぱりお姉ちゃんはやるときはやるもんね!お疲れ様」


唯(……くそ~)

唯(無理やり褒めてわたしを懐柔させようというのか)

唯(別に間違ったことは言ってないけど……む~)

憂「?」

唯(いや!まだまだ!)

憂「あっ、お姉ちゃんスカート捲れてるよ。ほら」ぴし

唯「あ、ありがと……」

唯(…‥わたしですら気づかなかったというのに~)

唯「そういう憂の服だって……」

憂「ん?どこかおかしいかな?」ピシーン

唯(……)

唯「くそ~」

憂「えっなに?」

唯「え?い、いやなんでもないよ!」

憂「じゃあわたし洗濯物片付けてくるね」

唯「う、うん」

とんとんとん

唯(むっ!こ、これは……)

唯(おぱ、おぱんつが……見えそう……)

唯「……こ、こほん」

唯(階段でおぱんつが見えちゃうはしたない子に育てた覚えはないよ憂!)

とんとん

唯(こ、ここはみえたらしっかり注意しなきゃ……)

唯(べ、別に憂のおぱんつがみたいとかそういうのじゃなくて……)

とんとん

唯(そういうのじゃないけど……ないけど……くそ~見えろ!ぱんちらしろ!)

ちらっ

唯「!!!」

唯(よ、よっしゃあああっ!見えたあああっ!やばいよ!うひょおおおお)

唯「おおおおっ」

唯「おおお……ってそうじゃないよ!」

唯「こらー!ういー!」どたどた

憂「ん?なあに?」

唯「ぱ、ぱ、ぱんつ見えてたよ!だめでしょ!」

憂「えっほんと?ごめんなさい……」

唯「まったく……これが街中だったらどうするの!」

憂「ごめんね……でも」

唯「?」

憂「見てたのがお姉ちゃんだけでよかったー」

唯「!」ドキッ

唯「そ、そう……分かればいいんだよハハハ……じゃあよろしくねハハハ」

憂「うん、ありがとね」とんとん

唯「……くそ~」

唯「あんなふうに言われたらそれ以上言えるわけないじゃん!」

唯「油断していられるのもわたしが甘いうちだよ憂……もっと厳しくするからね!」

唯「よし!」



憂「お姉ちゃんごはんできたよ~」

唯「うんー!」

どたどた

唯「今日はなに!?」

憂「ふふっ……今日はハンバーグだよ」

唯「ハンバーグ!?やったあ!」

憂「じゃあ食べよっか」

唯「うん!」

唯(はっ!憂の隙を逃さないようにしなきゃ……危ないあぶない)

__

唯「……」

憂「ごちそうさま」

憂「……お姉ちゃん?」

唯「へっ?あ、ごちそうさま!」

憂「じゃあ片付けちゃうね」カチャカチャ

唯「う、うん……」

唯(食べ方、姿勢、マナー細部にいたるまでカンペキなディナータイムだったよ!もう!)

唯(ほっぺにソースつけちゃうおちゃめなミスしたらぺろってしてあげたのに!)

唯「もー!」プンスカ

唯「どうすればいいんだあー!」

憂「ん?どうしたのお姉ちゃん」

唯「い、いや別に……」

憂「そう?」

唯「うん……」

唯(なんて勘がいいんだ……わたしも油断したら食って取られちゃう……)

唯「うう……」ガタガタ

唯「ま、負けないぞ憂め!」



__翌日

律「なんだあ話って?」

唯「……」

澪「いや、言いなよ」

唯「みんな……」

梓「……」

紬「なあに?」

唯「わたし、憂に身の程を知らせてあげたいんだ」

律「……」

澪「憂ちゃんのほうがしっかりしてるだろ」

唯「……」

梓「ええ」

紬「まあまあ」

唯「……」

唯「……どうすれば……天はわたしを見放したのか……」

唯「……みんな、わたしもう帰るね」ガタッ

澪「え?まだ部活が……」

唯「止めないで澪ちゃん……姉にはやらなきゃいけないことがあるんだよ……」

澪「……」

唯「じゃあね……」バタン

律「なんだあいつ」

__

唯「……はあ」

唯(この姉の苦しみをみんなは分かってくれないのかあ……)

唯(りっちゃんだってお姉ちゃんのくせに……)

唯(はあ……妹は手がかかるものなんだね……)

唯「……」

唯(これは姉であるわたしに与えられた試練だと受け取ったよ!)

唯(憂のためにも……わたしがしっかりしなきゃ!)

唯「おー!」

ガチャ

唯「ただいまー」

憂「おかえりー」

唯(ここはカンペキだ……)

憂「ごはんできてるよ」

唯「わかったよー」

唯(ここもカンペキ)

憂「じゃあ手洗ったら着替えてきてね」

唯「うん」

唯(ここも……)

唯「……」

唯(いや、まだだ!諦めるなわたし!)



唯「いただきまーす」

唯(こんどこそほっぺを汚すんだ!ぺろってしてあげるから!汚して!お願いぺろってさせて!)


憂「……」ぱくぱく

唯(ほら……はやくうっかりほっぺを汚して!ほら!)

憂「……あ、あのお姉ちゃん」

唯「はあはあ……えっ?なに?」

憂「ち、近いよ……?」

唯「あっ、うん。ごめん……」

憂「ううん」

唯「……」

憂「……」ぱくぱく

唯(このままじゃ埒があかないよ!)

唯「憂!おりゃあっ!」

憂「へっ?わあっ!」

べちょ

唯「あ!憂ほっぺよごしたね!しっかり食べなきゃだめでしょ!……仕方ないなあわたしが舐めてあげるよ!」

憂「お、お姉ちゃんに付けられたんだけど……」

唯「うるさーい口答えしないの!ほらはやくほっぺを差し出すんだあ!」グイッ

憂「きゃっ!あ、危ないよ!」

唯「舐めさせろー!」がばっ

憂「お、お姉ちゃん!」グッ

唯「姉に抵抗するのか憂め~!」グイグイ

憂「ちょ、ちょっと……」

唯「はあはあ……舐めさせろー!」

憂「えいっ!」バン

唯「わあっ」

憂「あ……ごめんなさい」

唯「う、ううん……」

唯(わたしに攻撃するとは……信じられないよ……)

唯(恐るべし憂!)ブルブル

憂「ほんとに……ごめんね?」

唯(ん?……!)

唯(そうだ!)

唯「う、憂!」

憂「えっ?」

唯「わ、わたしは今の怒ったからね!」

憂「ごめんなさい……」

唯「ば、罰として……」

憂「?」

唯「わたしとお風呂にはいりなさい!」

憂「へ?」

唯「じゃ、じゃないと許さないよ!」

憂「わ、わかった……」

唯「よ、よろしい……」

唯(ふぅー……ふぅー……こ、これで憂とお風呂に……)はあはあ

唯(憂とお風呂……お風呂……ぐふふ)

唯(……って憂がつけあがらないように見てるだけだからね!他意はないからね!)

唯(決して憂とお風呂にはいって憂の裸が見られるとかえっちないたずらができるとか考えてないからね!)

唯(……それだけだから!)

憂「じゃあもうはいろっか」

唯「へっま、まだ!」

憂「そう?」

唯(危ない……憂に先導を握られるところだった……ここはわたしから言い出さないと!)

唯「よし!入ろう!」

憂「えっ?でもまだいいって……」

唯「もう入るの!」

憂「わ、わかった……」

唯(うふふ、これで姉に逆らっちゃいけないことを理解したかな)

唯(さすがわたし!)エッヘン

憂「じゃ、行こ」

唯「あ!行くよ憂!ついてきて!」

憂「まって着替え取ってくるね」

唯「あ、うん……」

唯「……」



唯「では憂、脱ぎなさい」びし

憂「えっ?おねえちゃんは?」

唯「いいから脱ぐの!」ぐいぐい

憂「まままってよ!……は、恥ずかしいよお」

唯「!!」ドッキーン

唯「じゃあわたしが脱がしてあげるからほらほら!」はあはあ

憂「お、お姉ちゃん!」

唯「脱げーっ!」

憂「きゃあっ!」

すっぽーん

憂「わ、わああっ」ばっ

唯「こらあっ!隠しちゃダメ!」グイッ

憂「やだ、やめてえ!」

唯「!」むらむらむらっ

唯「はあはあはやく見せるのはあはあ」

憂「お、お姉ちゃん」

唯「はあはあ……はっ!」

唯「ご、ごめ……」

唯(!謝ったら余計憂が調子乗っちゃうよ!)

唯「じゃなくて今のは姉の優しさだよ」

憂「お姉ちゃんひどいよお……」

唯「うっ!ご、ごめんなさい……」

憂「……次はお姉ちゃんの番だよ」

唯「えっ?」

憂「えいっ!」

唯「うわわあっ!」

すっぽぽーん

憂「へへへ……お返しだよ」

唯「うわあっ!見ないでえ!」

憂「もー……お姉ちゃんはやく入ろ?」

唯「う、うん」

唯(う、憂のはだか……)ドキドキ



唯「じゃあ髪洗ってあげるね!」

憂「えっ?いいよ自分で……」

唯「だめ。わたしがやるの!」

憂「う、うん。じゃあお願いね」

憂(お姉ちゃん楽しそうだから水差しちゃ悪いよね)

唯「よーしいい子だ」わしゃわしゃ

唯(むふふ~これで憂も姉のありがたさに気づいたかな)

唯(そろそろからだも……)

唯「ぐへへ……」

憂「え?なに?」

唯「い、いやなにも」

唯「……か、体も洗ってあげるね!」

憂「えっ?さすがにそれは……」

唯「だめ!やるの!」

憂「い、いいよ……」

唯「やだー!」ジタバタ

憂「わ、わかったよもー……」

唯「よろしい!わたしにまかせなさい!」

憂(はずかしいなあ……)

唯「じゃあ胸から……」スッ

憂「えっ!?な、なにしようとしてるの?」

唯「えっ?おっぱいから洗おうと……」


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最終更新:2010年08月24日 21:23