和「えっと……どういうこと?」
憂「和ちゃんが主役ってことだよ」
和「いや主役って」
憂「ちなみに私がプロデュースしたんだよ」
和「ぷ、プロデュース?」
憂「頑張って和ちゃん!」
和「何を頑張るのよ……」
和「少しお邪魔するわね」
唯「あっ、和ちゃんだ。いらっしゃーい」
和「相変わらず練習はしてないのね」
唯「和ちゃんも一緒にお茶しようよー。今日もムギちゃんのお菓子美味しいよぉ」
紬「和ちゃんはレモンティーよね」
和「いつも悪いわね。でもお茶の前に仕事を済ませておくわ」
澪「おい律、お前また生徒会に提出する書類でも忘れてるんだろ」
律「ちょっと待て!私は何も忘れていない・・・と、思うんだけど」ウロウロ
梓「目が泳いでますよ、律先輩」
和「安心していいわよ、律。今日は別の仕事だから」
律「ほらみら」エヘン
澪「そうなのか?悪いな、律」
和「明日までの文化祭の講堂使用申請はまだ未提出だけどね」
律「・・・ありぇ」
梓「何がほらみら、ですか。ライブが出来なくなったらどうするんです!」
律「だって明日までじゃーん」
澪「いいからサッサと書け。和、いつも悪いな」
和「別に。もう慣れてるもの」
唯「ところで和ちゃん、今日のお仕事って何なの?」
和「今日は学園の風紀取り締まりに来たのよ」
澪「風紀?髪型とか服装とかか?」
梓「それならうちは大丈夫ですね。みんな基本的に良い子ですから」
律「なぜ後輩の梓が上から目線」
梓「少なくとも律先輩と唯先輩よりは、私のほうがシッカリしてますから」
律「なんだとぉ?」
唯「私はシッカリしてるよぉ、ねぇ、和ちゃん」
和「残念だけど梓ちゃんのほうが正しいわね」
律「ぐっ」
唯「えぇー、和ちゃんのイケズゥ」
紬「もっ、もしかしてティータイム禁止とかかしら」ガクブル
和「違うわよ。服装、というか下着よ。厳密にはパンツね」
澪「パン・・・ツ?」
梓「下着の校則なんて聞いた無いです」
和「あら、生徒手帳にもちゃんと載ってるわよ、ほら」
澪律梓「あ、ホントだ」
紬(下着!なんだかドキドキな予感)
唯「へぇー、生徒手帳に校則なんて載ってるんだぁ」
律「お前はそこからかいっ!」ビシッ
和「それじゃまずは唯からね」
唯「えー、いきなりパンツを見せろなんて、和ちゃんのエッチィ」モジモジ
和「相変わらず人の話を聞いてないわね」
唯「まぁ和ちゃんならいっかぁ。あのね、今日は憂に買って貰ったカッコいいパンツを履いてるんだぁ」
律「パンツまで憂ちゃん任せとか」
澪「姉の威厳とか以前の問題だな」
唯「えっとね、ここの所なんか金属製で、鍵がついてるんだよぉ、カッコいいよぉ」フンスッ
梓「・・・あ、あの、それって//」
紬(こっ、これは!)
和「あら、貞操帯ね」
澪律梓(サラッと言った!)
紬(すっ凄いわ、和ちゃん)
唯「へー、てーそーたいって言うんだぁ。さすが和ちゃん、物知りさんだねぇ」
和「それはいいんだけど」
澪律梓(いや、よくないだろ!)
和「唯、あなた今日はトイレはどうしてたの?」
唯「憂が休み時間毎に来てくれてたんだよ。憂は優しいよねぇ」
和「そう言えば憂が来てたわね」
紬(唯ちゃん羨ましすぎるわ。私も憂ちゃんみたいな妹が欲しいの!)
梓「なんだか突っ込んだら負けな気がします・・・」
澪「そっ、そうだな」
唯「あっ!」
律「どうした、唯?」
唯「和ちゃんがおトイレの話をするから、なんだか行きたくなってきちゃったよぉ」モジモジ
梓「にやっ!どっどうするんですか!!」
澪「落ち着け、梓!えっと、確かバケツが・・・」
和「澪、あなたこそ落ち着きなさい。心配ないわよ、多分ね」
澪「そっそんな事言われてもだな」
憂「こんにちはー」ガチャッ
律「憂ちゃんキター!」
紬(憂ちゃん超能力!超能力なの!?)
唯「うぃー、おトイレー」
憂「うん、分かってるよ、お姉ちゃん」
梓「なんで分かったの!?」
憂「なんとなく、かな。それじゃ皆さん、少しお姉ちゃんを借りて行きますね」バタン
梓「・・・憂、一体なにがあったの」
和「ほらね、大丈夫だって言ったでしょ」
澪「なんか物凄く疲れた・・・」
和「仕方ないわね。唯は合格、と」
澪「あれが合格!?」
律「逆に校則違反なパンツを知りたくなってきた」
梓「ですね・・・」
紬(いいえ、あれはある意味100点満点で合格だわ)
和「それじゃ次は律だけど」
律「おっ!来るか!」
和「律は戦力外って感じね。合格でいいわ」
澪「戦力外?」
和「こっちの話よ。気にしないで」
律「なっ!ちょっと待て!私だって凄いパンツを履いてるかも知れないぞ!」
紬(そうよ、りっちゃんはやれば出来る子ですたい!)
和「どうせ近所のスーパーで買った3枚198円のパンツでしょ」
律「・・・」
梓「図星なんですね、律先輩」
律「テヘッ」
紬(りっちゃんドンマイ!今度私がスッゴイのを買ってあげるからね)
澪「3枚198円のパンツでよく偉そうな態度が取れたもんだな」ハァ
律「にゃにおぅ!だったら澪はどうなんだよっ」
和「そうね、それじゃ次は澪ね」
澪「いっ、いや、私はふっ普通だっ」
律「どうせ縞パンなんだろ、うりゃっ」ガバッ
梓「律先輩、躊躇無く人のスカートを捲るのはどうかと」
澪「やっやめろ、バカ律!」
律「なっ!紫のティーバック・・・だと?しかもレースでスッケスケじゃないかっ」
梓「うわっ、澪先輩、メチャクチャセクシーじゃないですか!」
紬(なんなの、この夢のような空間は//)
律「澪、お前いつからこんなDQNになっちまったんだ!」ワナワナ
澪「だっ誰がDQNだ!」
梓「確かにDQNパンツかもです」
律「さてはお前、男か!男が出来たのか!」クワッ
澪「ちょっと待て!なんでそうなるんだ?」
律「悪い事は言わない、こんなパンツを履かせるような男とは別れろ。お前は騙されてるんだ!」
澪「いや、だから違うと言ってるだろ」
律「・・・嫌、なんだよ」ウルウル
澪「え?」
紬(律澪開始ね//)
律「嫌なんだ!澪が、澪が誰とも知れない男に触られるなんて!」
澪「・・・律、馬鹿だな。そんな事ある訳ないだろ」
律「ホント、か?」
澪「私だって嫌だよ、その、律以外の誰かになんて・・・」
律「だったら、なんでそんなパンツを履いてるんだよ?」ブー
澪「これはその、私ってほら気が弱いだろ?だからこういう下着を履いてれば少しは度胸が付くんじゃないかって、さ」
律「そうだったのか、疑ってゴメンな、澪」
澪「いいんだよ、その、心配してくれて嬉しかったし」
律「澪//」
澪「律//」
梓(もはや熟練カップルの域です)
紬(二人とも素敵よ・・・でもちょっとジェラシーだわ)
和「盛り上がってるところを悪いんだけど、澪は校則違反でパンツは没収ね」
澪「え?唯のアレが合格で私は失格なのか?」
律「この際、唯は置いといてだな、そんな卑猥なパンツを履いてる澪が悪い。ほら、サッサと脱げ」ニヤリ
澪「・・・卑猥」ズーン
梓「私には律先輩の態度の豹変振りが信じられません」
紬(梓ちゃん、あなたはまだまだ子供ね)
澪「・・・なんか納得いかない」
律「明日からはまたいつもの縞パン澪だな、うん」テカテカ
和「はい、没収」
和「さて、次は」
紬「はい!はいっ!どんとこいっですたいっ」フンスッ
律「おっ、ムギ。気合いが入ってるな」
澪「なんでこんな事で気合いが入るのやら」
梓(パンツってそんなに見せたいものかな)
和「・・・ムギは合格でいいわ」
紬「えーっ!どっどうしてなの、和ちゃん?」
和「なんて言うか、ムギには悪いかなって」
紬「そっそんなのダメよ!私も一緒、みんなと一緒がいいの!」グッ
梓(2回言う程大切な問題かな)
律「そうだぞ、ムギだけ特別扱いはよくないぞ、和」
紬「りっちゃん//」
和「そうね。それじゃムギは律に任せるわ」アッサリ
律「はにゃ?」
梓(役者が違うわ、和先輩と律先輩じゃ)
紬「りっちゃん!」ジーッ
律「あはぁ、わ、分かった分かった。ほら捲っちゃうぞぉ」ピラッ
紬「きゃっ。りっちゃんに捲られちゃった//」
律「そ、そうだぞぉ、捲ってるぞぉ」アハハ
梓(今度はバカップルです)
律「おっ、さすがムギだな、清楚な白で素晴らしいぞ、うん」
紬「もぅりっちゃんたらっ、恥ずかしい//」
澪「律、なんか私の時と態度が全然違わないか?」ジトーッ
律「うっ、うるさいっ!卑猥なDQNは黙ってろ」
澪「・・・卑猥」ズーン
梓「あの、演奏に影響しそうなんで変な三角関係は自重して下さいね」
律「うっ、相変わらずキツいな、梓」
梓「当然です」
紬(心配しないで、梓ちゃん。いつまでも幼馴染みの座に甘えている澪ちゃんは私の敵じゃないわ)
和「色々複雑なのね」
梓(その複雑な状況を生み出した張本人は誰なんですか!)
和「ムギは合格、と。それじゃ最後は梓ちゃんね」
梓「あの私はごく普通なんですけど」
和「いいえ、梓ちゃんには期待してるわ」キラリ
澪「期待?」
和「だからこっちの話よ、気にしないで」
澪「なんか引っ掛かるんだよなぁ」
律「まぁいいじゃん。どれ、梓のパンツはっと」ペロッ
梓「・・・律先輩、もう何の躊躇も無く捲りますね」
律「ふむ、白にピンクのリボン飾りだけか、マジで普通だな」
梓「だから言ってるじゃないですか」
和「そうね、これで猫か熊のバックプリントでも無ければ合格だけど」
梓「ニヤッ!」ギクッ
紬「あら、お尻に可愛い猫さんが」ジーッ
梓「バ、バックプリントが校則違反なんて書いてないもん!」
和「あら、ちゃんと載ってるわよ、ほら」
澪「確かに書いてるな・・・」
梓「う、うぅ」
律「てか、今更だけどこの生徒手帳なんか怖いわ」
和「と言う訳で、梓ちゃんは失格ね」
梓「う、なっ納得いかないですっ!」ダッ
律「あ、梓が逃げた」
唯「ただいまー、あースッキリしたぁ」ガチャッ
梓「ニヤッ!ゆっ唯先輩そこどいて下さいっ!」アタフタ
唯「ふぇ?」
和「唯、梓ちゃんを捕まえて」
唯「うん、分かったよ、和ちゃん!」ガッシリ
梓「ふにゃあ!唯先輩離して下さいっ」ジタバタ
唯「んー、ゴメンね、あずにゃん。和ちゃんには逆らえないよ」
梓「うっ裏切り者!」
和「よくやったわ、唯。はい、梓ちゃんパンツ没収」スルッ
梓「ニヤッ!」
紬「和ちゃん、見事な脱がせっぷりだわ」
澪「そこ感心するところか?」
和「さて、これで終了ね」アッサリ
紬「それじゃお茶にしましょうか」サラット
最終更新:2010年08月30日 22:07