´: : : : : : : : : : : \_
          /: :.{ニ二二二二二ニヘ : : ヽ                         ______
       /: : : : !\: : :\: :j /:/ ∧.: : :{                         /          ナ
        //: : : :.|´ ̄ ̄`^ ^´ ̄ ̄`| : : :|                     / /X/|  |\    \
      ′: : |: :.|              |: : : |                     | | /へ \|へ \  | |
     i :| : : |: :.|   /   \   |: : :│                     | |/  ─  ─  |  /  |
     | :| : : |: :.|  (●)  (●)  j: : : :|         VS          | "  \___/  /,,/  \
     / (l : 八: :ト   (__人__)  /:/:..: :|                     | \    \/   | 、/V/ ̄
   //从.: : :ヽ:l     ` ⌒´  /:イ: : : :|                     /,,― -ー  、 , -‐ 、
.    厶-∧ : : : |           | : : : | ノ                  .  (   , -‐ '"      )
      厶ヘ: : : トu.        ノ|: :∧j                        `;ー" ` ー-ー -ー'
       /:::::'.; :.|::::l` ーr-z-=七´:::| /ヽ                       l           l
     /:::::::::::::∨\|  /ヘ、 |::/::::::´::::::〉                      l           l

             HP5                                   HP5

 おーい、唯、大丈夫か~                             う~ん、むにゃらむにゃ…
                                              あれ?りっちゃんおはよう


            ´: : : : : : : : : : : \_
          /: :.{ニ二二二二二ニヘ : : ヽ                          ______
       /: : : : !\: : :\: :j /:/ ∧.: : :{                         /          ナ
        //: : : :.|´ ̄ ̄`^ ^´ ̄ ̄`| : : :|                     / /X/|  |\    \
      ′: : |: :.|              |: : : |                     | | /へ \|へ \  | |
     i :| : : |: :.|   /   \   |: : :│                     | |/  ●  ●  |  /  |
     | :| : : |: :.|  (●)  (●)  j: : : :|         VS          | "  \___/  /,,/  \
     / (l : 八: :ト   (__人__)  /:/:..: :|                     | \    \/   | 、/V/ ̄
   //从.: : :ヽ:l U   ` ⌒´  /:イ: : : :|                     /,,― -ー  、 , -‐ 、
.    厶-∧ : : : |           | : : : | ノ                  .  (   , -‐ '"      )
      厶ヘ: : : トu.        ノ|: :∧j                        `;ー" ` ー-ー -ー'
       /:::::'.; :.|::::l` ーr-z-=七´:::| /ヽ                       l           l
     /:::::::::::::∨\|  /ヘ、 |::/::::::´::::::〉                      l           l

             HP5                                   HP5

相変わらず、のん気だな                                え、そういえば何か
何も覚えてないのか                                  すごい夢を見たね


律「あのな~、大変だったんだぞ」

唯「そんなこと言われたってー」

律「えーとだな、寄生虫…あいや、寄生ちんこに唯が操られて……」


『寄生虫…、それは私の事か』


律「!?」



律「生きてやがったか……」

律「ちんこ野郎!!」


         _ _
        /::. ソ .::;;ヽ
       /::.     ..:::;;;ヽ
       /::.      ..::;;;;ヽ
     /::.        ..::::;;;;i
     (::.        ..::;;;丿
      >::...___..::::;;;イ      ちんこは立ち上がった!
      !ヾ. ̄⌒__ ̄彡|
        iミ:::ミC= ≡..::: )
      |::::     ″. ´/
      |::::: ヽ    / /;|
      |::: ( '   ( .::;;;|
      |::: | ミ   .ヽ\|
      |::: 丶ヽ  ..:ヽ )
      |:::   .i !   ::;;;;;|
      |:::   i .ノ   . ::;;;;;|


ちんこの声が脳に直接語りかける


『私は無の根源。とこしえの彼方よりいでし者』


律「なんだそりゃ、寄生ちんこじゃないってのかよ」


『無の根源、大宇宙の祖。これは仮初の姿に過ぎん』


律「は!そんな大層な奴がどうして唯に取り付いたりした」


『理由など無い。これは私の全てであり、一部に過ぎん』


律「何の理由も無しに地球をぼろぼろにしたのかよ!」


『全ては「無」の調律の為。この星は「無」を侵し過ぎた』


唯「え、え、何が起こってるの???」

『大宇宙、数ある星の中でも特に「有」が発達した星』


律「それが……地球か!」


『「無」は素にして祖である。「無」は万物の全てである一方、脆い』


律「有とはなんだ」


『「有」とは「無」を満たすモノ。常闇の「無」を埋める存在』


『この星の言葉で言うならば……「精神」』


律「……」

律「つまり、地球の住む者の成長しすぎた精神が邪魔になった」

律「地球を滅ぼすために、唯に取り付いた
  唯は丁度、おまえの近くを通りかかっただけ運の悪い子
  ってところか」


律「有についても大体分かった」

律「おまえ、さっき唯に取り付いていた時
  澪の歌で苦しんでいたな」

律「有とは、精神。嬉しさ、楽しさ、優しさ、想い、力…
  なるほど、音楽はあらゆる有を持っている」

律「唯の近くにいた澪を真っ先に洗脳したのは
  歌によって無を侵されるのを防ぐためだな」


『…』


律「もう御託は十分だ」

律「おまえを倒して、それで終わり」

唯「りっちゃん!」

律「唯は下がってて」


『我は無の根源。とこしえの彼方よりいでし者』


『「有」の者よ、今一度相手になろう』


律「いくぜえええええ!!」


「いくぜえええ」

オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな
この果てし無く遠いドラム坂をよ!

           完












ポカッ

澪「あいた」

梓「澪先輩、なにのん気に漫画読んでるんですか
  まだ、律先輩が戦ってるんですよ!」

澪「めんごめんご」

梓(律先輩、唯先輩……)




                                            _ _
                                           /::. ソ .::;;ヽ
                                          /::.     ..:::;;;ヽ
            ´: : : : : : : : : : : \_                    /::.      ..::;;;;ヽ
          /: :.{ニ二二二二二ニヘ : : ヽ                 /::.        ..::::;;;;i
       /: : : : !\: : :\: :j /:/ ∧.: : :{                  (::.        ..::;;;丿
        //: : : :.|´ ̄ ̄`^ ^´ ̄ ̄`| : : :|                  >::...___..::::;;;イ
      ′: : |: :.|              |: : : |                 !ヾ. ̄⌒__ ̄彡|
     i :| : : |: :.|   \   /   |: : :│                   iミ:::ミC= ≡..::: )
     | :| : : |: :.|  (〇)  (〇)  j: : : :|         VS      |::::     ″. ´/
     / (l : 八: :ト   (__人__)  /:/:..: :|                 |::::: ヽ    / /;|
   //从.: : :ヽ:l U   ` ⌒´  /:イ: : : :|                 |::: ( '   ( .::;;;|
.    厶-∧ : : : |           | : : : | ノ                  |::: | ミ   .ヽ\|
      厶ヘ: : : トu.        ノ|: :∧j                    |::: 丶ヽ  ..:ヽ )
       /:::::'.; :.|::::l` ーr-z-=七´:::| /ヽ                  |:::   .i !   ::;;;;;|
     /:::::::::::::∨\|  /ヘ、 |::/::::::´::::::〉                  |:::   i .ノ   . ::;;;;;|

             RITHU                            『』
             HP100                          HP「   」

ぜーはーぜーはー                               『その程度か…』
やっぱり駄目だ、攻撃が、効かない…



律「やっぱり普通にやり合ってちゃあ埒があかないな」

律(コイツの弱点は間違いなく歌や音楽)

律(というか、分かってるんだから最初からやれよ、私)


律「唯!歌だ!」

唯「へ?」

律「コイツを倒すには歌しかない!今は楽器が無いしな」

唯「え、でも何を歌えば…」

律「は!決まってるだろ?私たち軽音部の思い出の歌」

唯「そっか、そうだよね!うん!」

律「おっし、いくぞおおおお!唯ぃぃぃ!」

唯「おー」



『ダッシュ☆ラヴ』
作詞 みお(りつ・ゆい)

3ばん

 張り裂けそうな願いさえ 過ぎ去れば夜の闇

 泣いちゃいそうになっても あの日の歌声思い出して

 行雲流水 乾坤一擲 栄枯盛衰 森羅万象

 いつも瞳の奥にある


※ダッシュ ダッシュ ここにダッシュ

 あなたから ダッシュ

 忘れないわ あなたの笑顔

 この命尽き果てるまで


 ハートフル エイプリル ワンダフル

 恋心、あなたに抱いて

※くり返し



律「おおおおおお!!!」

『認めん、認めんぞ。我は宇宙の祖。無の根源』


黒い力が周囲を飲み込む!


唯「も、もう駄目だよっ!りっちゃん」

律「諦めちゃあダメだ、あきらめちゃ……」

律(っく……みんな)

ピキーーーン

梓「ッ!?」

梓「これは……」

紬「梓ちゃんも感じた?」

和「みんなも?」

澪「え」


梓「みなさん、律先輩達のために歌いましょう」

紬和「オー!」

澪「お、おー」



~全世界大統職務室~

秘書「この書類にもサインを」

憂「ええ」

バキッ!!

憂「あ、ボールペン折れちゃった」

憂「…」

憂(お姉ちゃん………)


胸騒ぎを感じた憂は、唯のためにいのった



~全世界大統職務室~

秘書「この書類にもサインを」

憂「ええ」

バキッ!!

憂「あ、ボールペン折れちゃった」

憂「…」

憂(お姉ちゃん………)


胸騒ぎを感じた憂は、唯のためにいのった


律唯「おおおおおおおおおおお!!」

『こ…コれが…「有」。なにカ…満たされていク…』

メロディと渦が激しくぶつかったかと思うと
大きく何かが光った


光が収まった頃


そこにはもう、何も無かった


・・・
・・・・・
・・・・・・・・・


お元気でしょうか

収容所にいた頃から、随分経ちました
あの時、私たちが最上階に辿り着いた時には
もう何も無い、からっぽの状態でした

今ではあそこで何があったのか知る由もありません


あの収容所にいた時
私たちにとってドラムは、戦いの道具でしかありませんでした

その荒んだ中でも、ドラム演奏を楽しんでいた
ドラムをドラムとして扱っていた律先輩は、とても輝いて見えました

緑は蘇り、世界は元の姿を取り戻し始めています
いつか、律先輩と唯先輩に届くと信じて
いつか、二人に会えると信じて
宛先の無いこの手紙、春風に乗せて流します



fin




最終更新:2010年05月13日 19:18