律「ちょっとムギ……そこはダメだって…」 1 - 紬が百合ノートをまとめているようです

紬「え？」

律「ほら……人通るだろ？」

紬「あっ、ごめんなさい……気付かなかったわ……」ｼｭﾝ

律「気にすんなよ。もうちょい人が通らない所に……」

紬「なら……ここならどうかしら？」

律「ん……もうちょい手前」

紬「……ここ？」

律「そうだな。ここにしよう」

紬「じゃあここで……」

律「うん」

紬「……」

律「ん？　どした？」

紬「りっちゃん……怖いから捕まって？」

律「そ、そんなに怖いか？」

紬「うん……初めてだし……」

律「……分かった」ｷﾞｭｯ

紬「りっちゃんは怖くないの？」

律「怖くないよ。だってムギと一緒だし」

紬「りっちゃん……」

律「へへ……」

紬「じゃ、じゃあいくわね？」

律「うん」

紬「よい、しょ！」

律「ひっ！？」

紬「あ、大丈夫！？」

律「だ、だいじょぶだいじょぶ！　急でちょっとびっくりしただけだから……」ﾌﾙﾌﾙ

紬「りっちゃん……震えてる……」

律「え、そ、そうか？」ﾌﾙﾌﾙ

紬「……ごめんね。私、下手くそで……」

律「ムギ……大丈夫だから。だから、ほら、な？」

紬「……うん！」

紬「……どう、かな？」

律「あっ……もうちょい奥、だな」

紬「ここ……ね！」

律「痛っ！！」

紬「あっ、また……」

律「だいじょぶ、ムギ、だいじょぶだから！」

紬「りっちゃん……！　えいっ！」

律「──あああっ！？」

紬「ごめんなさい……車ぶつけちゃった……」

律「まぁ……免許取り立てだししょうがないよ。次頑張ればいーじゃん！」ﾆｺｯ

紬「……うんっ！」ﾆｺｯ

おわり

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