律「いやー、楽しかったなー」

唯「いっぱい遊んだね!」

澪「遊びじゃないぞ!合宿だ!」

こんにちは、平沢唯です。

軽音部初めての合宿に来てます!

唯「澪ちゃんが誘ってくれたおかげだよ。ありがとう!」

澪「ば、ばか…」

律「おーおー、澪が照れてるぞー」

澪「のぼせただけだ!」

澪「本当にのぼせた…」

律「澪ー、ジュース持ってきたぜー」

澪「お、サンキュ。気がきくな」グビ

澪「!?」

唯「どうしたの?」

澪「なんかこれ苦い」

律「気のせい気のせい!…クフフ」


数分後!

澪「きゅう~」

唯「澪ちゃんが倒れちゃった」

紬「りっちゃん、もしかしてそのジュース」

律「ぴんぽんぽ。大正解」

唯「あっ!お酒!」

律「おうよ!今日は親も先生もいないし、パーッと楽しもうぜー!」

唯「楽しそう!やろうやろう!」

紬「私友達とお酒飲むの夢だったの~」

律「はいこれ、唯の分な。こっちはムギの分」

紬「澪ちゃんは大丈夫かしら?」

律「そのうち起きるだろ。うるさいのが寝てる間に…」

唯律紬「カンパーイ!」カチン

唯「」ゴキュゴキュ

律「まあ唯さん、いい飲みっぷり!」ホホホ

唯「ちょっと苦いけど、普通のジュースとあまり変わらないね」

律「酎ハイだからな。ムギはどうだ?」

紬「胸が熱くなるわ」


数分後!

律「どんな感じだ?」

唯「なんか耳のあたりがドクドクいってるよ~。鼓膜の上をドイツ陸軍が行進してる~」

律「あはは、何言ってんだよ」

紬「唯ちゃん、顔赤いわよ」

律「ムギも相当赤いぞ。大丈夫か?」

澪「」ムクリ

律「お、澪~。お目覚めか?」

澪「…暑い」

律「夏だからな。窓開けるか」

澪「脱げばいいだろ」

律「へ?」

澪「」スルッ

律「ちょ、おま!こんなとこで止めろよ!」アセアセ

澪「暑いんだから脱がせろ~バカりちゅ~」

律「いやいやいや、同じ女として断じて認めるわけにはいかん」

澪「おらおらぁー!」

律「尻を出すな」

澪「もぎたての、プルップルよ」

律「胸を出すな」

澪「よっ、日本いちィ~」プルン

律「なんでさっきからKOFネタなんだよ」

澪「わかったわかった。じゃあ野球拳しよ野球拳」

律「まあそれならいいか。いやよくねえよ」

澪律「さーいしょは」

律「グ

澪「チョキ!」

澪「あー、負けたー。悔しいけど脱ぐしかないな(棒読み)」

律「もうお前脱ぎたいだけだろ」

澪「おらぁー」スポンプルン

律「わーお。一回で勝負ついちゃった。唯、助けてくれ」

唯「…」

律「唯さん?」

唯「…なんで私はここにいるんだろ」

唯「…楽器もろくにできないし人並みのこともこなせない。そんな私がここにいる資格なんかないんだ」

唯「…今はみんな優しいよ。だけどいつかみんな私に飽きるんだ。そうすれば私はまたいらない人間になる」

唯「どうして私はここにいるんだろう。どうして私は生きているんだろう。どうして…!」

律「…唯さーん」

澪「ふおぉー、夜風が素肌に涼しいぜー」ケラケラ

律「頼む唯、全裸で仁王立ちしてるあいつを何とかしてくれ」

唯「無理だよ…見たことも聞いたこともないのに、できるわけないよ」

律「見たことも聞いたこともあるからね?」

澪「うりうり~!おっぱいミサイル~」

律「すごい腹の立つ感触が後頭部に。ムギ、助けてくれ」

紬「むぎゅ?」

律「ムギさん?」

紬「むぎゅ?むっぎゅー!むぎゅ!」

律「いやだから、澪も唯も大変なことになっちゃったんだって」

紬「ぎゅむぎゅ」

律「酔い醒ましとかないか?」

紬「むぎゅーむ!ぎゅむぎゅー」

律「私も今のお前は嫌いだよ」

紬「むぎゅーん…」

澪「ほらゆいぃ。私の胸、ぷにぷにだよ~」

唯「…私に人と触れ合う価値なんかないよ…」

澪「でも先っちょはコリコリだよ~。ほれほれ、食べ頃だよ~」

唯「…もういいんだ。疲れた。何もしたくないんだ」

紬「むぎゅむんむん!むぎゅむんむん!」

澪「お前にはやらないよ~」ベー

紬「むぎゅーん…」

律「何これ」

澪「げーんかいなっだっのーしーおかぜにー」

律「ここたぶん玄界灘じゃないからね?かきふらい的にも京アニ的にも」

澪「潮風を見せてやるよ!」

律「おまたをいじいじするな」

澪「これが本当の私!」コスコス

律「フィギュアのキャッチコピーじゃんか」

澪「っせーな!机の角でなんかできるか!」

紬「むぎゅむぎゅ!」

律「あーもうどうすれば」

澪「ゆいぃもむぎゅもさっさと脱げ!くぱぁしろくぱぁ!」

律「他人を巻き込むな。面倒だから」

澪「ジュラシッくぱぁク!」

律「クライトンとスピルバーグに謝れ」

唯「…えぇ、やりますよ。やればいいんでしょ。くぱぁするしか私に価値なんかないからね」スル

律「唯はそう悲観的になるな。そして脱ぐな」

紬「むぎゅむん!」ヌギヌギ

律「お前は勝手にしろ」

紬「むぎゅーん…」

澪「おら、見せてみろよ。どうせ胸もあそこも未開発なんだろ?」

唯「…死にたい…」

澪「おねーさんが、いっぱいイイこと教えてあげる」

紬「むぎゅーむ!ぎゅむぎゅむ!」

唯「…離してよ。どうせみんな死んじゃうんだ。だからそっとしておいてよ」

澪「怖がらないで?痛くなんかないからね?優しくしてあげる」

紬「むぎゅーぎゅ」

唯「もう嫌なんだ。誰とも会いたくない。誰とも触れ合いたくないんだ」

澪「ココがいいんだろ?なぁ」

唯「あああああああ」

紬「むぎゅむぎゅ!」

澪「嫌がらないで?もっと激しくしてあげるから」

唯「…ねえ憂。助けてよ。いつもみたいに優しくしてよ。ここから出してよ。ねえ…!」

澪「私も早くゆいぃと一つになりたい…んっ」

紬「…むぎゅ」

澪「お前とは嫌だよ」

紬「むぎゅーん…」

唯「もう嫌だ、嫌なんだ!助けて、助けてよ憂!私を見捨てないで!私を殺さないで!」

律「もう寝るね。お休み」



翌朝!

澪「…」ムクリ

律「」クークー

唯「」スースー

紬「」ンガァァァキュルルル グオォォ

澪「…なんで私裸なんだ?」



帰りの電車!

澪「はくしょっ!」

唯「澪ちゃん、風邪?」

澪「…かもしれない。律、夕べ何があったんだ?」

律「何もなかった。何もおこらなかった」

紬「実は私もお風呂の後の記憶がないの。りっちゃん、何かあったかしら?」

律「何もなかった。何もおこらなかった」

澪「なあ、律」

律「何もなかった。何もおこらなかった」

…お酒は二十歳になってから。

りっちゃんとの約束だぞっ☆!



終わり



最終更新:2010年09月01日 21:22