紬「よしっ!誘おう!」ふんすっ
ピッポッパッ
プルルルル…プルルルリ
律「はいもしもしー」ガチャ
紬「あ、り、りっちゃん?」ドキッ
紬「あの、あのね…」
律「どした?」
紬「あ、明日遊ばない!?」
律「いいぜー」アッサリ
紬「ほ、ほんとに!?」
律「え、うん」
律「じゃああたしから皆に連絡しとくな!」
紬「ええ!?」
律「ん?」
紬「あの…みんなでじゃなくてりっちゃんと二人で遊びたいの!」
律「へっ?」
紬「駄目かしら…」
律「え、や…いいよ、二人で遊ぼっか」
紬「ほんとに!?やったぁ♪」
律「んー、じゃあ明日の10時に駅前で!」
紬「分かった!」
律「じゃ、おやすみー」
紬「おやすみなさい」
プチッ
紬「やったああ!!やった!やったぁ!」ピョンピョン
紬「やったやったやった!うふふふふ」ゴロゴロ
紬「あ!明日何着て行くか決めないと!」ムクッ
紬「うーん…」ガチャ
紬「りっちゃんはどういう服が好きなのかしら…」
紬「やっぱり澪ちゃんみたいなのかなぁ…」
紬「澪ちゃんってどこで服買ってるのかな」
紬「うーん…やっぱり澪ちゃんみたいな服はない…」
紬「ううん、むしろ私の服をりっちゃんが好きだって言ってくれるように頑張ろう!おー!」
紬「これ…はちょっと派手すぎるかな」
紬「これ…パーティー用だし…」
紬「うーん…」
紬「あ、これにしよう♪」
~~~~~~~~~~~~~~~
紬「楽しみすぎて一時間も早くきちゃった…」
紬「楽しみ♪」
紬「何して遊ぶのかなぁ」
紬「♪」
~~~~~~~~~~~~~~
紬「10時5分前…そろそろかな♪」
?「へいそこの彼女!僕と一緒にお茶しない?」
紬「え!?」
紬(こ、これって世に聞くナンパ!?どうしよう…)
?「ね~ね~いいじゃん!」
紬「あの…あの…」
紬「ごめんなさい!」クルッ
律「おっす」
紬「りっちゃん!?」
律「へへー」
紬「なんだ…りっちゃんだったの」ホッ
律「あれー?ムギはナンパされたかったの?」
紬「もうりっちゃんったら…」
律「へへへ、ごめんごめん」
紬「許してあげる♪」
律「ははーっムギ様ぁ!」
律「じゃ、どこ行くー?」
紬「私またプリクラが撮りたい!」
律「お!じゃあゲーセン行くか!」
紬「おーっ♪」
~~~~~~~~~~~~~~
律「ムギプリクラ気に入ったのか?」
紬「この前撮ったのが楽しかったから…」
律「ムギも普通の女子高生になってきましたなー」
紬「わ、私は元から普通ですー!」
律「はいはい、じゃ200円いれてー」
紬「むー」
律「おっ、スタートした!」
紬「ちょっと緊張するわね」
律「ハイ!チーズ!」
紬「…」
律「…」
律「あれ?まだ…」
カシャ
律「あー!気抜けた顔になってしまった!」
紬「あはは…りっちゃんの顔!」
律「笑うな!」
律「次は変顔しようぜ!」
紬「よしきた!」
パシャ
紬「…あっりっちゃん普通の顔してる!」
律「あははははは!!」
紬「ずるいずるい!」
律「あははは…分かった分かった、次は絶対するから」
律「よーっしじゃあ変顔するぞ!」
紬「どんとこいです!」
カシャ
律「…ってムギしてないじゃん!!」
紬「おかえし♪」
律「ちくしょう!もう人間なんて信じない!!」
紬「り、りっちゃん…次は絶対するから…」
律「…絶対?」
紬「うん♪りっちゃんもやってね」
律「人間信じる!」
カシャ
律「…」
紬「…」
律「人間信じない」
紬「信じてもらうにはまず信じないといけないのよ」
律「まさか二人とも変顔しないとは…」
紬「ま、まあ変顔ばかりっていうのも…ね?」
律「そうだな!うん!じゃあらくがきするぞー!」
紬「おーっ♪」
~~~~~~~~~~~~~~
紬「ふふ…また思い出が増えたわ♪」
律「大袈裟なやつだなー」
紬「大袈裟じゃないわよ、りっちゃんとのプリクラだもん」
律「え?あ、あー…うん?」
紬「りっちゃん次はあれやろ!ホッケー!」
律「あ、よっしゃー!ドラム魂見せてやるぜ!!」
紬「キーボード魂見せてやるぜー♪」
~~~~~~~~~~~~~~
律「ふー、汗かいた…」
紬「楽しかったわ~」
律「なんでお前は汗かいてないんだよ…」
紬「それよりりっちゃんお腹すいてない?」
律「あ、すいてるすいてる」
紬「じゃんっ、お弁当とお茶持ってきてるの♪」
律「おお…でっかい荷物だと思ったら…」
紬「どこか公園ででも食べよ♪」
律「いや…」
紬「え、嫌?」
律「いや、嫌じゃない」
律「公園じゃなくて、海に行こう!」
紬「え?」
~~~~~~~~~~~~~~
電車
紬「びっくりしたわ~いきなり海に行こうなんて言うから」
律「いやー、ムギのかっこ見てたら海行きたくなってさ」
紬「私の?」
律「うん、っていうかその服夏季講習の時着てたやつだよな?」
紬「!りっちゃん覚えてたの?」
律「そりゃ覚えてるだろー」
紬「そっか…覚えててくれたんだ…」
律「ムギ?」
紬「♪」
~~~~~~~~~~~~~~~
紬「ついたーっ!」
律「合宿の時みたいに綺麗じゃないけど…」
律紬「せーの!」
律紬「海だーーーー!!!!!」
紬「あはは!気持ちいいー」
律「今一瞬みんなこっちむいたな!」
紬「お先にー♪」ダッ
律「あ!待てコラー!」ダッ
バシャバシャッ
紬「冷たーい!」
律「くそー!1番風呂はとられたか!」
紬「お風呂?」
律「あ、違う!1番海!」
紬「1番海いただいちゃいました~♪」
律「くそー!おりゃ!」パシャッ
紬「わっ」
紬「りっちゃんがその気なら…えいっ」パシャ
律「ぶわっ!」
律「このやろー!」
紬「さ、お昼食べよ♪」
律「はやっ!いつの間にあんな所に…」
紬「はいどうぞ♪」
律「おー上手そう!サンドイッチかー」
律紬「いただきまーす」
律「うめー!」モグモグ
紬「外で食べると美味しいわね」
律「うまいーうますぎるー」モグモグ
紬「ふふ、いっぱい食べてね」
律「お言葉に甘えて!」モグモグ
紬「よーし私も!」モグモグ
律「ふあーごちそうさまでした!」
紬「お粗末さまでした♪」
律「あ、かき氷売ってる!」
紬「え、ほんと?」
律「食べるか?」
紬「あたり前田のクラッカー!」
律「よーっしいくぞ!」ダ
紬「おーっ!」ダッ
律「いたたたたた…」
紬「食べてすぐに走ったから…いたた」
律「でも店にいっぱい並んでるからちょうど良かったな…いてて」ズキズキ
紬「そ、そうね」ズキズキ
律「横腹が…爆発する…」
紬「爆発!?…いたた」
律「ていうかもう爆発した…」
紬「爆発したから痛いのね…」
律「…あ、もうすぐであたし達の番だ」
紬「お腹もなおったわ」
律「あたしも…よく考えたらそこまで痛くなかった気がする」
紬「喉元すぎれば…ってやつね!」
律「なんだそれ」
紬「えっ?」
律「ん?」
店員「次の方どうぞー」
律「あ、はい!」
紬「私はいちご!」
律「あたしはー…レモンで!」
律「こういう海の家で食べるかき氷ってなんかいいよなー」シャクシャク
紬「すっごく分かる!私こういうのに憧れてたの」
律「そうなんだー」パクッ
紬「ただのかき氷なのにね♪」パクッ
律紬「っはー!!」キーン
律「はー…お腹いっぱい」ポンポン
紬「…」ジーッ
律「ん?」
紬「…」ジーッ
律「何見てんだムギ」
ヤキソバ 380円
律「まだ引っ張ってる!!」
紬「み、見てるだけだから…」
律「別に食べたいなら食べたらいいじゃん」
紬「ほんと?」
律「いいよ」
紬「じゃ、じゃあ買ってくる!」
律「いってらっしゃーい」
律「ふふ…」
律(ムギって何でも楽しそうにするなぁ)
紬「ヤキソバ一つください!」
律(すっごいお嬢様だから普通の事が珍しいんだな、きっと)
紬「りっちゃーん!ヤキソバ買えたわ!」ニコッ
律「あ、ああ、うん」ドキッ
紬「ヤキソバ♪ヤキソバ♪」
律(いやいやいや…ドキッってなんだドキッって…)
紬「やっぱりこういう所で食べるヤキソバっていいわ~♪」
律「そっか」ドキドキ
律(暑いからな!今日は!)
~~~~~~~~~~~~~~
紬「ふう…ごちそうさま!」
律「満足したか?」
紬「うん♪」
律「んー、これからどうする?」
紬「折角来たんだからまだ遊びたいけど…水着は持ってきてないし…」
律「そうだなー…じゃ、砂浜で遊ぶか!」
紬「うん!」
律「よーし!砂山作ってトンネル掘るぞー!」
紬「おー!!」
律「おりゃおりゃおりゃー!!」ザザザザ
紬「わっ、りっちゃんすごい!」
律「わはは!あたしは昔砂山のりっちゃんと呼ばれていたのだ!」
紬「わ、私も砂のお城でトロフィーもらったことあるんだから!」
律「おーすげぇじゃん」
紬「今フランスの美術館に飾られてるらしいの」
律「…え?」
紬「だんだん山の形になってきたわ♪」
律「…え?」
律「あの…あたし何もしない方が…」
紬「え?」
律「フランスって…怖い…何この人…」
紬「もう!いいから手伝って!」プンプン
律「あ、うん」
~~~~~~~~~~~~~~~
律紬「できたーーー!!!」
律「かなりでかくできたなー」
紬「あとはトンネルを掘るだけね♪」
律「おらおらいくぞ!」
紬「おらおらー!」
律「…」ザクザク
紬「…」ザクザク
律「…」ザクザク
紬「…」ザクザク
律「…ふっ」ザク…
紬「ふふふ…っ」
律「あはははは!何でこんなに無言なんだよ!!」
最終更新:2010年09月02日 00:08