おまけ2

こんにちは、平沢憂です
今日は私のヒミツについて話したいと思います

実は私、他人の夢に入ることができるんです
といっても必ず入れるわけじゃあないんですけどね

最近はお姉ちゃんの夢に入れないので、今日はたまには梓ちゃんの夢にでも入ろうかな

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梓「あずにゃんランドへようこそ!」

純「本当に作ったんだ~」

憂「うふふ♪」

梓ちゃんの夢ってなんか可愛いな

梓「ふふん!このあずにゃんランドは実は改装済みで完璧になったんだ!」

純「で、その完璧なあずにゃんランドには今まで何人来たの?」

梓「…この間できたばっかりだからまだ…」

憂「じゃあ私達が最初のお客さんってことだね!」

梓「うん、ふ、二人のために他の人は入れないでおいたんだよ!」

憂「じゃあ早速入ろうか」

純「で、タダにしてくれるんでしょ」

梓「ダメ!友達だからってひいきしないんだから!」

純「梓のケチ~」

憂「早く入ろ!」

梓「こっちが鯛焼き屋さんだよ、オススメは抹茶餡鯛焼き!」

純「鯛焼き屋さんしかないじゃん…」

梓「いいじゃん!私鯛焼き大好きだし!」

憂「あっちは…ネコミミ屋さん?」

梓「さすが憂、お目が高い、あれはね…」

憂「お土産は最後に買うから~…」

梓「それもそうだね、じゃあ早速アトラクションを紹介するから」

梓ちゃんのキャラってこんなだっけ…?
お客さんが来てテンションが上がってるのかな?

梓「ここがあずにゃんランド最大級のアトラクション、あずにゃんコースターGだよ!」

純「いきなり最大級?」

梓「私は常に全力がいいからね!」

純「それって違う気がする…」

憂「すご~い!」

梓「でしょでしょ!」

憂「梓ちゃんは乗らないの?」

梓「私はオーナーだから!」

純「なにそれ…」

梓「それじゃあ、いってらっしゃーい!」

ジェットコースターがゆっくり動きだす
しかし、何か違和感がある…

純「あれ、これ…段ボール!?」

憂「え、これはどういうこと?梓ちゃん」

純「梓がいない!?」

ジェットコースターはガタガタになってきている
しかし、それは上昇をやめることはなかった

純「このままじゃ死んじゃう…」

でもこれは梓ちゃんの夢だから、純は死んでも問題ない
私は落ちる直前にでも目がさめればいいよね

そんなことを考えていると、とうとうジェットコースターはバラバラになった

純「きゃああああああああああ!」

梓「楽しかった?」

純「はあ…死ぬかと思った…」

憂「まさかわざと壊して怖くするなんて…すごいね梓ちゃん!」

梓「えへへ、怪我の功名って奴かな?」

憂「?」

あずにゃんコースターGは頂上でコースターを壊して恐怖感を増すことで楽しむものらしい
まぁ、夢ならではなアトラクションなのかな?

梓「じゃあ次は猫屋敷!」

憂「おもしろいアトラクションばっかりだね!」

梓「ふふふ、憂は褒めるのうまいね」

梓「ひいきはしないって言ってたけどやっぱり二人には1回無料券をあげるよ」

純「え!いいの!?」

梓「ただし、今回は使えないよ!」

純「ケチ~」

梓「はい、無料券」

憂「これって…ネコミミ?」

梓「うん、それをつけて入場するとタダになるんだよ」

梓「試しにつけてみなよ」

憂「うん…」

純「どう?似合う?」

梓「似合わない!」

純「ひどーい!」

私もつけなきゃダメなのかな…
いいか、どうせ夢だし

ネコミミをつけようとした瞬間…

ピピピピピピピピ
目覚まし時計の音とともに見慣れた天井が映る

憂「朝…まぁ結果的にネコミミつけなくて済んだし…」

憂「ご飯作らなきゃ」


……

梓「憂おはよー」

憂「梓ちゃんおはよう」

純「ふたりともおはよー」

なんてことはない普通の朝
私が梓ちゃんの夢の中にいたことは秘密

憂「そうだ、今週末空いてる?」

梓「私は大丈夫」

純「私もー」

憂「じゃあ三人で遊園地行こう!」


憂編おわり



最終更新:2010年09月03日 22:21